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Oracle® Fusion Middleware Domain Template Builder を使用したドメイン テンプレートの作成
11g リリース 1 (10.3.1)
B55573-01
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3 Domain Template Builder を使用したドメイン テンプレートの作成

以下のトピックでは、新しいドメイン テンプレートを作成する手順を説明します。

3.1 新しいテンプレートの作成

Domain Template Builder の開始の説明に従って、Domain Template Builder を起動するときに [2 新しいテンプレートの作成] ウィンドウが表示されます。

表 3-1 では、このウインドウは提供されているオプションを説明します。

表 3-1 テンプレート作成のオプション

オプション 目的

[ドメイン テンプレートの作成]

インフラストラクチャ コンポーネント、アプリケーション、サービス、セキュリティ オプション、一般環境、オペレーティング システムのパラメータなど、ドメイン内のリソース一式を定義するテンプレートを作成する。

コンフィグレーション ウィザード、WLST、または unpack コマンドを使用してドメインを作成するために、基になる作成したテンプレートが使用できます。

[拡張テンプレートの作成]

既存のドメインの拡張に使用できるアプリケーションとサービスを定義するテンプレートを作成します。

コンフィグレーション ウィザードを使用して、拡張テンプレートに格納したアプリケーションとサービスを既存のドメインにインポートできます。詳細については、「4 Domain Template Builder を使用した拡張テンプレートの作成」を参照してください。


[ドメイン テンプレートの作成] を選択し [次へ] をクリックします。

[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウが表示されます。

3.2 テンプレート ドメイン ソースの選択

[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウでは、作成するドメイン テンプレートの基になるドメインまたはドメイン テンプレートを選択します。

新しいテンプレートのソースとして既存のドメインを選択する

  1. [ドメインを選択] タブを選択します。

  2. 作成するドメイン テンプレートの基になるドメインのディレクトリに移動します。有効なドメイン ディレクトリは [ドメイン ディレクトリのフォルダ] アイコン付きで表示されます。

  3. [次へ] をクリックします。

    Domain Template Builder によって、選択したディレクトリに有効なドメインが含まれるかどうかが確認されます。


    注意 :

    ディレクトリに有効なドメインが存在しない場合、エラー メッセージが表示されます。

    [テンプレートの説明] ウインドウが表示される。

新しいテンプレートのソースとしてドメイン テンプレートを選択するには、次の手順を実行します。

  1. [テンプレートを選択] タブを選択します。

  2. [テンプレート] ペインに表示されているテンプレートのリストからテンプレートを選択します。

    このリストに表示されているテンプレートは、[追加テンプレートの場所] ペインで指定されたディレクトリにあるテンプレートです。変更するディレクトリに対して、[参照] をクリックし、適切なディレクトリに移動するかパスを手動で入力する。

  3. [次へ] をクリックします。

    [テンプレートの説明] ウインドウが表示される。

3.3 テンプレートの説明

[テンプレートの説明] ウィンドウでは、テンプレートの説明を提供します。


注意 :

説明が [テンプレート ドメイン ソースの選択] ウインドウの [テンプレートの選択] ペインで表示されます。

表 3-2 は、[テンプレートの説明] ウィンドウ内のフィールドを説明します。


注意 :

アスタリスクが付いているフィールドは必須フィールドです。

表 3-2 テンプレートの説明

フィールド 説明

*Name

ドメイン テンプレートの有効な名前を入力する。名前は文字列。スペース使用可。

作成者

テンプレートの作成者の名前を入力する。名前は文字列。スペース使用可。

カテゴリ

このテンプレートを表示するカテゴリの名前を入力する。名前は文字列。スペース使用可。

説明

ドメイン テンプレートの説明を入力する。名前は文字列。スペース使用可。


3.4 アプリケーションの追加または削除

3.2 テンプレート ドメイン ソースの選択」に選択したテンプレートまたはドメイン内にアプリケーションが存在する場合のみ、[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウが表示されます。

