この項では、CD-ROMからOracle ConnectとOracle Studioをインストールする方法、およびOracle Studioを使用してOracle Connectを構成する方法について説明します。
注意: この項で説明するインストール手順の他に、Oracle Application ServerとともにJ2CA 1.5 CICSアダプタをインストールする必要があります。 J2CA 1.5 CICSアダプタのインストール方法は、『Oracle Application Server Adapterインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
この項の構成は、次のとおりです。
OracleAS Adapters for CICSをインストールする前に、使用しているコンピュータが次の要件を満たしていることを確認してください。
この項では、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームでOracle Connectをインストールするための次の要件について説明します。
次の表に、Oracle Connectのソフトウェア要件のサマリーを示します。
表2-2 Oracle Connectのソフトウェア要件
ソフトウェア・コンポーネント | 要件 |
---|---|
IBM OS/390 V2R5以上。 または IBM z/OS Series V1R0以上。 |
|
CICS TPモニター |
V4R1以上(CICS V6R1以上の使用を推奨)。 CICS EXCIサポートがインストールされており、IRC(Inter Region Communication)が開始されるように、CICS初期化パラメータで コマンド |
Oracle Application Server 10g(10.1.3)。 |
この項では、CD-ROMからOracle Connectをインストールする方法について説明します。この項の構成は、次のとおりです。
注意: IBM OS/390またはz/OSプラットフォームで、Oracle Connectのバックエンド・アダプタをすでにインストールしている場合は、「CICSに関する既存のOracle Connectインストールの更新」の指示に従ってください。IBM OS/390またはz/OSプラットフォームで動作するその他のバックエンド・アダプタは、次のとおりです。
|
構成プロセス時に参照できるように、次のインストール・ワークシートに記述されているすべての情報が整っていることを確認してください。
表2-5 インストール前の情報
トピック | 必要な情報 | デフォルト | コメント |
---|---|---|---|
一般 |
オペレーティング・システム |
- |
OS/390 V2R5以上またはz/OS Series V1R0以上。 |
- |
ディスク領域 |
- |
150シリンダ。 |
- |
メモリー |
- |
接続ごとに最低4MB。接続は、サーバー・プロセスまたはデーモンへの接続として定義されます。実際のメモリー要件は、データベースのサイズおよびアクセスするデータベースの数などによって異なります。 |
- |
インストール高位修飾子 |
OCL1012 |
- |
- |
ボリューム |
- |
- |
- |
ユニット |
3390 |
SMSのみ: SMSが常駐しているユニット。 |
- |
出力クラス |
A |
- |
- |
JCLジョブ・カード |
- |
接頭部のジョブを置換するためのオプションのカード(最大6行)(ジョブに表示されるとおりに入力)。 |
- |
ISPFロード・ライブラリ名 |
ISP.SISPLOAD |
- |
CICS |
CICS EXCIロード・ライブラリ名 |
CICS.CICS.SDFHEXCL |
- |
表2-6 必要な権限
権限 |
---|
APF許可ライブラリの定義権限 |
user.proclibなどのアクティブなproclibへの書込み権限 |
CICS EXCIライブラリの読取り権限 |
RACFなどのセキュリティ・マネージャの更新権限 |
(オプション)Oracle Connect出力用の出力クラスの指定権限 |
表2-7 インストール・チェックリスト
ステップ | コメント/出力 |
---|---|
tsoプロファイル接頭辞 |
ユーザー名が、次のステップで割り当てられるデータセット名の一部として使用されないようにします。 |
データセットの割当て: {HLQ}.TRANSMIT.KIT |
130トラック(3390)、フォーマット=FB、レコード長=80、ブロック・サイズ=3120。 |
データセットの割当て: {HLQ}.TRANSMIT.LOAD |
420トラック(3390)、フォーマット=FB、レコード長=80、ブロック・サイズ=3120。 |
OS/390(またはz/OS)へのファイルのコピー |
バイナリ・モードを使用したFTP。 |
RECEIVE INDSNAME('{HLQ}.TRANSMIT.KIT') |
- |
da('{HLQ}.TRANSMIT.LIB') UNIT(unit) VOLUME(volume) |
- |
EX {HLQ}.TRANSMIT.LIB(PREPARE) |
正常なMAXCCは0、4または8。 BUILDKIT.SRCおよびBUILDKIT.LOADが作成されます。 |
EX {HLQ}.BUILDKIT.SRC(NAVINST) |
正常なMAXCCは0または4。 |
インストールを開始する前に、次の情報が使用可能であることを確認します。
インストールを開始する前に、次の権限があることを確認します。
APF許可ライブラリの定義権限
