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Oracle Identity Manager Siebel User Management Connectorガイド
リリース9.0.4
B52696-02
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

2.1 デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1以上。
ターゲット・システム Siebel 7.5〜8.1.1
外部コード Siebel 7.5〜7.7の場合:

SiebelJI.jarSiebelJI_Common.jarおよびSiebelJI_enu.jar

Siebel 7.8〜8.1.1の場合:

Siebel.jarおよびSiebelJI_enu.jar

ターゲット・システムのユーザー・アカウント リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作に必要な権限を割り当ててターゲット・システム・ユーザー・アカウントを作成します。詳細は、「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」を参照してください。

2.2 外部コード・ファイルの使用


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、ThirdPartyディレクトリの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

Siebel 7.5、7.6または7.7のいずれかを使用している場合は、次のファイルをSiebel7.x_installation_directory/siebsrvr/CLASSESディレクトリからOIM_HOME/xellerate/ThirdPartyディレクトリへコピーします。

Siebel 7.8、7.9または8.0のいずれかを使用している場合は、次のファイルをSiebelx.x_installation_directory/siebsrvr/CLASSESディレクトリからOIM_HOME/xellerate/ThirdPartyディレクトリへコピーします。

2.3 コネクタ操作のためのターゲット・システムのユーザー・アカウントの作成

Oracle Identity Managerはユーザー・アカウントを使用し、ターゲット・システムからのデータのプロビジョニングとリコンサイルを実行します。コネクタ操作の実行に必要な権限を持つターゲット・システムのユーザー・アカウントを作成するには、次のようにします。

  1. Siebelで次のようにユーザー・アカウントを作成します。

    1. Siebelにログインします。

    2. サイト・マップ・アイコンをクリックします。

    3. 「管理 - ユーザー」をクリックします。

    4. 「従業員」をクリックします。

    5. 「新規」をクリックします。

    6. 作成するアカウントに関する次の詳細を入力します。

      • 役職

      • ユーザーID

      • 職責: 「Siebel管理者」を選択します。

      • 担当: 「Siebel管理者」を選択します。

      • 組織: 「デフォルトの組織」を選択します。

      • 従業員タイプ

  2. Siebelデータベースで次のようにユーザー・アカウントを作成します。

    1. Siebelホーム・ディレクトリを開きます。

    2. dbsrvrディレクトリを開きます。

    3. 次のいずれかのディレクトリを開きます。

      IBM DB2 UDBの場合: DB2

      Microsoft SQL Serverの場合: MSSQL

      Oracleデータベースの場合: Oracle

    4. テキスト・エディタで次のいずれかのファイルを開きます。

      IBM DB2 UDBの場合: grantusrdb2.sql

      Microsoft SQL Serverの場合: addusrmsql.sql

      Oracleデータベースの場合: grantusroracle.sql

    5. 開いたファイルで、次のようにします。

      ステップ1で作成したユーザーのユーザーIDを指定します。

      ユーザーのパスワードを設定します。

      他の必要な詳細を指定します。

    6. スクリプトを実行します。

2.4 Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール


注意:

このガイドでは、コネクタ・インストーラという用語は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのコネクタ・インストーラ機能を示すために使用されます。

Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上にコネクタをインストールする手順は次のとおりです。

2.4.1 コネクタ・インストーラの実行

コネクタ・インストーラを実行するには、次のようにします。

  1. コネクタ・インストール・メディアの内容を次のディレクトリにコピーします。

    OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
    
  2. 『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』の「コネクタのインストールのためのユーザー・アカウントの作成」で説明されているユーザー・アカウントを使用して、管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  3. 「デプロイメント管理」「コネクタのインストール」をクリックします。

  4. 「コネクタ・リスト」から「Seibel Connector RELEASE_NUMBERを選択します。このリストには、インストール・ファイルがデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリにコピーされているコネクタの、名前およびリリース番号が表示されます。

