Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル 10gリリース2(10.2) B28462-01 |
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NNTPアウトバウンド・サーバーは、フィード・メッセージをその他のNTTPピア・サーバーに伝播します。メッセージは、「アウトバウンド・フィード」の設定に基づいて伝播されます。伝播されるメッセージは、NNTPインバウンド・サーバーによって受信されると同時にニュースフィード・キューに入れられます。
このカテゴリには、Oracle Emailシステムから送信されるニュース・メッセージに関連するメトリックが含まれます。
このメトリックは、News Feedでのエラーの割合を示します。エラーには、ネットワークの停止、ピア詳細の構成の不備、ホスト接続の失敗などが含まれます。このエラー率は、ゼロまたはそれに近い値になるのが理想です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
このメトリックで高い値が持続する場合は、通常、Oracle Emailシステムとニュース・ピア・サーバー間のネットワーク接続の特性に問題があります。たとえば、ネットワーク速度が遅いと、ピアがタイムアウトして接続がクローズになる場合があります。次のことを確認します。
ネットワーク・リソースが十分にあり、ピア・サーバーが正常に機能していることを確認します。
NNTPアウトバウンド・サーバーのログ・ファイルに、サーバーによってエラーが記録されている場合は、エラーの種類を確認します。esd_logscan.plを使用してサーバー・ログ・ファイルをスキャンします。
このメトリックは、フィードを受信するように構成されているすべてのNNTPピア・サーバーに新規メッセージがフィードされる割合を示します。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
このメトリックは、Oracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)ターゲットの「ニュースフィード・キュー(Newsfeed Queue)」メトリックと組み合せて解釈する必要があります。リスト・キューも空もしくは空に近い場合は、ピアにフィードされるメッセージが非常に少ないことを示しており、これは正常な状態です。ニュースフィード・キューが長いにもかかわらずメッセージの処理率が低い場合は、ニュースグループにポストされたメッセージをユーザーが受信するまでに時間がかかります。次のことを確認します。
まず、オペレーティング・システムで使用できるモニタリング・ツール(たとえばsarやtop)を使用して、オペレーティング・システムのリソースが十分にあることを検証します。
次に、システムとピア・サーバー間のネットワーク接続が混雑しているかどうかを確認します。
オペレーティング・システムのリソースが使用可能で、ネットワークが混雑していない場合は、Oracleディレクトリ・サーバーまたはOracle Collaboration Suiteデータベース、もしくはその両方へのアクセスに関してエラーがないかをNNTPアウトバウンド・サーバーのログ・ファイルで確認します。esd_logscan.plを使用してサーバー・ログ・ファイルをスキャンします。
このメトリックは、ピアに提供されたにもかかわらず、別のサーバーからすでに受信していたために拒否されたメッセージの数を示します。このメトリックの値は、通常ゼロになりません。高い値が持続する場合は、リモート・ピアが他のサーバーからフィードを受信しており、Oracle Emailシステムからのフィードが不要である可能性があります。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
メッセージの拒否はエラーとはみなされず、単に、同じメッセージがすでに存在する、またはスパム・チェックの失敗などの理由でメッセージが拒否されたことを示します。このメトリックで高い値が持続する場合は、ピア・サーバーが他のニュース・サーバーからニュース・メッセージを受信しているためOracle Emailによるニュース・メッセージ伝播の余地がないことを示しています。これは、システムを介するメッセージのみに適用されます。
このカテゴリには、NNTPアウトバウンド・サーバーのリソース使用率に関連するメトリックが含まれます。
このメトリックは、ネットワーク接続がピア・サーバーに対してオープンになる効率を詳細に示します。メッセージの転送率が高いシステムでは、このメトリックの値は1に近くなります。ただし、値が低くても問題があるとはかぎりません。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 10分ごと |
ユーザーの処理
このメトリックは、NNTPアウトバウンド・サーバーの接続キャッシュ・パラメータのチューニングに使用できます。このメトリックの値が常に1.0に近くなるように、キャッシュ内の接続数および接続のタイムアウト値を調整します。ただし、「メッセージ送信率」で示されるシステムのアウトバウンド・フィード通信量が非常に少ない場合は、通常、キャッシュ済接続の数をゼロに設定してこのメトリックをゼロのままにする方が効率的です。
このカテゴリには、NNTPアウトバウンド・サーバーの「稼働中」または「停止中」のステータスに関する情報を提供するメトリックが含まれます。
このメトリックは、NNTPアウトバウンド・サーバーの「稼働中」または「停止中」のステータスに関する情報を提供し、ステータスが「停止中」の場合には警告します。NNTPアウトバウンド・サーバーのステータスが「停止中」になるのは、ホスト上のすべてのプロセスが停止している場合です。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表52-1 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
5分ごと |
毎サンプル後 |
= |
定義なし |
0 |
1 |
NNTPサーバーへの接続に失敗しました |
ユーザーの処理
NNTPアウトバウンド・サーバーを再起動するには、Enterprise Managerのホームページで、ターゲットを選択して「再起動」ボタンをクリックします。サービス停止の原因を調査するために、アラートが生成されていないか確認します。NNTPアウトバウンド・サーバーが起動しない場合は、サーバーがOracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)のいずれにも接続できないか、Oracleディレクトリ・サーバーに接続できないことが原因と考えられます。