Oracle® Fusion Middleware Domain Template Builder を使用したドメイン テンプレートの作成 11g リリース 1 (10.3.1) B55573-01 |
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以下のトピックでは、新しいドメイン テンプレートを作成する手順を説明します。
Domain Template Builder の開始の説明に従って、Domain Template Builder を起動するときに [2 新しいテンプレートの作成] ウィンドウが表示されます。
表 3-1 では、このウインドウは提供されているオプションを説明します。
表 3-1 テンプレート作成のオプション
オプション | 目的 |
---|---|
[ドメイン テンプレートの作成] |
インフラストラクチャ コンポーネント、アプリケーション、サービス、セキュリティ オプション、一般環境、オペレーティング システムのパラメータなど、ドメイン内のリソース一式を定義するテンプレートを作成する。 コンフィグレーション ウィザード、WLST、または |
[拡張テンプレートの作成] |
既存のドメインの拡張に使用できるアプリケーションとサービスを定義するテンプレートを作成します。 コンフィグレーション ウィザードを使用して、拡張テンプレートに格納したアプリケーションとサービスを既存のドメインにインポートできます。詳細については、「4 Domain Template Builder を使用した拡張テンプレートの作成」を参照してください。 |
[ドメイン テンプレートの作成] を選択し [次へ] をクリックします。
[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウが表示されます。
[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウでは、作成するドメイン テンプレートの基になるドメインまたはドメイン テンプレートを選択します。
新しいテンプレートのソースとして既存のドメインを選択する
[ドメインを選択] タブを選択します。
作成するドメイン テンプレートの基になるドメインのディレクトリに移動します。有効なドメイン ディレクトリは [ドメイン ディレクトリのフォルダ] アイコン付きで表示されます。
[次へ] をクリックします。
Domain Template Builder によって、選択したディレクトリに有効なドメインが含まれるかどうかが確認されます。
注意 : ディレクトリに有効なドメインが存在しない場合、エラー メッセージが表示されます。 |
[テンプレートの説明] ウインドウが表示される。
新しいテンプレートのソースとしてドメイン テンプレートを選択するには、次の手順を実行します。
[テンプレートを選択] タブを選択します。
[テンプレート] ペインに表示されているテンプレートのリストからテンプレートを選択します。
このリストに表示されているテンプレートは、[追加テンプレートの場所] ペインで指定されたディレクトリにあるテンプレートです。変更するディレクトリに対して、[参照] をクリックし、適切なディレクトリに移動するかパスを手動で入力する。
[次へ] をクリックします。
[テンプレートの説明] ウインドウが表示される。
[テンプレートの説明] ウィンドウでは、テンプレートの説明を提供します。
注意 : 説明が [テンプレート ドメイン ソースの選択] ウインドウの [テンプレートの選択] ペインで表示されます。 |
新しい拡張テンプレートのソースとしてドメインを選択すると、ドメインに必要な情報を入力し、[次へ] をクリックします。
テンプレートのソースとしてドメイン テンプレートを選択すると、選択したテンプレートの情報が表示されます。情報を確認し、必要に応じて、ドメインの要件に合わせて変更しますその後、[次へ] をクリックします。
表 3-2 は、[テンプレートの説明] ウィンドウ内のフィールドを説明します。
注意 : アスタリスクが付いているフィールドは必須フィールドです。 |
「3.2 テンプレート ドメイン ソースの選択」に選択したテンプレートまたはドメイン内にアプリケーションが存在する場合のみ、[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウが表示されます。
[アプリケーションの追加または削除] ウィンドウで、以下の作業を行うことができます。
テンプレート ソースに現在定義されているアプリケーションのリストを確認する。
現在インポートされているアプリケーションのパス名を確認する。
必要な場合は、アプリケーションをインポートする相対ディレクトリを変更する。
必要な場合は、インポートするファイルのリストからアプリケーションを削除する。
デフォルトでは、Domain Template Builder には、作成するテンプレートのソースとして指定したドメインまたはテンプレート内のアプリケーションが含まれます。以下に例を示します。