    OIM_HOME/xellerate/ConnectorDefaultDirectory
    

    インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。

    2. 「リフレッシュ」をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します。

    3. 「コネクタ・リスト」から「Seibel Connector RELEASE_NUMBERを選択します。

  5. 「ロード」をクリックします。

  6. 「続行」をクリックして、インストール処理を開始します。

    次のタスクが順番に実行されます。

    1. コネクタ・ライブラリの構成

    2. コネクタのXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)

    3. アダプタのコンパイル

    正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークおよび失敗の理由を示すメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて必要な修正を行い、次のいずれかの手順を実行します。

    • 「再試行」をクリックしてインストールを再試行します。

    • インストールを取り消して、ステップ1からやりなおします。

  7. コネクタのインストール処理の3つのタスクがすべて正常に行われると、インストールが正常に実行されたことを示すメッセージが表示されます。また、インストール後に実行する必要がある手順のリストが表示されます。これらの手順は次のとおりです。

    1. コネクタ使用の前提条件が満たされていることの確認


      注意:

      この段階で、コネクタ・リソース・バンドルからのコンテンツを含むサーバー・キャッシュをロードするためのPurgeCacheユーティリティを実行して、前提条件のリストを表示できます。PurgeCacheユーティリティの実行に関する情報は、「サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去」を参照してください。

      一部の事前定義済コネクタには、前提条件はありません。


    2. コネクタのITリソースの構成

      このページに表示されるITリソースの名前を記録します。ITリソースの構成手順は、このガイドで後述します。

    3. コネクタのインストール時に作成されたスケジュール済タスクの構成

      このページに表示されるスケジュール済タスクの名前を記録します。これらのスケジュール済タスクの構成手順は、このガイドで後述します。

Oracle Identity Managerクラスタへのコネクタのインストール

クラスタ環境でOracle Identity Managerをインストールする際には、すべてのJARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容を、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。コピー対象ファイルおよびOracle Identity Managerサーバー上のコピー先に関する情報は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。

2.4.2 ITリソースの構成


注意:

コネクタをOracle Identity Managerリリース9.1.0以上にインストールする場合、この手順を実行します。

次の手順に従って、SIEBEL IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定する必要があります。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「リソース管理」を開きます。

  3. 「ITリソースの管理」をクリックします。

  4. 「ITリソースの管理」ページの「ITリソース名」フィールドにSIEBEL IT Resourceと入力して、「検索」をクリックします。

  5. ITリソースの「編集」アイコンをクリックします。

  6. ページ上部のリストから、「詳細およびパラメータ」を選択します。

  7. ITリソースのパラメータの値を指定します。次の表に、各パラメータの説明を示します。

    パラメータ 説明 サンプル/デフォルト値
    EnterpriseServer エンタープライズ・サーバーの名前。 siebel
    GatewayServer ゲートウェイ・サーバーの名前。 STS_TESTING
    GatewayServerPort SCBrokerコンポーネントのリスニング・ポート番号。 2321
    Language 言語 次のいずれかを指定できます。

    英語の場合: ENU

    ポルトガル語(ブラジル)の場合: PTB

    フランス語の場合: FRA

    ドイツ語の場合: DEU

    イタリア語の場合: ITA

    日本語の場合: JPN

    韓国語の場合: KOR

    簡体字中国語の場合: CHS

    スペイン語の場合: ESP

    繁体字中国語の場合: CHT

    ObjectManager オブジェクト・マネージャの名前。 次のいずれかを指定できます。

    英語の場合: eSCCObjMgr_enu

    ポルトガル語(ブラジル)の場合: eSCCObjMgr_ptb

    フランス語の場合: eSCCObjMgr_fra

    ドイツ語の場合: eSCCObjMgr_deu

    イタリア語の場合: eSCCObjMgr_ita

    日本語の場合: eSCCObjMgr_jpn

    韓国語の場合: eSCCObjMgr_kor

    簡体字中国語の場合: eSCCObjMgr_chs

    スペイン語の場合: eSCCObjMgr_esp

    繁体字中国語の場合: eSCCObjMgr_cht

    Password コネクタ操作に使用するターゲット・システムのユーザー・アカウントのパスワード

    詳細は、「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」を参照してください。

    sadmin
    SiebelServer ターゲット・システム・サーバーの名前。 STS_TESTING
    UserName コネクタ操作に使用するターゲット・システムのユーザー・アカウントのユーザーID

