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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Administration Console の拡張
11g リリース 1 (10.3.1)
B55554-01
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3 開発環境の設定

Oracle では、コンソール拡張を開発するのに必要な JSP タグ ライブラリ、スキーマ、および基本 Java クラスをすべて提供しています。Administration Console の拡張は XML ファイル、Java クラス、JSP、およびその他の標準の Web 関連リソースの集合であるため、拡張の開発には任意のテキスト エディタまたは統合開発環境を使用できます。

以下の節では、Administration Console の拡張を開発する環境の設定方法について説明します。

クラスパスの設定 (省略可能)

拡張用に Apache Struts クラスまたは Beehive ページ フロー クラスを作成している場合は、Apache クラスのセットをクラスパスに入れる必要があります。NavTreePortlet にノードを追加している場合は、Oracle クラスのセットが必要です。

これらのクラスをクラスパスに追加するには、次のスクリプトを実行します。

WL_HOME\server\bin\setWLSEnv.cmd 

または

WL_HOME\server\bin\setWLSEnv.sh 

WL_HOME WebLogic Server をインストールしたディレクトリです。

Oracle のスクリプトを使用する代わりに、ご使用の環境のクラスパスに WL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/lib ディレクトリにあるすべての JAR ファイルを追加できます。

タグ ライブラリの IDE へのインポート (省略可能)

Oracle の JSP テンプレートを使用して拡張内の JSP を作成する場合は、JSP Standard Tag Library (JSTL)、Oracle Administration Console 拡張タグ ライブラリ、および Apache Beehive ページ フロー タグ ライブラリの JSP タグを使用する必要があります。

WebLogic Server ではこれらのタグ ライブラリがインストールされ、IDE に利用することができます。代わりに、これらの標準のタグ ライブラリを独自にダウンロードすることもできます。詳細については、「JSP テンプレートとタグ ライブラリ」を参照してください。

拡張のディレクトリ ツリーの作成

Administration Console の拡張は Web アプリケーションの一部であり、そのリソースは標準の Java EE Web アプリケーションの要件を満たすディレクトリ構造にまとめる必要があります。また、WebLogic Portal フレームワーク、Apache Struts、および Apache Beehive では、特定の場所にコンフィグレーション ファイルを置く必要があります。

Administration Console の拡張の作業を開始するには、表 3-1 の基本的な構造に合わせたディレクトリ ツリーを作成します。

表 3-1 Administration Console 拡張のディレクトリ ツリー

ディレクトリ 説明
root-dir 

拡張のルート ディレクトリ。このディレクトリにはファイルを作成しないことを推奨。

ディレクトリの名前はプログラム的に重要ではない。分かりやすい名前を選ぶこと。

拡張で URI を指定する場合、「/」(スラッシュ) 文字自体がこのルート ディレクトリを表す。

root-dir/WEB-INF 

このディレクトリには、netuix-extension.xml というファイルを格納する必要がある。この XML ファイルは拡張のデプロイメント記述子として機能する。

Apache Struts を使用する場合は、このディレクトリに Struts コンフィグレーション ファイルを置く必要がある。

root-dir/WEB-INF/classes 

拡張でメッセージ バンドルを使用する場合は、このディレクトリにプロパティ ファイルを入れる必要がある。

拡張でカスタム クラスを使用する場合、そのパッケージ構造はこのディレクトリから始まる必要がある。たとえば、クラス ファイルを com.mycompany.extension というパッケージにパッケージ化した場合は、classes ディレクトリ内に com/mycompany/extension というディレクトリ構造を作成する。次に、コンパイル済みクラス ファイルをこの extension ディレクトリに保存する。

(省略可能) root-dir/WEB-INF/src 

拡張でカスタム クラスを使用する場合は、コンパイル前の Java ソース ファイルをこのディレクトリで始まるパッケージ構造に保存しておくことを推奨。

拡張をアーカイブするときは、この src ディレクトリは含めないこと。

(推奨) root-dir/ext_jsp

拡張のすべての JSP ファイルを ext_jsp というディレクトリの下に保存することを推奨。

JSP 用に個別のディレクトリを作成しておくと、コンテンツ開発者は他のサポート ファイル (ポータル フレームワーク XML ファイルなど) について知る必要がなくなる。

拡張に多数の JSP が含まれている場合は、ext_jsp の下にサブディレクトリを作成することを検討する。

この推奨事項に従う場合、JSP の URI は /ext_jsp で始まる。例 : /ext_jsp/myContent.jsp

root-dir/jsp というディレクトリは予約されている。拡張のルート ディレクトリに jsp というディレクトリを含めることはできません。

(推奨) root-dir/controls

拡張のすべてのポータル ブック ファイル (.book) を controls というディレクトリの下に保存することを推奨。

拡張に多数のブックやページが含まれている場合は、controls の下にサブディレクトリを作成することを検討する。

この推奨事項に従う場合、ブックまたはページの URI は /controls で始まる。例 : /controls/myBook.book

(推奨) root-dir/portlets

拡張のすべてのポートレット ファイル (.portlet) を portlets というディレクトリの下に保存することを推奨。

拡張に多数のポートレットが含まれている場合は、portlets の下にサブディレクトリを作成することを検討する。

この推奨事項に従う場合、ポートレットの URI は /portlets で始まる。例 : /portlets/myContent.portlet


Administration Console のルック アンド フィールを拡張する場合、ルート ディレクトリには追加のサブディレクトリが含まれます。「Administration Console の外観の変更」を参照してください。

UI コントロール ラベルを表示するための環境設定のコンフィグレーション

WebLogic Server には、Administration Console の拡張ポイントのラベルを表示するためのコンフィグレーション オプションが用意されています。これらのラベルを使用して、拡張を表示する場所を指定できます。これらのラベルを表示するには、次の手順に従います。

  1. Administration Console のツールバーで [環境設定] をクリックします。

  2. [拡張] タブを選択します。

  3. [定義ラベルの表示] を選択します。

  4. [保存] をクリックします。

ページ内に配置されたラベル付きの各コントロール上にフィールドが表示されます。フィールドには、コントロールの definitionLabel の値が表示され、その値には、ブックまたはラベルを示す「Book:」または「Label:」というプレフィックスが付いています。図 3-1 を参照してください。

図 3-1 Administration Console のユーザ インタフェースに表示されるコントロール ラベル

図 3-1 の説明は図の下のリンクをクリックしてください。
「図 3-1 Administration Console のユーザ インタフェースに表示されるコントロール ラベル」の説明