[アプリケーションの追加または削除] ウィンドウで、以下の作業を行うことができます。

デフォルトでは、Domain Template Builder には、作成するテンプレートのソースとして指定したドメインまたはテンプレート内のアプリケーションが含まれます。以下に例を示します。

アプリケーションをテンプレートに追加または削除するには、次の手順を実行します。

  1. [アプリケーション] ペインで、テンプレートに含まれるアプリケーションのリストを確認します。デフォルトでは、すべてのアプリケーションが選択されています。

    表示されるアプリケーションは、[現在のアプリケーション パス] フィールドに指定されたディレクトリにあるものです。アプリケーションは、このディレクトリからテンプレートにコピーされます。

  2. アプリケーションをインポートするディレクトリの相対パスを変更するには、次の手順を実行します。

    1. [アプリケーション] ペインでアプリケーションを選択します。

    2. [インポートされたアプリケーション パス] フィールドで、アプリケーションがテンプレートにインポートされた後の相対パスを入力します。


      注意 :

      [アプリケーション] ペインでリストした一部のアプリケーションは、WebLogic 製品に含まれる可能性があります。これらのアプリケーションの相対パスは変更できません。[アプリケーション] ペインでこれらのアプリケーションを選択すると、[インポートされたアプリケーション パス] フィールドが [内部アプリケーション パス] に置き換わります。これらのファイルは製品のインストール時にシステムにインストールされるため、テンプレート作成時にはテンプレートにコピーされません。テンプレートを使用してドメインを作成すると、このパスは、製品インストール ディレクトリに存在するアプリケーション ファイルを指します。

  3. テンプレートに含まないアプリケーションのチェック ボックスを選択解除します。

  4. [次へ] をクリックします。

    [ファイルの追加] ウインドウが表示されます。

3.5 ファイルの追加

デフォルトでは、Domain Template Builder で新規テンプレートのソースとして指定したドメインまたはテンプレートから、ファイルが組み込まれます。

場合によっては、アプリケーションの必要に応じて、ドメインまたはファイル システムから他のファイルを組み込む必要があります。

[ファイルの追加] ウィンドウでは、テンプレートのファイルを参照、追加および削除できます。

必要なファイルの追加または削除後、[次へ] をクリックします。

[SQL スクリプトの追加] ウインドウが表示されます。

3.6 SQL スクリプトの追加

新規テンプレートに独自の SQL スクリプトを追加すると、テンプレートに基づくドメインを作成するときにスクリプトを利用できます。


注意 :

製品に組み込まれた SQL スクリプトをテンプレートに追加する必要はありません。

[SQL スクリプトの追加] ウィンドウでは、このテンプレートから作成するドメインで使用する各データベース用の SQL スクリプトを追加します。スクリプトの実行順序を指定することもできます。このテンプレートに基づくドメインを作成した場合、組み込まれたデータベースと関連付けられる SQL スクリプトが、コンフィグレーション ウィザードの [データベース スクリプトの実行] ウィンドウに表示されます。


注意 :

新規テンプレートの基準としてテンプレートを使用した場合、ソース テンプレートに組み込まれた SQL ファイルが、データベース タイプ別に分類された [選択済みデータベース スクリプト] ペインで表示されます。

3.6.1 SQL スクリプトをテンプレートに追加する方法

  1. [データベース タイプおよびバージョン] ペインで、[タイプ] ドロップダウン リストからデータベースを選択します。

  2. データベース バージョンを [バージョン] ドロップダウン リストから選択するか、バージョン番号をフィールドに直接入力します。

  3. [SQL ファイルの追加] をクリックします。

    [開く] ダイアログ ボックスは表示されます。

  4. プラットフォームに応じた SQL スクリプトが格納されたディレクトリに移動する。

  5. 追加する SQL ファイルを選択し、[SQL ファイルの追加] をクリックします。

    追加した SQL ファイルが、[選択済み SQL ファイル] ペインで表示されます。[選択済みデータベース スクリプト] ペインには、テンプレートに含まれるすべてのデータベースおよび関連 SQL スクリプトのツリー ビューが表示されます。

