コネクタをデプロイしたら、要件に合せて構成する必要があります。この章では、次のコネクタ構成手順を説明します。
注意: これらの項では、コネクタの構成に関する概念および手順の両方を説明します。概念情報を確認してから手順を実行することをお薦めします。 |
このガイドで前述したように、リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。
デフォルトでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたすべてのターゲット・システム・レコードが、現在のリコンシリエーションの実行中にリコンサイルされます。リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。これは、リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して行います。
フィルタを作成するには、ターゲット・システム属性に値を指定します。この値は、問合せのSELECT条件で、リコンサイルするレコードを取得するために使用されます。次のターゲット・システム属性のいずれか、または属性の組合せに対して値を指定できます。
First Name
Last Name
Status
Notification Method
複数のターゲット・システム属性を使用してレコードをフィルタリングする場合は、選択したターゲット・システム属性の組合せに適用する論理演算子(ANDまたはOR)も指定する必要があります。
たとえば、次の属性に次の値を指定するとします。
First Name: John
Last Name: Doe
Status: 1
Notification Method: 1
Operator: OR
OR
演算子を使用しているため、リコンシリエーション時には、これらの条件のいずれかに合致するユーザー・レコードがリコンサイルされます。AND
演算子を使用すると、これらの条件のすべてに合致するユーザー・レコードのみがリコンサイルされます。
コネクタをデプロイする際に、これらの属性の値および適用する演算子を指定するには、「スケジュール済タスク属性の値の指定」に記載されている説明に従ってください。
リコンシリエーションの実行中に、ターゲット・システム・レコードのすべての変更内容がOracle Identity Managerにリコンサイルされます。リコンサイルされるレコード数によっては、このプロセスに長い時間がかかる場合があります。また、リコンシリエーション中に接続が中断すると、プロセスの完了にはさらに時間がかかります。
これらの問題を避けるため、バッチ・リコンシリエーションを構成できます。
バッチ・リコンシリエーションを構成するには、次のユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの属性に値を指定する必要があります。
BatchSize
: この属性を使用して、各バッチに含めるレコード数を指定します。デフォルト値は1000です。
NumberOfBatches
: この属性を使用して、リコンサイルするバッチの総数を指定します。デフォルト値は、All
です。
All
以外の値を指定した場合、新規追加または修正されたユーザー・レコードの一部は、その回のリコンシリエーション中にはリコンサイルされない可能性があります。次の例でこれについて説明します。
スケジュール済タスクの構成時に次の値を指定したとします。
BatchSize
: 20
NumberOfBatches
: 10
前回のリコンシリエーション実行後に、314件のユーザー・レコードが作成または修正されたとします。これら314レコードのうち、200レコードが今回のリコンシリエーション実行中にリコンサイルされます。残りの114レコードは、次回のリコンシリエーション実行中にリコンサイルされます。
BatchSize
およびNumberOfBatches
属性に値を指定する際には、「スケジュール済タスク属性の値の指定」に記載されている説明に従ってください。
コネクタの構成中に、ターゲット・システムを、信頼できるソースまたはターゲット・リソースとして指定できます。ターゲット・システムを信頼できるソースとして指定すると、新規作成されたユーザー・アカウントと変更されたユーザー・アカウントの両方が、Oracle Identity Managerでリコンサイルされます。ターゲット・システムをターゲット・リソースとして指定すると、変更されたユーザー・アカウントのみがOracle Identity Managerでリコンサイルされます。
注意: ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略してかまいません。 |
信頼できるソースのリコンシリエーションの構成には、次の手順が含まれます。
注意: ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略してかまいません。 |
デプロイメント・マネージャを使用して、信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイル(BMCXellerateUser_DM.xml
)をインポートします。この項では、XMLファイルのインポート手順を説明します。
注意: 信頼できるソースとして指定できるのは、1つのターゲット・システムのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でBMCXellerateUser_DM.xml ファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。 |
スケジュール済タスクBMC Trusted User Reconciliation
の属性に値を指定します。この手順はこのガイドで後述します。
信頼できるソースのリコンシリエーションを構成するには、次のようにします。
左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。
「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。
BMCXellerateUser_DM.xml
ファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home
/xlclient
ディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。
「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。
「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。
「インポート」をクリックします。
