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Oracle Business Intelligence Publisher新機能ガイド
リリース10.1.3.4.1
B54796-01
 

 

Oracle® Business Intelligence Publisher

新機能ガイド

リリース10.1.3.4.1

部品番号: B54796-01

2009年5月

このドキュメントでは、Oracle Business Intelligence Publisherリリース10.1.3.4.1で追加された次の新機能について説明します。

Oracle WebLogic Server 10.3のサポート

BI Publisherリリース10.1.3.4.1では、Oracle WebLogic Server 10.3のサポートが追加されました。WebLogic Server 10.3へのBI Publisherのデプロイは、次に示す手順に従って手動で行ってください。デプロイに必要な構成作業を実行するには、『Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイド』も必要です。

Oracle WebLogic Server 10.3へのBI Publisherのデプロイ


注意:

xmlpserver.warまたはxmlpserver.earファイルをWebLogic Serverにデプロイするときに、ファイルをWebLogicコンソールからアップロードする方法を使用しないでください。コンソールでは、アプリケーション(またはWebモジュール)がアーカイブ・ファイル形式でデプロイされるからです。この方法を使用すると、デプロイの後でWEB-INF/xmlp-server-config.xmlを手動で更新する必要が生じるため、BI Publisherを構成するうえで問題となります。この問題を回避するには、この手順で説明する展開されたアーカイブ・ディレクトリを使用してください。

  1. 新しいWebLogic Serverドメインを、JDK(たとえばSun JDK 1.5.x以上)を使用して作成します。

  2. この新しいドメインを使用して、展開されたアーカイブ・ディレクトリをxmlpserver.earまたはxmlpserver.warファイルから作成します。手順は次のとおりです。

    1. xmlpserver.earまたはxmlpserver.warファイルを\xmlpserver\webディレクトリから任意のディレクトリにコピーします。次に例を示します。

      -mkdir c:mydestination\xmlpserver\
      -cp c:\xmlpserver\web\xmlpserver.war to
      c:mydestination\xmlpserver\
      
    2. フォルダにコピーしたxmlpserver.earまたはxmlpserver.warファイルの圧縮を、jarコマンドを使用して手動で解除します。次に例を示します。

      cd c:mydestination\xmlpserver\
      jar -xvf xmlpserver.war
      

      このディレクトリにアプリケーションがデプロイされます。

  3. BI Publisherリポジトリを設定します。

    BI Publisherリポジトリを設定するには、XMLPリポジトリをサーバー上の任意の場所にコピーしてから、その場所を指すように構成ファイルを編集します。手順は次のとおりです。

    1. インストール・メディアの\manualにあるXMLPリポジトリ・ディレクトリをサーバーにコピーします。

    2. c:mydestination\xmlpserver\WEB-INF\にあるxmlp-server-config.xmlファイルを開きます。

      このディレクトリは、earまたはwarファイルの圧縮を解除した場所です。

    3. ${oracle.home}/xdo/repositoryを、サーバー上のXMLPリポジトリ・ディレクトリをコピーした場所のファイル・パスで置き換えます。たとえば、リポジトリ・ディレクトリを/home/repository/XMLPにコピーした場合は、xmlp-server-config.xmlファイルを次のように更新します。

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <xmlpConfig xmlns="http://xmlns.oracle.com/oxp/xmlp">
      <resource>
      <file path="/home/repository/XMLP"/>
      </resource>
      </xmlpConfig>
      
    4. xmlp-server-config.xmlの更新が終了したら、保存します。

  4. ブラウザでWebLogic管理コンソールを開きます(たとえばhttp://hostname:7001/console)。

  5. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をまだクリックしていない場合は、これをクリックします。

  6. 管理コンソールの左側のペインで、「デプロイメント」をクリックします。

  7. 右側のペインで「インストール」をクリックします。

  8. c:mydestination\xmlpserver\xmlpserver」を選択して「次へ」をクリックします。

  9. 「このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする」を選択して「次へ」をクリックします。

  10. 「ソースのアクセス可能性」で、「デプロイメントを次の場所からアクセス可能にする」を選択します。

  11. 終了」をクリックします。

  12. ここまでの変更を有効にするために、管理コンソールの「チェンジ・センター」で「変更のアクティブ化」をクリックします。

  13. BI Publisherのフォントをインストールします。手順は、『Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイド』の「BI Publisherリポジトリの構成とフォントのインストール」を参照してください。

WebLogic起動スクリプトに必要な設定

WebLogic Server 10.3には、SAAJ(SOAP with Attachments API for Java)の実装が2つ含まれています。BI Publisherを正しく動作させるために、WebLogic Serverの起動スクリプトがSAAJ 1.3実装のSOAPメッセージ・ファクトリを指していることを確認してください。SAAJ 1.3実装は、パッケージweblogic.xml.saaj内にあります。

デプロイで正しいバージョンが使用されるように、BI Publisherサーバーが属するドメインの/weblogic_home/user_projects/domains/base_domain/bin/startWebLogic.shスクリプトに次の設定を追加してください。

Djavax.xml.soap.MessageFactory=weblogic.xml.saaj.MessageFactoryImpl

シングル・サインオン・プロバイダのサポートの拡大

以前のバージョンのBI Publisherでは、Oracle Single Sign-Onのみがサポートされていました。また、以前のバージョンのBI Publisherでは、BI PublisherでOracle Single Sign-Onを使用するように設定されている場合に、BI Publisherのセキュリティ・モデルとしてOracle Internet Directoryを使用することが必須でした。この制約は、BI Publisherリリース10.1.3.4.1で解消されました。このリリースからは、シングル・サインオンを実装するときに、サポートされているセキュリティ・モデルであればどれでも使用できるようになりました。ただし、そのセキュリティ・モデルのユーザー・コミュニティがシングル・サインオン・サーバーのユーザー・コミュニティと一致していることを保証する責任は使用者側にあることに注意してください。BI Publisherでシングル・サインオンを使用するには、使用するシングル・サインオン・サーバーの情報をBI Publisherの「管理」タブの「セキュリティ構成」ページで入力する必要があります。ここでは、シングル・サインオン・サーバーからユーザー名とユーザー・ロケールをBI Publisherに渡す方法と、ユーザー名とユーザー・ロケール両方のパラメータ名を指定する必要があります。認証済シングル・サインオン・サーバーの場合は、このような構成設定のデフォルト値が構成ページに表示されます。