新規テンプレートのソースとして、テンプレートを選択した場合、およびソース テンプレートに別に定義されたアプリケーション ディレクトリが存在した場合、アプリケーション ディレクトリに定義したアプリケーション ファイルがデフォルトで含まれます。
新規テンプレートのソースとして、ドメインを選択した場合、以下の条件に満たすアプリケーションが、デフォルトで含まれます。
app-deployment
要素を使用して config.xml
に定義したアプリケーション。
製品インストールでは、内部アプリケーションとして考慮されていないアプリケーションがデフォルトで含まれます。
注意 : コンフィグレーション ウィザードまたは WLST で、アプリケーションおよびアプリケーション スコープの JDBC や JMS リソースが含まれるテンプレートを使用して、クラスタ ドメインを作成または拡張した場合、ドメインの作成または拡張後に、追加の手順が必要になります。アプリケーションとそのアプリケーション スコープのリソースの対象指定とデプロイを適切に実行するためにこれらの手順が必要です。アプリケーション スコープのモジュールの対象指定とデプロイメントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』の「weblogic.deployer によるアプリケーションおよびモジュールのデプロイ」を参照してください。 |
アプリケーションをテンプレートに追加または削除するには、次の手順を実行します。
[アプリケーション] ペインで、テンプレートに含まれるアプリケーションのリストを確認します。デフォルトでは、すべてのアプリケーションが選択されています。
表示されるアプリケーションは、[現在のアプリケーション パス] フィールドに指定されたディレクトリにあるものです。アプリケーションは、このディレクトリからテンプレートにコピーされます。
アプリケーションをインポートするディレクトリの相対パスを変更するには、次の手順を実行します。
[アプリケーション] ペインでアプリケーションを選択します。
[インポートされたアプリケーション パス] フィールドで、アプリケーションがテンプレートにインポートされた後の相対パスを入力します。
注意 : [アプリケーション] ペインでリストした一部のアプリケーションは、WebLogic 製品に含まれる可能性があります。これらのアプリケーションの相対パスは変更できません。[アプリケーション] ペインでこれらのアプリケーションを選択すると、[インポートされたアプリケーション パス] フィールドが [内部アプリケーション パス] に置き換わります。これらのファイルは製品のインストール時にシステムにインストールされるため、テンプレート作成時にはテンプレートにコピーされません。テンプレートを使用してドメインを作成すると、このパスは、製品インストール ディレクトリに存在するアプリケーション ファイルを指します。 |
テンプレートに含まないアプリケーションのチェック ボックスを選択解除します。
[次へ] をクリックします。
[ファイルの追加] ウインドウが表示されます。
デフォルトでは、Domain Template Builder で新規テンプレートのソースとして指定したドメインまたはテンプレートから、ファイルが組み込まれます。
既存のテンプレートを新規テンプレートのソースとして選択した場合、ソース テンプレート内のすべてのファイルが自動的に組み込まれます。既存のテンプレートに、別のアプリケーション ディレクトリが定義されている場合、テンプレートに含まれているアプリケーションが [現在のテンプレート ビュー] ペインの [アプリケーション ルート ディレクトリ] に表示されます。
新しいテンプレートのソースとしてドメインを選択した場合 - 次のファイルとディレクトリがデフォルトで組み込まれます。
ルート ディレクトリにある、.cmd
、.sh
、.xml
、.properties
および.ini
拡張子を持つすべてのファイル。
ドメインの SSL コンフィグレーションに定義されている、拡張子 .pem
を持つファイル
bin
ディレクトリ
lib
ディレクトリ
security
ディレクトリにある、ドメイン作成時に自動的に作成されないすべてのファイル。
たとえば、WebLogic では、XACMLRoleMapperInit.ldift
は自動的に作成されないので、テンプレートの作成時に、デフォルトでテンプレートに組み込まれます。AquaLogic Service Bus の場合は、ドメイン作成時に XACMLAuthenticatorInit.ldift
ファイルがデフォルトで組み込まれます。
config
ディレクトリにある、テンプレート作成時に Domain Template Builder によって自動的に組み込まれないすべてのファイルおよびサブディレクトリ。たとえば、config.xml
と config.xml
に定義された JDBC および JMS のリソースは、テンプレート作成時に Domain Template Builder によって自動的にテンプレートに組み込まれるため、デフォルトでは [現在のテンプレート ビュー] ペインに表示されません。
