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Oracle SOA Suiteクイック・スタート・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31832-01
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2 SOA Order Bookingアプリケーションの設定

この章では、SOA Order Bookingアプリケーションに必要な事前要件ソフトウェアのインストール方法、およびこのアプリケーション自体の設定方法について説明します。

項目は次のとおりです。

2.1 事前要件ソフトウェアの確認およびインストール

この項では、事前要件ソフトウェアのインストール・タスクについて説明します。 すでにインストールしている場合は、次のタスクに進むことができます。

2.1.1 タスク1: Oracle Databaseのインストール

SOA Order Bookingアプリケーションには、データ用のデータベースが必要です。 SQLスクリプトはOracle Database用に記述されているため、9i、10g、XEなど、いずれかのバージョンのOracle RDBMSが必要です。 このスクリプトはOracle Liteにはインストールされません。 Oracle Liteまたは他のデータベースを使用する場合は、それに応じてデータベース・スクリプトを変更する必要があります。Oracle Databaseをすでにインストールしている場合は、「タスク2: JDeveloper Studio 10.1.3.1.0のインストール」に進んでください。 まだインストールしていない場合は、次のサイトからOracle Databaseをダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/index.html

特に、Oracle Express Edition(XE)は小規模なデータベースなので、これをダウンロードすることをお薦めします。 次のサイトからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/products/xe/index.html

2.1.2 タスク2: JDeveloper Studio 10.1.3.1.0のインストール

JDeveloperは、SOA Order Bookingアプリケーションの一部をインストールし、設計時環境を使用するために必要です。 Oracle SOA Suiteのバージョンが10.1.3.1.0であるため、これに対応するバージョンのJDeveloperが必要です。

このクイック・スタートでは、JDeveloper 10.1.3.1.0 Studio Editionが必要です。 すでにインストールしている場合は、「タスク3: Oracle SOA Suite 10.1.3.1.0のインストール」に進んでください。 インストールの前に、バージョンが10.1.3.1.0であること(10.1.3.0.0と混同しないでください)、およびStudio Editionであること(J2EEまたはJava Editionでないこと)を確認してください。 これらの詳細は、JDeveloperで「ヘルプ」「バージョン情報」メニュー・オプションの順に選択して確認できます。

JDeveloper Studio 10.1.3.1.0は、次のサイトからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/products/jdev/index.html

2.1.3 タスク3: Oracle SOA Suite 10.1.3.1.0のインストール

Oracle SOA Suite 10.1.3.1.0をすでにインストールしている場合は、第2.2項「SOA Order Bookingアプリケーションを設定するためのタスク」に進んでください。

このクイック・スタートでは、次のことを前提としています。

  • 「ASインスタンス名」が「soademo」であること。

  • 「AS管理者のパスワード」が「welcome1」であること。

  • デフォルト・ポートが8888であること。

Oracle SOA Suite 10.1.3.1.0をインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 次のページから、Download and install Oracle SOA Suite 10.1.3.1・リンクを選択します。

    http://www.oracle.com/technology/soa
    
    
  2. ダウンロード・ページで、Oracle SOA Suite 10.1.3.1を選択します。

Oracle SOA Suiteをインストールするときは、必ず次の操作を実行してください。

  • 「基本インストール」を選択します。

  • 「ASインスタンス名」を「soademo」に設定します。

  • 「AS管理者のパスワード」を「welcome1」に設定します。

Oracle SOA Suiteのインストールによって、使用しているコンピュータにORACLE_HOME環境変数が設定されます。 この設定が原因で、Oracle Databaseとの競合が発生する場合があります。 具体的には、Oracle Net Listenerからエラーが発生する可能性があります。 この場合は、ORACLE_HOME環境変数をデータベースの場所に再設定してください。 Windowsでは、PCの再起動が必要になる場合があります。

2.1.4 タスク4: SOA Order Bookingアプリケーションのインストール

SOA Order BookingアプリケーションのZipファイル(soademo_101310_prod.zip)をダウンロードし、作業ディレクトリに抽出します。