BI Publisherのシングル・サインオンの構成

  1. BI Publisherのローカル・スーパーユーザーを作成します。

    セキュリティ関連の更新を行う前に、BI Publisherローカル・スーパーユーザーを設定してください。これは、選択したセキュリティ構成にかかわらずBI Publisherにアクセスできるようにするためです。詳細は、BI Publisherヘルプまたは『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「ローカル・スーパーユーザーの定義」を参照してください。

  2. パートナまたは保護アプリケーションとしてBI Publisherが含まれるようにシングル・サインオン・サーバーを構成します。詳細は、使用するシングル・サインオン・サーバーのドキュメントを参照してください。

  3. BI Publisherサーバーと外部コンポーネントの通信を可能にするために、特定の場所がシングル・サインオン・アプリケーションによる保護の対象外となっている必要があります。次に示すサービスを使用可能にするには、指定の場所を非保護にする必要があります。特定の場所を非保護にするには、使用するシングル・サインオン・サーバーのドキュメントに記載されているガイドラインに従ってください。

    非保護にする場所 目的
    /xmlpserver/services/ BI Publisherとそのクライアント・コンポーネント(Template BuilderおよびExcel Analyzer)の間のWebサービス通信

    BI PublisherとBI Presentation Servicesの間のWebサービス通信

    /xmlpserver/report_service/ BI Publisherとそのクライアント・コンポーネント(Template BuilderおよびExcel Analyzer)の間のWebサービス通信
    /xmlpserver/ReportTemplateService.xls/ BI PublisherとExcel Analyzerの間のWebサービス通信
    /xmlpserver/Guest/ SSO経由でサインオンしていないユーザーがゲスト・フォルダにアクセスするため

  4. 管理者権限を持つユーザーとしてBI Publisherにログインします。「管理」タブに移動して、「セキュリティ構成」を選択します。

  5. ページの「シングル・サインオン」リージョンで「Oracleシングル・サインオンを使用」を選択します。

  6. 「シングル・サインオン」リージョンに、次の詳細情報を入力します。

    • 認証済シングル・サインオン・サーバーの認証タイプを次の中から選択します。


      Oracle Single Sign On
      Oracle Access Manager
      Siteminder
    • シングル・サインオフURL」を入力します(省略可能)。

    • 選択したサーバーのタイプに応じて、次のフィールドに自動的にデフォルト値が入力されます。

      • ユーザー名の取得方法

      • ユーザー名パラメータ

      • ユーザー・ロケールの取得方法

      • ユーザー・ロケール・パラメータ

  7. 他のパラメータや方法を使用するようにシングル・サインオン・サーバーが構成されている場合は、デフォルト値を削除して適切な値を入力してください。

  8. BI Publisherを再起動します。

LDAPキャッシュの自動リフレッシュ

LDAPセキュリティ・モデル構成の機能が拡張されて、LDAPキャッシュの自動リフレッシュのスケジュールを設定できるようになりました。以前のリリースでは、LDAPキャッシュをリフレッシュするには管理者が「メタデータのリフレッシュ」機能の画面に移動して「同期化」をクリックする必要がありました。このリリースでの機能拡張の結果、LDAPキャッシュを指定の間隔で自動的にリフレッシュできるようになりました。

LDAPキャッシュのリフレッシュをアクティブにする手順は次のとおりです。

  1. 「セキュリティ構成」ページに移動するために、「管理」タブをクリックして「セキュリティ構成」を選択します。

  2. LDAP設定が表示されるまで下にスクロールします。

    この新機能をサポートするために追加された3つの新しいフィールドを次の図に示します。

    LDAPキャッシュのフィールド
  3. 自動的にLDAPキャッシュをクリア」を選択します。

  4. LDAPキャッシュ間隔」に整数を入力します。たとえば、LDAPキャッシュを1日1回クリアするには「1」を入力します。

  5. LDAPキャッシュ間隔の単位」で、「日」、「時間」または「分」を選択します。

  6. BI Publisherを再起動します。

Siebel CRMセキュリティのサポート

BI PublisherとSiebel Customer Relationship Management(CRM)とを統合して使用する場合に、Siebelセキュリティ・モデルをBI Publisherで使用できるようになりました。

BI PublisherにSiebelセキュリティを統合するように構成するには、次の3つのタスクを実行します(詳細は後で説明します)。

  1. BI PublisherのロールをSiebel CRMの職責として設定します。

  2. Siebelセキュリティを使用するようにBI Publisherを構成します。

  3. BI Publisherのデータソースおよびフォルダへのアクセス権限をSiebelの職責に付与します。

BI PublisherのロールをSiebel CRMの職責として設定する

  1. Siebel管理者の資格証明を使用して、「管理 - アプリケーション」、「職責」の順に選択します。

  2. 「職責」リストに、BI Publisherの機能ロール1つにつき1つの新規レコードを追加します。

    • XMLP_ADMIN: BI Publisherの管理者ロールです。

    • XMLP_DEVELOPER: ユーザーがシステム内でレポートを作成できるようになります。

    • XMLP_SCHEDULER: ユーザーがレポートのスケジュールを設定できるようになります。

    • XMLP_ANALYZER_EXCEL: ユーザーがExcel分析機能を使用できるようになります。

    • XMLP_ANALYZER_ONLINE: ユーザーがオンライン分析機能を使用できるようになります。

    • XMLP_TEMPLATE_BUILDER: ユーザーがBI PublisherサーバーにTemplate Builder for Microsoft Wordから接続して、Microsoft Wordから直接テンプレートのアップロードとダウンロードを実行できるようになります。

  3. これらの職責を適切なユーザーに割り当てます。その他に、レポート作成用の職責を作成しておくと、BI Publisherアプリケーション内でレポート関連の権限を設定するときに利用できます。

