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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド for Oracle Exadata Storage Server
リリース10(1.1.4.0.0)およびリリース11(1.2.4.0.0)
B58082-02
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Oracle® Enterprise Manager

System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド for Oracle Exadata Storage Server

リリース10(1.1.4.0.0)およびリリース11(1.2.4.0.0)

部品番号: B58082-02(原本部品番号:E14591-08)

2010年9月

Oracle Exadata Storage Serverは、Oracleデータベースで使用できるように高度に最適化されたストレージ製品です。Oracle Exadata Storage Serverソフトウェアにより、データベースのインテリジェンス機能がストレージに組み込まれ、ExadataストレージとOracleデータベースおよびそのすべての機能が密接に統合されます。Oracle Exadata Storage Server Softwareの詳細は、『Oracle Exadata Storage Server Softwareユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle System Monitoring Plug-in for Oracle Exadata Storage Serverは、Oracle Enterprise Manager Grid Control(Grid Control)を拡張して、Oracle Exadata Storage Serverを管理できるようにするためのプラグインです。

『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド for Oracle Exadata Storage Server』(このドキュメント)では、プラグインの概要と、プラグインをダウンロード、デプロイ、検査および検証するための手順を説明します。


注意:

このドキュメントの最新バージョンは、Oracle Technology Network(OTN)の次のURLからいつでも入手可能です。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

メインのドキュメント・ページで、表の「View Library」をクリックします。Enterprise Managerのドキュメント・ライブラリ・ページで、「Documentation」タブをクリックし、「System Monitoring Plug-ins」ポートレット内をスクロールダウンしてこのドキュメントを探してください。


プラグインの概要

System Monitoring Plug-in for Oracle Exadata Storage Serverは、Grid Controlを拡張して、Oracle Exadata Storage Serverターゲットを管理できるようにするためのプラグインです。このプラグインをGrid Control環境にデプロイすることで、次の管理機能を使用できるようになります。


注意:

高可用性はサポートされません。

サポートされるバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。


注意:

Enterprise Manager Grid Control 10gリリース3(10.2.0.3.0)を使用して、Oracle Exadata Storage Serverターゲットを監視することもできます。ただし、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース3(10.2.0.3.0)はサポートされていますが、このバージョンでは一部の機能が動作しない可能性があるため、Enterprise Manager Grid Control 10gリリース4(10.2.0.4.0)にアップグレードすることを強くお薦めします。Enterprise Manager Grid Control 10gリリース3(10.2.0.3.0)を継続して使用する場合は、プラグインをデプロイする前に、Oracle Management Service 10gリリース3(10.2.0.3.0)に個別パッチ5844887を適用してください。

前提条件

プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

SSH接続の設定

エージェントが実行されているコンピュータとOracle Exadata Storage Serverの間にSSH接続を設定するには、エージェント・ユーザーとして次のようにします。

  1. エージェントが実行されているコンピュータにログインし、端末を開き、エージェント・ユーザーとして次のコマンドを実行します。

    1. 認証鍵を1組生成します。

      cd ~/.ssh

      ssh-keygen -t dsa -f id_dsa

    2. Oracle Exadata Storage Serverのユーザーcelladminのホーム・ディレクトリに、公開鍵(id_dsa.pub)をアップロードします。

      scp id_dsa.pub celladmin@<cell_ipaddress>:~

    3. celladminユーザーとしてOracle Exadata Storage Serverにログインし、そのホーム・ディレクトリに変更します。id_dsa.pubファイルのコンテンツを、ユーザーcellmonitorの.sshディレクトリにあるauthorized_keysファイルに追加します。

      ssh -l celladmin <cell_ipaddress>

      ssh -l root <cell_ipaddress> "cat ~celladmin/id_dsa.pub >> ~cellmonitor/.ssh/authorized_keys"

      authorized_keysファイルが存在しない場合、ユーザーcellmonitorのホーム・ディレクトリ内の.sshディレクトリにid_dsa.pubファイルをコピーします。

      cp id_dsa.pub /home/cellmonitor/.ssh/authorized_keys

  2. 新しい端末を開き、SSH接続が正常に確立されたかを検証します。

    ssh -l cellmonitor <cell_ipaddress> cellcli -e 'list cell detail'