    上矢印キーと下矢印キーで、SQL ファイルの実行順序を変更できます。指定した順序が [選択済みデータベース スクリプト] ペインに表示されます。

  6. SQL ファイルを組み込まれるデータベースに対して 1~6 のステップを繰り返し実行します。

  7. [次へ] をクリックします。

3.6.2 SQL スクリプトをテンプレートから削除する方法

次の手順を実行します。

  1. [データベース タイプとバージョン] ペインの [タイプ] ドロップダウン リストから SQL スクリプトを削除するデータベースを選択します。

  2. データベース バージョンを [バージョン] ドロップダウン リストから選択するか、バージョン番号をフィールドに直接入力します。

    [選択済みデータベース スクリプト] ペインに表示される選択したデータベース用の SQL スクリプトが、[選択済み SQL ファイル] ペインに表示されます。

  3. [選択済み SQL ファイル] ペインで、削除する SQL ファイルを選択し、[SQL ファイルの削除] をクリックします。

  4. 削除するすべての SQL スクリプトに対して、1~3 のステップを繰り返し実行します。

  5. [次へ] をクリックします。

    [管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。


    注意 :

    拡張テンプレートを作成する場合、表示される次のウィンドウは、[セキュリティ コンフィグレーション オプション] です。詳細については、「セキュリティ オプションのコンフィグレーション」を参照してください。

3.7 管理サーバのコンフィグレーション

すべてのドメインで、1 つのサーバを管理サーバ、すなわちドメイン全体を管理する中枢として指定する必要があります。

以下の URL を使用して、管理サーバをアクセスできます。

protocol://listen-address:listen-port

protocol は次のいすれかです。t3、t3s、http、https。

Domain Template Builder の [管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウで、listen-address および listen-port を定義します。

[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウのフィールドの詳細については、『Oracle Fusion Middleware コンフィグレーション ウィザードを使用したドメインの作成』の「管理サーバのコンフィグレーション」を参照してください。

管理サーバのコンフィグレーション後、[次へ] をクリックします。

[管理者ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

3.8 管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション

ドメイン テンプレートを作成する場合、新しいテンプレートには元のドメインまたはテンプレートの管理ユーザ名とパスワードが組み込まれます。必要に応じて、ユーザ名とパスワードを変更できます。

また、以下のセキュリティ機能を使用してアプリケーション リソースのセキュリティを強化できます。

管理ユーザ名とパスワードを変更するには、次の手順を実行します。

  1. [User name] フィールドに有効なユーザ名を指定します。フィールドをクリックして、表示されている文字列を変更してください。このユーザ名は、管理サーバを起動して接続するときに使用されます。

    以下のカンマ区切りのリスト \t, < >、#、 |、&、?、( )、{ }。でカンマまたは文字を使用しないでください。ユーザ名では大文字と小文字が区別されます。

  2. [User password] フィールドに有効なパスワードを指定します。フィールドをクリックして、表示されている文字列を変更してください。有効なパスワードは 8 文字以上の文字列で、大文字小文字を区別します。パスワードの値は暗号化されます。


    注意 :

    プロダクション環境では、weblogic というパスワードを使用しないでください。

  3. [Confirm user password] フィールドにパスワードを再入力します。

  4. 必要に応じて、このユーザ名のログイン説明を入力します。

  5. 追加のユーザ、グループ、グローバル ロールをコンフィグレーションする場合は、ウィンドウの一番下の [はい] を選択し、[次へ] をクリックします。[ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

    追加のユーザ、グループ、グローバル ロールをコンフィグレーションしない場合は、[いいえ] を選択し、[次へ] をクリックします。[3.13 スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウが表示されます。

3.9 ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション

次の場合、Domain Template Builder に [ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

ユーザ、グループ、グローバル ロールの定義は以下のとおりです。

[ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション] ウィンドウでは、認証のためのユーザ、グループ、ロールを定義します。最低 1 つのユーザを定義する必要があります。