    XMLP_ADMINロールは、管理者権限を持つユーザーに割り当ててください。

Siebelセキュリティを使用するようにBI Publisherを構成する

  1. BI Publisherアプリケーションで、管理者権限を持つユーザーとしてログインします。「管理」タブの「セキュリティ構成」を選択します。

  2. BI Publisher内でローカル・スーパーユーザーを定義します。

    • ローカル・スーパーユーザー」の下で、ボックスを選択してスーパーユーザーの資格証明を入力します。

    ローカル・スーパーユーザーの資格証明を使用すれば、構成済のセキュリティ・モデルに問題がある場合にBI Publisherにアクセスできます。

  3. ページの「セキュリティ・モデル」セクションで、リストから「Siebelセキュリティ」を選択します。

  4. 次の接続情報を指定します。

    • Siebel Webサービス・エンドポイント

    • 管理者ユーザー名

    • 管理者パスワード

  5. セキュリティ関連の変更を有効にするために、BI Publisherを再起動します。

BI Publisherのデータソースおよびフォルダへのアクセス権限をSiebelの職責に付与する

  1. BI Publisherを再起動したら、XMLP_ADMINロールを割り当てたSiebelユーザー資格証明を使用してBI Publisherにログインします。

  2. 管理」タブで、「「セキュリティ・センター」の下の「ロールと権限」を選択します。「セキュリティ・センター」ページが開きます。BI Publisherのロールを割り当てたSiebel CRMの職責がこのページに表示されます。

  3. レポート・フォルダのアクセス権限をロールに追加するには、「フォルダの追加」アイコンをクリックします。「フォルダの追加」ページで、シャトル・ボタンを使用して、そのロールに対して適切なフォルダを選択します。

  4. データソースのアクセス権限をロールに追加するには、「データソースの追加」アイコンをクリックします。「データソースの追加」ページで、シャトル・ボタンを使用して、そのロールに対して適切なデータソースを選択します。

BI Publisherのロールおよび権限の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』の「BI Publisherのユーザーおよびロールの理解」を参照してください。

バースト・レポートに対するSFTP(Secure File Transfer Protocol)のサポート

バースト・レポートの配信チャネルとしてセキュアなFTP(SFTP)がBI Publisherでサポートされるようになりました。バースト・レポートでSFTPを使用できるようにするには、ガイドラインに従ってFTP対応の配信データ・セットを定義してから、パラメータ6の値として「true」を指定します。

配信データ・セットのパラメータ・マッピングを次の表に示します。

チャネル パラメータ1 パラメータ2 パラメータ3 パラメータ4 パラメータ5 パラメータ6
FTP サーバー名 ユーザー名 パスワード リモート・ディレクトリ リモート・ファイル名 セキュア

値: true


バースティングが可能になるようにレポートを設定する方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の「バーストの有効化」を参照してください。

データ・モデルの機能拡張

このリリースでは、データ・セットのタイプ「Webサービス」および「SQL問合せ」に関して、次の機能拡張が追加されています。

「Webサービス」データ・セット・タイプに関する機能拡張: SOAPレスポンス内のデータへのパスの指定

Webサービスをデータソースとして使用するときに、レポートに使用するXMLデータの先頭部分が、Webサービス・リクエストによって生成されたレスポンスXMLの中の深い位置に埋め込まれていることがよくあります。このような場合は、BI Publisherのテンプレート・デザイン・ツールでのデータの操作が難しくなることがあります。

このリリースでは、「Webサービス」データ・セット・タイプの定義に新しいフィールド「ResponseData XPath」が追加されています。このフィールドを使用して、BI Publisherレポートで使用するデータへのパスを指定します。

この新しいフィールドは、次の図のように「Webサービス」データ・セット定義ページに表示されます。

「ResponseData XPath」フィールド

「SQL問合せ」データ・セット・タイプの新しいプロパティ: デフォルト・スキーマのみを使用

「SQL問合せ」データ・セット・タイプをBI Publisherのクエリー・ビルダーで作成すると、デフォルトでデータ選択元のテーブル名がスキーマ名の前に付加されます。このリリースでは、「SQL問合せ」データ・セット・タイプの定義に新しいオプション「デフォルト・スキーマのみを使用」が追加されています。このオプションを有効にすると、クエリー・ビルダーによって問合せが生成されるときにテーブル名の前にスキーマ名が付加されません。

たとえば、次の図のサンプル問合せではこの新しいプロパティが有効化されていません。指定されたテーブル名の前にスキーマ名が付加されて、OE.DEPARTMENTSおよびOE.EMPLOYEESとなっています。

スキーマ名が付加されているSQL問合せ

次の図では、同じ問合せに対して新しいプロパティが有効化されています。ここではテーブル名がDEPARTMENTSおよびEMPLOYEESと指定されています。

スキーマ名が付加されていないSQL問合せ

開発環境のスキーマが本番環境のスキーマと異なる可能性がある場合は、このプロパティを有効にしてください。このプロパティを有効にすると、スキーマが異なる環境にも問合せを移植できるようになります。

重要事項

問合せにスキーマ識別子が含まれなくなったので、複数のスキーマの間で表を結合する必要がある問合せにはこのプロパティを使用できません。

クエリー・ビルダーではこのオプションの設定に基づいて問合せが作成されるため、このプロパティは必ずクエリー・ビルダーで問合せを作成する前に有効化してください。

スケジューラ接続に対するJNDIのサポート

多数のスケジュール・ジョブやリクエストが同時に実行されて、完了したレポートがジョブ履歴から表示される環境では、スケジューラ・データベースへのJDBC接続に高い負荷がかかり、パフォーマンスが低下することがあります。このリリースでは、パフォーマンスを向上させるために、アプリケーション・サーバー上で定義されたJNDI接続プールをスケジューラ・データベースで使用できるようになりました。