    パスワードを要求されなければ、接続が確立されているとみなすことができます。

    接続を継続するかどうかを確認するよう求められた場合、「はい」を指定します。

プラグインのデプロイ

前提条件を満たしていることを確認した後、次の手順に従ってプラグインをデプロイします。

  1. System Monitoring Plug-In for Oracle Exadata Storage Serverのアーカイブ・ファイルを、ブラウザを起動しているデスクトップまたはコンピュータにダウンロードします。アーカイブは、Oracle Technology Network(OTN)または製品DVDからダウンロードできます。

  2. Enterprise Manager Grid ControlにSYSMANとしてログインします。

  3. Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」をクリックし、次に「設定」ページの左側のメニューにある「管理プラグイン」をクリックします。

    「管理プラグイン」ページが表示されます(図1)。

    図1 管理プラグインのデプロイ・ページ

    管理プラグインのデプロイ・ページ
  4. 「インポート」をクリックします。

  5. 「参照」をクリックしてプラグインのアーカイブを選択します。

  6. 「リスト・アーカイブ」をクリックして、選択されたアーカイブのプラグインを表示します。

  7. プラグインを選択して「OK」をクリックします。

  8. プラグインのデプロイ先のエージェントすべてに優先資格証明を設定したことを確認します。

  9. 「管理プラグイン」ページで、System Monitoring Plug-In for Oracle Exadata Storage Serverの「デプロイ」列のアイコンをクリックします。

    管理プラグインのデプロイ・ウィザードが表示されます。

  10. 「エージェントの追加」をクリックして、プラグインのデプロイ先のエージェントを1つ以上選択します。複数のOracle Exadata Storage Serverを監視する必要がある場合は、異なるエージェント間でロード・バランスを行うことをお薦めします。


    注意:

    エージェントは、イーサネット管理IPアドレスを使用してOracle Exadata Storage Serverと通信可能なホストに配置できます。

    ウィザードが再び表示され、選択したエージェントが表示されます。

  11. 「次へ」をクリックし、「終了」をクリックします。

    優先資格証明が設定されていないというエラー・メッセージが表示された場合、「プリファレンス」ページに移動してエージェント・ターゲット・タイプの優先資格証明を追加します。「プリファレンス」ページに移動するには、Grid Controlページの右上隅にある「プリファレンス」をクリックします。

監視用のOracle Exadata Storage Serverターゲットの追加

プラグインが正常にデプロイできたら、次の手順に従って、Oracle Exadata Storage ServerターゲットをGrid Controlに追加します。これにより、ターゲットが集中的な監視および管理の対象になります。

  1. Grid Controlで、画面の右上隅にある「設定」をクリックします。続いて、「エージェント」タブをクリックします。

  2. 「管理エージェント」ページの「管理エージェント」タブにある表で、System Monitoring Plug-In for Oracle Exadata Storage Serverのデプロイ先のエージェントを選択します。

  3. 「エージェント」ホームページの「監視ターゲット」セクションで、「追加」リストから「Oracle Exadata Storage Server」ターゲット・タイプを選択し、「実行」をクリックします。

    Oracle Exadata Storage Serverの追加ページが表示されます(図2)。

    図2 Oracle Exadata Storage Serverの追加ページ

    Oracle Exadata Storage Serverの追加ページ
  4. パラメータの次の情報を入力します。

    • 管理IPアドレス1: Oracle Exadata Storage Serverのイーサネット管理IPアドレスを指定します。IPアドレスは、管理エージェントが実行されているコンピュータからアクセス(表示)可能である必要があります。

