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Oracle Identity Manager SAP Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.4
E05512-06
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルは、Oracle Identity ManagerをSAP Employee Reconciliationと統合するために使用されるコネクタをデプロイする手順を説明します。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このガイドでは、Oracle Identity Managerサーバーという用語は、Oracle Identity Managerがインストールされているコンピュータを意味します。

このガイドの一部では、SAP Employee Reconciliationをターゲット・システムと呼んでいます。


1.1 リコンシリエーション・モジュール

リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Managerで複製することです。これは、構成したスケジュール済タスクによって開始される自動化プロセスです。


関連項目:

リコンシリエーションの構成の概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

ターゲット・システムからリコンサイルされるデータのタイプによって、リコンシリエーションは次のタイプに分類できます。

1.1.1 リコンサイルされるSAP Employee Reconciliationフィールド

次のフィールドがリコンサイルされます。

  • Title

  • FirstName

  • LastName

  • City

  • State

  • Country

  • District

  • PostalCode

  • TelephoneNumber

  • Manager

  • StartDate

  • EndDate

  • Department

  • EmailAddress

  • EmplUserId

  • EmployeeId

  • MiddleName

  • SSN

  • UserLocked

  • UserLinked

1.1.2 リコンサイル対象のXellerateユーザー(OIMユーザー)フィールド

信頼できるソースのリコンシリエーションが実行されると、次のフィールドがリコンサイルされます。

  • User ID

  • FirstName

  • LastName

  • Middle Name

  • Organization

  • Email

  • Employee Type

  • User Type

  • LinkedUserId

  • UserFromHRMS

1.2 サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 説明
Create User Oracle Identity Managerのユーザーを作成します。
Delete User Oracle Identity Managerのユーザーを削除します。
Disable User Oracle Identity Managerのユーザーを無効にします。
Enable User Oracle Identity Managerのユーザーを有効にします。
Update User Oracle Identity Managerのユーザーを更新します。


関連項目:

Oracle Identity ManagerとSAP Employee Reconciliationの間の属性マッピングの詳細は、付録Aを参照してください。

1.3 多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


関連項目:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

1.4 インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ

インストール・メディアのファイルおよびディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディアのファイル 説明
configuration/SAPHRMS-CI.xml
このXMLファイルには、コネクタのインストール時に使用される構成情報が含まれます。
BAPI/xlhsapcar.sar
コネクタがSAP Employee Reconciliationと連携して機能するように、このファイルは解凍されてコンポーネントがSAP Employee Reconciliationサーバーにデプロイされます。
lib/xliSAPHR.jar
このJARファイルには、リコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。コネクタのデプロイ中に、このファイルは次のディレクトリにコピーされます。
OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。コネクタのデプロイ中に、このファイルは次のディレクトリにコピーされます。
OIM_HOME/xellerate/connectorResources

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルおよびメッセージが含まれます。

test/troubleshoot/troubleShootingUtility.class
このユーティリティは、コネクタ機能をテストするために使用されます。
test/troubleshoot/global.properties
このファイルは、テスト・ユーティリティを使用してターゲット・システムに接続するために必要なパラメータおよび設定を指定するために使用されます。
test/troubleshoot/log.properties
このファイルは、テスト・ユーティリティの実行時に、ログ・レベルおよびログ・ファイルの作成先ディレクトリを指定するために使用されます。
xml/SAPHRResourceObject.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース・タイプ

  • カスタム・プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびアダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト

  • プロビジョニング・プロセス

  • 事前移入ルール

  • リコンシリエーション・プロセス

  • 参照定義

xml/SAPHRXLResourceObject.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザー(OIMユーザー)の構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。


注意:

testディレクトリのファイルは、コネクタでテストを実行するためにのみ使用します。

1.5 コネクタのリリース番号の確認

以前のリリースのコネクタがすでにデプロイされていることがあります。最新のリリースをデプロイする一方で、以前のリリースのリリース番号を確認しておくことができます。デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. 一時ディレクトリに、次のJARファイルの内容を抽出します。

    OIM_HOME/xellerate/ScheduleTask/xliSAPHR.jar
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、xliSAPHR.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号が「バージョン」プロパティの値として表示されます。