接続プールを使用すると、再利用可能な物理接続のキャッシュが維持されるので、効率が向上します。クライアントが接続を閉じると、その接続はプールに戻されて、別のクライアントがその接続を使用できるようになります。接続プールを使用すると、複数のクライアントが少数の物理接続を共用できるようになるため、パフォーマンスと拡張性が向上します。接続プールはアプリケーション・サーバー内で設定し、接続プールへのアクセスにはJava Naming and Directory Interface(JNDI)を使用します。アプリケーション・サーバーでの接続プールの設定が完了したら、「スケジューラ構成」ページの必須フィールドに入力します。OC4Jで接続プールを設定する方法の詳細は、『Oracle Containers for J2EEサービス・ガイド』の「データソース」の章を参照してください。

JNDI接続プール経由でスケジューラをデータベースに接続するには

次の手順を実行します。

  1. JNDIデータソースをアプリケーション・サーバー内に定義します。JDBC接続プールを選択し、プールのサイズに対して適切な接続数を設定します。最適な接続数は、実際に必要なレポート・スケジューリングの量によって異なります。

  2. BI Publisherの「管理」タブで、「スケジューラ構成」ページまで移動します。

  3. データベース接続タイプ」で「jndi」を選択します。

  4. JNDI名」に、アプリケーション・サーバー上で定義したJNDI名を入力します。

  5. 接続をテストします。テストに成功したら、「スキーマのインストール」を選択してスケジューラ・スキーマをデータベースにインストールします。

  6. BI Publisherを再起動します。

日付パラメータ計算用の式のサポート

以前のリリースでは、スケジュール作成対象のレポートのデータ・モデルに日付パラメータが含まれている場合に、そのスケジュールでレポートを実行するたびに日付パラメータの元の入力値を更新することができませんでした。このリリースでは、日付パラメータを持つレポートのスケジュールを作成するときに、日付パラメータ・フィールド内で関数を使用して、そのスケジュールでレポートを実行するたびに自動的に日付を計算できるようになりました。

次に示す関数をここに示す構文のとおりに入力すると、スケジュールに従ってレポートが実行されるときに、該当する日付が計算されます。

次のように、プラス記号(+)とマイナス記号(-)を使用して、日数を加算または減算する式を入力することもできます。

次の図に示すスケジューラ・ページの例では、パラメータ値として日付式が入力されています。

スケジューラ・ページで使用されている日付式

パラメータ値内の日付関数の呼出しが評価されるのは、レポートがスケジューラによって実行されたときです。

日付関数は、データ・モデルでデフォルト・パラメータ値として設定することもできます。この場合は、ユーザーがレポート・ビューアでレポートを表示するたびに、デフォルト値として指定された式に従って日付パラメータが計算されます。

RTFテンプレートの機能拡張

このリリースでは、RTFテンプレート開発に関する次の機能拡張が追加されています。

BI Publisher構成設定のリストの取得

このリリースでは、構成のプロパティと値のリストを返す新しい関数をRTFテンプレートに挿入できるようになりました。

次のコマンドをRTFテンプレートに挿入すると、構成設定のリストが返されます。

<?xdoxslt:getXDOProperties($_XDOCTX)?>

システム設定よりも優先される設定がレポートで定義されている場合は、そのレポート固有の設定が返されることに注意してください。

RTFテンプレートのデバッグ・モードの有効化

このリリースでは、RTFテンプレートのデバッグ・モードを有効にするための新しいコマンドをテンプレートに追加できるようになりました。テンプレートのテスト時にこのプロパティを設定すると、システムのデバッグ設定に影響を与えることなく、特定のテンプレートに関するエラー情報を受け取ることができます。

この新しいコマンドとは<?xdo-debug-level: debug_level?>で、有効な値は次のとおりです。


<?xdo-debug-level:"STATEMENT"?>
<?xdo-debug-level:"ERROR"?>
<?xdo-debug-level:"OFF"?>

debug_levelでは大文字と小文字が区別されないため、<?xdo-debug-level:"STATEMENT"?><?xdo-debug-level:"statement"?>はどちらも有効です。

デバッグ・ログ・ディレクトリは、次のいずれかの場所に生成されます。

  • <system-temp-dir>/xdodebug

  • <java.io.tmpdir>/xdodebug(system-temp-dirが未定義の場合)


注意:

このコマンドは、XSLテンプレートやFOファイルの中でも使用できます。その場合は、次のコメントを追加します。

<!-- xdo-debug-level="STATEMENT" -->

このコメントは、ファイルの先頭512バイト以内に含まれている必要があります。


レポート出力での数値から単語への変換

このリリースでは、RTFテンプレート出力の数値を単語に変換するための関数が追加されました。これは、小切手印刷の一般的な要件の1つです。

この新しい関数とは、to_check_numberです。この関数の構文は次のとおりです。

<?xdofx:to_check_number(amount, precisionOrCurrency, caseType, decimalStyle)?>

関数の属性について、次の表で説明します。

属性 説明 属性値
amount 変換対象の数値です。 任意の数値
precisionOrCurrency この属性には、精度(小数点以下の桁数)を指定することも、通貨コード(このコードで小数点以下の桁数を決定)を指定することもできます。通貨コードを指定しても、出力内に通貨記号は生成されません。 整数(2など)または通貨コード('USD'など)
caseType 出力が大文字か小文字かを指定します。 有効な値: 'CASE_UPPER'、

'CASE_LOWER'、

'CASE_INIT_CAP'

decimalStyle 小数点以下の出力のタイプです。 有効な値:

'DECIMAL_STYLE_FRACTION1'、

'DECIMAL_STYLE_FRACTION2'、

'DECIMAL_STYLE_WORD'


RTFテンプレートに入力される関数と返される出力の例を次に示します。

RTFテンプレートの入力: <?xdofx:to_check_number(12345.67, 2)?>

返される出力: Twelve thousand three hundred forty-five and 67/100

RTFテンプレートの入力: <?xdofx:to_check_number(12345.67, 'USD')?>

返される出力: Twelve thousand three hundred forty-five and 67/100

RTFテンプレートの入力: <?xdofx:to_check_number(12345, 'JPY', 'CASE_UPPER')?>

返される出力: TWELVE THOUSAND THREE HUNDRED FORTY-FIVE

RTFテンプレートの入力: <?xdofx:to_check_number(12345.67, 'EUR', 'CASE_LOWER', 'DECIMAL_STYLE_WORDS')?>