    • 管理IPアドレス2: 複数のイーサネット管理IPアドレスがOracle Exadata Storage Serverにある場合、それらのイーサネット管理IPアドレスの1つをここで指定します。イーサネット管理IPアドレスが1つのみの場合、管理IPアドレス1で指定したものと同一のIPアドレスを指定します。イーサネット管理IPアドレスは、管理エージェントが実行されているコンピュータからアクセス(表示)可能である必要があります。

  5. 「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータが正しいことを確認します。

  6. 接続テストが成功した場合、手順2の暗号化されたパラメータを再入力して、「OK」をクリックします。


注意:

さらにターゲットを追加する場合は、各ストレージ・セルについてこのセクションで説明した手順を繰り返します。


注意:

Oracle Exadata Storage ServerターゲットがGrid Controlに表示されない場合は、次のいずれかを実行します。
  • Grid Controlからログアウトし、しばらくしてから再度ログインします。

  • 複数のエージェント・ホームにプラグインを同時にデプロイしてみます。


プラグインを管理するロールの作成

セキュリティ上の理由により、SYSMANアカウントは、他のアカウントを作成するためのテンプレートとしてのみ使用し、直接使用しないことをお薦めします。

したがって、プラグインを管理するためには、ロールおよび管理者を作成し、管理者にロールを割り当てる必要があります。これにより、各ユーザーが持つ、プラグインの削除またはレポートへのアクセスなどの権限が制限されます。

この項で説明する手順を実行して、ユーザーに管理権限を指定します。

  1. Enterprise Manager Grid ControlにSYSMANとしてログインします。

  2. 「設定」をクリックします。

    「設定」ページが表示されます。

  3. ロールを作成するには、「ロール」をクリックします。「ヘルプ」をクリックすると、説明が表示されます。

  4. 管理者を作成するには、「管理者」をクリックします。「ヘルプ」をクリックすると、説明が表示されます。

新しく作成された管理者でログインすると、SYSMANとは異なり、管理者は設定された権限で制限されます。

例1

Suzan(スーパー管理者)は、MariaがOracle Exadata Storage ServerターゲットExadata0526を表示できるようにする必要があります。

Mariaがレポートにアクセスする際、Oracle Exadata Storage Serverターゲットを表示する権限がMariaに設定されていない場合、Exadata0526の行はレポートに表示されません。したがって、MariaがExadata0526を表示するには、Suzanは次のようにして権限を設定する必要があります。

  1. SuzanがEnterprise Manager Grid Controlを起動し、「設定」ページで「ロール」を選択します。

  2. 「ロールの作成」ページを使用して、Mariaに割り当てるロールを作成します。

  3. 「ロールの作成: プロパティ」ページで、ロールの名前をMaria_Roleとして指定します。

  4. 「ロールの作成: ロール」ページで、ロールMaria_Roleに適用できる既存のロールを選択します。

  5. 「ロールの作成: システム権限」ページで、Mariaのシステム権限を選択します。

  6. 「ロールの作成: ターゲット」ページ(図3)で、「タイプ」リストからターゲット・タイプ「Oracle Exadata Storage Server」を選択して、すべてのOracle Exadata Storage Serverターゲットを表示し、「使用可能なターゲット」のリストからtest1を選択します。

    図3 ターゲットの選択

    ターゲットの選択
  7. 「ロールの作成: ターゲット権限」ページ(図4)で、ロールに対して「表示」権限を選択すると、Mariaは(このロールを割り当てられると)Oracle Exadata Storage Serverターゲットを表示する権限を持ちます。

    図4 「表示」権限の割当て

    「表示」権限の割当て
  8. 「ロールの作成: 管理者」ページで、Mariaにロールを付与します。

  9. 「ロールの作成: 確認」ページで、詳細を確認して「終了」をクリックし、プロセスを終了します。

プラグインの検査および検証

プラグインがデータの収集を開始するまで数分間待機したら、次の手順を実行して、プラグインがGrid Controlで適切に監視されているかどうかを確認および検証します。