Zipファイルにアクセスする手順は、次のとおりです。

  1. 次のページから、Download and install Oracle SOA Suite 10.1.3.1・リンクを選択します。

    http://www.oracle.com/technology/soa
    
    
  2. ダウンロード・ページで、SOA Order Bookingデモ・アプリケーションを選択します。

2.2 SOA Order Bookingアプリケーションを設定するためのタスク

SOA Order Bookingアプリケーションを使用するには、次の各タスクを完了する必要があります。

このマニュアルでは、次の参照を使用します。

2.2.1 タスク1: Oracleデータベース・スキーマのインストール

SOA Order Bookingアプリケーションの複数の表は、1つのスキーマ内に格納されています。

このスキーマをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. データベースに接続し、soademoというユーザーを作成します。

    次に例を示します。

    SQL> CREATE USER soademo IDENTIFIED BY soademo;
    SQL> GRANT CONNECT, RESOURCE TO soademo;
    
    
  2. データベースにユーザーsoademoで接続します。

    SQL> CONNECT soademo/soademo
    
    
  3. DEMO_HOMEディレクトリから次のスクリプトを実行します。

    • createSchemaObjects.sql

    • populateSchemaTables.sql


    注意:

    これらのスクリプトを最初に実行したとき、オブジェクトが欠落しているというエラーが発生しても無視してください。 オブジェクトはまだ作成されていないため、このエラーは問題ありません。

2.2.2 タスク2: Oracle SOA Suiteの構成

Oracle SOA Suiteをインストールした後は、SOA Order Bookingアプリケーション用の接続プール、データ・ソースおよびデータベース・アダプタを作成する必要があります。

コンテナを構成する手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザでOracle SOA Suite (10.1.3.1.0)へようこそページを開きます。

    http://localhost:8888
    
    

    8888は、デフォルトのHTTPポートです。 インストーラがユーザーの環境に対して選択したポート番号を使用してください。 ポート8888が機能せず、ポート番号が不明な場合は、テキスト・エディタを使用して次のテキストを開きます。

    ORACLE_HOME¥install¥readme.txt
    
    

    Access the Oracle SOA Suite 10g Application Server Welcome Page via the following URL」という行を検索すると、次の行にようこそページのURLが表示されています。

  2. SOA Suiteの管理ポートレットの右側から、「Application Server Control」リンクを選択します。

    Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control Consoleに、管理者ログオン・ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. ユーザー名として「oc4jadmin」を入力し、インストール時に作成したパスワードの「welcome1」を入力します。

  4. 「メンバー」セクションで、「ホーム」OC4Jコンテナを開きます。

  5. すべてのアプリケーションのステータスが「稼働中」であることを確認します。

  6. OC4Jインスタンスに対して接続プールおよびJDBCデータ・ソースを作成します。

    データ・ソースを使用すると、データベース・サーバーへの接続を取得できます。 管理データ・ソースでは、複数の接続が接続プールを使用して効率的に管理されます。 ここでは、1つの接続プールとそのコネクション・ファクトリを定義する必要があります。

    1. 「ホーム」OC4Jリンクを選択します。

      OC4J: ホーム・ページが表示されます。

    2. 「管理」タブをクリックします。

    3. 「サービス」「JDBCリソース」「タスクに移動」アイコンをクリックします。

      JDBCリソース・ページが表示されます。

    4. 「接続プール」セクションで、「作成」ボタンをクリックします。

      接続プールの作成 - アプリケーション・ページが表示されます。

    5. デフォルトをそのまま使用し、「続行」をクリックします。

      接続プールの作成ページが表示されます。

    6. 次の値を入力します。他のフィールドについては、デフォルトをそのまま使用します。

      要素
      名前 soademo_pool
      JDBC URL データベースのURL

      例: jdbc:oracle:thin:@mydb.company.com:1521:orcl

      ユーザー名 soademo
      パスワード soademo、またはデータベースにsoademoユーザーを作成したときに入力したカスタマイズされたパスワード

    7. 「接続テスト」をクリックします。

      接続テスト・ページが表示されます。

    8. 「テスト」をクリックします。

      JDBCリソース・ページが更新され、接続の成功を示す確認メッセージが表示されます。 エラー・メッセージが表示された場合は、URLと資格証明を確認して、正しい情報を入力したことを確認してください。

