D
- DBA_DATA_FILES
- データベース・ファイルに関する情報を表示するデータ・ディクショナリ・ビュー。DBA_DATA_FILESのフィールドは、rdbmsDbInfoSizeAllocated変数の値の取出し、およびrdbmsDbInfoSizeAllocated変数とrdbmsDbInfoSizeUsed変数の値の導出に使用される(標準RDBMS MIB(RFC 1565)のOracleによる実装の場合)。また、プライベートOracle Database MIBのoraDbDataFileTableにある一部の変数は、DBA_DATA_FILESの1つの列に直接対応する。
- DBA_FREE_SPACE
- すべての表領域にある空きエクステントに関する情報を表示するデータ・ディクショナリ・ビュー。DBA_FREE_SPACEは、rdbmsDbInfoSizeUsed変数の値の導出に使用される(パブリックRDBMS MIB(RFC 1565)のOracleによる実装の場合)。
- DBA_TABLESPACES
- 最後のインスタンス起動後の、Oracleデータベースの表領域アクティビティの指標を含む動的なパフォーマンス表。プライベートOracle Database MIBのoraDbTablespaceTableにある各変数の値は、DBA_TABLESPACESの対応する変数から直接取り出される。
I
- INIT.ORA構成ファイル(INIT.ORA Configuration File)
- データベース・システムの起動時に読み込まれるパラメータのリストを含むデータベース・システム・ファイル。パラメータによって、データベースおよび制御システム全体のリソースが識別される。パラメータはSGAのサイズに影響し、インスタンスのパフォーマンスにも影響を与える。プライベートOracle Database MIBのoraDbConfigTableにある各変数の値は、INIT.ORAの対応するパラメータから直接取り出される。
M
- MIB
- 管理情報ベース。たとえば、データベース・サーバーの使用方法、パフォーマンスおよび初期化パラメータなどのオブジェクトの属性を記述するように問合せできる変数の集まり。
O
- OIDサブツリー(OID Subtree)
- 特定のエンティティに固有のMIBツリーの一部。Oracleエンタープライズのサブツリーは、1.3.6.1.4.1.111。Oracle MIBのすべての変数は、このOIDサブツリーで始まる。ルートOIDとも呼ばれる。
- Oracle Connection Manager
- クライアント接続要求をその次のホップに送信するか、または直接データベース・サーバーに送信する際の経路となるルーター。Oracle Connection Managerを介して接続要求をルート指定するクライアントは、そのOracle Connection Managerに構成されているセッションの多重化、アクセス制御またはプロトコル変換機能を利用できる。
- Oracle Database MIB
- このプライベートMIBは、パブリックRDBMS MIBの機能を拡張する。Oracle Database MIBには、Oracleサーバー・アーキテクチャ固有のRDBMS追加統計が含まれている。
- Oracle SNMP Peer Encapsulator
- サード・パーティのSNMPエージェントをOracle SNMP Peer Master Agentに接続できるメカニズム。
- Oracle SNMP Peer Master Agent
- ネットワーク・マネージャとサブエージェント間の主インタフェースとして機能するプロセス。Oracle SNMP Peer Master Agentは、サブエージェントと通信するかわりに、管理対象の要素と直接通信する場合がある。
- Oracleサーバー(Oracle Server)
- オラクル社が開発および販売しているリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)。これらのRDBMSには、情報を格納するデータベース、およびその情報にアクセスして操作するサーバー・ソフトウェアが含まれている。
R
- RDBMS MIB
- IETF作業グループによって定義され、リレーショナル・データベース用に提案された標準MIB。このMIBによって、データベースの検出、識別、およびデータベースのサイズやアクティビティ・レベルの特徴付けが可能。
S
- SNMP_RO.ORA/SNMP_RW.ORA
- 管理対象ノードの構成ファイル。Oracleのサブエージェントの起動時に読み込まれるパラメータのリストが含まれる。
V
- V$DATABASE
- 制御ファイルからのデータベース情報を含む動的なパフォーマンス表。
- V$FILESTAT
- Oracleデータベース(バージョン7)のファイル読取り/書込み統計を含む動的なパフォーマンス表。プライベートOracle Database MIBのoraDbDataFileTableにある一部の変数は、V$FILESTATの1つの列から直接取り出される。
- V$INSTANCE
- 現行のインスタンスの状態に関する情報を含む動的なパフォーマンス表。
- V$LIBRARYCACHE
- 最新のインスタンス起動後のすべてのライブラリ・キャッシュ・アクティビティの指標を含む動的なパフォーマンス表。プライベートOracle Database MIBのoraDbLibraryCacheTableにある各変数の値は、V$LIBRARYCACHEの対応する変数から直接取り出される。
- V$LICENSE
- ライセンス制限に関する情報を含む動的なパフォーマンス表。
- V$ROWCACHE
- 最新のインスタンス起動後のすべてのデータ・ディクショナリ・アクティビティの指標を含む動的なパフォーマンス表。
- V$SESSTAT
- 現行の各セッションで使用される合計メモリーに関する現行の統計を含む動的なパフォーマンス表。マルチスレッド・サーバー・アーキテクチャでは、Oracleはセッション情報をユーザー・プロセスのメモリーではなく、共有プールに格納する。プライベートOracle Database MIBにある変数はV$SESSTATにある変数と直接対応していないが、V$SYSSTATはV$SESSTATから導出される。「V$SYSSTAT」も参照。
- V$SGA
- Oracleデータベース(バージョン7またはバージョン8)のシステム・グローバル領域に関するサマリー情報を含む動的なパフォーマンス表。プライベートOracle Database MIBのoraDbSGATableにある各変数の値は、V$SGAの対応する変数から直接取り出される。