    詳細は、「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」を参照してください。

    sadmin
    Encryption 通信を保護するための暗号化のタイプ。

    注意: このパラメータの値は大/小文字が区別されます。

    暗号化が必要な場合はRSAを指定します。それ以外の場合は、Noneを指定します。
    Version このコネクタでサポートされるターゲット・システムのバージョン。 7.5または7.8
    TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行では、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。 サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。

    英語の場合: Jun 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

    フランス語の場合: juin. 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

    日本語の場合: 6 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

    CustomizedReconQuery リコンシリエーションの基となる問合せ条件

    このパラメータに問合せ条件を追加すると、問合せ条件に基づいてターゲット・システム・レコードが検索されます。

    すべてのターゲット・システム・レコードをリコンサイルする場合は、このパラメータの値を指定しないでください。

    問合せには、論理演算子AND(&)およびOR(|)を使用できます。

    このパラメータの詳細は、「部分リコンシリエーション」を参照してください。

    First Name=John&Last Name=Doe

  8. 「更新」をクリックして値を保存します。

2.5 Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3.1へのコネクタのインストール

Oracle Identity Managerリリース8.5.3.1〜9.0.3にコネクタをインストールする手順は、次のとおりです。

2.5.1 コネクタ・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


関連項目:

これらのファイルの詳細は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
lib/xlSiebel.jar
OIM_HOME/xellerate/JavaTasks
lib/SiebelRecon.jar
OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/connectorResources
Troubleshootディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/Siebel/Troubleshoot
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_HOME/xellerate/Siebel/xml


注意:

クラスタ環境では、JARファイルおよびconnectorResourcesディレクトリの内容を、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーします。

2.5.2 コネクタのXMLファイルのインポート

「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. SiebelEmpResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_HOME/xellerate/Siebel/xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。SIEBEL IT Resource ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. SIEBEL IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値に関する情報は、次の表を参照してください。

    パラメータ 説明 サンプル/デフォルト値
    EnterpriseServer エンタープライズ・サーバーの名前。 siebel
    GatewayServer ゲートウェイ・サーバーの名前。 STS_TESTING
    GatewayServerPort SCBrokerコンポーネントのリスニング・ポート番号。 2321
    Language 言語 次のいずれかを指定できます。

    英語の場合: ENU

    ポルトガル語(ブラジル)の場合: PTB

    フランス語の場合: FRA

    ドイツ語の場合: DEU

    イタリア語の場合: ITA

    日本語の場合: JPN

    韓国語の場合: KOR

    簡体字中国語の場合: CHS

    スペイン語の場合: ESP

    繁体字中国語の場合: CHT

    ObjectManager オブジェクト・マネージャの名前。 次のいずれかを指定できます。

    英語の場合: eSCCObjMgr_enu

    ポルトガル語(ブラジル)の場合: eSCCObjMgr_ptb

    フランス語の場合: eSCCObjMgr_fra

    ドイツ語の場合: eSCCObjMgr_deu

    イタリア語の場合: eSCCObjMgr_ita

    日本語の場合: eSCCObjMgr_jpn

    韓国語の場合: eSCCObjMgr_kor

    簡体字中国語の場合: eSCCObjMgr_chs

    スペイン語の場合: eSCCObjMgr_esp

    繁体字中国語の場合: eSCCObjMgr_cht

    Password コネクタ操作に使用するターゲット・システムのユーザー・アカウントのパスワード

    詳細は、「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」を参照してください。

    sadmin
    SiebelServer ターゲット・システム・サーバーの名前。 STS_TESTING
    UserName コネクタ操作に使用するターゲット・システムのユーザー・アカウントのユーザーID