    9. 「終了」をクリックします。

    10. JDBCリソース・ページに戻り、「データ・ソース」の下にある「作成」をクリックします。

      データ・ソースの作成 - アプリケーションとタイプ・ページが表示されます。

    11. デフォルトをそのまま使用し、「続行」をクリックします。

      データ・ソースの作成 - 管理データ・ソース・ページが表示されます。

    12. 次の値を入力します。他のフィールドについては、デフォルトをそのまま使用します。

      要素
      名前 soademoDS
      JNDIロケーション jdbc/soademoDS
      接続プール soademo_pool

    13. 「終了」をクリックします。

    14. 「データ・ソース」セクションに戻り、soademoDSデータ・ソースを検索して「接続テスト」アイコンをクリックします。

      接続テスト・ページが表示されます。

    15. 「テスト」をクリックします。

      JDBCリソース・ページが更新され、接続の成功を示す確認メッセージが表示されます。

  7. データベース・アダプタのコネクション・ファクトリを作成します。

    1. JDBCリソース・ページの上部にある「OC4J: ホーム」ブレッドクラム・リンクをクリックします。

      OC4J: ホーム・ページが表示されます。

    2. 「アプリケーション」タブをクリックします。

    3. アプリケーションの表で、「デフォルト」リンクをクリックします。

      アプリケーション: デフォルト・ページが表示されます。

    4. 「モジュール」セクションで、DbAdapterリンクをクリックします。

      リソース・アダプタ: データベース・アダプタ・ページが表示されます。

    5. 「コネクション・ファクトリ」タブをクリックします。

    6. ページの上部にある「作成」ボタンをクリックします。


      注意:

      「共有接続プール」セクションの「作成」ボタンをクリックしないでください。

      コネクション・ファクトリの作成: インタフェースの選択ページが表示されます。

    7. デフォルトのインタフェースをそのまま使用し、「続行」をクリックします。

      コネクション・ファクトリの作成ページが表示されます。

    8. 「JNDIロケーション」フィールドに、「eis/DB/soademo」と入力します。

    9. 「構成プロパティ」セクションで、「xADataSourceName」に「jdbc/soademoDS」と入力します。

    10. 他のフィールドについては、デフォルトをそのまま使用します。

    11. 「終了」をクリックします。

    12. Application Server Control Consoleは次のタスクでも必要なので、実行状態のままにします。

2.2.3 タスク3: Oracle BPEL Serverを実行しているOC4Jインスタンスの名前のメモ

後続のいくつかの手順では、OC4Jインスタンス名を指定するように要求されます。 推奨されている基本インストールを実行した場合は、1つのインスタンスがインストールされます。 デフォルトのインスタンス名はhomeです。 拡張インストールを実行した場合は、2つのインスタンスがインストールされます。 デフォルトでは、homeoc4j_soaです。 oc4j_soaインスタンスはOracle BPEL Serverを実行するので、このインスタンスを指定する必要があります。

OC4Jインスタンス名を検索する手順は、次のとおりです。

  1. Application Server Control Consoleから、「クラスタ・トポロジ」ブレッドクラム・リンクをクリックします。

  2. 「メンバー」セクションに表示されたインスタンス名をメモします。

  3. 拡張インストールを実行した場合は、「oc4j_soa」を開き、サービスの1つに「orabpel」があることを確認します。

2.2.4 タスク4: 重要なポート番号のメモ

SOA Order Bookingアプリケーションには、デフォルトのポート番号を使用する構成ファイルがいくつかあります。 インストールでデフォルトのポート番号を使用しない場合は、再構成が必要になる場合があります。 この項では、ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法について説明します。

ポート番号を検索する手順は、次のとおりです。

  1. Application Server Control Consoleのクラスタ・トポロジ・ページにある「管理」セクションで、「ランタイム・ポート」を選択します。

    ランタイム・ポート・ページに、インストールで使用されているポートが表示されます。

    ports.gifの説明は次にあります。
    図版ports.gifの説明

    次の各ポート番号はSOA Order Bookingアプリケーションのインストールで重要なので、メモしてください。

    • 「OPMN」の「リクエスト」(デフォルトは6003)