  1. エージェントのホームページの「監視ターゲット」表で、「Oracle Exadata Storage Server」ターゲット・リンクをクリックします。Oracle Exadata Storage Serverホームページが表示されます(図5)。

  2. 「メトリック」表に、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。

  3. 「レポート」プロパティ・ページを選択して、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。

  4. 「構成」セクションの「構成の表示」リンクをクリックして、構成データが表示されていることを確認します。

    構成データがすぐに表示されない場合は、「構成の表示」ページで「リフレッシュ」をクリックします。


注意:

プラグインをデプロイし、環境内で監視する1つ以上のターゲットを構成したら、次はプラグインの監視設定をカスタマイズできます。具体的には、使用する環境の特別な要件に合せて、メトリックの収集間隔やしきい値の設定を変更できます。なお、1つ以上のメトリックについて収集を無効にした場合、それらのメトリックを使用したレポートに影響が及ぶ可能性があります。

Oracle Exadata Storage Serverターゲットの監視

プラグインがインストール済で、Oracle Exadata Storage ServerターゲットがGrid Controlに追加されると、それらの監視を開始できます。

Oracle Exadata Storage Serverターゲットを監視するには、次のようにします。

  1. Enterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「ターゲット」「すべてのターゲット」の順に選択します。「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. 「すべてのターゲット」ページで「検索」リストから「Oracle Exadata Storage Server」を選択し、「実行」をクリックします。ページがリフレッシュされ、Oracle Exadata Storage Serverターゲットのみがリストされます。

  4. 使用するOracle Exadata Storage Serverターゲットをクリックします。Oracle Exadata Storage Serverホームページが表示されます(図5)。

    Oracle Exadata Storage Serverホームページでは、ターゲットの状態に関する情報が示され、構成詳細の表示および他の関連タスクの実行のためのリンクが表示されます。

  5. 「レポート」(「ホーム」タブの横のタブ)をクリックして、監視されているOracle Exadata Storage Serverターゲットについて生成されたレポートを表示します。

    レポートの詳細を表示する方法は、『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-Inメトリック・リファレンス・マニュアル for Oracle Exadata Storage Server』を参照してください。これは、次のURLのEnterprise Managerドキュメント・ライブラリから入手できます。

    http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

次に、Oracle Exadata Storage Serverホームページを示します。

図5 Oracle Exadata Storage Serverホームページ

Oracle Exadata Storage Serverホームページ

監視用のOracle Exadata Storage Serverグループの作成

グループは、使用する環境内のコンポーネントを論理的に編成、管理および監視する効率的で有効な方法です。各グループはそれぞれの最も重要な情報を表示する独自のグループ・ホームページを持ち、ユーザーは詳細な情報にドリルダウンできます。

1セットのOracle Exadata Storage Serverターゲットに対してグループを作成し、単一のエンティティとして監視できます。この方法では、グループとターゲットをそれぞれレルムとセルにマッピングできます。

グループを作成するには、次のようにします。

  1. Enterprise Manager Grid ControlにSYSMANとしてログインします。

  2. 「ターゲット」「グループ」の順にクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlで「グループ」ページが表示されます。

  3. 「グループ」ページで、「追加」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlで、4つのタブ(主に「メンバー」、「グラフ」、「列」および「ダッシュボード」)があるグループの作成ウィザードが表示されます。

  4. グループの作成ウィザードの「メンバー」ページで、次のようにします。

    1. 一番上のセクションの「名前」フィールドで、作成しているグループの名前を指定します。

    2. 「メンバー」セクションで、「追加」をクリックしてこのグループに追加するOracle Exadata Storage Serverターゲットを選択します。

    3. 「タイムゾーン」セクションで、適切なタイムゾーンを選択します。

  5. グループの作成ウィザードの「グラフ」ページで、グループに表示するグラフを指定します。

  6. グループの作成ウィザードの「列」ページで、「グループ・メンバー」ページおよびEnterprise Manager Grid Controlで提供されるダッシュボードに表示する列および略称を指定します。