注意 : servers ディレクトリは、デフォルトではテンプレートに組み込まれません。WebLogic Server Administration Console またはその他のオンライン ツールを使用して、ユーザ、グループ、ロールなどの追加のセキュリティ データをコンフィグレーションした場合、そのデータは LDAP サーバに格納されており、テンプレートには組み込まれません。最初にデータをエクスポートしてから対象ドメインにインポートする必要がある。 |
場合によっては、アプリケーションの必要に応じて、ドメインまたはファイル システムから他のファイルを組み込む必要があります。
[ファイルの追加] ウィンドウでは、テンプレートのファイルを参照、追加および削除できます。
テンプレートの現在のファイルのリストを表示するには、[現在のテンプレート ビュー] ペインで [ドメイン ルート ディレクトリ] と [アプリケーション ルート ディレクトリ] を展開します。
ファイルを追加するには、[ファイル システム ビュー] ペイン内のファイルに移動し、[ファイルの追加] を選択する。[ファイル タイプの表示] ドロップダウン リストを使用して、このペインに表示されるファイルを制限できます。たとえば、拡張子 .cmd
のファイルだけを表示するには、ドロップダウンリストの [*.cmd
] を選択します。
ファイルを削除するには、[現在のテンプレート ビュー] ペインからファイルを選択し、[ファイルの削除] を選択する。
注意 : 赤で表示されたファイルまたはそれらのファイルの親ディレクトリは、テンプレート ソースの config.xml ファイルに定義されたアプリケーションを構成しているため、削除することはできません。このようなファイルは、作成するテンプレートにデフォルトで組み込まれます。このようなファイルがテンプレートに組み込まれないようにするには、関連するアプリケーションを削除する必要があります。そのためには、[前へ] をクリックして [アプリケーションの追加または削除] ウィンドウに戻り、削除するアプリケーションのチェック ボックスのチェックをはずします。ドメイン作成時にコンフィグレーション ウィザードによって自動的に作成されるファイルを追加しようとすると、エラー メッセージが表示されます。 |
必要なファイルの追加または削除後、[次へ] をクリックします。
[SQL スクリプトの追加] ウインドウが表示されます。
新規テンプレートに独自の SQL スクリプトを追加すると、テンプレートに基づくドメインを作成するときにスクリプトを利用できます。
注意 : 製品に組み込まれた SQL スクリプトをテンプレートに追加する必要はありません。 |
[SQL スクリプトの追加] ウィンドウでは、このテンプレートから作成するドメインで使用する各データベース用の SQL スクリプトを追加します。スクリプトの実行順序を指定することもできます。このテンプレートに基づくドメインを作成した場合、組み込まれたデータベースと関連付けられる SQL スクリプトが、コンフィグレーション ウィザードの [データベース スクリプトの実行] ウィンドウに表示されます。
注意 : 新規テンプレートの基準としてテンプレートを使用した場合、ソース テンプレートに組み込まれた SQL ファイルが、データベース タイプ別に分類された [選択済みデータベース スクリプト] ペインで表示されます。 |
[データベース タイプおよびバージョン] ペインで、[タイプ] ドロップダウン リストからデータベースを選択します。
データベース バージョンを [バージョン] ドロップダウン リストから選択するか、バージョン番号をフィールドに直接入力します。
[SQL ファイルの追加] をクリックします。
[開く] ダイアログ ボックスは表示されます。
プラットフォームに応じた SQL スクリプトが格納されたディレクトリに移動する。
追加する SQL ファイルを選択し、[SQL ファイルの追加] をクリックします。
追加した SQL ファイルが、[選択済み SQL ファイル] ペインで表示されます。[選択済みデータベース スクリプト] ペインには、テンプレートに含まれるすべてのデータベースおよび関連 SQL スクリプトのツリー ビューが表示されます。
上矢印キーと下矢印キーで、SQL ファイルの実行順序を変更できます。指定した順序が [選択済みデータベース スクリプト] ペインに表示されます。
SQL ファイルを組み込まれるデータベースに対して 1~6 のステップを繰り返し実行します。
[次へ] をクリックします。
次の手順を実行します。
[データベース タイプとバージョン] ペインの [タイプ] ドロップダウン リストから SQL スクリプトを削除するデータベースを選択します。
データベース バージョンを [バージョン] ドロップダウン リストから選択するか、バージョン番号をフィールドに直接入力します。
[選択済みデータベース スクリプト] ペインに表示される選択したデータベース用の SQL スクリプトが、[選択済み SQL ファイル] ペインに表示されます。