表示されるメッセージで、「インポート」をクリックしてXMLファイルのインポートを確認します。次に、「OK」をクリックします。
「手順5: コネクタのXMLファイルのインポート」で説明する手順を実行すると、参照フィールド、信頼できるソース・ユーザー、および信頼できないユーザーのリコンシリエーションに対するスケジュール済タスクが、Oracle Identity Managerで自動的に作成されます。これらのスケジュール済タスクを構成するには、次のようにします。
「Xellerate Administration」フォルダを開きます。
「Task Scheduler」を選択します。
「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が2つのタブに表示されます。
最初のスケジュール済タスクについて、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERROR
ステータスがタスクに割り当てられます。
「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。
「Start」リージョンで「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。
「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。
タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」、「Weekly」、「Recurring Intervals」、「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。
「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する間隔も指定する必要があります。
タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。
スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。
関連資料: タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。INACTIVE
ステータスが「Status」フィールドに表示されますが、これは、タスクが現在実行されていないためです。タスクは手順7で設定した日時に実行されます。
ステップ5〜10を繰り返して残りの2つのスケジュール済タスクを構成します。
3つのスケジュール済タスクをすべて構成したら、「リコンシリエーション用のカスタム属性の追加」の項に進みます。
スケジュール済タスクに指定する属性値の詳細は、次に示す項を参照してください。
この項では、参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの属性について説明します。
この項では、信頼できるソースおよび信頼できないソースのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの属性について説明します。
参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスクBMC Lookup Reconciliation
の次の属性に値を指定する必要があります。
注意:
|
スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。
信頼できるソースと信頼できないソースのどちらのリコンシリエーションを実装するかによって、次のいずれかのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク属性に値を指定する必要があります。
BMC Trusted User Reconciliation
(信頼できるソースのリコンシリエーションのスケジュール済タスク)
BMC Non Trusted User Reconciliation
(信頼できないソースのリコンシリエーションのスケジュール済タスク)
次の表で、両方のスケジュール済タスクの属性を説明します。
注意:
|
属性 | 説明 | 値 |
---|---|---|
ServerName |
ITリソースの名前 | BMC |
IsTrusted |
リコンシリエーションが信頼モードで実行されるかどうかを指定します。 | 信頼できるソースのリコンシリエーションの場合は、この属性の値をYes に設定します。
信頼できないソースのリコンシリエーションの場合は、この属性の値を |
TargetRO |
リソース・オブジェクトの名前。 | BMCRO |
XellerateOrganisation |
Oracle Identity Managerの組織名のデフォルト値。
この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。 注意: この属性は、信頼できるソースのリコンシリエーションのスケジュール済タスクに固有のものです。 |
Xellerate Users |
BatchSize |
リコンサイルされる各バッチのレコード数。
ゼロより大きい整数値を指定する必要があります。 関連項目: 「バッチ・リコンシリエーション」 |
デフォルト値は1000 です。 |
NoOfBatches |
リコンサイルされるバッチの数。
各バッチのレコード数は、 関連項目: 「バッチ・リコンシリエーション」 |
すべてのバッチをリコンサイルする場合は、All を指定します。これはデフォルト値です。
一定数のバッチのみをリコンサイルする場合は、ゼロより大きい整数値を指定します。 |
First Name |
これはフィルタ属性です。この属性を使用して、リコンサイルするレコードのユーザーの名を指定します。
このフィルタ属性を使用しない場合は、 関連項目: 「部分リコンシリエーション」 |
値はユーザーの名またはNodata です。
デフォルト値は |
Last Name |
これはフィルタ属性です。この属性を使用して、リコンサイルするレコードのユーザーの姓を指定します。
このフィルタ属性を使用しない場合は、 関連項目: 「部分リコンシリエーション」 |
値はユーザーの姓またはNodata です。
デフォルト値は |
Notification Method |
これはフィルタ属性です。この属性を使用して、リコンサイルするユーザー・レコードの通知メソッドを指定します。
このフィルタ属性を使用しない場合は、 関連項目: 「部分リコンシリエーション」 |
値は通知メソッドまたはNodata です。
デフォルト値は 通知メソッドの値は、次のいずれかの数値です。
|
Status |
これはフィルタ属性です。この属性を使用して、リコンサイルするユーザー・レコードのユーザー・ステータスを指定します。
