ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Oracle Internet Directory Connectorガイド
リリース9.0.4
E05506-04
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

Oracle Identity Manager Oracle Internet Directory Connectorの更新情報

この章では、リリース9.0.4.5のOracle Internet Directoryコネクタ用のソフトウェアとドキュメントに関する更新の概要を示します。

この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。

ソフトウェアの更新

次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われた更新について説明します。

リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新

リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

インストール・メディアに収録されているコネクタ・ファイルのディレクトリ構造の変更

xliOID.jarファイルは、2つのファイルに分割されました(OIDProv.jarおよびOIDRecon.jar)。関連する変更が次の項で行われています。

リリース9.0.4.1_6673431でのソフトウェアの更新

次に、リリース9.0.4.1_6673431で解決された問題を示します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
6673431 信頼できるソースのリコンシリエーションの後に、削除リコンシリエーションが実行されました。これは、ターゲット・システムで実際に削除されていないOIMユーザーを削除する際に発生する場合がありました。 この問題は解決されました。信頼できるソースのリコンシリエーションの実行で、既存のターゲット・システムのレコードをリコンシリエーションする前に、削除リコンシリエーションを実装するAPIがコールされます。

リリース9.0.4.2でのソフトウェアの更新

次に、リリース9.0.4.2で解決された問題を示します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
7003824 オブジェクト・クラスおよびその属性を追加すると、Create Userプロビジョニング操作が失敗しました。プロビジョニング操作の結果として、次のメッセージに類似するエラー・メッセージが表示されました。

オブジェクトの属性を追加できません[LDAP: エラー・コード65 - associatedDomain属性が見つかりません。必須属性が不足しています。]

この問題は解決されました。オブジェクト・クラスおよびその属性を追加して、Create Userプロビジョニング操作を実行できます。詳細は、「プロビジョニングおよびリコンシリエーション用の新規オブジェクト・クラスの追加」を参照してください。

注意: ユーザー定義フィールド(UDF)がふくまれる場合、信頼できるソースのリコンシリエーションは正常に終了しません。この問題は、Oracle Bug#7047363で追跡されています。


リリース9.0.4.3でのソフトウェアの更新

リリース9.0.4.3でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

コネクタ・インストーラの使用

Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上では、管理およびユーザー・コンソールでコネクタ・インストーラ機能を使用できます。この機能を使用すると、コネクタのインストール手順を自動化できます。

詳細は、「Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール」を参照してください。

リリース9.0.4.4でのソフトウェアの更新

次に、リリース9.0.4.4で解決された問題を示します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
7257647 コネクタが、バッチまたはページ・リコンシリエーションをサポートしていませんでした。この制限に関連するパフォーマンスの問題がありました。 コネクタはページ・リコンシリエーションをサポートしています。この機能を実装できるのは、ターゲット・システムがOracle Internet Directory10.1.4.0.1以上の場合です。詳細は、「ページ・リコンシリエーション」を参照してください。
7306055 次のプロビジョニング操作は、パフォーマンスの改善が必要でした。
  • ユーザーのグループへの追加またはグループからの削除

  • ロールのユーザーへの付与またはユーザーからの削除

グループまたはロールのメンバーシップの変更に関連するプロビジョニング操作のパフォーマンスが拡張されました。

リリース9.0.4.5でのソフトウェアの更新

次に、リリース9.0.4.5で解決された問題を示します。

Oracle Bug# 問題 解決内容
7564492、6334595、6317860 部分リコンシリエーションはサポートされていませんでした。

ターゲット・システムで1つの組織から1つのユーザーを削除した後、信頼されたソースの削除リコンシリエーションを実行すると、Oracle Identity Managerではすべての組織からすべてのユーザーが削除されました。