[選択済み SQL ファイル] ペインで、削除する SQL ファイルを選択し、[SQL ファイルの削除] をクリックします。
削除するすべての SQL スクリプトに対して、1~3 のステップを繰り返し実行します。
[次へ] をクリックします。
[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。
注意 : 拡張テンプレートを作成する場合、表示される次のウィンドウは、[セキュリティ コンフィグレーション オプション] です。詳細については、「セキュリティ オプションのコンフィグレーション」を参照してください。 |
すべてのドメインで、1 つのサーバを管理サーバ、すなわちドメイン全体を管理する中枢として指定する必要があります。
以下の URL を使用して、管理サーバをアクセスできます。
protocol://listen-address:listen-port
protocol は次のいすれかです。t3、t3s、http、https。
Domain Template Builder の [管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウで、listen-address
および listen-port
を定義します。
[管理サーバのコンフィグレーション] ウィンドウのフィールドの詳細については、『Oracle Fusion Middleware コンフィグレーション ウィザードを使用したドメインの作成』の「管理サーバのコンフィグレーション」を参照してください。
管理サーバのコンフィグレーション後、[次へ] をクリックします。
[管理者ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。
ドメイン テンプレートを作成する場合、新しいテンプレートには元のドメインまたはテンプレートの管理ユーザ名とパスワードが組み込まれます。必要に応じて、ユーザ名とパスワードを変更できます。
また、以下のセキュリティ機能を使用してアプリケーション リソースのセキュリティを強化できます。
ユーザおよびグループ : セキュリティ ロールを付与できる個人および個人の集合を表す分類。通常、グループは、同じ部署で働くなど社内のロールや機能を共有しているユーザの集合です。
グローバル セキュリティ ロール : WebLogic リソースへのアクセス制限に使用される、動的に計算される特権。ユーザに対してこれらの特権が許可されるかどうかは、ユーザに割り当てられているロールによって決まります。
管理ユーザ名とパスワードを変更するには、次の手順を実行します。
[User name] フィールドに有効なユーザ名を指定します。フィールドをクリックして、表示されている文字列を変更してください。このユーザ名は、管理サーバを起動して接続するときに使用されます。
以下のカンマ区切りのリスト \t, < >、#、 |、&、?、( )、{ }。でカンマまたは文字を使用しないでください。ユーザ名では大文字と小文字が区別されます。
[User password] フィールドに有効なパスワードを指定します。フィールドをクリックして、表示されている文字列を変更してください。有効なパスワードは 8 文字以上の文字列で、大文字小文字を区別します。パスワードの値は暗号化されます。
注意 : プロダクション環境では、weblogic というパスワードを使用しないでください。 |
[Confirm user password] フィールドにパスワードを再入力します。
必要に応じて、このユーザ名のログイン説明を入力します。
追加のユーザ、グループ、グローバル ロールをコンフィグレーションする場合は、ウィンドウの一番下の [はい] を選択し、[次へ] をクリックします。[ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。
追加のユーザ、グループ、グローバル ロールをコンフィグレーションしない場合は、[いいえ] を選択し、[次へ] をクリックします。[3.13 スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウが表示されます。
次の場合、Domain Template Builder に [ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。
ドメイン テンプレートの作成時に、[管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション] ウィンドウでユーザ、グループ、およびグローバル ロールをコンフィグレーションするオプションを選択した場合。
拡張テンプレートの作成時に、[セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウィンドウで [はい] を選択した場合。
ユーザ、グループ、グローバル ロールの定義は以下のとおりです。
ユーザは認証の対象となる実体である。ユーザは、人間またはソフトウェア エンティティ (Java クライアントなど) です。各ユーザには、セキュリティ レルム内でユニークな ID が与えられます。
