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Oracle Identity Manager Oracle Retail Warehouse Management System Connectorガイド
リリース9.0.4
E05813-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上
ターゲット・システム Oracle Retail Warehouse Management System 12.0.4

Oracle Databaseユーザーは、Oracle Retail Warehouse Management Systemにユーザーを作成できます。このOracle Databaseユーザーには、システム管理者からCONNECTおよびRESOURCE権限が付与される必要があります。

次の表は、Oracle Retail Warehouse Management Systemの表のいくつかについて、ユーザーに必要な権限を示したものです。

表名 Select Insert Delete Update
DMS_USER はい はい はい はい
FACILITY はい


SUPPORTED_LANGUAGE はい


DC_DEPARTMENT はい


USER_CLASS はい



前述の表の要件に加え、次の要件が満たされていることを確認してください。

手順2: ターゲット・システムの構成

ターゲット・システムを構成するには、次の手順を実行します。

  1. scripts/RWMSTrigger/TriggerRWMS.sqlファイルを、インストール・メディア・ディレクトリからターゲット・システム上の一時ディレクトリにコピーします。


    注意:

    このファイルについては、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項で説明されています。

  2. テキスト・エディタでTriggerRWMS.sqlファイルを開き、ファイルの次の行を変更します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA=<SchemaOwnerName>
    
    

    この行で、<SchemaOwnerName>をOracle Retail Warehouse Management Systemのデータベース表のスキーマ所有者名に置換します。

  3. Oracle SQL*Plusを使用してOracle Retail Warehouse Management Systemデータベースにログインします。

  4. SQLプロンプトでTriggerRWMS.sqlファイルからSQLコードをコピーします。

  5. SQLコードを実行し、削除されたユーザー・アカウントのリコンシリエーションを実装するための表とトリガーを作成します。

手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


注意:

この表の最初の列に示すディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリでのコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications/Oracle Retail Applications/Oracle Retail Warehouse Mgmt

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
configディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS/config
lib/rwmsadapter.jar
OIM_home/xellerate/JavaTasks
OIM_home/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/connectorResources
scripts/RWMS.xml
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS/Config
scripts/DB Schema XML/xdb_app_map.xsd
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS
scripts/RWMSTriggerディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/RWMSTrigger
test/configディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS/config
test/scriptsディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/RWMS/scripts
xml/xlRWMSNonTrusted.xml
xml/xlRWMSTrusted.xml
OIM_home/xlclient

JDBCクラス・ライブラリ(ojdbc14.jar)をORACLE_HOME/ora92/jdbc/lib/ディレクトリからOIM_home/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーします。このソース・ディレクトリのパスで、ORACLE_HOMEはOracle Databaseがインストールされているディレクトリです。たとえば、C:\Oracleです。実際のソース・ディレクトリのパスは、使用しているOracle Databaseのリリースによって異なります。

次のファイル・パスをCLASSPATH環境変数に含めます。

OIM_home/xellerate/ThirdParty/ojdbc14.jar


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順4: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」の項で説明されている手順を実行する際には、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_home/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。

コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home/xellerate/bin/batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home/xellerate/config/xlConfig.xml
    

ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を大まかに示す情報メッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルおよびログ・ファイルのパスは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.Adapter.RWMSAdapterLogger=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.Adapter.RWMSAdapterLogger=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
    
    
  • IBM WebSphere

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.Adapter.RWMSAdapterLogger=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.Adapter.RWMSAdapterLogger=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
    
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで、次の行を検索します。

      <category name="Adapter.RWMSAdapterLogger">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
    2. XMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="Adapter.RWMSAdapterLogger">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
    
  • OC4J

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.Adapter.RWMSAdapterLogger=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.Adapter.RWMSAdapterLogger=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
    

手順5: コネクタのXMLファイルのインポート

「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」で説明したように、コネクタのXMLファイルには、コネクタのコンポーネントの定義が含まれています。コネクタのXMLファイルをインポートすることで、Oracle Identity Managerにこれらのコンポーネントを作成します。

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるxlRWMSNonTrusted.xmlファイルを探して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。RWMS ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。RWMS ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、次の章に進みます。

ITリソースの定義

ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。

パラメータ 説明
Host Oracle Retail Warehouse Management Systemサーバーのホスト名またはIPアドレス。
Port Oracle Retail Warehouse Management SystemサーバーがリスニングするTCP/IPポート。

デフォルト値は0です。

Admin Oracle Retail Warehouse Management Systemデータベースに接続するためのユーザーID。
Admin Credential 管理者のパスワード。
SID Oracle Retail Warehouse Management SystemデータベースのSID。
IsSecure SSL機能を有効にするかどうかを指定します。

値はYESまたはNOです。デフォルト値はYESです。

Schema Name Oracle Retail Warehouse Management Systemのスキーマ所有者の名前。

これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。