この章では、Oracle BI Presentation Servicesの資格証明ストアについて説明します。この資格証明ストアは、BI Presentation Servicesが資格証明やシークレットを格納してアクセスするためのメカニズムです。BI Presentation Servicesの資格証明ストアでは、次の2種類の資格証明がサポートされています。

• ユーザー名とパスワードに基づいた資格証明
• 秘密鍵とパブリック証明書を使用するx.509資格証明

一部のタスクでは、BI Presentation Servicesと他のBIコンポーネント（BI PublisherやBI Schedulerなど）との通信が必要となる場合があります。BI Presentation Servicesが他のコンポーネントに対して正しく認証を行い通信を確立するには、使用するユーザー名とパスワードが認識される必要があります。BI Presentation Servicesが必要とする資格証明は、BI Presentation Servicesの資格証明ストアに格納されます。BI Presentation Servicesでは、必要に応じて資格証明にアクセスし、資格証明を発行します。

通信がSecure Socket Layer（SSL）を経由して行われる場合に、秘密鍵とパブリック証明書のペアで構成されるx.509資格証明が、BI Presentation Servicesによって使用されます。