通常、グループは、会社の同じ部署で働いているなどの共通点を持つユーザの集合である。
セキュリティ ロールは、特定の条件に基づいてユーザまたはグループに付与される特権である。グループと同様に、セキュリティ ロールでは、WebLogic リソースへのアクセス制限を複数のユーザに対して同時に実行できます。セキュリティ レルム内 (すなわち WebLogic Server ドメイン全体) にデプロイされたすべての WebLogic リソースに適用されるセキュリティ ロールは、グローバル ロールと呼ばれます。
[ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション] ウィンドウでは、認証のためのユーザ、グループ、ロールを定義します。最低 1 つのユーザを定義する必要があります。
注意 : 選択したテンプレートまたはドメインによっては、1 つまたは複数のユーザやグループ、ロールがすでに定義されている場合があります。さらに、WebLogic Server では、グループとロールのデフォルト セットが定義されています。WebLogic Server に定義されているデフォルトのグループおよびロールのリストについては、次の URL にある『ロールおよびポリシーによる WebLogic リソースの保護』の「ユーザ、グループ、セキュリティ ロール」を参照してください。 |
ユーザ、グループ、グローバル ロールをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。
[ユーザ] タブを選択し、現在のユーザ コンフィグレーションを確認します。必要に応じて、ドメインにエントリを追加または変更します。ユーザを削除するには、該当する行の任意のフィールドをクリックし、[削除] をクリックします。
[グループ] タブを選択し、現在のグループ コンフィグレーションを確認します。必要に応じて、ドメインにエントリを追加または変更します。グループを削除するには、該当する行の任意のフィールドをクリックし、[削除] をクリックします。
[ロール] タブを選択し、現在のロール コンフィグレーションを確認します。WebLogic Server のグローバル セキュリティ ロールの定義済みリストが表示されます。表 3-3 に説明したガイドラインに従って、ドメインの必要なエントリを追加または変更します。ロールを削除するには、該当する行の任意のフィールドをクリックし、[削除] をクリックします。
注意 : 管理リソースおよびサーバ リソースのデフォルトのグローバル セキュリティ ロールに対して、制限を厳密にする変更を行わないでください。既存のセキュリティ ロールを削除すると、WebLogic Server のオペレーションが低下するおそれがあります。一方、デフォルトのセキュリティ ロールは、セキュリティ ロールの新規追加などによって、より包括的にすることができます。 |
表 3-3 ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション
フィールド | 説明 |
---|---|
[Name*] |
ロールの有効な名前を入力する。以下のカンマ区切りのリスト \t、< >、#、 | 、&、~、?、( )、{ }。でスペース、カンマ、ハイフンまたは文字を使用しないでください。セキュリティ ロールでは大文字と小文字が区別される。 このフィールドのデフォルト値は |
説明 |
情報提供のみの目的で使用されるロールの説明を入力する。 |
設定を変更し終わったら、[次へ] をクリックします。
[3.10 ユーザのグループへの割り当て] ウィンドウが表示されます。
[ユーザのグループへの割り当て] ウィンドウでは、ユーザをグループに割り当てます。グループを管理することで複数のユーザを同時に管理できるため、ユーザをグループに追加することをお勧めします。
[グループ] ペインで、ユーザを割り当てるグループを選択します。
選択したグループの現在の割り当てが左ペインに表示されます。
左ペインで以下のいずれかを実行します。
選択したグループにユーザを割り当てるには、そのユーザのチェック ボックスをチェックする。
選択したグループからユーザを削除するには、そのユーザのチェック ボックスのチェックをはずす。
リスト内のすべてのユーザを選択するには、[すべて選択] をクリックします。リスト内のユーザの選択をすべて解除するには、[すべて選択解除] をクリックします。
各グループに関連付けられたグループのリストが、変更に合わせて更新されます。
グループに割り当てるユーザごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。ユーザは複数のグループに割り当てることができます。
[次へ] をクリックします。
[グループのグループへの割り当て] ウィンドウが表示されます。
[グループのグループへの割り当て] ウィンドウでは、ドメインのセキュリティの管理を簡潔にする手段として、グループを別のグループのサブグループとして指定します。