注意 :

選択したテンプレートまたはドメインによっては、1 つまたは複数のユーザやグループ、ロールがすでに定義されている場合があります。さらに、WebLogic Server では、グループとロールのデフォルト セットが定義されています。WebLogic Server に定義されているデフォルトのグループおよびロールのリストについては、次の URL にある『ロールおよびポリシーによる WebLogic リソースの保護』の「ユーザ、グループ、セキュリティ ロール」を参照してください。

ユーザ、グループ、グローバル ロールをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. [ユーザ] タブを選択し、現在のユーザ コンフィグレーションを確認します。必要に応じて、ドメインにエントリを追加または変更します。ユーザを削除するには、該当する行の任意のフィールドをクリックし、[削除] をクリックします。

  2. [グループ] タブを選択し、現在のグループ コンフィグレーションを確認します。必要に応じて、ドメインにエントリを追加または変更します。グループを削除するには、該当する行の任意のフィールドをクリックし、[削除] をクリックします。

  3. [ロール] タブを選択し、現在のロール コンフィグレーションを確認します。WebLogic Server のグローバル セキュリティ ロールの定義済みリストが表示されます。表 3-3 に説明したガイドラインに従って、ドメインの必要なエントリを追加または変更します。ロールを削除するには、該当する行の任意のフィールドをクリックし、[削除] をクリックします。


    注意 :

    管理リソースおよびサーバ リソースのデフォルトのグローバル セキュリティ ロールに対して、制限を厳密にする変更を行わないでください。既存のセキュリティ ロールを削除すると、WebLogic Server のオペレーションが低下するおそれがあります。一方、デフォルトのセキュリティ ロールは、セキュリティ ロールの新規追加などによって、より包括的にすることができます。

    表 3-3 ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション

    フィールド 説明

    [Name*]

    ロールの有効な名前を入力する。以下のカンマ区切りのリスト \t、< >、#、 | 、&、~、?、( )、{ }。でスペース、カンマ、ハイフンまたは文字を使用しないでください。セキュリティ ロールでは大文字と小文字が区別される。

    このフィールドのデフォルト値は new_Role_n であり、n はすべてのデフォルトのマシン名を区別する数値を表す。1 つ目のマシンの n は 1 になります。ロールを追加するたびに 1 ずつ増える。

    説明

    情報提供のみの目的で使用されるロールの説明を入力する。


    設定を変更し終わったら、[次へ] をクリックします。

    [3.10 ユーザのグループへの割り当て] ウィンドウが表示されます。

3.10 ユーザのグループへの割り当て

[ユーザのグループへの割り当て] ウィンドウでは、ユーザをグループに割り当てます。グループを管理することで複数のユーザを同時に管理できるため、ユーザをグループに追加することをお勧めします。

  1. [グループ] ペインで、ユーザを割り当てるグループを選択します。

    選択したグループの現在の割り当てが左ペインに表示されます。

  2. 左ペインで以下のいずれかを実行します。

    • 選択したグループにユーザを割り当てるには、そのユーザのチェック ボックスをチェックする。

    • 選択したグループからユーザを削除するには、そのユーザのチェック ボックスのチェックをはずす。

    リスト内のすべてのユーザを選択するには、[すべて選択] をクリックします。リスト内のユーザの選択をすべて解除するには、[すべて選択解除] をクリックします。

    各グループに関連付けられたグループのリストが、変更に合わせて更新されます。

  3. グループに割り当てるユーザごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。ユーザは複数のグループに割り当てることができます。

  4. [次へ] をクリックします。

    [グループのグループへの割り当て] ウィンドウが表示されます。

3.11 グループのグループへの割り当て

[グループのグループへの割り当て] ウィンドウでは、ドメインのセキュリティの管理を簡潔にする手段として、グループを別のグループのサブグループとして指定します。


注意 :

グループの再帰的な割り当ては行わないでください。たとえば、groupA を groupB のサブグループとして割り当ててから、groupB を groupA のサブグループとして割り当てないでください。