返される出力: twelve thousand three hundred forty-five and sixty-seven

BI Publisherヘッダーのロゴとリンクの削除

BI Publisherをカスタム・アプリケーションに統合する場合に、BI Publisherのヘッダーを削除すると、よりシームレスにエンタープライズ・アプリケーションに統合できます。

このリリースのBI Publisherでは、BI Publisherアプリケーションからヘッダー情報を削除するための構成プロパティが追加されました。

BI Publisherのヘッダー領域を削除する手順は次のとおりです。

  1. 構成ファイル<BI Publisherリポジトリ>/Admin/Configuration/xmlp-server-config.xmlを開きます。

  2. 次のプロパティと値をこのファイルに追加します。

    <property name="DISPLAY_HEADER_LOGO_MENU" value="false"/>
    
  3. BI Publisherを再起動します。

ゲスト・ページへのアクセスの無効化

現時点では、ゲスト・ユーザー・アクセスを有効にすると、どのユーザーでもBI Publisherのゲスト・レポート・ページにアクセスできるようになります。BI Publisherゲスト・レポート・ページを全ユーザーに公開することが望ましくない場合に、認可を受けたユーザーのみにゲスト・ページへのアクセスを許可できるようになりました。

この機能を利用してアクセスを制限するには、ユーザーがゲスト・ページにアクセスするために必要となる必須ロールを定義します。

  1. <BI Publisherリポジトリ>/Admin/Configuration/xmlp-server-config.xmlファイルを開きます。

  2. 次のプロパティをこのファイルに追加します。

    <property name="MANDATORY_USER_ROLE" value="ROLE_NAME"/>
    

    ROLE_NAMEは、ゲスト・ページにアクセスするユーザーに必要となるロールの名前です。

  3. BI Publisherサーバーを再起動します。

この新しいロールを付与されていないユーザーがBI Publisherのゲスト・ログイン・ページにアクセスしようとすると、「HTTP 403 Forbidden」エラーが返されます。


注意:

認可されていないユーザーがログインを試みた後は、ブラウザを閉じなければ、認可されたユーザーでもログインすることはできません。

BI Publisher Webサービスに対する更新

BI Publisherリリース10.1.3.4.1では、PublicReportServiceの新しいバージョンであるPublicReportService_v11が追加されました。このWebサービスには、PublicReportServiceのすべての機能が含まれており、さらに新しい機能も追加されています。

すでに実装されているPublicReportServiceに変更を加えたくない場合は、BI Publisher 10.1.3.4.1にアップグレードした後もそのPublicReportServiceを引き続き使用できます。

BI Publisher Webサービスを初めて使用する場合は、最新の機能を備えたPublicReportService_v11を使用してください。

この項では、PublicReportService(リリース10.1.3.4のドキュメントに記載)とPublicReportService_v11の間の変更について説明します。PublicReportServiceの詳しい説明は、『Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』を参照してください。

変更の概要

ここでは、PublicReportServiceとPublicReportService_v11の間の変更を次の各項で説明します。

新しい複合型

次の複合型がPublicReportService_v11で追加されました。

  • BIPDataSource

  • JDBCDataSource

  • FileDataSource

  • DeliveryServiceDefinition

  • TemplateFormatLabelValue

  • ArrayOfTemplateFormatLabelValue

  • TemplateFormatsLabelValues

  • ArrayOfTemplateFormatsLabelValues

BIPDataSource

新しい複合型BIPDataSourceを使用すると、runReport操作の使用時にデータソースを動的に指定できます。定義は次のとおりです。

  <complexType name="BIPDataSource">
        <sequence>
          <element name="JDBCDataSource" nillable="true" type="impl:JDBCDataSource"/>
          <element name="fileDataSource" nillable="true" type="impl:FileDataSource"/>
        </sequence>
      </complexType>

BIPDataSourceは、ReportRequest構造体によって使用されます。

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
JDBCDataSource JDBCDataSource JDBCデータソースを記述する要素が格納されています。「JDBCDataSource」を参照してください。
fileDataSource FileDataSource ファイル・データソースを記述する要素が格納されています。「FileDataSource」を参照してください。

JDBCDataSource

新しい複合型JDBCDataSourceを使用すると、JDBCデータソースを指定できます。JDBCDataSource構造体を構成する要素は次のとおりです。

<complexType name="JDBCDataSource">
        <sequence>
          <element name="JDBCDriverClass" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="JDBCDriverType" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="JDBCPassword" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="JDBCURL" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="JDBCUserName" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="dataSourceName" nillable="true" type="xsd:string"/>
        </sequence>
      </complexType>

この構造体は、BIPDataSource構造体によって使用されます。

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
JDBCDriverClass string データソースのJDBCドライバ・クラスです。例: "oracle.jdbc.OracleDriver"
JDBCDriverType string BI Publisherデータソース定義ページで定義されているドライバのタイプです。例: "Oracle 9i/10g/11g"
JDBCPassword string BI Publisherデータソース定義ページで定義されている、データソースのパスワードです。
JDBCURL string データソースの接続文字列です。例: "jdbc:oracle:thin:@mydatabase.mycompany.com:1521:orcl"
JDBCUserName string BI Publisherデータソース定義ページで定義されている、データソースのユーザー名です。
dataSourceName string BI Publisherデータソース定義ページでデータソースに割り当てられたデータソース名です。例: "Oracle"

FileDataSource

新しい複合型FileDataSourceを使用すると、レポートのファイル・データソースを指定できます。サーバー上の場所への直接パスを指定することも、ファイルが一時ディレクトリ内にあることを指定することもできます。FileDataSourceを構成する要素は次のとおりです。

<complexType name="FileDataSource">
        <sequence>
          <element name="dynamicDataSourcePath" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="temporaryDataSource" type="xsd:boolean"/>
        </sequence>
      </complexType>