    • 「OC4J:home」の「HTTP」(デフォルトは8888)

    • 「OC4J:home」の「RMI」(デフォルトは12401)

    使用しているポート番号がデフォルトと同じである場合、構成ファイルではこれらのデフォルトのポートがすでに使用されているため、問題はありません。 使用しているポートの1つ以上がデフォルトと異なる場合は、ここで、そのポート番号をメモしてください。 後続のいくつかのインストール手順では、そのポート番号を示すように要求されます。

2.2.5 タスク5: JDeveloperでの接続の作成

JDeveloperを使用してアプリケーションをサーバーにデプロイする場合、JDeveloperでは、そのサーバーへの接続方法が識別されている必要があります。 これには、アプリケーション・サーバーおよびデータベースへの接続が含まれます。

JDeveloperでこれらの接続を作成する手順は、次のとおりです。

  1. JDEV_HOME¥jdeveloper.exeを実行してJDeveloperを起動します。

  2. SOADEMOスキーマを使用して、データベースへの接続を作成します。

    1. 「接続」タブをクリックします。このタブが表示されていない場合は、「表示」「接続ナビゲータ」の順に選択します。

    2. 「データベース」フォルダをダブルクリックして、データベース接続の作成ウィザードを開きます。

    3. 次の項目を設定し、ウィザードを完了します。

      - ステップ1/4: タイプ・ページで、「接続名」に「soademo」と入力します。

      - ステップ2/4: 認証ページで、「ユーザー名」および「パスワード」の各フィールドに「soademo」と入力し、「パスワードを配布」をクリックします。

      - スキーマをインストールしたデータベースに対する適切な値を入力します。

  3. アプリケーション・サーバー接続を作成します。

    1. 「アプリケーション・サーバー」をダブルクリックして、アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードを開きます。

    2. ステップ1/4: タイプ・ページで、次の操作を実行して「次へ」をクリックします。

      要素 処理
      接続名 OrderBookingAS」と入力します。
      接続タイプ Oracle Application Server 10g 10.1.3を選択します。

    3. ステップ2/4: 認証ページで、次の操作を実行して「次へ」をクリックします。

      要素 処理
      ユーザー oc4j_admin」と入力します。
      パスワード welcome1」と入力します。
      パスワードを配布 このチェック・ボックスをクリックします。

    4. ステップ3/4: 接続ページで、次の操作を実行して「次へ」をクリックします。

      要素 処理
      ホスト名 Oracle SOA Suiteをインストールしたホストの名前を入力します。
      OPMN OPMNリクエスト・ポートを入力します。 デフォルトは6003です。

      関連項目: ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      グループ/OC4Jインスタンス名 home」と入力します。

    5. ステップ4/4: テスト・ページで、「接続のテスト」をクリックします。

      テストが成功しない場合は、「戻る」ボタンをクリックして値を確認し、必要に応じて値を変更します。

    6. 「終了」をクリックします。

  4. Oracle BPEL Process ManagerおよびEnterprise Service Bus統合サーバーへの接続を作成します。

    この接続を作成することによって、ビジネス・プロセスをOracle BPEL Process Managerに、サービスをEnterprise Service Busにデプロイできます。

    1. 「統合サーバー」をダブルクリックして、統合サーバー接続の作成ウィザードを開きます。

    2. ステップ1/3: 名前ページで、「名前」フィールドに「OrderBookingIS」と入力します。

    3. ステップ2/3: 接続ページで、次の操作を実行して「次へ」をクリックします。

      要素 処理
      アプリケーション・サーバー OrderBookingAS」を選択します。これは、手順3で作成したアプリケーション・サーバーの名前です。
      ホスト名 Oracle SOA Suiteをインストールしたホストの名前を入力します。
      ポート SOA SuiteとともにインストールしたOracle HTTP Serverのポートを入力します。 デフォルトは8888です。

