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Oracle Application Server Adapter for PeopleSoftユーザーズ・ガイド
10g (10.1.3.1.0)
B31892-01
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付録A コンポーネント・インタフェースAPIの生成

Oracle Application Server Adapter for PeopleSoftで使用するコンポーネント・インタフェースAPIの生成方法について説明します。

PeopleSoft API Javaプログラムのビルド

PeopleSoft社提供のEnterprise Integration Point(EIP)またはカスタマイズされたコンポーネント・インタフェースのどちらを使用している場合も、PeopleSoftアプリケーションと通信できるようにPeopleSoft APIを作成する必要があります。APIとは、クライアント・マシンに常駐するJavaクラス・ファイルの集合であり、クライアント・アプリケーション・レイヤーとPeopleSoft間を仲介します。

コンポーネント・インタフェースを使用する前に、セキュリティを適用してテストする必要があります。

PeopleSoft API Javaプログラムをビルドする手順は、次のとおりです。

  1. PeopleSoft Application Designerを開きます。 PeopleSoft Application Designer
    図bea_pstu_buildjava_1.gifの説明

  2. PeopleSoft Application Designerからコンポーネント・インタフェースを開きます。

  3. 右ペインをクリックし、「Build」→「PeopleSoft APIs」を選択します。

    「Build PeopleSoft API Bindings」ダイアログ・ボックスが表示され、作成するバインディングのタイプを指定するように要求されます。

    「Build PeopleSoft API Bindings」ダイアログ・ボックス
    図bea_pstu_buildjava_2.gifの説明

  4. 作成するのはJavaファイルのため、必ず「COM Type Library」の「Build」の選択を解除します。

  5. 「Java Classes」の「Build」が選択されていることを確認後、Javaファイルを格納するローカル・マシン上のディレクトリ(c:¥psoft8_componentsなど)を選択します。

    • すべてのAPIファイルをビルドするには、デフォルトの「All」(多数の可能性があります)を選択して「OK」をクリックします。

      各ファイルが生成されます。この処理には数分かかります。処理が完了すると、出力ウィンドウにメッセージが表示されます。

      これで、Javaファイルをコンパイルする準備は完了です。詳細は、「PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル」を参照してください。

      次のペインに、HR 8.1アプリケーションのGP_PYE_ERN_DED_ASGNコンポーネント・インタフェースが表示されます。 GP_PYE_ERN_DED_ASGNコンポーネント・インタフェース
      図bea_pstu_buildjava_3.gifの説明

    • 特定の、または複数のコンポーネント・インタフェースのAPIを作成するには「None」をクリックします。

      選択されていたAPIが消去されるため、コンポーネント・インタフェース用の適切なAPIを選択できます。これらのAPIには、コンポーネント・インタフェース名で始まる名前が付いています。特定のコンポーネント・インタフェースのAPIが4つ以下の場合や、51以上の場合があります。

      ダイアログ・ボックスに、汎用コンポーネント・インタフェース・プロパティなど、次のAPIが表示されます。

      API
      図bea_pstu_buildjava_4.gifの説明

    1. 選択したコンポーネント・インタフェースのAPIに加え、次の汎用コンポーネント・インタフェース・プロパティのAPIファイルも生成する必要があります。

      CompIntfcPropertyInfo

      CompIntfcPropertyInfoCollection

      これらの項目は、コンポーネント・インタフェースのビルド時と同じ手順で選択するか、または個別に選択できます。

    2. 「OK」をクリックします。

      各ファイルが生成されます。この処理には数分かかります。処理が完了すると、出力ウィンドウにメッセージが表示されます。これで、Javaファイルをコンパイルする準備は完了です。詳細は、「PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル」を参照してください。

PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル

PeopleSoftでは、コンパイル対象のJavaプログラムがpsoft8_components¥PeopleSoft¥Generated¥CompIntfcディレクトリに置かれます。

psoft8_componentsは、ビルド処理中に指定したディレクトリです。

すべてのAPIを生成するように選択した場合は、第2のディレクトリpsoft8_components¥PeopleSoft¥Generated¥PeopleSoftが作成されます。このディレクトリにアクセスする必要はありません。

PeopleSoft API Javaプログラムをコンパイルするプロセスは、コンパイルにApplication Explorerがインストールされているマシンを使用するか、または他のマシンを使用するかにより異なります。


注意:

Javaプログラムのビルド時に選択したAPIファイルごとに、2つのJavaプログラムがあります。詳細は、「PeopleSoft API Javaプログラムのビルド」を参照してください。

Javaプログラムをコンパイルするには、PeopleSoft Java Object Adapterが必要となります。このpsjoa.jarファイルは、PeopleSoft Application ServerのPS_HOME¥Web¥psjoaディレクトリにあります。これは、インストール時にアダプタのlibディレクトリに置いたファイルです。

Application Explorerをインストールしたマシン上でコンパイルする場合は、次の操作を実行します。

psjoa.jarファイルを指定するか、Java APIファイルを置いたディレクトリ(c:¥psoft8_componentsなど)にコピーします。

Application Explorerをインストールしたのとは異なるマシン上でコンパイルする場合は、次の操作を実行します。

手順は次のとおりです。

  1. PeopleSoft Application Serverからpsjoa.jarファイルのコピーを取得します。プログラムをコンパイルする前に、psjoa.jarファイルがJavaクラス・パスに指定されていることを確認します。

  2. Javaプログラムをコンパイルし、パス¥PeopleSoft¥Generated¥CompIntfcが含まれていることを確認します。

    このパスには大/小文字区別があります。

    次のWindowsバッチ・ファイルがpsoft8_componentsディレクトリから実行され、Java APIが正常にコンパイルされます。 このコードは、psjoa.jarpsoft8_componentsにあることを想定しています。

    @echo off
    set JAVA_HOME=<my-java-home>
    set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
    set CLASSPATH=%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;psjoa.jar;%CLASSPATH%
    javac -classpath %CLASSPATH% .\PeopleSoft\Generated\CompIntfc\*.java
    
    

    <my-java-home>は、Javaホーム・ディレクトリの完全修飾パス名です。

    このコードではクラス・ファイルがJavaファイルと同じディレクトリに置かれますが、サイトの要件によっては別の場所を選択できます。

  1. クラス・ファイルをJARファイルに圧縮します。

    次のWindowsバッチ・ファイルをpsoft8_componentsディレクトリから実行した場合は、適切なJARファイルが作成されます。

    @echo offset JAVA_HOME= my-java-homeset PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
    set CLASSPATH=%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;%CLASSPATH%
    jar cvf my-jar-file.jar .\PeopleSoft\Generated\CompIntfc\*.class
    
    

    必要に応じて、my-java-homemy-jar-fileを置き換えます。

  2. JARファイルが正しいかどうかを確認するには、WinZipアプリケーションでファイルを開きます。 WinZip
    図iway_pstu_winzip.gifの説明

    JARファイルに大/小文字区別のあるパスPeopleSoft¥Generated¥CompIntfc¥が使用されていない場合は、前の手順に戻って訂正する必要があります。

  3. JARファイルをアダプタ共通のlibディレクトリに置きます。これにより、OracleAS Adapter for PeopleSoftとPeopleSoftコンポーネント・インタフェースとの通信が可能になります。

    OracleAS_home\adapters\application\lib
    
    

注意:

UNIX上で実行している場合は、Windows上でコンパイル手順とJAR作成手順を実行した後、ファイルをUNIXマシンに移動します。JARはバイナリ・ファイルです。FTPベースのツールを使用してJARファイルをWindowsからUNIXに移動する場合は、ファイル形式をバイナリに設定する必要があります。