注意 : グループの再帰的な割り当ては行わないでください。たとえば、groupA を groupB のサブグループとして割り当ててから、groupB を groupA のサブグループとして割り当てないでください。 |
[グループ] ペインで、サブグループを割り当てるグループを選択します。
選択したグループの現在の割り当てが左ペインに表示されます。
左ペインで以下のいずれかを実行します。
選択したグループにサブグループとしてグループを割り当てるには、そのグループのチェック ボックスをチェックする。
選択したグループからサブグループを削除するには、そのグループのチェック ボックスのチェックをはずす。
リスト内のすべてのグループを選択するには、[すべて選択] をクリックします。リスト内のグループの選択をすべて解除するには、[すべて選択解除] をクリックします。
各グループに関連付けられたサブグループのリストが、変更に合わせて更新されます。
サブグループを指定するグループごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。1 つのグループを複数のグループのサブグループに指定できます。
[次へ] をクリックします。
[ユーザとグループのグロバル ロールへの割り当て] ウィンドウが表示されます。
[ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て] ウィンドウでは、ユーザおよびグループを事前に定義された WebLogic Server グローバル セキュリティ ロールに割り当てます。グローバル セキュリティ ロールに割り当てたユーザまたはグループに付与されるデフォルトのロールおよび権限のリストについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ロールおよびポリシーによるリソースの保護』の「デフォルト グローバル ロール」を参照してください。
注意 : 1 つまたは複数のユーザあるいはグループ (1 つまたは複数のユーザを含む) を Administrator ロールに割り当て、少なくとも 1 ユーザが WebLogic Server を起動できるようにする必要があります。 |
[ロール] ペインで、ユーザおよびグループを割り当てるグローバル ロールを選択します。
選択したロールの現在の割り当てが左側のペインに表示されます。
左ペインで以下のいずれかを実行します。
選択したロールにユーザまたはグループを割り当てるには、該当するチェック ボックスをチェックする。
選択したロールからユーザまたはグループを削除には、該当するチェック ボックスのチェックをはずす。
リスト内のすべてのユーザおよびグループを選択するには、[すべて選択] をクリックします。リスト内のユーザおよびグループの選択をすべて解除するには、[すべて選択解除] をクリックします。
各ユーザおよびグループの [ロール] リストに、ユーザおよびグループを割り当てたグローバル ロールが表示されます。
グローバル ロールに割り当てるユーザまたはグループごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。1 つのユーザまたはグループを複数のグローバル ロールに割り当てることができます。
[次へ] をクリックします。
[スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウが表示されます。
注意 : 拡張テンプレートを作成する場合、表示される次のウィンドウは、[置換変数のためのスクリプトおよびファイルの準備] です。詳細については、「3.14 置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備」を参照してください。 |
[スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウでは、Windows の [スタート] メニューに追加する項目を作成します。
次に行う作業は、作成する新規テンプレートのソースに依存します。
新規テンプレートのソースとしてドメインを選択した場合 - [スタート] メニュー エントリは定義されていません。ドメインの [スタート] メニュー エントリを作成するには、必要な情報を入力して [次へ] をクリックします。次の表に必要な情報を定義します。
カスタム テンプレートのソースとしてテンプレートを選択した場合 - 選択したテンプレートのスタート メニュー エントリがこのウィンドウに表示されます。情報を確認し、必要に応じて、ドメインの要件に合わせて変更します (以下の表を参照)。
表 3-4 のガイドラインに従って、ドメインの要件に応じてエントリを追加、変更、または削除します。
表 3-4 スタート メニュー エントリの指定
フィールド | 説明 |
---|---|
[ショートカット リンク名] |
[スタート] メニューに表示するショートカットの有効な名前を入力する。名前は文字列。スペース使用可。 |
[プログラム] |