ユーザー・データは、変更されたかどうかにかかわらず、リコンシリエーション中にターゲット・システムからフェッチされました。

現在は、部分リコンシリエーションがサポートされています。
6312504 Oracle Identity Managerを再起動すると、リコンシリエーションおよびプロビジョニングのための参照定義名に対応するITリソース・パラメータがNULLに設定されました。 参照定義名は、ITリソース・パラメータのデフォルト値として設定されています。Oracle Identity Managerの再起動時に、これらのパラメータはNULLに設定されません。
6168631 以前のリリースでは、ターゲット・システムでリコンシリエーションおよびプロビジョニングの操作を行う場合、orcladminアカウントを使用する必要がありました。 この問題は解決されました。ターゲット・システムでユーザーを作成し、必要最小限の権限をユーザーに割り当てて、コネクタ操作にそのユーザーを使用できるようになりました。
6312344 管理およびユーザー・コンソールでの「組織DN」フィールドのデフォルト値は、cn=userでした。 「組織DN」フィールドは参照フィールドに変更されたため、デフォルト値はなくなりました。現在は、この参照フィールド内で値を選択できます。
6804852 リコンシリエーションおよびプロビジョニングで「マネージャID」フィールドを使用できませんでした。 「マネージャID」フィールドが、リコンシリエーションおよびプロビジョニングで使用可能なフィールドのリストに追加されました。
7233799 プロビジョニング操作の正常終了時に、ログ・ファイルに「Mapping Not Found」というメッセージが記録されました。現在、このメッセージは削除されました。 この問題は解決されました。プロビジョニング操作の正常終了時に、ログ・ファイルに「Mapping Not Found」というメッセージは記録されなくなりました。

AttrName.Prov.Map.OID参照定義内のエントリの一部を次に示します。これらのエントリが変更されていないことを確認する必要があります。

ldapUserID: cn

ldapFirstName: givenName

ldapLastName: sn

ldapPassword: userPassword

6987536 ターゲット・システムの「開始日」フィールドと「終了日」フィールドが、コネクタにより使用されていませんでした。 この問題は解決されました。リコンシリエーションおよびプロビジョニングの操作のために、「開始日」フィールドと「終了日」フィールドが追加されました。
7022721 プロセス・フォームには、2つのオブジェクト・クラスに対応する2つのフィールドがありました。このため、Create Userプロビジョニング操作中にユーザーに割り当てることのできるオブジェクトクラスの数が制限されていました。 この問題は解決されました。プロセス・フォームでは、Objectclassessフィールドがこの2つのフィールドに置き換わりました。プロビジョニング操作中、このフィールドにオブジェクトクラスのリストを入力できます。オブジェクトクラスのリストでは、デリミタ文字として縦線(│)を使用してください。
7047363 リコンシリエーション用のデフォルトの属性マッピングを追加できませんでした。 この問題は解決されました。AttrName.Recon.Map.OID参照定義を使用して、リコンシリエーション用の属性を追加できるようになりました。詳細は、コネクタ・ガイドの「リコンシリエーションに対する参照定義へのオブジェクト・クラスおよびその属性の追加」を参照してください。
6490731 「パスワード」フィールドの長さが14バイトでした。 「パスワード」フィールドの長さは、30バイトに拡張されました。
7434067 ロール割当てとグループ・メンバーシップの両方によりユーザー・レコードをフィルタ処理するカスタム・リコンシリエーション問合せを適用した場合、リコンシリエーション・エラーが発生しました。たとえば、次のリコンシリエーション問合せを適用すると、エラーが発生しました。

role=role1&group=group1

この問題は解決されました。問合せでは、次の属性を任意に組み合せて使用できます。
  • givenname

  • sn

  • givennameとsn

  • group

  • role

  • givennameとgroup

  • givennameとrole

  • groupとrole

制限事項: カスタム・リコンシリエーション問合せに、次の文字を含むフィールド値を含めることはできません。

  • &(アンパサンド)

  • │(縦線)

  • =(等号記号)

また、フィールド値に"group"または"role"という語を含めることはできません。

次に、無効な問合せ条件の例を示します。

givenname="mary&brown"