このフィルタ属性を使用しない場合は、 関連項目: 「部分リコンシリエーション」 |
値はユーザー・ステータスまたはNodata です。
デフォルト値は ステータスは次のいずれかの数値です。
|
Operator |
フィルタ属性に適用する論理演算子を指定します。
このフィルタ属性を使用しない場合は、 関連項目: 「部分リコンシリエーション」 |
値は次のいずれかです。
デフォルト値は |
スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。
注意: この項では、属性という用語はユーザー・データを格納するIDデータ・フィールドを指します。 |
デフォルトでは、「リコンシリエーション・モジュール」で示した属性が、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のリコンシリエーション用にマップされます。必要に応じて、次の追加属性をリコンシリエーション用にマップできます。
注意: リコンシリエーション用のカスタム属性を追加しない場合は、この手順を実行する必要はありません。 |
関連資料: 次の手順の実行に関する詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
次の手順に従って、追加する属性のデータベースIDを確認します。
Remedy Administrator Consoleを開きます。
「Servers」を開きます。
「Forms」をダブルクリックします。
「SHR:People」フォームをダブルクリックします。
データベースIDを確認するフィールドをダブルクリックします。
フィールドのデータベースIDは、「Database」タブの「ID」フィールドの値として表示されます。
OIM_home
/xellerate/XLIntegrations/BMC/config
ディレクトリにあるattributemapping_recon.properties
ファイルを変更します。
このファイルの最後では、一部の属性定義の前にコメント文字が付けられています。属性の定義をコメント解除して、その定義をリコンシリエーション属性のリストに含めることができます。必要に応じて、このファイルに新規属性を追加することもできます。使用する必要のある書式は次のとおりです。
OimAttributeName=Database_ID_in_BMC_Remedy
次に例を示します。
Users.EmailAddress=260000002
この例では、EmailAddress
がリコンシリエーション・フィールドで、260000002は対応するBMC Remedy SystemのデータベースIDです。標準として、すべてのリコンシリエーション・フィールド名の前に接頭辞Users.
が付けられます。
リソース・オブジェクト定義で、新しい属性に対応するリコンシリエーション・フィールドを次のように追加します。
「Resource Objects」フォームを開きます。このフォームは「Resource Management」フォルダにあります。
「Query for Records」をクリックします。
「Resource Objects Table」タブで、BMCRO
リソース・オブジェクトをダブルクリックして編集のために開きます。
「Object Reconciliation」タブで、「ADD Field」をクリックして、「Add Reconciliation Field」ダイアログ・ボックスを開きます。
フィールド名となる値を指定します。
手順2でコメント解除または追加した行の、等号記号の左にある名前を指定する必要があります。
たとえば、手順2でUsers.EmailAddress=260000002
行をコメント解除した場合は、Users.EmailAddress
を属性名として指定する必要があります。
「Field Type」リストから、フィールドのデータ・タイプを選択します。
例: String
入力した値を保存し、ダイアログ・ボックスを閉じます。
必要に応じて、手順d〜gを繰り返してフィールドをさらにマップします。
プロセス定義を次のように修正して、新しく追加された属性と、対応するリコンシリエーション・フィールドとの間のマッピングを追加します。
「Process Definition」フォームを開きます。このフォームは「Process Management」フォルダにあります。
「Reconciliation Field Mappings」タブで、「Add Field Map」をクリックして、「Add Reconciliation Field Mapping」ダイアログ・ボックスを開きます。
必要な値を入力し、入力した値を保存した後、ダイアログ・ボックスを閉じます。
必要に応じて、手順bとcを繰り返してフィールドをさらにマップします。
このガイドで前述したように、プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。
この項では、プロビジョニングの構成に関する次の項目について説明します。
注意: このターゲット・システムでOracle Identity Managerのプロビジョニング機能を使用する場合は、この手順を実行する必要があります。 |
アダプタは、プロビジョニング機能を実装するために使用されます。コネクタのXMLファイルをインポートすると次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。
adpBMCCREATEUSER
adpBMCUPDATEUSER
adpBMCUPDATEPASSWORD
adpBMCDELETEUSER
これらのアダプタは、プロビジョニング操作で使用する前にコンパイルする必要があります。
「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。
「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。
現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。
(すべてではないが)複数のアダプタをコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。
注意: 正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOK になっていません。 |
「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。
Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_home
/xellerate/Adapter
ディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。