ショートカットの選択時に実行されるプログラムを指定する。テンプレート ソースに定義されているプログラムのリストがドロップダウン リストに表示される。事前に定義されているプログラムを使用するには、ドロップダウン リストから選択する。 別のプログラムを指定するには、このフィールドにプログラムの相対パスを入力する。テンプレートを移植可能にするには、プログラム パスの指定に $USER_INSTALL_DIR$\server\bin\installNodeMgrSvc.cmd. 注意 : |
[引数] |
ショートカットのプログラムに渡すパラメータを入力する。 |
[作業ディレクトリ] |
ショートカットが実行されるディレクトリのパス名を入力する。[プログラム] フィールドのドロップダウン リストからプログラムを選択した場合、このフィールドには入力できない。 注意 : デフォルトの作業ディレクトリは、実行ファイルまたはスクリプトが格納されているディレクトリ。多くの場合、このフィールドは不要。 |
[説明] |
ショートカットの説明を入力する。 |
エントリを削除するには、[スタート] メニュー エントリのタブをクリックし、[削除] をクリックします。
設定を変更し終わったら、[次へ] をクリックします。
[置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備] ウィンドウが表示されます。
テンプレートを作成する場合、テンプレートにパッケージ化するスクリプトおよびファイルをローカル ドメインの環境設定と切り離し、そのままコンフィグレーション ウィザードで使用できるようにすることができます。Domain Template Builder は、ハードコード化されているさまざまなドメイン環境設定の値を置換変数で置き換えて、テンプレートに含まれている起動スクリプトなどの標準スクリプトを自動的に更新します。コンフィグレーション ウィザードは、後で新しいドメインをコンフィグレーションするときに、変数をハードコード化された新しい値に置き換えます。
[置換変数のためのスクリプトおよびファイルの準備] ウィンドウでは、Domain Template Builder で更新されなかったファイル内のハードコード化された文字列を置換変数で置き換えることができます。
注意 : Domain Template Builder によって自動的に更新されたファイルのチェック ボックスはチェックされています。 |
置換変数をファイルに挿入するには、次の手順に従います。
次のいずれかの方法でファイルを開きます。
[ファイルの選択] リストで目的のファイル名をダブルクリックする
リストで目的のファイル名を選択し、[編集] をクリックする
[手順説明] ペインが [ファイルの編集] ペインになり、ファイルが表示されます。編集ツールバーは、[ファイルの編集] ペインの先頭に用意されています。
置換変数を挿入するには、次の手順に従います。
置換する文字列を選択します。
マウスの右ボタンをクリックし、置換変数のリストを表示します。
必要な変数を選択します。
選択した文字列が置換変数に置き換えられます。後からコンフィグレーション ウィザードによって、実際の文字列が置換変数に代入されて、特定の WebLogic ドメインがセットアップされます。利用可能な置換変数の定義については、「3.14.1 置換変数の定義」を参照してください。
変数で置換する文字列ごとに手順 1 ~ 2 を繰り返します。
変更内容を確認し、変更を保存する場合は [保存]、直前に保存されていた状態にファイルを戻す場合は [復帰] をクリックします。最後の保存以降にファイルを編集した場合は、元に戻す操作を確認するように求められます。
注意 : [ファイルの選択] ペインで [リセット] をクリックしても、前回保存したときのファイルの状態に戻すことができます。 |
編集したファイルを保存したら、[ファイルの選択] ペインでファイル名の横のチェック ボックスをチェックします。
置換変数を挿入するファイルごとに手順 1 ~ 5 を繰り返します。
[次へ] をクリックします。
[3.15 ドメイン テンプレートの確認] ウィンドウが表示されます。
次の表に、ファイルで最もよく使用する置換変数を示します。
表 3-5 置換変数リスト
変数 | 定義 |
---|---|
ADMIN_SERVER_URL |
ドメインの管理サーバのリスン アドレス (ホスト名または IP アドレス) とポート番号を指定する URL。 |
APPLICATIONS_DIRECTORY |
ドメインに必要なアプリケーションを含むディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパス名は |
BEA_HOME |
ドメインに関連する Products がインストールされているディレクトリ。Windows システムでは、このディレクトリのデフォルトのパス名は |
DOCSWEBROOT |
Web サイトにある製品ドキュメントの場所を指定する URL。 |
DOMAIN_HOME |
ドメインが格納されているディレクトリ。 |
DOMAIN_NAME |
ドメインの名前。 |