この構造体は、BIPDataSource構造体によって使用されます。

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
dynamicDataSourcePath string 特定のサーバー上に存在するデータソースへのパスを指定するには、データソースへのフルパスを指定し、temporaryDataSourceをfalseに設定します。例: "D:\BI\OracleBI\xmlp\XMLP\DemoFiles\Balance.xml"

ファイルがシステムの一時ディレクトリに存在する場合は、temporaryDataSourceをtrueに設定し、ここでファイル名を指定します。例: "Balance.xml"

temporaryDataSource boolean ファイル・データソースがシステム一時ディレクトリにある場合はtrueに設定します。dynamicDataSourcePathでフルパスを指定する場合はfalseに設定します。

DeliveryServiceDefinition

新しい複合型DeliveryServiceDefinitionは、getDeliveryServiceDefinition操作のレスポンスとして返されます。この操作を使用すると、BI Publisher用に設定された配信サーバーに関する情報を取得できます。定義は次のとおりです。

<complexType name="DeliveryServiceDefinition">
        <sequence>
          <element name="EMailServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="FTPServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="HTTPServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="SFTPServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="defaultServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="faxServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="printerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="webDAVServerNames" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
        </sequence>
      </complexType>

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
EMailServerNames ArrayOfString 電子メール・サーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
FTPServerNames ArrayOfString FTPサーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
HTTPServerNames ArrayOfString HTTPサーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
SFTPServerNames ArrayOfString SFTPサーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
defaultServerNames ArrayOfString 定義済の各タイプに対応するデフォルト・サーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
faxServerNames ArrayOfString FAXサーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
printerNames ArrayOfString プリンタ・サーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。
webDAVServerNames ArrayOfString WebDAVサーバー名のリストがArrayOfString構造体として返されます。

TemplateFormatLabelValue

新しい複合型TemplateFormatLabelValueを使用すると、レポートに対してテンプレート・フォーマットのラベルと値を指定できます。TemplateFormatLabelValueは、ArrayOfTemplateFormatLabelValue構造体に含まれています。TemplateFormatLabelValueを構成する要素は次のとおりです。

<complexType name="TemplateFormatLabelValue">
        <sequence>
          <element name="templateFormatLabel" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="templateFormatValue" nillable="true" type="xsd:string"/>
        </sequence>
      </complexType>

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
templateFormatLabel string テンプレート・フォーマットに対して表示されるラベルです。例:

"HTML"

"PDF"

"Excel"

templateFormatValue string ラベルに対応するテンプレート・フォーマットの値です。例:

"html"

"pdf"

"excel"


ArrayOfTemplateFormatLabelValue

新しい複合型ArrayOfTemplateFormatLabelValueは、TemplateFormatLabelValueのラベルと値のペアを格納する配列構造体です。ArrayOfTemplateFormatLabelValueは、TemplateFormatsLabelValues構造体に含まれています。ArrayOfTemplateFormatLabelValueを構成する要素は次のとおりです。

<complexType name="ArrayOfTemplateFormatLabelValue">
        <sequence>
          <element name="item" type="tns1:TemplateFormatLabelValue" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
        </sequence>
      </complexType>

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
item TemplateFormatLabelValue TemplateFormatLabelValueのラベルと値のペアが格納されます。「TemplateFormatLabelValue」を参照してください。

TemplateFormatsLabelValues

新しい複合型TemplateFormatsLabelValuesは、BI Publisherリポジトリに格納されているテンプレート・フォーマットに関する詳細情報を保持します。TemplateFormatsLabelValuesは、ArrayOfTemplateFormatsLabelValues構造体に含まれています。

TemplateFormatsLabelValuesを構成する要素は次のとおりです。

<complexType name="TemplateFormatsLabelValues">
        <sequence>
          <element name="listOfTemplateFormatLabelValue" nillable="true" type="tns1:ArrayOfTemplateFormatLabelValue"/>
          <element name="templateAvailableLocales" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="templateID" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="templateType" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="templateURL" nillable="true" type="xsd:string"/>
        </sequence>
      </complexType>

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
listOfTemplateFormatLabelValue ArrayOfTemplateFormatLabelValue TemplateFormatLabelValueのラベルと値のペアが格納されます。「ArrayOfTemplateFormatLabelValue」を参照してください。
templateAvailableLocales ArrayOfString テンプレートに対して定義されている使用可能なロケール・オプションが、ArrayOfStringオブジェクトとして渡されます。
templateID string BI Publisherでテンプレートに割り当てられている名前です。例: "Employee Listing"
templateType string テンプレートのタイプです。例: "rtf"、"pdf"
templateURL string BI Publisherリポジトリ内のテンプレート・ファイル名です。例: "Employee Listing.rtf"

ArrayOfTemplateFormatsLabelValues

新しい複合型ArrayOfTemplateFormatsLabelValuesは、TemplateFormatsLabelValues構造体の配列を格納する構造体です。ArrayOfTemplateFormatsLabelValuesは、ReportDefinition構造体の一部として、使用可能なテンプレート・フォーマットを記述する特定のフィールドを格納します。ArrayOfTemplateFormatsLabelValuesを構成する要素は次のとおりです。

<complexType name="ArrayOfTemplateFormatsLabelValues">
        <sequence>
          <element name="item" type="impl:TemplateFormatsLabelValues" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
        </sequence>
      </complexType>

各要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
item TemplateFormatsLabelValues 使用可能なテンプレート・フォーマットを記述するフィールドが格納されています。「TemplateFormatsLabelValues」を参照してください。

変更された複合型

次の複合型がPublicReportService_v11で変更されました。

  • DeliveryRequest

  • EmailDeliveryOption

  • ParamNameValue

  • PrintDeliveryOption

  • ReportRequest

  • ReportResponse

DeliveryRequest

複合型DeliveryRequestは、指定された配信方法でレポートを配信するためのオプションを保持します。PublicReportService_v11では、3つの新しい要素が追加されました。この複合型の定義は次のとおりです。

