12.17.5 ジオメトリ値を作成する MySQL 固有の関数

MySQL には、ジオメトリ値を作成するために役立つ一連の非標準関数が用意されています。このセクションで説明されている関数は、OpenGIS 仕様への MySQL 拡張です。

これらの関数は、引数としての WKB 値またはジオメトリオブジェクトからジオメトリオブジェクトを生成します。いずれかの引数が適切な WKB でも、適切なオブジェクト型のジオメトリ表現でもない場合、戻り値は NULL になります。

たとえば、Point() からのジオメトリの戻り値を POINT カラムに直接挿入できます。

INSERT INTO t1 (pt_col) VALUES(Point(1,2));

GeomCollection(g [, g] ...)
ジオメトリ引数から GeomCollection 値を構築します。
GeomCollection() は、サポートされていないジオメトリが存在する場合でも、引数に含まれるすべての適切なジオメトリを戻します。
引数のない GeomCollection() は、空のジオメトリを作成する方法として許可されています。また、WKT ジオメトリコレクション引数を受け入れる ST_GeomFromText() などの関数は、OpenGIS 'GEOMETRYCOLLECTION EMPTY'標準構文と MySQL 'GEOMETRYCOLLECTION()'非標準構文の両方を理解します。
GeomCollection() と GeometryCollection() は同義ですが、GeomCollection() を使用することをお薦めします。
GeometryCollection(g [, g] ...)
ジオメトリ引数から GeomCollection 値を構築します。
GeometryCollection() は、サポートされていないジオメトリが存在する場合でも、引数に含まれるすべての適切なジオメトリを戻します。
引数のない GeometryCollection() は、空のジオメトリを作成する方法として許可されています。また、WKT ジオメトリコレクション引数を受け入れる ST_GeomFromText() などの関数は、OpenGIS 'GEOMETRYCOLLECTION EMPTY'標準構文と MySQL 'GEOMETRYCOLLECTION()'非標準構文の両方を理解します。
GeomCollection() と GeometryCollection() は同義ですが、GeomCollection() を使用することをお薦めします。
LineString(pt [, pt] ...)
複数の Point または WKB Point 引数から LineString 値を構築します。引数の数が 2 未満の場合、戻り値は NULL になります。
MultiLineString(ls [, ls] ...)
LineString または WKB LineString 引数を使用して MultiLineString 値を構築します。
MultiPoint(pt [, pt2] ...)
Point または WKB Point 引数を使用して MultiPoint 値を構築します。
MultiPolygon(poly [, poly] ...)
一連の Polygon または WKB Polygon 引数から MultiPolygon 値を構築します。
Point(x, y)
座標を使用して Point を構築します。
Polygon(ls [, ls] ...)
複数の LineString または WKB LineString 引数から Polygon 値を構築します。いずれかの引数が LinearRing を表していない (つまり、閉じた単純な LineString でない) 場合、戻り値は NULL になります。