この値はアンパサンド(&)を含むため、無効です。

givenname="johngroup"

この値はgroupという語を含むため、無効です。

7360833 すべてのLDAPベース・コネクタのITリソース・タイプ名は、LDAP Serverでした。 この問題は解決されました。Oracle Internet DirectoryコネクタのITリソース・タイプは、"OID IT Resource"という名前に変更されました。
7308328 DN値の中でカンマの後に空白がある場合、リコンシリエーション・エラーが発生しました。 この問題は解決されました。カンマの後に空白のあるDN値は、正常にリコンサイルされるようになりました。

この解決策を実施するには、デプロイ手順の一部としてJARファイルをコピーしてください。

7218933 プロビジョニング操作中にいずれかのプロセス・フォーム・フィールドが空のままになっていると、"INSUFFICIENT_INFORMATION_PROVIDED"というメッセージが表示されました。このメッセージにフィールドそのものは示されませんでした。 この問題は解決されました。コンソールで、値が入力されていないフィールドの名前がメッセージに表示されます。
7120339 INSUFFICIENT_INFORMATION_PROVIDEDというエラー・メッセージが、リソース・バンドル内にマップされませんでした。 この問題は解決されました。このエラー・メッセージはリソース・バンドル内にマップされるようになりました。
7165810 プロビジョニング操作で組織単位の名前を変更した場合、既存のOUが削除されてから、指定した新しい名前で再作成されていました。 この問題は解決されました。Change OU Nameプロビジョニング操作を実行すると、OUの名前が実際に変更されます。OUは削除されずに、新しい名前で再作成されます。

この解決策を実施するには、デプロイ手順の一部としてJARファイルをコピーしてください。

6275476 ターゲット・システムでは、グループのDNの大/小文字は区別されません。Oracle Identity Managerでは、グループDNの大/小文字は区別されます。このため、グループ・メンバーシップ詳細のリコンシリエーション中に問題が発生していました。
  • この問題は解決されました。グループDNは、Oracle Identity Managerでグループ参照定義にリコンサイルされる前に、小文字に変換されます。つまり、Oracle Identity Managerによりグループ名の大/小文字のチェックは実行されません。
  • この解決策を実施するには、デプロイ手順の一部としてJARファイルをコピーしてください。

7423099 プロセス・フォームの「名」フィールドと「姓」フィールドで、特殊文字がサポートされていませんでした。 この問題は解決されました。プロセス・フォーム・フィールドでサポートされている特殊文字の詳細は、コネクタ・ガイドの「プロビジョニング・モジュール」を参照してください。

この解決策を実施するには、デプロイ手順の一部としてJARファイルをコピーしてください。

6489877 コネクタでは、Oracle Internet Directoryへのモード1およびモード2のセキュア接続はいずれもサポートされていませんでした。 コネクタでは、Oracle Internet Directoryへのモード1のセキュア接続がサポートされています。

詳細は、コネクタ・ガイドの「SSLの構成」を参照してください。

7564599 Create Groupプロビジョニング操作中、グループの親OUを指定する必要がありました。 この問題は解決されました。親OUを指定しない場合、グループはDNコンテキストで作成されます。
7601582 ターゲット・システムですでに削除されているユーザーに対してDelete Userプロビジョニング操作が実行された場合、「ユーザーの削除に成功」というメッセージが表示されました。 このメッセージは修正されました。
7301659 ターゲット・システムのorclguidフィールドに、Oracle Internet Directory内の各LDAPエントリの識別子が格納されます。コネクタによりターゲット・システムのユーザーのorclguidがフェッチして格納されることはありませんでした。 この問題は解決されました。コネクタにより、ターゲット・システムのユーザーのorclguidフィールドがフェッチされて格納されるようになりました。

ドキュメント固有の更新

ガイドで加えられたドキュメント固有の更新は次のとおりです。