  7. グループの作成ウィザードの「ダッシュボード」ページで、ダッシュボードに表示するパラメータを指定します。

  8. 「OK」をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlで、新しく作成されたグループを示す「グループ」ページが表示されます。

  9. 「グループ」ページで、グループに関する詳細を表示するグループ名をクリックします。

    Enterprise Manager Grid Controlで「グループ」ホームページが表示されます。「グラフ」「管理」および「メンバー」などの他のタブにアクセスして、その他の詳細を表示できます。また、「ダッシュボードの起動」をクリックするとダッシュボードが表示できます。

    ページで使用される要素および各ページで実行できるタスクの詳細は、ページの右上隅にある「ヘルプ」をクリックしてください。

アラートの設定

Grid Controlにアラートを設定する前に、必要なパッチをエージェントとExadata Storage Serverに適用していることを確認します。これらのパッチの詳細は、「前提条件」を参照してください。

エージェントとExadata Storage Serverにパッチを適用したら、Oracle Exadata Storage Serverターゲットを構成して、監視する管理エージェントにSNMPアラートを送信します。

このためには、次のコマンドを実行します。

alter cell notificationPolicy=critical

alter cell notificationMethod=snmp

alter cell snmpSubscriber=((host=agenthostname,port=portno))

alter cell validate snmp


注意:

  • ホスト名にアルファベットおよび数値以外の文字が含まれる場合、ホスト名を一重引用符で囲む必要があります。たとえば、ホスト名がxvz001.server.comの場合、snmpSubscriberコマンドを次のように実行します。

    alter cell snmpSubscriber=((host='xyz001.server.com',port=123))

  • SNMP receiveletは、すべての監視されたターゲットを単一アドレスおよびポート上でリスニングします。ポートは、EMD_URLで使用されるTCPポートと同じ番号を持つUDPポートです。

    デフォルトでは、SNMP receiveletはすべてのアドレス上でリスニングし、適切なSnmpRecvletListenNICがemd.propertiesで設定されている場合、receiveletは名前またはIPアドレスとして値を解決しようとし、そのアドレスのみでリスニングします。(このパラメータは、一部のインストールではエージェントが異なるネットワーク上のOMSおよび管理されたターゲットと通信する必要があるため、AgentListenOnAllNICsおよびEMD_URLに依存していません。)

  • アラートの設定にDCLIユーティリティを使用している場合、ローカル・シェルで解釈される句読点を含むコマンドは、二重引用符で囲む必要があります。コマンドに次の文字が含まれる場合は、外側に引用符とエスケープ・キャラクタが必要です。

    • $(ドル記号)

    • '(引用符)

    • <(より小さい)

    • >(より大きい)

    • ( )(丸カッコ)

    バックスラッシュ(\)は、文字がリモート・シェルによって解釈されずにCellCLIユーティリティに渡されるようにするエスケープ・キャラクタです。


SNMPアラートを送信するようにOracle Exadata Storage Serverターゲットを構成した後、アラートをGrid Controlに設定します。手順は次のとおりです。

  1. Enterprise Manager Grid ControlにSYSMANとしてログインします。

  2. 「ターゲット」「すべてのターゲット」の順に選択します。「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. 「すべてのターゲット」ページで「検索」リストから「Oracle Exadata Storage Server」を選択し、「実行」をクリックします。ページがリフレッシュされ、Oracle Exadata Storage Serverターゲットのみがリストされます。

  4. 使用するOracle Exadata Storage Serverターゲットをクリックします。Oracle Exadata Storage Serverホームページが表示されます。

