この章では、Enterprise Manager Grid Controlの各リリースで追加された新しいSNMP機能について説明します。また、各リリースで修正された不具合の一覧も示します。
Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース4(10.2.0.4)で修正された不具合は次のとおりです。
修正された不具合5671082
querydescriptor定義内の特定のOIDの末尾に文字「D」を付加すると、SNMP fetchletにより、対応するdataAndTimeオブジェクトの値が16進フォーマットのTZフォーマットに変換され、その値がリポジトリにアップロードされるようになりました。
修正された不具合5213784
SNMP receiveletを使用してSNMP表の変数を受信できるようになりました。
修正された不具合5693411
$TNS_ADMINディレクトリのsqlnet.oraファイルを使用せずに、EMsubagentを開始できるようになりました。EMsubagentを開始するには、以前は$TNS_ADMINディレクトリにsqlnet.oraが存在する必要がありました。この点が修正され、EMsubagentとsqlnet.oraとの依存関係がなくなりました。
Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース3(10.2.0.3)で修正された不具合は次のとおりです。
SNMP fetchletでのCounter64データ型のサポート
Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.2および10.2.0.1の場合、サード・パーティのSNMPエージェントから収集できるのは整数値と文字列値のみです。これは、SNMPバージョンv1のみがfetchletでサポートされるためです。そのため、SNMP v1を使用してサード・パーティのSNMPエージェントから収集された整数値は32ビットで適応されます。
Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.3以降では、使用するfetchletでcounter64データ型オブジェクトを使用して、32ビットの整数値と文字列値のみでなく、64ビットの整数値も収集できます。
Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース2(10.2.0.2)で修正された不具合は次のとおりです。
SNMP receiveletでのマルチキー・サポート
Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.1の場合、SNMP receiveletで1つの列をキー列として指定できます。
Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.2以降では、SNMP receiveletが拡張され、複数の列をキー列として指定できます。