一度に1つのアダプタをコンパイルする場合は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。
関連資料: 「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 |
アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。
「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。
アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。
表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。
注意: この項では、属性という用語はユーザー・データを格納するIDデータ・フィールドを指します。 |
デフォルトでは、「プロビジョニング・モジュール」で示した属性が、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のプロビジョニング用にマップされます。必要に応じて、次の追加属性をプロビジョニング用にマップできます。
関連資料: 『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』 |
次の手順に従って、追加する属性のデータベースIDを確認します。
Remedy Administrator Consoleを開きます。
「Servers」を開きます。
「Forms」をダブルクリックします。
「SHR:People」フォームをダブルクリックします。
データベースIDを確認するフィールドをダブルクリックします。
フィールドのデータベースIDは、「Database」タブの「ID」フィールドの値として表示されます。
OIM_home
/xellerate/XLIntegrations/BMC/config
ディレクトリにあるattributemapping_prov.properties
ファイルを変更します。
このファイルの最後では、一部の属性定義の前にコメント文字が付けられています。属性の定義をコメント解除して、その定義をリコンシリエーション属性のリストに含めることができます。必要に応じて、このファイルに新規属性を追加することもできます。使用する必要のある書式は次のとおりです。
OimAttributeName=Database_ID_in_BMC_Remedy
次に例を示します。
EmailAddress=260000002
この例では、EmailAddress
がリコンシリエーション・フィールドで、260000002
は対応するBMC Remedy SystemのデータベースIDです。
プロセス・フォームに新しい列を追加します。
プロセス・フォームを開きます。このフォームは、Oracle Identity Manager Design Consoleの「Development Tools」フォルダ内にあります。
「Create New Version」をクリックします。
「Create New Version」ダイアログ・ボックスで、「Label」フィールドにバージョン名を指定し、変更内容を保存した後、ダイアログ・ボックスを閉じます。
「Current Version」リストから、新しく作成したバージョンを選択します。
「Additional Columns」タブで、「Add」をクリックします。
新しいフィールド名とその他の値を指定します。
変数リストに新しい変数を追加します。
「Adapter Factory」フォームを開きます。このフォームは、Oracle Identity Manager Design Consoleの「Development Tools」フォルダ内にあります。
「Query for Records」アイコンをクリックします。
「Adapter Factory Table」タブで、リストから「adpBMCCREATEUSER」アダプタをダブルクリックします。
「Variable List」タブで、「Add」をクリックします。
「Add a Variable」ダイアログ・ボックスで、必要な値を指定し、保存してダイアログ・ボックスを閉じます。
adpBMCCREATEUSER
アダプタに新しく追加した変数用に、追加のアダプタ・タスクを定義します。
「Adapter Factory」フォームの「Adapter Tasks」タブで、「Add」をクリックします。
「Adapter Task Selection」ダイアログ・ボックスで、「Functional Task」を選択し、関数タスクのタイプ・リストから「Java」を選択して、「Continue」をクリックします。
「Object Instance Selection」ダイアログ・ボックスで、「Persistent Instance」を選択し、「Continue」をクリックします。
「Add an Adapter Factory Task」ダイアログ・ボックスで、タスク名を指定し、「Method」リストから「setProperty」メソッドを選択して、「Save」をクリックします。
アプリケーション・メソッド・パラメータをマップし、保存してダイアログ・ボックスを閉じます。アプリケーション・メソッド・パラメータをマップするには、次の手順を実行します。
Output: String Return variable(Adapter Variable)パラメータの場合:
i. 「Map to」リストから、「Literal」を選択します。
ii.「Name」リストから、「Return variable」を選択します。
Input: String input(Adapter Variable)パラメータの場合:
i. 「Map to」リストから、「Adapter Variables」を選択します。
ii.「Name」リストから、「Input」を選択します。
Input: String Status(Literal)パラメータの場合:
i. 「Map to」リストから、「Literal」を選択します。
ii.「Name」リストから、「String」を選択します。
iii.「Value」フィールドに、Statusと入力します。
Input: String Status(Adapter Variable)パラメータの場合:
i. 「Map to」リストから、「Adapter Variables」を選択します。
ii.「Name」リストから、「Status」を選択します。
さらにアダプタ・タスクを作成するには、手順b〜gを繰り返します。
入力された変数を設定するための、追加のアダプタ・タスクを作成します。
「Adapter Factory」フォームを開きます。このフォームは、Oracle Identity Manager Design Consoleの「Development Tools」フォルダ内にあります。