user.proclib
などのアクティブなproclib
への書込み権限
CICS EXCI
ライブラリの読取り権限
RACFなどのセキュリティ・マネージャの更新権限
注意: オプションで、Oracle Connect出力用の出力クラスの指定権限があることを確認してください。HOLDに設定されているデバイスを割り当てると、Oracle Connect開始タスクの終了時にログ情報が失われません。 |
IBM OS/390またはz/OSプラットフォーム用のOracle Connectは、次のデータセットに含まれています。
OCL1012.TRANSMIT.KIT
OCL1012.TRANSMIT.LOAD
これらのデータセットは、CD-ROMの次のディレクトリにあります。
Oracle_Connect\CICS_Legacy_Adapter
メインフレームでの手順は、次のとおりです。
次のコマンドを実行します。
tso profile noprefix
ユーザー名は、データセット名の一部として使用されません。一部のシステムでは、これがデフォルトです。
各ファイルについて、次に示す領域にデータセットを割り当てます。
OCL1012.TRANSMIT.KIT
= 130トラック(3380および3390ディスク)
OCL1012.TRANSMIT.LOAD
= 420トラック(3380および3390ディスク)
各データセットでは、RECFM=FB
およびLRECL=80
です。ブロック・サイズは3120です。
FTPを使用して、OCL1012.TRANSMIT.KIT
およびOCL1012.TRANSMIT.LOAD
を、インストールCDからメインフレームにバイナリ・モードでコピーします。OCL1012
高位修飾子は、任意の修飾子に置換できます。
Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。
TSO
プロンプトで次のコマンドを実行します。
RECEIVE INDSNAME('nnn.TRANSMIT.KIT')
nnn
は、Oracle Connectインストールに割り当てる高位修飾子を表します。インストール前に確認した高位修飾子を割り当てます。デフォルト値はOCL1012
です。
注意: 複数の高位修飾子(例:ACME.DEV.OCL1012 )を次の条件で使用できます。
|
リストア・パラメータに関するプロンプトが表示された場合は、次のコマンドを入力します。
da('nnn.TRANSMIT.LIB') [UNIT(unit) VOLUME(volume)]
この結果、nnn
.TRANSMIT.LIB
ライブラリが、nnn
.TRANSMIT.KIT
キットから指定したユニットとボリュームに抽出されます。ユニットとボリュームが指定されていない場合、ライブラリは現行のユニットとボリュームに抽出されます。
nn
.TRANSMIT.LIB
ライブラリのPREPARE
メンバーを実行します。
ex PREPARE
「画面」列の各エントリについて、表2-8の「応答」列の指示に従います。
表2-8 インストール準備ジョブのプロンプトと応答
画面 | 応答 |
---|---|
DO YOU WANT TO USE SMS MANAGED STORAGE FOR THIS INSTALLATION Y/N [N] : |
SMSを使用してストレージを管理する場合は「Y」、それ以外の場合は「N」で応答します。 |
ENTER THE STORCLASS FOR INSTALLATION TEMP DATASETS [ ] : |
このプロンプトは、インストール管理にSMSが使用される場合(最初のプロンプトに「Y」で応答した場合)にのみ表示されます。 ストレージ・クラスを入力します。 |
ENTER THE UNIT NAME FOR INSTALLATION TEMP DATASETS [3390] : |
ストレージ・クラスが指定されていない場合は、インストール手順の実行時に使用した一時データセットのユニット名を入力します。 |
ENTER THE VOLUME NAME FOR INSTALLATION TEMP DATASETS: |
このプロンプトは、インストール管理にSMSが使用されない場合(最初のプロンプトに「N」で応答した場合)にのみ表示されます。 インストール手順の実行時に使用した一時データセットのボリューム名。 |
ENTER THE OUTPUT CLASS FOR INSTALLATION OUTPUT [A] : |
デフォルト・クラスを使用しない場合にのみ出力クラスを入力します(デフォルトはA)。 |
DO YOU WANT TO USE THE DEFAULT JOB CARD Y/N [Y] |
ジョブ・カードが表示されます。置換カードを使用する場合は、ジョブに表示されるとおりに入力する必要があります。6行まで入力できます。入力を終了するには空白のカードを入力します。 カードを入力しない場合は、Oracle Connectのデフォルト・カードが使用されます。 |
DO YOU WANT TO PERFORM A MANUAL (M) OR AUTOMATIC (A) INSTALLATION [A] : |
Oracle Connectのインストールに使用されるJCLを発行前に確認する場合は、手動インストールを示す「M」で応答します。 |
PLEASE REVIEW AND SUBMIT FOR EXECUTION THE HLQ.TRANSMIT.LIB(INSTJO) |
このプロンプトは、手動インストールが要求された場合(前述のプロンプトに「M」で応答した場合)にのみ表示されます。 |
次のライブラリが生成されます。
nnn.