    詳細は、「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」を参照してください。

    sadmin
    Encryption 通信を保護するための暗号化のタイプ。

    注意: このパラメータの値は大/小文字が区別されます。

    暗号化が必要な場合はRSAを指定します。それ以外の場合は、Noneを指定します。
    Version このコネクタでサポートされるターゲット・システムのバージョン。 7.5または7.8
    TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行では、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。 サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。

    英語の場合: Jun 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

    フランス語の場合: juin. 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

    日本語の場合: 6 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

    CustomizedReconQuery リコンシリエーションの基となる問合せ条件

    このパラメータに問合せ条件を追加すると、問合せ条件に基づいてターゲット・システム・レコードが検索されます。

    すべてのターゲット・システム・レコードをリコンサイルする場合は、このパラメータの値を指定しないでください。

    問合せには、論理演算子AND(&)およびOR(|)を使用できます。

    このパラメータの詳細は、「部分リコンシリエーション」を参照してください。

    First Name=John&Last Name=Doe

  9. 「次へ」をクリックします。SIEBEL IT Resource Definition ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連項目:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

2.6 Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーを構成するには、次の手順を実行します。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

2.6.1 必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

2.6.2 サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「コネクタ・ファイルのコピー」の項で説明した手順を実行する一方で、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_HOME/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。

コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_HOME/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_HOME/xellerate/bin/batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_HOME/xellerate/config/xlConfig.xml
    

2.6.3 ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示すメッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報がサーバー・コンソールに表示されます。

  • IBM WebSphere Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WEBSPHERE_HOME/AppServer/logs/SERVER_NAME/SystemOut.log
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBOSS_HOME/server/default/conf/log4j.xmlファイルに次の行が存在していない場合は追加します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      <category name="XL_INTG.SIEBEL">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
    2. 各セットのXMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="XELLERATE">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      <category name="XL_INTG.SIEBEL">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBOSS_HOME/server/default/log/server.log
    
  • Oracle Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_HOME/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.XELLERATE=log_level
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=log_level
      
    2. これらの行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.XELLERATE=INFO
      log4j.logger.XL_INTG.SIEBEL=INFO
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    ORACLE_HOME/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
    

2.6.4 Oracle Identity Managerでの参照定義の設定

コネクタのデプロイ時に、Oracle Identity Managerで次の参照定義が作成されます。

  • Lookup.Siebel.EmployeeTypeCode

    プロビジョニング操作時にこの参照定義を使用して、ユーザーに対して次の従業員タイプのいずれかを設定します。

    • Contractor

    • Employee

    • Intern

  • Lookup.Siebel.PreferredCommunications

    プロビジョニング操作時にこの参照定義を使用して、ユーザーに対して次の通信モードのいずれかを設定します。

    • Email

    • Fax

    • Pager

    • Phone

    • Wireless Message

  • Lookup.Siebel.UserType

    プロビジョニング操作時にこの参照定義を使用して、ユーザーに対して次のユーザー・タイプのいずれかを設定します。

    • Employee

    • User

この参照定義をプロビジョニング操作時に使用するには、あらかじめ参照定義に値を入力しておく必要があります。参照定義に値を入力するには、次のようにします。

  1. Design Consoleにログインします。

  2. 「Administration」を開いて「Lookup Definition」をダブルクリックします。

  3. 参照定義を検索して開きます。

  4. 各エントリに、コード・キーおよびデコードの値を入力します。

    各参照定義について、「Code Key」および「Decode」の値は、この項で前述したリストにある項目にする必要があります。ターゲット・システムでサポートされるのは、これらの値のみです。