      関連項目: ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。


    4. ステップ3/3: テスト・ページで、「接続のテスト」をクリックします。

      テストが成功しない場合は、「戻る」ボタンをクリックして値を確認し、必要に応じて値を変更します。

    5. 「終了」をクリックします。

2.2.6 タスク6: SOA Order Bookingアプリケーションのインストールとデプロイ

JDeveloperを使用して各SOA Order Bookingアプリケーションをコンテナにデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. JDeveloperでアプリケーションを開きます。

    1. 「ファイル」「開く」の順に選択します。

    2. DEMO_HOMEディレクトリに移動し、SOADEMO.jwsファイルを開きます。

    3. 「ファイル」「開く」の順に再度選択します。

    4. DEMO_HOME/SOADEMO-CLIENTディレクトリに移動し、SOADEMO-CLIENT.jwsファイルを開きます。

      両方のアプリケーションがアプリケーション・ナビゲータに表示されます。 これらのアプリケーションの説明は、第1.3項「SOA Order Bookingアプリケーションの概要」を参照してください。

      appnavigator.gifの説明は次にあります。
      図版appnavigator.gifの説明

  2. FulfillmentESBプロジェクトをデプロイします。

    1. 「SOADEMO」アプリケーションを開きます。

    2. ポート8888をHTTPポートとして使用している場合は、手順gに進んでください。 デフォルトのHTTPポートを使用していない場合は、「リソース」ノードを開き、「PurchaseOrder_To_DHLShipmentProcessRequest.xsl」ファイルをダブルクリックして開きます。

      表示されるエラーは無視してください。

    3. PurchaseOrder_To_DHLShipmentProcessRequest.xslページで、8888のすべてのインスタンスを、使用するポート番号に置き換えます。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

    4. PurchaseOrder_To_DHLShipmentProcessRequest.xslページの下部にある「ソース」サブタブをクリックして、ソース・ビューに切り替えます。

      sourcetab.gifの説明は次にあります。
      図版sourcetab.gifの説明

    5. 8888のすべてのインスタンスを、使用するポート番号に置き換えます。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

    6. 「ファイル」「保存」の順に選択して、作業内容を保存します。

    7. 「FulfillmentESB」を右クリックし、「ESBに登録」「OrderBookingIS」の順に選択します。

    8. 「ESB登録サマリー」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  3. Antを使用してSelectManufacturer BPELプロセスをデプロイします。

    1. 「SelectManufacturer」「リソース」の順に開きます。

    2. build.properties」ファイルを開き、値が次のように設定されていることを確認します。

      admin.user: 「oc4jadmin」に設定されている。

      admin_password: 「welcome1」に設定されている。

      hostname: Oracle SOA Suiteをインストールしたホストの名前に設定されている。 localhostまたは127.0.0.1も使用できます。

      http.port: Oracle HTTP Serverに設定されている。 このポートのデフォルトは8888です。

      rmi.port: 「12401」に設定されている。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      oc4jinstancename: Oracle BPEL Serverを実行するOC4Jインスタンスの名前に設定されている。 基本インストールの場合、デフォルトはhomeです。 ユーザーの環境で使用するインスタンス名の検索方法は、「タスク3: Oracle BPEL Serverを実行しているOC4Jインスタンスの名前のメモ」を参照してください。

      asinstancename: このプロパティの設定は不要です。

      opmn.requestport: OPMNリクエスト・ポートに設定されている。 このポートのデフォルトは6003です。ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      platform: 「ias_10g」に設定されている。

    3. アプリケーション・ナビゲータで、「build.xml」を右クリックし、「Antを実行」を選択します。

      「Antを実行」ダイアログが表示されます。

    4. 「プロパティ」タブをクリックします。 ダイアログの上部にある「プロパティ」セクションにプロパティが表示される場合は、そのプロパティを削除します。

    5. ウィンドウの下部にある「プロパティ・ファイル」セクションで、「追加」をクリックします。

      「Antプロパティ・ファイルの追加」ダイアログが表示されます。

    6. build.properties」ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

    7. 「Antを実行」ダイアログで、「OK」をクリックします。

      デプロイメント・プロセスが開始されます。このプロセスには、30秒から60秒の時間を要する場合があります。 進行状況は、「Apache Ant - ログ」タブの「Apache Ant」サブタブにある「メッセージ」ペインで監視できます。 テキストBUILD SUCCESSFULの表示は、デプロイメントが完了したことを示します。

