5 コネクタのテスト

コネクタをテストして正常に機能することを確認する必要があります。次のいずれかのオプションを使用してコネクタをテストできます。

テスト・ユーティリティの使用
診断ダッシュボードの使用

5.1 テスト・ユーティリティの使用

テスト・ユーティリティを使用すると、コネクタに対してプロビジョニング・テストを実行できます。このタイプのテストでは、Oracle Identity Managerを使用してOIMユーザーのターゲット・システム・アカウントをプロビジョニングします。

テスト・ユーティリティを使用するには、次のようにします。

コネクタをデプロイするための全ステップが実行されていることを確認します。
Oracle Identity ManagerがIBM WebSphere Application Serverで実行されている場合は、次のステップを実行します。
1. xlapiclient.earファイルをOIM_HOME/XLIntegrations/ADUM/test/libディレクトリからOIM_HOME/client/xlclientディレクトリにコピーします。
2. wsapiclient.cmdファイルをOIM_HOME/XLIntegrations/ADUM/test/scriptsディレクトリからOIM_HOME/client/xlclientディレクトリにコピーします。
3. WEBSPHERE_CLIENT_HOME/properties/sas.client.propsファイルで、次の値を指定します。
  
  注意:
  WEBSPHERE_CLIENT_HOMEは、IBM WebSphere Application Serverクライアントをインストールするディレクトリです。
```
com.ibm.CORBA.securityServerHost=OIM_HOST_NAME_OR_IP_ADDRESS
com.ibm.CORBA.securityServerPort=PORT_AT_WHICH_OIM_IS_LISTENING
com.ibm.CORBA.loginSource=properties
com.ibm.CORBA.loginUserid=xelsysadm
com.ibm.CORBA.loginPassword=xelsysadm
```
Oracle Identity Managerが稼働していることを確認します。
Oracle Identity ManagerがOracle WebLogic Server、JBoss Application ServerまたはOracle Application Serverで実行されている場合は、OIM_HOME/XLIntegrations/ADUM/test/scripts/runADTest.batスクリプトで次のエントリを更新します。
- ```
set OIM_JARS = OIM_HOME\xellerate
```
  この行で、OIM_HOMEをxellerateディレクトリのフルパスに変更します。
- ```
set APPSERVER_HOME = APPSERVER_HOME
```
  この行で、次のように変更します。
  - JBoss Application Serverの場合、APPSERVER_HOMEをJBOSS_HOME/clientディレクトリのフルパスに置き換えます。
  - Oracle WebLogic Serverの場合、APPSERVER_HOMEをWEBLOGIC_HOME/weblogic81/server/libディレクトリのフルパスに置き換えます。
  - Oracle Application Serverの場合、APPSERVER_HOMEをORACLE_HOME/j2ee/homeディレクトリのフルパスに置き換えます。
OIM_HOME/XLIntegrations/ADUM/test/config/config.propertiesファイルで、プロビジョニングのテスト時にターゲット・システムで作成されるユーザーのアイデンティティ・フィールドの値を指定します。また、ターゲット・システムのITリソースの名前も指定します。このITリソースの詳細は、「ターゲット・システムのITリソースの構成」を参照してください。
OIM_HOME/XLIntegrations/ADUM/test/config/log.propertiesファイルで、コネクタ・テスト・ユーティリティの実行時にコンソールに表示するログ・メッセージを指定します。
Oracle Identity ManagerがOracle WebLogic Server、JBoss Application ServerまたはOracle Application Serverにインストールされている場合は、OIM_HOME/XLIntegrations/ADUM/test/scripts/runADTestスクリプトを次のように実行します。
```
runADTest.bat ARGUMENT_TO_INDICATE_APPLICATION_SERVER
```
このコマンドで、ARGUMENT_TO_INDICATE_APPLICATION_SERVERを次のいずれかに置き換えます。
- 1: JBoss Application Serverの場合
- 2: Oracle WebLogic Serverの場合
- 3: Oracle Application Serverの場合
たとえば、Oracle Identity ManagerがOracle WebLogic Serverにインストールされている場合は、次のようなコマンドを実行します。
```
runADTest.sh 2
```
Oracle Identity ManagerがIBM WebSphere Application Serverで実行されている場合は、OIM_HOME/client/xlclientディレクトリのwsapiclient.cmdを実行します。

スクリプトがエラーなしで実行されると、ユーザーが正常に作成されたというメッセージがコマンド・ウィンドウに表示されます。ユーザーがMicrosoft Active Directoryに作成されていることを確認します。

5.2 診断ダッシュボードの使用

診断ダッシュボードは、Oracle Identity Managerと同梱されているユーティリティです。Oracle Identity Managerインストールで実行できるテストの他に、このユーティリティでは、次のコネクタ関連テストを実行できます。

基本接続性のテスト
プロビジョニングのテスト
リコンシリエーションのテスト

これらのテストの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』の「診断ダッシュボード」を参照してください。