BUILDKIT.LOAD nnn.
BUILDKIT.SRC nnn.
BUILDKIT.GENDEMO
nnn
は、ステップ1で割り当てた高位修飾子です。
nnn
.BUILDKIT.SRC
ライブラリで、NAVINST
メンバーを実行します。
ex NAVINST
「画面」列の各エントリについて、表2-9の「応答」列の指示に従います。
表2-9 インストールのプロンプトと応答
画面 | 応答 |
---|---|
DO YOU WANT TO USE SMS MANAGED STORAGE FOR THIS INSTALLATION Y/N [N]: |
SMSを使用してストレージを管理する場合は「Y」、それ以外の場合は「N」で応答します。 |
THE SOFTWARE WILL BE INSTALLED UNDER THE HIGH LEVEL QUALIFIER THAT YOU WILL CHOOSE. ENTER THE HIGH LEVEL QUALIFIER ["QUALIFIER"]: |
インストール用の高位修飾子(このガイドでは 複数の高位修飾子(例: transmitおよびbuildkitは、高位修飾子として使用できません。 |
ENTER THE STORCLASS FOR TEMP DATASETS ['STORCLASS']: |
このプロンプトは、インストール管理にSMSが使用される場合(最初のプロンプトに「Y」で応答した場合)にのみ表示されます。 ストレージ・クラスを入力します。 |
ENTER THE UNIT NAME FOR INSTALLATION TEMP DATASETS [3390] : |
インストール手順の実行時に使用した一時データセットのユニット名。 |
ENTER THE VOLUME NAME FOR INSTALLATION TEMP DATASETS: |
このプロンプトは、インストール管理にSMSが使用されない場合(最初のプロンプトに「N」で応答した場合)にのみ表示されます。 インストール手順の実行時に使用した一時データセットのボリューム名。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES]: |
入力した内容を確認します。 |
ENTER THE OUTPUT CLASS FOR INSTALLATION OUTPUT [A]: |
Oracle Connect出力用の出力クラスを入力します。 |
DO YOU WANT TO USE THE DEFAULT JOB CARD Y/N [Y] |
ジョブ・カードが表示されます。置換カードを使用する場合は、ジョブに表示されるとおりに入力する必要があります。6行まで入力できます。入力を終了するには空白のカードを入力します。 カードを入力しない場合は、Oracle Connectのデフォルト・カードが使用されます。 |
ADDING AND UPDATING ORACLE CONNECT FOR CICS CONFIGURATION ON THIS MACHINE, FROM A REMOTE ORACLE ADMINISTRATION CONSOLE, CAN ONLY BE DONE BY SOMEONE DEFINED AS AN ADMINISTRATOR FOR ORACLE CONNECT ON THIS MACHINE. ENTER A VALID USER NAME FOR AN ORACLE CONNECT ADMINISTRATOR [ALL]: |
このコンピュータ上のOracle ConnectをOracle Studioから管理するには、管理権限のあるユーザーのユーザー・アカウントを入力する必要があります。または[Enter]を押すと、このコンピュータ上のOracle Connectをすべてのユーザーが管理できます。管理権限は、インストール後にOracle Studio内から変更できます。 |
DO YOU WANT TO PERFORM A MANUAL (M) OR AUTOMATIC (A) INSTALLATION [A] : |
Oracle Connectのインストールに使用されるJCLを発行前に確認する場合は、手動インストールを示す「M」で応答します。 |
PLEASE REVIEW AND SUBMIT FOR EXECUTION THE DSN1 (INSTJBOR) |
このプロンプトは、手動インストールが要求された場合(前述のプロンプトに「M」で応答した場合)にのみ表示されます。 DSN1は、INSTJBORが格納されているデータセット名です。 |
nnn