  4. CreditServiceアプリケーションをデプロイします。

    1. 「CreditService」「リソース」の順に開きます。

    2. WebServices.deploy」ファイルを右クリックし、「配布先」「OrderBookingAS」の順に選択します。

    3. 「アプリケーションの構成」ダイアログが表示された後に、「OK」をクリックします。

      デプロイメントが完了すると、「デプロイ - ログ」に「---- デプロイが終了 ----」というメッセージが表示されます。

  5. CustomerServiceアプリケーションをデプロイします。

    1. 「CustomerService」「リソース」の順に開きます。

    2. CustomerService.deploy」ファイルを右クリックし、「配布先」「OrderBookingAS」の順に選択します。

    3. 「アプリケーションの構成」ダイアログが表示された後に、「OK」をクリックします。

      デプロイメントが完了すると、「デプロイ - ログ」に「---- デプロイが終了 ----」というメッセージが表示されます。

  6. RapidServiceアプリケーションをデプロイします。

    1. 「RapidService」「リソース」の順に開きます。

    2. WebServices.deploy」ファイルを右クリックし、「配布先」「OrderBookingAS」の順に選択します。

    3. 「アプリケーションの構成」ダイアログが表示された後に、「OK」をクリックします。

      デプロイメントが完了すると、「デプロイ - ログ」に「---- デプロイが終了 ----」というメッセージが表示されます。

  7. Antを使用してSOAOrderBooking BPELプロセスをデプロイします。

    1. 「SOAOrderBooking」「リソース」の順に開きます。

    2. build.properties」ファイルを開き、値が次のように設定されていることを確認します。

      admin.user: 「oc4jadmin」に設定されている。

      admin_password: 「welcome1」に設定されている。

      hostname: Oracle SOA Suiteをインストールしたホストの名前に設定されている。 localhostまたは127.0.0.1も使用できます。

      http.port: Oracle HTTP Serverに設定されている。 このポートのデフォルトは8888です。

      rmi.port: 「12401」に設定されている。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      oc4jinstancename: Oracle BPEL Serverを実行するOC4Jインスタンスの名前に設定されている。 基本インストールの場合、デフォルトはhomeです。 ユーザーの環境で使用するインスタンス名の検索方法は、「タスク3: Oracle BPEL Serverを実行しているOC4Jインスタンスの名前のメモ」を参照してください。

      asinstancename: このプロパティの設定は不要です。

      opmn.requestport: OPMNリクエスト・ポートに設定されている。 このポートのデフォルトは6003です。ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      platform: 「ias_10g」に設定されている。

    3. ポート8888をHTTPポートとして使用している場合は、手順kに進んでください。 デフォルトのHTTPポートを使用していない場合は、「インテグレーション・コンテンツ」ノードを開き、「bpel.xml」ファイルをダブルクリックして開きます。

    4. bpel.xmlページで、8888のすべてのインスタンスを、使用するポート番号に置き換えます。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

    5. 「ファイル」「保存」の順に選択して作業内容を保存し、JDeveloperを再起動します。

    6. 「インテグレーション・コンテンツ」ノードの下にある「CreditValidatingService.wsdl」ファイルをダブルクリックして開きます。

    7. 「ソース」サブタブをクリックし、ソース・ビューに切り替えます。

    8. 8888のすべてのインスタンスを、使用するポート番号に置き換えます。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

    9. 「ファイル」「保存」の順に選択して、作業内容を保存します。

    10. CustomerSvc.wsdlおよびRapidService.wsdlについて、手順fからiを繰り返します。

    11. アプリケーション・ナビゲータで、「build.xml」を右クリックし、「Antを実行」を選択します。

      「Antを実行」ダイアログが表示されます。

    12. 「プロパティ」タブをクリックします。 ダイアログの上部にある「プロパティ」セクションにプロパティが表示される場合は、そのプロパティを削除します。

    13. ウィンドウの下部にある「プロパティ・ファイル」セクションで、「追加」をクリックします。

      「Antプロパティ・ファイルの追加」ダイアログが表示されます。

    14. build.properties」ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

    15. 「Antを実行」ダイアログで、「OK」をクリックします。

      デプロイ・プロセスが開始されます。このプロセスには、30秒から60秒の時間を要する場合があります。 進行状況は、「Apache Ant - ログ」タブの「Apache Ant」サブタブにある「メッセージ」ペインで監視できます。 テキストBUILD SUCCESSFULの表示は、デプロイメントが完了したことを示します。