  1. [グループ] ペインで、サブグループを割り当てるグループを選択します。

    選択したグループの現在の割り当てが左ペインに表示されます。

  2. 左ペインで以下のいずれかを実行します。

    • 選択したグループにサブグループとしてグループを割り当てるには、そのグループのチェック ボックスをチェックする。

    • 選択したグループからサブグループを削除するには、そのグループのチェック ボックスのチェックをはずす。

    リスト内のすべてのグループを選択するには、[すべて選択] をクリックします。リスト内のグループの選択をすべて解除するには、[すべて選択解除] をクリックします。

    各グループに関連付けられたサブグループのリストが、変更に合わせて更新されます。

  3. サブグループを指定するグループごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。1 つのグループを複数のグループのサブグループに指定できます。

  4. [次へ] をクリックします。

    [ユーザとグループのグロバル ロールへの割り当て] ウィンドウが表示されます。

3.12 ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て

[ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て] ウィンドウでは、ユーザおよびグループを事前に定義された WebLogic Server グローバル セキュリティ ロールに割り当てます。グローバル セキュリティ ロールに割り当てたユーザまたはグループに付与されるデフォルトのロールおよび権限のリストについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ロールおよびポリシーによるリソースの保護』の「デフォルト グローバル ロール」を参照してください。


注意 :

1 つまたは複数のユーザあるいはグループ (1 つまたは複数のユーザを含む) を Administrator ロールに割り当て、少なくとも 1 ユーザが WebLogic Server を起動できるようにする必要があります。

  1. [ロール] ペインで、ユーザおよびグループを割り当てるグローバル ロールを選択します。

    選択したロールの現在の割り当てが左側のペインに表示されます。

  2. 左ペインで以下のいずれかを実行します。

    • 選択したロールにユーザまたはグループを割り当てるには、該当するチェック ボックスをチェックする。

    • 選択したロールからユーザまたはグループを削除には、該当するチェック ボックスのチェックをはずす。

    リスト内のすべてのユーザおよびグループを選択するには、[すべて選択] をクリックします。リスト内のユーザおよびグループの選択をすべて解除するには、[すべて選択解除] をクリックします。

    各ユーザおよびグループの [ロール] リストに、ユーザおよびグループを割り当てたグローバル ロールが表示されます。

  3. グローバル ロールに割り当てるユーザまたはグループごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。1 つのユーザまたはグループを複数のグローバル ロールに割り当てることができます。

  4. [次へ] をクリックします。

    [スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウが表示されます。


    注意 :

    拡張テンプレートを作成する場合、表示される次のウィンドウは、[置換変数のためのスクリプトおよびファイルの準備] です。詳細については、「3.14 置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備」を参照してください。

3.13 スタート メニュー エントリの指定

[スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウでは、Windows の [スタート] メニューに追加する項目を作成します。

次に行う作業は、作成する新規テンプレートのソースに依存します。

表 3-4 のガイドラインに従って、ドメインの要件に応じてエントリを追加、変更、または削除します。

表 3-4 スタート メニュー エントリの指定

フィールド 説明

[ショートカット リンク名]

[スタート] メニューに表示するショートカットの有効な名前を入力する。名前は文字列。スペース使用可。

[プログラム]

ショートカットの選択時に実行されるプログラムを指定する。テンプレート ソースに定義されているプログラムのリストがドロップダウン リストに表示される。事前に定義されているプログラムを使用するには、ドロップダウン リストから選択する。

別のプログラムを指定するには、このフィールドにプログラムの相対パスを入力する。テンプレートを移植可能にするには、プログラム パスの指定に $USER_INSTALL_DIR$$DOMAIN_DIRECTORY$ などの変数を使用できる。以下に例を示します。

$USER_INSTALL_DIR$\server\bin\installNodeMgrSvc.cmd.