  5. Oracle Exadata Storage Serverホームページの「関連リンク」セクションで「メトリックとポリシー設定」をクリックします。「メトリックとポリシー設定」ページが表示されます(図6)。

    図6 アラートの設定 - 「メトリックとポリシー設定」ページ

    アラートの設定 - 「メトリックとポリシー設定」ページ
  6. 「メトリックとポリシー設定」ページでは、メトリックしきい値の変更、個別のメトリックの監視設定の編集、メトリック収集スケジュールの変更およびメトリック収集の無効化が可能です。

    しきい値を表内で直接変更するか、編集アイコン(鉛筆アイコン)をクリックして「詳細設定の編集」ページにアクセスできます。このページに表示されるフィールドおよびしきい値の変更方法の詳細は、このページの右上隅にある「ヘルプ」をクリックしてください。

メトリックおよびレポートの表示

メトリックは、Oracle Exadata Storage Serverターゲットの状態の判断に使用される測定の単位です。メトリックおよび関連するしきい値を使用することによって、Oracle Exadata Storage Serverターゲットの問題を通知するアラートがGrid Controlで生成されます。Grid Controlは、包括的なメトリックおよびレポートのセットを提供します。

次に、Oracle Exadata Storage Serverターゲットに対して生成されるメトリックの様々なカテゴリを示します。

表3 Oracle Exadata Storage Serverメトリック

  • レスポンス(Response)

  • 物理ディスク統計(Physical Disk Statistics)

  • LUN統計(LUN Statistics)

  • グリッド・ディスク統計(Grid Disk Statistics)

  • データベース統計(Database Statistics)

  • クリティカル・イベント(Critical Event)

  • セル・オフロード効率(Cell Offload Efficiency)

  • コンシューマ・グループ統計(Consumer Group Statistics)

  • セル・ディスク統計(Cell Disk Statistics)

  • セル・サマリー統計(Cell Summary Statistics)

  • セル統計(Cell Statistics)

  • データベース・リソース・マネージャ(Database Resource Manager)

  • Interconnect_SKGXP統計(Interconnect_SKGXP Statistics)

  • フラッシュキャッシュ統計カテゴリ(Flashcache Statistics Category)

  • ファイルシステム使用状況(Filesystem Utilization)


次に、Oracle Exadata Storage Serverターゲットに対して生成されるレポートを示します。

表4 Oracle Exadata Storage Serverレポート

  • セル・パフォーマンス(Cell Performance)

  • レルム・パフォーマンス(Realm Performance)

  • セルディスク・パフォーマンス(CellDisk Performance)

  • レルム・セルディスク・パフォーマンス(Realm CellDisk Performance)

  • グリッドディスク・パフォーマンス(Griddisk Performance)

  • レルム・グリッドディスク・パフォーマンス(Realm Griddisk Performance)

  • LUNパフォーマンス(LUN Performance)

  • レルムLUNパフォーマンス(Realm LUN Performance)

  • 物理ディスク・パフォーマンス(Physical Disk Performance)

  • レルム物理ディスク・パフォーマンス(Realm Physical Disk Performance)

  • IORMデータベース・パフォーマンス(IORM Database Performance)

  • レルムIORMデータベース・パフォーマンス(Realm IORM Database Performance)

  • IORMカテゴリ・パフォーマンス(IORM Category Performance)

  • レルムIORMカテゴリ・パフォーマンス(Realm IORM Category Performance)

  • IORMコンシューマ・グループ・パフォーマンス(IORM Consumer Group Performance)

  • レルムIORMコンシューマ・グループ・パフォーマンス(Realm IORM Consumer Group Performance)

  • セル構成(Cell Configuration)

  • レルム構成(Realm Configuration)

  • セルディスク構成(Celldisk Configuration)

  • レルム・セルディスク構成(Realm Celldisk Configuration)

  • セル・フラッシュキャッシュ統計(Cell Flashcache Statistics)

  • レルム・フラッシュキャッシュ統計(Realm Flashcache Statistics)