  8. Antを使用してDHLShipmentサービスをデプロイします。

    1. 「DHLShipment」「リソース」の順に開きます。

    2. build.properties」ファイルを開き、値が次のように設定されていることを確認します。

      admin.user: 「oc4jadmin」に設定されている。

      admin_password: 「welcome1」に設定されている。

      hostname: Oracle SOA Suiteをインストールしたホストの名前に設定されている。 localhostまたは127.0.0.1も使用できます。

      http.port: Oracle HTTP Serverに設定されている。 このポートのデフォルトは8888です。

      rmi.port: 「12401」に設定されている。 ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      oc4jinstancename: Oracle BPEL Serverを実行するOC4Jインスタンスの名前に設定されている。 基本インストールの場合、デフォルトはhomeです。 ユーザーの環境で使用するインスタンス名の検索方法は、「タスク3: Oracle BPEL Serverを実行しているOC4Jインスタンスの名前のメモ」を参照してください。

      asinstancename: このプロパティの設定は不要です。

      opmn.requestport: OPMNリクエスト・ポートに設定されている。 このポートのデフォルトは6003です。ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      platform: 「ias_10g」に設定されている。

    3. アプリケーション・ナビゲータで、「build.xml」を右クリックし、「Antを実行」を選択します。

      「Antを実行」ダイアログが表示されます。

    4. 「プロパティ」タブをクリックします。 ダイアログの上部にある「プロパティ」セクションにプロパティが表示される場合は、そのプロパティを削除します。

    5. ウィンドウの下部にある「プロパティ・ファイル」セクションで、「追加」をクリックします。

      「Antプロパティ・ファイルの追加」ダイアログが表示されます。

    6. build.properties」ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

    7. 「Antを実行」ダイアログで、「OK」をクリックします。

      デプロイ・プロセスが開始されます。このプロセスには、30秒から60秒の時間を要する場合があります。 進行状況は、「Apache Ant - ログ」タブの「Apache Ant」サブタブにある「メッセージ」ペインで監視できます。 テキストBUILD SUCCESSFULの表示は、デプロイメントが完了したことを示します。

  9. OrderBookingESBプロジェクトをデプロイします。

    1. ポート8888をHTTPポートとして使用している場合は、この手順をスキップして手順cに進んでください。 テキスト・エディタを使用して次のファイルを開き、8888のすべての参照を、使用するポート番号に変更します。 ユーザーの環境で使用するHTTPポートの検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      DEMO_HOME¥OrderBookingESB¥OrderBooking.esbsys

      DEMO_HOME¥OrderBookingESB¥OrderBooking_OrderBookingProcess.esbsvc

    2. 「ファイル」「保存」の順に選択して、作業内容を保存します。

    3. 「OrderBookingESB」を右クリックし、「ESBに登録」「OrderBookingIS」の順に選択します。

    4. 「サマリー」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  10. SOADEMO-CLIENT Webクライアントをデプロイします。

    1. ポート8888をHTTPポートとして使用している場合は、この手順をスキップして手順cに進んでください。 テキスト・エディタを使用して次のファイルを開き、8888のすべての参照を、使用するポート番号に変更します。 ユーザーの環境で使用するHTTPポートの検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

      DEMO_HOME¥SOADEMO-CLIENT¥CustomerService¥src¥oracle¥soademo¥view¥services¥runtime¥CustomerServiceSoapHttp_Stub.java

      DEMO_HOME¥SOADEMO-CLIENT¥OrderService¥src¥oracle¥soademo¥view¥services¥runtime¥__soap_initiate_ppt_Stub.java