注意 : MW_HOME ディレクトリ内に存在しない実行ファイルやスクリプトは指定できない。

[引数]

ショートカットのプログラムに渡すパラメータを入力する。

[作業ディレクトリ]

ショートカットが実行されるディレクトリのパス名を入力する。[プログラム] フィールドのドロップダウン リストからプログラムを選択した場合、このフィールドには入力できない。

注意 : デフォルトの作業ディレクトリは、実行ファイルまたはスクリプトが格納されているディレクトリ。多くの場合、このフィールドは不要。

[説明]

ショートカットの説明を入力する。


エントリを削除するには、[スタート] メニュー エントリのタブをクリックし、[削除] をクリックします。

設定を変更し終わったら、[次へ] をクリックします。

[置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備] ウィンドウが表示されます。

3.14 置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備

テンプレートを作成する場合、テンプレートにパッケージ化するスクリプトおよびファイルをローカル ドメインの環境設定と切り離し、そのままコンフィグレーション ウィザードで使用できるようにすることができます。Domain Template Builder は、ハードコード化されているさまざまなドメイン環境設定の値を置換変数で置き換えて、テンプレートに含まれている起動スクリプトなどの標準スクリプトを自動的に更新します。コンフィグレーション ウィザードは、後で新しいドメインをコンフィグレーションするときに、変数をハードコード化された新しい値に置き換えます。

[置換変数のためのスクリプトおよびファイルの準備] ウィンドウでは、Domain Template Builder で更新されなかったファイル内のハードコード化された文字列を置換変数で置き換えることができます。


注意 :

Domain Template Builder によって自動的に更新されたファイルのチェック ボックスはチェックされています。

置換変数をファイルに挿入するには、次の手順に従います。

  1. 次のいずれかの方法でファイルを開きます。

    • [ファイルの選択] リストで目的のファイル名をダブルクリックする

    • リストで目的のファイル名を選択し、[編集] をクリックする

    [手順説明] ペインが [ファイルの編集] ペインになり、ファイルが表示されます。編集ツールバーは、[ファイルの編集] ペインの先頭に用意されています。

  2. 置換変数を挿入するには、次の手順に従います。

    1. 置換する文字列を選択します。

    2. マウスの右ボタンをクリックし、置換変数のリストを表示します。

    3. 必要な変数を選択します。

    選択した文字列が置換変数に置き換えられます。後からコンフィグレーション ウィザードによって、実際の文字列が置換変数に代入されて、特定の WebLogic ドメインがセットアップされます。利用可能な置換変数の定義については、「3.14.1 置換変数の定義」を参照してください。

  3. 変数で置換する文字列ごとに手順 1 ~ 2 を繰り返します。

  4. 変更内容を確認し、変更を保存する場合は [保存]、直前に保存されていた状態にファイルを戻す場合は [復帰] をクリックします。最後の保存以降にファイルを編集した場合は、元に戻す操作を確認するように求められます。


    注意 :

    [ファイルの選択] ペインで [リセット] をクリックしても、前回保存したときのファイルの状態に戻すことができます。

  5. 編集したファイルを保存したら、[ファイルの選択] ペインでファイル名の横のチェック ボックスをチェックします。

  6. 置換変数を挿入するファイルごとに手順 1 ~ 5 を繰り返します。

  7. [次へ] をクリックします。

    [3.15 ドメイン テンプレートの確認] ウィンドウが表示されます。

3.14.1 置換変数の定義

次の表に、ファイルで最もよく使用する置換変数を示します。

表 3-5 置換変数リスト

変数 定義
ADMIN_SERVER_URL

ドメインの管理サーバのリスン アドレス (ホスト名または IP アドレス) とポート番号を指定する URL。

APPLICATIONS_DIRECTORY

ドメインに必要なアプリケーションを含むディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパス名は MW_HOME\user_projects\applications\domain

BEA_HOME

ドメインに関連する Products がインストールされているディレクトリ。Windows システムでは、このディレクトリのデフォルトのパス名は C:\Oracle\Middleware