<complexType name="DeliveryRequest">
   <sequence>
     <element name="contentType" nillable="true" type="xsd:string"/>
     <element name="documentData" nillable="true" type="xsd:base64Binary"/>
     <element name="dynamicDataSource" nillable="true" type="impl:BIPDataSource"/>
     <element name="emailOption" nillable="true" type="impl:EMailDeliveryOption"/>
     <element name="faxOption" nillable="true" type="tns1:FaxDeliveryOption"/>
     <element name="ftpOption" nillable="true" type="tns1:FTPDeliveryOption"/>
     <element name="localOption" nillable="true" type="tns1:LocalDeliveryOption"/>
     <element name="printOption" nillable="true" type="impl:PrintDeliveryOption"/>
     <element name="webDAVOption" nillable="true" type="tns1:WebDAVDeliveryOption"/>
  </sequence>
</complexType>

追加された3つの新しい要素を次の表に示します。

パラメータ 説明
contentType string 生成されるドキュメントのコンテンツ・タイプです。指定可能な値:
"text/html;charset=UTF-8"
"text/plain;charset=UTF-8"
"application/pdf"
"application/vnd.ms-powerpoint"
"application/vnd.ms-powerpoint"
"application/vnd.ms-excel"
"application/msword"
"application/x-shockwave-flash"
"text/xml"
"message/rfc822"
documentData base64Binary 出力されるドキュメントです。
dynamicDataSource BIPDataSource BIPDataSource」を参照してください。

EmailDeliveryOption

複合型EmailDeliveryOptionには、1つの新しい要素がPublicReportService_v11で追加されました。この複合型の定義は次のとおりです。

<complexType name="EMailDeliveryOption">        <sequence>
          <element name="emailBCC" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailBody" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailCC" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailFrom" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailReplyTo" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailServerName" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailSubject" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="emailTo" nillable="true" type="xsd:string"/>
        </sequence>
</complexType>

新しい要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
emailServerName string 電子メール・サーバーの名前です。例: "Oracle Mail"

ParamNameValue

複合型ParamNameValueには、16個の新しい要素がPublicReportService_v11で追加されました。この構造体では、BI Publisherのレポートとテンプレートに対して定義されているパラメータが記述されます。全体の定義は次のとおりです。

<complexType name="ParamNameValue">
        <sequence>
          <element name="UIType" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="dataType" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="dateFormatString" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="dateFrom" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="dateTo" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="defaultValue" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="fieldSize" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="label" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="lovLabels" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
          <element name="multiValuesAllowed" type="xsd:boolean"/>
          <element name="name" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="refreshParamOnChange" type="xsd:boolean"/>
          <element name="selectAll" type="xsd:boolean"/>
          <element name="templateParam" type="xsd:boolean"/>
          <element name="useNullForAll" type="xsd:boolean"/>
          <element name="values" nillable="true" type="tns1:ArrayOfString"/>
        </sequence>
      </complexType>

ParamNameValue構造体は、ArrayOfParamNameValueの中で使用されます。ArrayOfParamNameValueは、構造体ReportRequest、ReportDefinitionおよびJobInfoに含まれます。ParamNameValueは、getTemplateParameters操作およびgetReportParameters操作からも返されます。

新しい要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
UIType string BI Publisherのデータ・モデル・ユーザー・インタフェースで定義されているパラメータのタイプです。有効な値:

"Menu"

"Text"

"Date"

"Hidden"

"Search"

dataType string パラメータのデータ型です。有効な値: "String"

"Integer"

"Boolean"

"Date"

"Float"

dateFormatString string パラメータ・タイプが"Date"の場合は、このパラメータで日付フォーマット文字列を指定します。日付フォーマット文字列にはJava日付フォーマットを使用する必要があります。例: "MM-dd-YYYY"
dateFrom string パラメータ・タイプが"Date"の場合は、日付の開始値をこのパラメータで指定します。
dateTo string パラメータ・タイプが"Date"の場合は、日付の終了値をこのパラメータで指定します。
defaultValue string パラメータのデフォルト値を指定します。
fieldSize string パラメータ・タイプが"Text"または"Date"の場合に、パラメータのテキスト・フィールド・サイズを指定します。
label string パラメータ・タイプが"Hidden"以外の場合に、パラメータの表示ラベルを指定します。
lovLabels ArrayOfString パラメータ・タイプが"Menu"の場合に、ユーザーに表示される値リストの値を指定します。
multiValuesAllowed boolean trueは、パラメータに対して複数の値が許可されることを示します。
name string BI Publisherのパラメータ定義ページで定義されているパラメータ識別子です。
refreshParamOnChange boolean パラメータ・タイプが"Text"または"Menu"で、このパラメータの値がtrueの場合は、このパラメータに対する選択が行われたときに他の定義済パラメータがリフレッシュされることを示します。
selectAll boolean パラメータ・タイプが"Menu"の場合、trueは値リストのすべての値を選択できることを示します。
templateParam boolean trueは、パラメータがRTFテンプレートで定義されていることを示します。
useNullForAll boolean パラメータ・タイプが"Menu"の場合、trueはパラメータのすべての値が選択された場合にnullが渡されることを示します。
values ArrayOfString パラメータの値のリストです。

PrintDeliveryOption

複合型PrintDeliveryOptionには、1つの新しい要素がPublicReportService_v11で追加されました。全体の定義は次のとおりです。

<complexType name="PrintDeliveryOption">
        <sequence>
          <element name="printNumberOfCopy" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="printOrientation" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="printRange" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="printSide" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="printTray" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="printerName" nillable="true" type="xsd:string"/>
        </sequence>
      </complexType>

この構造体は、DeliveryRequest構造体によって使用されます。

新しい要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
printOrientation string 有効な値は"Portrait"および"Landscape"です。

