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Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2)
B28462-01
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48 E-Mailリスト・サーバー

「E-Mailリスト・サーバー」は、Oracle Emailのパブリック配信リストに送信されたメッセージを処理します。「サーバー・リストを表示」タイプのメーリング・リストに送信されたメッセージは、SMTPインバウンド・サーバーによってリスト・キューに入れられます。その後、これらのメッセージは、その後の処理または配信のために、リスト・サーバーによって取得されます。

48.1 メッセージ(Messages)

このカテゴリは、配信リストに送信された電子メール・メッセージの受信と配信に関係する様々なメトリックをグラフに示します。

48.1.1 メッセージの処理率(Message Processing Rate)

このメトリックは、リスト・サーバーの効率を示します。ただし、この値は、メッセージの送信先となるリストのタイプ、配信リスト内のメッセージ数、受信するメッセージのサイズとタイプなど、いくつかの要因に依存します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
すべてのリリース 10分ごと

ユーザーの処理

このメトリックは、Oracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)ターゲットの「リスト・キューの長さ(Length of List Queue)」メトリックと組み合せて解釈する必要があります。リスト・キューも空もしくは空に近い場合は、問題ありません。この場合は、配信リストに送信されるメッセージがほとんどないことを意味します。これは正常な状態です。リスト・キューが長いにもかかわらず「メッセージの処理率(Message Processing Rate)」が低い場合は、配信リストに配信されたメッセージをユーザーが受信するまでに時間がかかります。次のことを確認します。

  1. まず、オペレーティング・システムで使用できるモニタリング・ツール(たとえばsarやtop)を使用して、オペレーティング・システムのリソースが十分にあるか確認します。

  2. オペレーティング・システムのリソースが使用可能な場合は、メッセージの配信が遅い可能性があります。リスト・サーバーのログ・ファイルをチェックして、Oracleディレクトリ・サーバー・アクセスまたはOracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)、もしくはその両方へのアクセスのエラーを確認します。

  3. SMTPインバウンド・サーバーおよびSMTPアウトバウンド・サーバーの「メッセージ(Messages)」メトリックをチェックします。配信関連の問題は、ほとんどの場合SMTPサーバーとリスト・サーバーで共通しているため、情報が得られる可能性があります。

48.1.2 処理中のメッセージ数(Number of Messages Being Processed)

このメトリックは、リスト・サーバーによって現在処理されているメッセージの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
すべてのリリース 10分ごと

48.2 リソース使用率(Resource Usage)

このカテゴリは、ホスト上のリスト・サーバーによるリソースの使用率を測定します。CPUやメモリーなどのホスト・リソースのリソース使用率は、ホスト・ターゲットのメトリックから取得できます。

48.2.1 使用中のデータベース接続(Database Connections In Use)

このメトリックは、リスト・サーバーによって現在使用されているOracleディレクトリ・サーバーへのデータベース接続の数を測定します。リスト・サーバーは、Oracleディレクトリ・サーバーへの接続のプールを事前に確立するように構成可能なため、リスト・サーバーが必要なときにすばやくディレクトリ情報にアクセスできます。使用される接続数は、その時にリスト・サーバーによって処理されているメッセージの数によって異なります。(「LDAP接続プール」タイムアウト値に基づいて)長期間アイドル状態になっている接続は、自動的にクローズされます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 評価および収集頻度
すべてのリリース 10分ごと

48.3 レスポンス(Response)

このカテゴリには、リスト・サーバーの「稼働中」または「停止中」のステータスに関する情報を提供するメトリックが含まれます。

48.3.1 ステータス(Status)

このメトリックは、リスト・サーバーの「稼働中」または「停止中」のステータスに関する情報を提供し、ステータスが「停止中」の場合には警告します。リスト・サーバーのステータスが「停止中」になるのは、ホスト上のすべてのリスト・プロセスが停止している場合です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表48-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

E-Mailリスト・サーバーが実行されていません


ユーザーの処理

リスト・サーバーを再起動するには、Enterprise Managerの電子メール・アプリケーションのホームページで、ターゲットを選択して「再起動」ボタンをクリックします。リスト・サーバー停止の原因を調査するために、アラートが生成されていないか確認します。リスト・サーバーが再起動しない場合、いずれのメール情報ストアにも接続できないか、システムのOracleディレクトリ・サーバーに接続できないことが原因と考えられます。詳細は、サーバー・ログ・ファイルで確認できます。esd_logscan.plを使用してサーバー・ログ・ファイルをスキャンします。