DOMAIN_USER |
サーバを起動するために必要な管理ユーザ名。 |
JAVA_HOME |
WebLogic Server の起動に使用される JDK の場所。 |
JAVA_VENDOR |
JVM のベンダ (Oracle、HP、IBM、Sun など)。 |
JAVA_VM |
JVM の実行モード。 |
LISTEN_PORT |
通常の非セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) のリスンに使用するポート。デフォルトは 7001。 |
PRODUCTION_MODE |
サーバの起動モード。この変数を true に設定すると、サーバはプロダクション モードで起動する。false に設定すると、サーバは開発モードで起動する。 |
SAMPLES_HOME |
製品と共にインストールされるサンプルを含むディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパス名は |
SERVER_HOST |
サーバをホストするマシンの名前またはアドレス。 |
SERVER_NAME |
起動するサーバの名前。 |
SERVER_PORT |
通常の非セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) のリスンに使用するポート。デフォルトは 7001。 |
SSL_PORT |
セキュア リクエスト (HTTP や T3 などのプロトコル経由) のリスンに使用するポート。デフォルトは 7002。 |
STARTMODE |
サーバを起動するモード (開発またはプロダクション)。 |
USERDOMAIN_HOME |
コンフィグレーション ウィザードで作成したユーザ ドメインを格納したディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパス名は |
WL_HOME |
WebLogic Server をインストールしたルート ディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリは |
WLW_INSTALL_DIR |
WebLogic Workshop をインストールしたルート ディレクトリ。デフォルトでは、このディレクトリのパスは |
[WebLogic ドメイン テンプレートの確認] ウインドウでは、作成する前に新しいテンプレートの設定が確認できます。
左側の [テンプレートのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。前のウィンドウで定義した設定を修正する必要がある場合は、[前へ] を選択して必要なコンフィグレーション ウィンドウに戻ります。
注意 : ビュー ドロップダウン リストで、[テンプレートのサマリ] ウィンドウに表示する情報の種類を制限できます。 |
[次へ] をクリックします。
[新しいテンプレートの作成] ウィンドウが表示されます。
[テンプレートの作成] ウィンドウでは、ドメイン テンプレートの名前とディレクトリを指定して、ドメイン テンプレートを作成するプロセスを開始します。
[テンプレート jar 名] フィールドにテンプレート JAR ファイルの名前を指定します。
[テンプレートの場所] フィールドに、テンプレートを格納するディレクトリの名前が表示されていることを確認します。
[参照] をクリックして該当するディレクトリに移動またはパスを手動で入力してディレクトリを変更することもできます。
テンプレート ディレクトリは、システム上の任意の場所に配置できます。デフォルトでは、MW_HOME
\user_templates
にあります。MW_HOME
は、製品がインストールされているディレクトリです (Windows の場合のデフォルトは c:\Oracle\Middleware
)。
ウィンドウに表示された情報を検証した後、[作成] をクリックします。
[テンプレートの作成] ウィンドウに、テンプレート作成プロセスのステータスが表示されます。Domain Template Builder によって、指定したテンプレート設定も含めて、新しいドメインを生成するために必要なすべてのコンポーネントを含む JAR ファイルが生成されます。
[テンプレートを作成しています] ウィンドウで [完了] をクリックします。
テンプレートに含まれるファイルは、基になるドメインまたはテンプレートによって異なります。たとえば、[スタート メニュー エントリの指定] ウィンドウで [スタート] メニュー エントリを指定した場合、指定したエントリを含む startmenu.xml
ファイルがテンプレートに組み込まれます。このテンプレートを使用してドメインを作成するときは、このファイルに指定されている値を使用して [スタート] メニュー エントリが作成されます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware ドメイン テンプレート リファレンス』の「テンプレートに含まれるファイル」を参照してください。