ReportRequest

複合型ReportRequestには、6つの新しい要素がPublicReportService_v11で追加されました。全体の定義は次のとおりです。

 <complexType name="ReportRequest">
        <sequence>
          <element name="attributeCalendar" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="attributeFormat" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="attributeLocale" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="attributeTemplate" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="attributeTimezone" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="byPassCache" type="xsd:boolean"/>
          <element name="dynamicDataSource" nillable="true" type="impl:BIPDataSource"/>
          <element name="flattenXML" type="xsd:boolean"/>
          <element name="parameterNameValues" nillable="true" type="impl:ArrayOfParamNameValue"/>
          <element name="reportAbsolutePath" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="reportData" nillable="true" type="xsd:base64Binary"/>
          <element name="reportOutputPath" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="reportRawData" nillable="true" type="xsd:string"/>
          <element name="sizeOfDataChunkDownload" type="xsd:int"/>
        </sequence>
      </complexType>

新しい要素について、次の表で説明します。

パラメータ 説明
attributeCalendar string レポート・リクエストに対して使用するフォーマット・カレンダです。有効な値: "Gregorian"、"Arabic Hijrah"、"English Hijrah"、"Japanese Imperial"、"Thai Buddha"、"ROC Official"
attributeTimeZone string リクエストに対して使用するタイムゾーンを、サポートされているJavaタイムゾーンを使用して指定します。例: "America/Los_Angeles"
byPassCache boolean trueは、ドキュメント・キャッシュをバイパスすることを示します。
dynamicDataSource BIPDataSource BIPDataSource」を参照してください。
reportOutputPath string 生成されるレポートの出力パスを指定します。
reportRawData string レポートに生のXMLデータを使用する場合は、この要素にそのXMLデータが格納されます。

新しい操作

次の操作がPublicReportService_v11で追加されました。

  • getTemplateParameters

  • getDeliveryServiceDefinition

  • deliveryService

また、これらの新しい操作に対応するInSession操作も追加されました。

  • getTemplateParametersInSession

  • getDeliveryServiceDefinitionInSession

  • deliveryServiceInSession

InSession操作の使用方法は、「InSession操作の使用」を参照してください。

getTemplateParameters

getTemplateParametersは、テンプレートのパラメータに関する情報を取得するときに使用します。

入力メッセージ: getTemplateParametersRequest

getTemplateParametersに必要なパラメータを次の表に示します。

パラメータ NULLを許可(nillable) 説明
reportAbsolutePath string いいえ レポートへのディレクトリ・パスです。例: /HR Manager/EmployeeReports/Employee Listing.xdo
templateID string いいえ レポート・テンプレートのレイアウト名です。例: "Employee Listing"
userID string いいえ BI Publisherユーザー名です。
password string いいえ 入力されたユーザー名のパスワードです。

戻りメッセージ: getTemplateParametersResponse

レスポンス・メッセージでは、パラメータ情報がParamNameValue構造体として返されます。

パラメータ maxOccurs 説明
getTemplateParametersReturn ParamNameValue unbounded ParamNameValue」を参照してください。

getDeliveryServiceDefinition

getDeliveryServiceDefinitionは、BI Publisherの配信サーバーに関する情報を取得するときに使用します。

入力メッセージ: getDeliveryServiceDefinitionRequest

getDeliveryServiceDefinitionに必要なパラメータを次の表で説明します。

パラメータ NULLを許可(nillable) 説明
userID string いいえ BI Publisherユーザー名です。
password string いいえ 入力されたユーザー名のパスワードです。

戻りメッセージ: getDeliveryServiceDefinitionResponse

レスポンス・メッセージでは、配信サーバーに関する情報がDeliveryServiceDefinition構造体として返されます。

パラメータ 説明
getDeliveryServiceDefinitionReturn DeliveryServiceDefinition DeliveryServiceDefinition」を参照してください。

deliveryService

deliveryServiceは、レポート配信リクエストを実行するときに使用します。

入力メッセージ: deliveryServiceRequest

deliveryServiceに必要なパラメータを次の表で説明します。

パラメータ NULLを許可(nillable) 説明
deliveryRequest DeliveryRequest いいえ サポートされている配信チャネルを介してレポート配信を実行するために必要なパラメータが格納されます。「DeliveryRequest」を参照してください。
userID string いいえ BI Publisherユーザー名です。
password string いいえ 入力されたユーザー名のパスワードです。

戻りメッセージ: deliveryServiceResponse

deliveryServiceResponseのパラメータを次の表で説明します。

パラメータ 説明
deliveryServiceReturn string 返されるレスポンスです。

変更された操作

ここで挙げた複合型の変更によって影響を受ける操作は次のとおりです。

PublicReportService操作 含まれる複合型
getReportParameters ReportRequest
runReport ReportRequest
scheduleReport ScheduleRequest
updateReportDefinition ReportDefinition

InSession操作の使用

PublicReportServiceおよびPublicReportService_v11での操作のほとんどは、InSessionバージョンの操作も使用可能です。InSessionバージョンの操作を使用すると、ユーザー名とパスワードではなくBI Publisherトークンを渡すことができます。それ以外のパラメータは同一です。InSession操作に渡すトークンを取得するには、login操作を使用します。セッションを終了するには、logout操作を使用します。

login

login操作は、BI Publisherセッションを確立するために使用します。この操作を実行すると、InSession操作に渡すためのトークンが返されます。

入力メッセージ: loginRequest

loginに定義されているパラメータについて、次の表で説明します。

パラメータ 説明
userID string BI Publisherユーザー名です。
password string 入力されたユーザー名のパスワードです。

戻りメッセージ: loginResponse

loginResponseのパラメータについて、次の表で説明します。

パラメータ 説明
loginReturn string BI Publisherセッションのトークンです。このトークンをInSession操作で使用します。

logout

logout操作は、BI Publisherセッションを終了するときに使用します。

入力メッセージ: logoutRequest

logoutに定義されているパラメータについて、次の表で説明します。

パラメータ 説明
bipSessionToken string BI Publisherセッション用に設定されたトークンです。

戻りメッセージ: logoutResponse

logoutResponseのパラメータについて、次の表で説明します。

パラメータ 説明
logoutReturn boolean trueは、BI Publisherセッションが正常に終了したことを示します。


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