「Adapter Tasks」タブで、「Add」をクリックします。
「Adapter Task Selection」ダイアログ・ボックスで、「Logic Task」を選択し、リストから「SET VARIABLE」を選択して、「Continue」をクリックします。
「Edit Set Variable Task Parameters」ダイアログ・ボックスで、「Variable Name」リストから「input」を選択し、「Operand Type」リストから「Adapter Task」を選択した後、前の手順で作成したアダプタ・タスクとして「Operand Qualifier」を選択します。その後、「Save」をクリックします。
次のようにして、Create Userプロセス・タスクのプロセス・フォーム列とアダプタ変数をマップします。
「Process Definition」フォームを開きます。このフォームはDesign Consoleの「Process Management」フォルダにあります。
「Query for Records」アイコンをクリックします。
「Process Definition Table」タブで、「BMCPROCESS」プロセスをダブルクリックします。
「Tasks」タブで、「Create User」タスクをダブルクリックします。
「Closing Form」ダイアログ・ボックスで、「Yes」をクリックします。
「Editing Task Columns Create User」ダイアログ・ボックスの「Integration」タブで、マップされていない変数をマップし、保存してダイアログ・ボックスを閉じます。マップされていない変数をマップするには、次の手順を実行します。
i. 「Status」列に「N」と表示されている行をダブルクリックします。値N
は、変数がマップされていないことを示します。
ii.「Edit Data Mapping for Variables」ダイアログ・ボックスの「Map to」リストから、「Process Data」を選択します。
iii.「Qualifier」リストから、変数の名前を選択します。
マップされていないすべての変数について、手順i〜iiiを繰り返します。
属性をさらに追加する場合は、手順1〜6を繰り返します。
注意: この手順は、BMC Remedy User Managementの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。 |
状況によっては、コネクタをBMC Remedy User Managementの複数のインストールに対して構成する必要が生じることもあるでしょう。次の例は、このような必要が生じる状況を説明したものです。
Acme Multinational Inc.では、東京、ロンドンおよびニューヨークの事業所で、それぞれ独自にBMC Remedy User Managementがインストールされています。この会社は最近Oracle Identity Managerをインストールしたため、それを構成して、インストールされたすべてのBMC Remedy User Managementをリンクさせようとしています。
これを実現するには、コネクタをBMC Remedy User Managementの複数のインストールに対して構成する必要があります。
コネクタをターゲット・システムの複数のインストールに対して構成するには、次のようにします。
関連資料: この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。 |
ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。
「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルのインポート時に、BMCRO
リソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつITリソースを作成して構成します。
「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、BMCRO
ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。
「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、UD_BMC
プロセス・フォームが作成されます。このプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォームを作成するためのテンプレートとして使用できます。
リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。
「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダ内にあります。コネクタのXMLファイルのインポート時に、BMCPROCESS
プロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。
ターゲット・システム・インストールごとにプロセス定義を作成するとき、実行する必要のある次の手順は、それぞれのプロセス定義の作成に関連しています。
「Object Name」参照フィールドから、手順1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。
「Table Name」参照フィールドから、手順3で作成したプロセス・フォームを選択します。
「IT Resource」データ型のアダプタ変数をマッピングするときは必ず、手順2で作成したITリソースを「Qualifier」リストから選択してください。
各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「リコンシリエーションの構成」を参照してください。
コネクタのXMLファイルをインポートすると、次のスケジュール済タスクが作成されます。
各ターゲット・システム・インストールで、次の属性値のみを変更する必要があります。
TargetRO
ServerName
IsTrusted
信頼できるソースとして指定するBMC Remedy User Managementのインストールでは、IsTrusted
属性をYES
に設定します。
必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。
管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する際には、特定のBMC Remedy User Managementインストールに対応するITリソースを指定することによって、ユーザーのプロビジョニング先を選択することもできます。