  5. 「Save」をクリックします。

2.7 暗号化のためのターゲット・システムの構成


注意:

この手順は、ターゲット・システムでRSA暗号化を使用する場合にのみ実行します。

ターゲット・システム・サーバーとOracle Identity Managerとの間の通信を保護する暗号化を構成できます。この項では、暗号化の構成に関する次の項目について説明します。

2.7.1 RSA暗号化のためのターゲット・システムの構成

この項では、ターゲット・システム・サーバーとOracle Identity Managerとの間のSiebel Internet Session API(SISNAPI)通信にRSA暗号化を使用するためにターゲット・システムを構成する方法について説明します。

ターゲット・システムに対してRSA暗号化を有効にするには、次のようにします。

  1. Siebelソフトウェア・コンフィギュレーション・ウィザードを起動します。

    このウィザードは、ターゲット・システムがインストールされると自動的に起動します。必要な場合には、「Siebelソフトウェア・コンフィギュレーション・ウィザードの起動」に説明されている手順に従って手動で起動できます。

  2. ウィザードの暗号化タイプ・ページで「RSA」オプションを選択し、ターゲット・システム・コンポーネントにRSA Security Systems 128-bit strong encryption機能を使用することを指定します。

  3. 設定を確認して、ウィザードを終了します。

  4. サーバーを再起動します。

2.7.2 RSA暗号化のためのSiebel Web Server Extensionの構成

RSA暗号化のためにターゲット・システムを構成したら、同じ手順を実行してRSA暗号化のためにSiebel Web Server Extensionを構成します。

2.7.3 Siebel Call Center Applicationに対するRSA暗号化の有効化

Siebel Call Center Applicationに対してRSA暗号化を有効にするには、次のようにします。

  1. Siebel Call Center Applicationを起動します。

  2. 「サイトマップ」「サーバー管理」「コンポーネント」「コンポーネント・パラメータ」の順に移動します。

  3. 「サーバー・コンポーネント - パラメータ・リスト」アプレットで「Call Center Object Manager (ENU)」を問い合せます。

  4. このアプレットで、暗号化タイプ・パラメータを選択し、「RSA」を選択します。RSA暗号化が不要な場合は、「RSA」のかわりに「None」を選択します。

2.7.4 Siebelソフトウェア・コンフィギュレーション・ウィザードの起動

この項では、Siebelソフトウェア・コンフィギュレーション・ウィザードの起動について説明します。

Siebelソフトウェア・コンフィギュレーション・ウィザードは、ほとんどのサーバー・コンポーネントがインストールされると自動的に開きます。必要な場合には、次の方法のいずれかを使用してMicrosoft Windowsコンピュータでこのウィザードを手動で起動できます。

  • Microsoft Windowsデスクトップから次のようにします。

    1. 「開始」をクリックします。

    2. 「プログラム」「Siebel Servers 7.0」「Configure Server_Typeを順に選択します。Server_Typeは構成するサーバーです。たとえば、Siebel Gatewayです。

  • コマンド・ウィンドウから次のようにします。

    1. コマンド・ウィンドウで、binサブディレクトリ・コンポーネントに移動してSIEBEL_ROOTディレクトリのコンポーネントを構成します。たとえば、D://sea700/siebsrvr/binです。

    2. 構成するコンポーネントによって、次のコマンドのいずれかを入力します。

      • Siebel Database Serverを構成するには、次のコマンドを入力します。

        ssincfgw -l LANGUAGE -v y
        
      • Siebel Database Server以外のコンポーネントを構成するには、次のコマンドを入力します。

        ssincfgw -l LANGUAGE
        

      これらのコマンドのLANGUAGEは、Siebelソフトウェア・コンフィギュレーション・ウィザードが実行される言語です。たとえば、アメリカ英語の場合はENU、ドイツ語の場合はDEUです。これらのコマンドのいずれかを実行すると、インストールされた各コンポーネントの構成モジュールのメニューが表示されます。