DOCSWEBROOT 

Web サイトにある製品ドキュメントの場所を指定する URL。

DOMAIN_HOME 

ドメインが格納されているディレクトリ。

DOMAIN_NAME

ドメインの名前。

DOMAIN_USER

サーバを起動するために必要な管理ユーザ名。

JAVA_HOME 

WebLogic Server の起動に使用される JDK の場所。

JAVA_VENDOR 

JVM のベンダ (Oracle、HP、IBM、Sun など)。

JAVA_VM 

JVM の実行モード。-jrockit-server-hotspot など。

LISTEN_PORT 

通常の非セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) のリスンに使用するポート。デフォルトは 7001。

PRODUCTION_MODE 

サーバの起動モード。この変数を true に設定すると、サーバはプロダクション モードで起動する。false に設定すると、サーバは開発モードで起動する。

SAMPLES_HOME

製品と共にインストールされるサンプルを含むディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパス名は MW_HOME\wlserver_version\samples

SERVER_HOST 

サーバをホストするマシンの名前またはアドレス。

SERVER_NAME 

起動するサーバの名前。

SERVER_PORT 

通常の非セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) のリスンに使用するポート。デフォルトは 7001。

SSL_PORT

セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) のリスンに使用するポート。デフォルトは 7002。

STARTMODE

サーバを起動するモード (開発またはプロダクション)。

USERDOMAIN_HOME

コンフィグレーション ウィザードで作成したユーザ ドメインを格納したディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパス名は MW_HOME\user_projects\domains

WL_HOME

WebLogic Server をインストールしたルート ディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリは MW_HOME\wlserver_version と定義されている。

WLW_INSTALL_DIR

WebLogic Workshop をインストールしたルート ディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパスは MW_HOME\workshop_version


3.15 ドメイン テンプレートの確認

[WebLogic ドメイン テンプレートの確認] ウインドウでは、作成する前に新しいテンプレートの設定が確認できます。

  1. 左側の [テンプレートのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。前のウィンドウで定義した設定を修正する必要がある場合は、[前へ] を選択して必要なコンフィグレーション ウィンドウに戻ります。


    注意 :

    ビュー ドロップダウン リストで、[テンプレートのサマリ] ウィンドウに表示する情報の種類を制限できます。

  2. [次へ] をクリックします。

    [新しいテンプレートの作成] ウィンドウが表示されます。

3.16 テンプレートの作成

[テンプレートの作成] ウィンドウでは、ドメイン テンプレートの名前とディレクトリを指定して、ドメイン テンプレートを作成するプロセスを開始します。

  1. [テンプレート jar 名] フィールドにテンプレート JAR ファイルの名前を指定します。

  2. [テンプレートの場所] フィールドに、テンプレートを格納するディレクトリの名前が表示されていることを確認します。

    [参照] をクリックして該当するディレクトリに移動またはパスを手動で入力してディレクトリを変更することもできます。

    テンプレート ディレクトリは、システム上の任意の場所に配置できます。デフォルトでは、MW_HOME\user_templates にあります。MW_HOME は、製品がインストールされているディレクトリです (Windows の場合のデフォルトは c:\Oracle\Middleware)。

  3. ウィンドウに表示された情報を検証した後、[作成] をクリックします。

    [テンプレートの作成] ウィンドウに、テンプレート作成プロセスのステータスが表示されます。Domain Template Builder によって、指定したテンプレート設定も含めて、新しいドメインを生成するために必要なすべてのコンポーネントを含む JAR ファイルが生成されます。

  4. [テンプレートを作成しています] ウィンドウで [完了] をクリックします。

テンプレートに含まれるファイルは、基になるドメインまたはテンプレートによって異なります。たとえば、[スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウで [スタート] メニュー エントリを指定した場合、指定したエントリを含む startmenu.xml ファイルがテンプレートに組み込まれます。このテンプレートを使用してドメインを作成するときは、このファイルに指定されている値を使用して [スタート] メニュー エントリが作成されます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware ドメイン テンプレート リファレンス』の「テンプレートに含まれるファイル」を参照してください。