    2. 「ファイル」「保存」の順に選択して、作業内容を保存します。

    3. 「SOADEMO-CLIENT」「アセンブリ」「アプリケーション・ソース」の順に開きます。

    4. SOADEMO.deploy」ファイルを右クリックし、「配布先」「OrderBookingAS」の順に選択します。

    5. 「アプリケーションの構成」ダイアログが表示された後に、「OK」をクリックします。

2.2.7 タスク7: ESBポートの構成

HTTPポートが8888(デフォルト)の場合は、このタスクをスキップして「タスク8: スキーマの理解」に進んでください。 そうでない場合は、次の手順を実行します。

  1. ブラウザでOracle SOA Suite (10.1.3.1.0)へようこそページを開きます。

    http://localhost:http_port
    

    関連項目:

    ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

  2. SOA Suiteの管理ポートレットの右側から、「ESBコントロール」リンクを選択します。

    Oracle Enterprise Manger 10g ESB Controlが表示されます。

  3. 「サービス」ペインで、「DefaultSystem」グループを選択します。

    右側のペインに構成情報が表示されます。

    esbcontrol.gifの説明は次にあります。
    図版esbcontrol.gifの説明

  4. 「ポート」フィールドで、HTTPポートを、ユーザーの環境で使用するHTTPポート番号に変更します。


    関連項目:

    ユーザーの環境で使用するポート番号の検索方法は、「タスク4: 重要なポート番号のメモ」を参照してください。

  5. 「適用」をクリックします。

  6. 「サービス」ペイン内の他のグループ(BPELSystemOrderBookingおよびFulfillment)について、手順3から5を繰り返します。

  7. Oracle Enterprise Manger 10g ESB Controlを閉じます。

2.2.8 タスク8: スキーマの理解

SOADEMOスキーマは、次の各表で構成されています。

SOADEMO-CLIENT Webクライアント:

  • PRODUCT: Webサイトで販売用に提供されている製品が格納されます。

SOAOrderBooking BPELフロー:

  • ORDERS: 注文に関する情報が格納されます。

  • ITEMS: 注文に含まれる品目に関する情報が格納されます。

  • SSN: 顧客IDに基づいた与信スコアが格納されます。

CustomerServiceアプリケーション:

  • CUSTOMER: 顧客の名前、電子メール、クレジット・カード番号などの顧客情報が格納されます。

  • ADDRESS: アドレス情報が格納されます。

  • CUSTOMER_ADDRESS: 顧客をアドレスにマップします。 この結合表によって、顧客は複数のアドレスを使用でき、1つのアドレスを複数の顧客が使用できます。

  • EJB_TAB_ID_GEN: CustomerServiceアプリケーションで使用するIDが格納されます。

FulfillmentESB:

  • FEDEXSHIPMENT: 注文の出荷詳細が格納されます。 実際には、この表はFedex側に存在します。

JDeveloperを使用してSOA Order Bookingアプリケーションのスキーマを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「接続ナビゲータ」タブをクリックします。

  2. 「データベース」「soademo」「SOADEMO」「表」の順に開きます。

    schema.gifの説明は次にあります。
    図版schema.gifの説明

  3. 「CUSTOMER」をダブルクリックし、「データ」タブをクリックして顧客情報を表示します。

    customer.gifの説明は次にあります。
    図版customer.gifの説明

    表2-1に示すように、CUSTOMER表には事前登録済の顧客に関するデータが表示されます。

    表2-1 SOA Order Bookingアプリケーションの事前登録済の顧客

    電子メール パスワード 顧客ステータス 説明

    sking@soademo.org

    welcome1

    Gold

    $1,000を超える注文の場合は手動による承認が必要

    jchen@soademo.org

    welcome1

    Platinum

    クレジット・カード番号が無効

    ghimuro@soademo.org

    welcome1

    Silver

    すべての注文について手動による承認が必要


    第3章では、Webクライアントを介してskingとして注文を発行し、その注文プロセスを監視します。

  4. 「PRODUCT」をダブルクリックし、「データ」タブをクリックして製品在庫を表示します。

    product.gifの説明は次にあります。
    図版product.gifの説明

    PRODUCT表には、Webクライアント・インタフェースを介して購入可能な電子機器が表示されます。

  5. 必要に応じて、他の表も表示します。