Enterprise Manager Grid Controlでこれらのメトリックおよびレポートを表示するには、次のようにします。

  1. Enterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「ターゲット」「すべてのターゲット」の順にクリックします。「すべてのターゲット」ページが表示され、Grid Controlで監視されているターゲットがリストされます。

  3. 「すべてのターゲット」ページの「検索」リストから「Oracle Exadata Storage Server」を選択し、「実行」をクリックします。

  4. メトリックおよびレポートを表示するOracle Exadata Storage Serverターゲットをクリックします。Oracle Exadata Storage Serverホームページが表示されます。

  5. メトリックのリストを表示するには、Oracle Exadata Storage Serverホームページの「関連リンク」セクションで「すべてのメトリック」をクリックします。

    「すべてのメトリック」ページで、「すべてを開く」をクリックして開き、すべてのメトリックを1つの表で表示します。各列のメトリック・リンクをクリックして、メトリックの詳細を表示します。個別のメトリック・ページで、「データの表示」リストを使用してOracle Exadata Storage Serverターゲットからのデータを再度リフレッシュおよび収集できます。

  6. レポートのリストを表示するには、「レポート」タブ(「ホーム」タブの隣のタブ)をクリックします。「レポート」ページの「レポートの表示」リストから、必要なレポートを選択します。

    「レポート」ページでは、リフレッシュ・アイコンを使用し、OMSに格納されたデータに基づいて詳細をリフレッシュできます。このリフレッシュ・アイコンでは、Oracle Exadata Storage Serverターゲットからデータは再収集されませんが、OMSで使用可能なデータに基づいてページがリフレッシュされます。Oracle Exadata Storage Serverターゲットからデータが実際に収集されるのは、24時間に1度のみです。

これらのメトリックおよびレポートの説明を表示するには、『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-Inメトリック・リファレンス・マニュアル for Oracle Exadata Storage Server』を参照してください。これは、次のURLのEnterprise Managerドキュメント・ライブラリから入手できます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

プラグインのアンデプロイ

プラグインをエージェントからアンデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Manager Grid ControlにSYSMANとしてログインします。

  2. 「ターゲット」「すべてのターゲット」の順に選択します。「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. 「すべてのターゲット」ページの「検索」リストから「Oracle Exadata Storage Server」を選択し、「実行」をクリックします。ページがリフレッシュされ、Oracle Exadata Storage Serverターゲットのみがリストされます。

  4. アンデプロイするOracle Exadata Storage Serverターゲットを選択し、「削除」をクリックします。この手順は、プラグインのすべてのターゲットに対して実行する必要があります。

  5. プラグインがデプロイされたエージェントに優先資格証明が設定されていることを確認します。

  6. 「すべてのターゲット」ページの右上隅にある「設定」をクリックし、次に「設定」ページの左側のメニューにある「管理プラグイン」をクリックします。

    「管理プラグイン」ページが表示されます。

  7. System Monitoring Plug-In for Oracle Exadata Storage Serverの「アンデプロイ」列のアイコンをクリックします。

    「管理プラグインのアンデプロイ」ページが表示されます。

  8. System Monitoring Plug-In for Oracle Exadata Storage Serverに現在デプロイされているエージェントをすべて選択し、「OK」をクリックします。

    プラグインをEnterprise Managerから完全に削除するには、システムのすべてのエージェントからアンデプロイする必要があります。

  9. 「管理プラグイン」ページに戻り、System Monitoring Plug-In for Oracle Exadata Storage Serverを選択して「削除」をクリックします。

既知の問題

すべての既知の問題およびこのリリースで修正された問題の詳細は、次のURLで入手可能な『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-Inリリース・ノート for Oracle Exadata Storage Server』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

ドキュメントのアクセシビリティについて

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Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-Inインストレーション・ガイド for Oracle Exadata Storage Server, リリース10(1.1.4.0.0)およびリリース11(1.2.4.0.0)

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