Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル 10gリリース2(10.2) B28462-01 |
|
![]() 戻る |
![]() 次へ |
Network News Transfer Protocol(NNTP)インバウンド・サーバー・ターゲットは、インターネット標準ベース・ニュース・クライアント用のセッション指向アクセスを提供します。メトリックのカテゴリは、これらのNNTPサーバーの統計情報を提供します。
このカテゴリには、NNTPインバウンド・サーバーに関するメッセージの情報を提供するメトリックが含まれます。
ニュース・グループへのメッセージの投稿率を示します。このメトリックは、主に情報を提供するものですが、間接的に、メッセージ挿入によるOracle Collaboration Suiteデータベースへの負荷を示します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表50-1 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
10分ごと |
毎サンプル後 |
> |
100 |
500 |
1 |
メッセージの投稿率は<value>メッセージ/分です |
ユーザーの処理
高い値が持続する場合は、システムの通信量が多いか、セキュリティ違反の可能性があります。前者の場合は正常であり、処理は不要ですが、後者の場合は詳細な調査が必要です。
このメトリックは、システムのニュース・グループからのメッセージの取得率を示します。このメトリックは、主に情報を提供するものですが、間接的に、Oracle Collaboration Suiteデータベースおよびサーバー・メッセージ・キャッシュへの負荷を示します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表50-2 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
10分ごと |
毎サンプル後 |
> |
100 |
500 |
1 |
メッセージの取得率は<value>メッセージ/分です |
ユーザーの処理
高い値が持続する場合は、システムの通信量が多いか、セキュリティ違反の可能性があります。前者の場合は正常であり、処理は不要ですが、後者の場合は詳細な調査が必要です。
このカテゴリには、NNTPインバウンド・サーバーのネットワーク関連のメトリックが含まれます。
このメトリックは、NNTP_INサーバーに対してオープンになった接続数を分単位で表します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表50-3 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
10分ごと |
毎サンプル後 |
> |
50 |
100 |
1 |
インバウンドNNTP接続率は<value>接続/分です |
ユーザーの処理
高い値が持続する場合は、システムへのセキュリティ違反(DoS攻撃)の可能性があるため、詳細な調査が必要です。NNTPサーバー・ログ・ファイルで拒否された接続を確認します。esd_logscan.plを使用してサーバー・ログ・ファイルをスキャンします。
このメトリックは、NNTPインバウンド・サーバーに対してオープンになっている接続数をカウントするゲージを表します。カウンタは、接続リクエストを受信すると同時に1つ増え、接続がクローズされると1つ減ります。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表50-4 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
10分ごと |
毎サンプル後 |
> |
500 |
1000 |
1 |
クライアント接続の現在の数は<value>です |
ユーザーの処理
このメトリックは、予想されるシステムのクライアント負荷のパターンと一貫している必要があります。つまり、ニュースグループを参照していると予想されるクライアント数とほぼ一致している必要があります。高い値が持続する場合は、システムへのセキュリティ違反(DoS攻撃)の可能性があるため、詳細な調査が必要です。NNTPサーバー・ログ・ファイルで拒否された接続を確認します。esd_logscan.plを使用してサーバー・ログ・ファイルをスキャンします。
このメトリック・カテゴリは、ニュース・グループ関連のプロトコル・サーバー・アクティビティで構成されます。
このメトリックは、ニュースグループが選択される割合を示します。それぞれのグループ・リクエストでも、ディレクトリおよびデータベースの問合せがトリガーされます。そのため、このメトリックは、間接的にNNTPインバウンド・サーバーからのディレクトリ・サーバーおよびデータベース・サーバーへの負荷を示します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
クライアントによるニュースグループの選択は、頻繁に行われるアクティビティです。低い値が持続する場合は、ニュース・ユーザー人口が非常に少ないために、ニュース・サーバーが十分に活用されていないことを示します。複数のニュース・サーバー・インスタンスを実行している場合は、その一部を停止しても構いません。
このメトリックは、クライアントがニュース・グループをリスニングする割合を示します。ニュースグループのリスニングは、複数の連続した問合せによって、ディレクトリ・サーバーおよびデータベース・サーバーから取得されます。そのため、このメトリックは間接的にNNTPインバウンド・サーバーからのOracleディレクトリ・サーバーおよびOracle Collaboration Suiteデータベースへの負荷を示します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
これは、ほとんど行われないクライアント操作です。通常の操作では、値はゼロまたはゼロに近くなることが求められます。このメトリックで高い値が持続する場合は、システムへのセキュリティ違反(DoS攻撃)の可能性があるため、詳細な調査が必要です。NNTPサーバー・ログ・ファイルで拒否された接続を確認します。esd_logscan.plを使用してサーバー・ログ・ファイルをスキャンします。
このカテゴリには、NNTPインバウンド・サーバーのリソース使用率に関連するメトリックが含まれます。
このメトリックは、NNTPインバウンド・サーバーでメッセージ・キャッシングが有効化されている場合のみ関係します。このメトリックは、キャッシングの効果を示し、値は0.5〜1.0になることが求められます。値が低すぎる場合は、通常、システムでのクライアント使用率のパターンに対してキャッシングが役立っていないことを示します。キャッシュが最も効果を発揮するのは、ニュースグループの通信量が多く、高いレベルでメッセージが取得されている場合です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
メッセージのキャッシングにより、ホストでのメモリー使用率は増加します。通常、キャッシュ・ヒット率によってメモリー使用量の増加が正当化されるわけではありません。0.25未満の値が持続する場合は、おそらくNNTPインバウンド・サーバーでのメッセージ・キャッシングをオフにしてメモリー使用率を下げる方がより効果的です。
NNTPインバウンド・サーバーの「レスポンス(Response)」カテゴリは、NNTPインバウンド・サーバー・プロセスをチェックして、NNTPインバウンド・サーバーが実行されているか確認します。NNTPインバウンド・サーバーの「レスポンス(Response)」では、NNTPインバウンド・サービスのチェックは行われません。ユーザーがNNTPインバウンド・サーバーにログインできるかどうかを確認する場合は、NNTPインバウンド・サービスの「レスポンス(Response)」メトリックを参照してください。
このメトリックは、中間層ホストで少なくとも1つのNNTPサーバーが実行されているかどうかを示します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表50-5 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
5分ごと |
毎サンプル後 |
= |
定義なし |
0 |
1 |
NNTPサーバーへの接続に失敗しました |
ユーザーの処理
NNTPインバウンド・プロセスが故意に停止された場合は、再起動が可能です。稼働しているはずのNNTPインバウンド・プロセスが停止している場合は、初期化に失敗したことを示します。原因としては、メール情報ストアのいずれかまたはOracleディレクトリ・サーバーに接続できていないことが考えられます。次のチェックを行います。
ターゲット上のプロセスがそのインストールのOracleディレクトリ・サーバーに接続してログインできること確認します。
Oracle Collaboration Suiteデータベースが実行中であり、正しい接続文字列がOracleディレクトリ・サーバーで正しく登録されていることを検証します。