- V$SGASTAT
- Oracleデータベース(バージョン7またはバージョン8)のシステム・グローバル領域に関する詳細情報を含む動的なパフォーマンス表。プライベートOracle Database MIBのoraDbSGAStatTableにある各変数の値は、V$SGASTATの対応する変数から直接取り出される。
- V$SYSSTAT
- V$SESSTATの各変数の現行システム全体の値を含む動的なパフォーマンス表。プライベートOracle Database MIBのoraDbSysTableにある各変数の値は、V$SYSSTATの対応する変数から直接取り出される。
- V$VERSION
- Oracle Serverのコア・ライブラリ・コンポーネントのバージョン番号を含む動的なパフォーマンス表。
- V$表(V$ Table)
- ユーザーがSGA内のメモリー構造にアクセスできるようにする仮想表の総称。V$表は、Oracleインスタンスのプロセスのパフォーマンスを監視するために使用できる。これらの表は、データベースがオープンで使用中の間は継続的に更新されるため、動的なパフォーマンス表とも呼ばれる。多くのプライベートOracle Database MIB変数の値は、V$表の対応する変数から直接取り出される。
い
- インスタンス(Instance)
- Oracle Serverに対する定義として、Oracleインスタンスは、システム・グローバル領域(SGA)およびOracleバックグラウンド・プロセスで構成される。データベースを起動するたびに、システム・グローバル領域が割り当てられ、Oracleバックグラウンド・プロセスが起動される。SGAの割当ては、インスタンスが停止したときに解除される。
え
- エージェント(Agent)
- 管理対象ノード上のすべてのSNMPトランザクションを担当する、そのノード上のプロセス。エージェントは、管理ステーションからの要求を受け取り、データを戻してそれらの要求に応答する。また、例外的な条件が検出されると、トラップを開始する。
お
- オブジェクトID(Object Identifier: OID)
- 各オブジェクトを一意に識別するために、SNMP標準(RFC 1442)で規定されている一連の要素。オブジェクトID(OID)とは、IDの階層型構造を示す一連の要素。
か
- 管理アプリケーション(Management Application)
- 専門化されたネットワークまたはデータベース作業を行うために、管理フレームワークと統合できるソフトウェア・アプリケーション。
- 管理ステーション(Management Station)
- SNMPプロトコルを使用してオブジェクトの監視または管理が行われるノード。管理コンソール、管理システムまたは管理ノードとも呼ばれる。
- 管理対象オブジェクト(Managed Object)
- 管理ステーションによって現行のステータスを問い合せることができるエンティティ、デバイス、LANサーバーなどのノード、ゲートウェイまたはクライアント・アプリケーション。
- 管理対象ノード(Managed Node)
- 監視または管理対象のオブジェクトが存在する、UNIXサーバーなどのプラットフォーム。
- 管理フレームワーク(Management Framework)
- SNMPプロトコルを使用して取り出された情報の表示、およびその情報に対する応答用のソフトウェア・パッケージ。
き
- 共有グローバル領域またはシステム・グローバル領域(Shared Global Area or System Global Area: SGA)
- データベースの操作中にOracleサーバーで使用される一時データ・キャッシュを含む共有セグメント。SGAは、サーバーの起動時に初期化され、サーバーが実行中でないときは使用できない。システム・グローバル領域とも呼ばれる。
- 共有プール(Shared Pool)
- インスタンス起動時に作成される、共有SQL領域などの共有メモリー構造を含むSGAの一部。データベースに送信される一意のSQL文それぞれを処理するために、共有SQL領域が必要になる。1つの共有SQL領域は、同じ文を発行する複数のアプリケーションで使用されるため、他の使用に対してより多くの共有メモリーが残る。
さ
- サーバー(Server)
- RFC 1565(標準RDBMS MIB)に定義されている、1つ以上のデータベースに対するアクセスを提供する非依存型のエンティティ。
- サブエージェント(Subagent)
- マスター・エージェントから特定のアプリケーションに対する問合せを受け取り、応答をマスター・エージェントに返信するプロセス。
せ
- 制御ファイル(Control File)
- データベース・システムの起動と実行に必要な管理ファイル。制御ファイルには、データベースの物理構造が記録される。
と
- 登録(Registration)
- リスナーやOracleサーバーなどの管理対象オブジェクトのかわりに動作するサブエージェントが、マスター・エージェントに次の2つを通知するメソッド。最初に、マスター・エージェントから情報の要求を受け取ることを通知し、次に、情報を提供する項目のリスト(MIB)を通知する。
ね
- ネットワーク・サービスMIB(Network Services MIB)
- あらゆる種類のネットワーク・サービス・アプリケーションに適用するように設計された汎用変数を含むパブリックMIB(RFC 1565)。Oracleには、このMIBの中で、Oracle Server、Oracle Connection ManagerおよびOracle Net Servicesの各製品に関連のある変数が実装されている。
ひ
- ピン(Pin)
- ライブラリ・キャッシュにある項目の実行。
ま
- マスター・エージェント(Master Agent)
- 管理フレームワークからの問合せを受け取り、その問合せに応答するためにアプリケーションと通信するプロセス。
ら
- ライブラリ(Library)
- ファイルまたはデータベースに一緒に格納され、同時にいくつかの表示で参照可能な1つ以上のPL/SQLプログラム・ユニットの集まり。
- ライブラリ・キャッシュ(Library Cache)
- 共有SQLおよびPL/SQL領域を含むメモリー構造。ライブラリ・キャッシュは、共有プールの3つの部分の1つ。
り
- リスナー(Listener)
- サーバーで実行される独立したプロセス。クライアントの着信接続要求をリスニングし、サーバーへの通信量を管理する。リスナーは、Oracleのリモート・データ・アクセス製品であるOracle Netのコンポーネント。