.BUILDKIT.SRC
ライブラリで、次のコマンドを実行します。
ex CICS
「画面」列の各エントリについて、表2-10の「応答」列の指示に従います。
表2-10 CICSアダプタ固有のインストールのプロンプトと応答
画面 | 応答 |
---|---|
ENTER THE CICS EXCI LOAD LIBRARY NAME [CICSTS13.CICS.SDFHEXCI]: |
CICS EXCIロード・ライブラリ名を入力します(デフォルトを使用しない場合のみ)。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES]: |
入力した内容を確認します。 |
ENTER THE ISPF LOAD LIBRARY NAME [ISP.SISPLOAD] : |
ISPFロード・ライブラリ名を入力します(デフォルトを使用しない場合のみ)。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES]: |
入力した内容を確認します。 |
ENTER THE OUTPUT CLASS FOR INSTALLATION OUTPUT [A]: |
Oracle Connect出力用の出力クラスを入力します。 |
DO YOU WANT TO USE THE DEFAULT JOB CARD Y/N [Y] |
ジョブ・カードが表示されます。置換カードを使用する場合は、ジョブに表示されるとおりに入力する必要があります。6行まで入力できます。入力を終了するには空白のカードを入力します。 カードを入力しない場合は、Oracle Connectのデフォルト・カードが使用されます。 |
これで、インストールが完了しました。JCLジョブおよびREXXプロシージャはすべて、INSTROOT
.USERLIB
ライブラリに書き込まれます。INSTROOT
は、インストール用の高位修飾子です。
Oracle Connectを使用するには、次のインストール後のタスクを実行する必要があります。
インストールを完了した後は、次の手順を実行してOracle Connectを構成します。
INSTROOT
.DEF.BRANDBIN
にデータセットを割り当てます。1トラックを使用し、RECFM=VB
およびLRECL=256
に設定します。ブロック・サイズは6233です。
INSTROOT
は、Oracle Connectがインストールされている高位修飾子です。
FTPを使用して、BRANDBIN
ファイルをインストールCDのOracle Connect\CICS Legacy Adapter
ディレクトリからメインフレームのINSTROOT
.DEF.BRANDBIN
にバイナリ・モードでコピーします。
LOADAUT
ライブラリをAPF許可ライブラリとして定義します。
注意: DSNをAPF許可として定義するには、SDSF画面で次のコマンドを入力します。
"/setprog apf,add,dsn=INSTROOT.loadaut,volume=vol002"
サイトでSMSを使用している場合は、SDSF画面でのAPF許可の定義時に、次のコマンドを入力します。
"/setprog apf,add,dsn=INSTROOT.loadaut,SMS"
コンピュータのIPL(再起動)後も、ライブラリがAPF許可されていることを確認してください。 |
INSTROOT
.USERLIB(ATTDAEMN)
およびINSTROOT
.USERLIB(ATTSRVR)
メンバーをアクティブなproclib(例: user.proclib
)に移動します。ATTDAEMN
およびATTSRVR
メンバーは、開始タスクとして実行されます。
汎用の高位修飾子に移動するときにATTSRVR
メンバーの名前を変更する場合は、デーモン構成のStartupScript
パラメータに指定されている名前を新しい名前に変更します。
INSTROOT
.USERLIB(NAVCMD)
を実行し、プロンプトでEDIT DAEMON IRPCDINI
と入力します。
startupScript
パラメータの名前をATTSRVR
からサーバー用の新しい名前に変更します。
<Workspace name="Navigator" startupScript="NEW_NAME" serverMode="reusable" ... />
終了し、変更内容を保存します。
ATTDAEMN
スクリプト内の次の行を変更して、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームのIPアドレスとポートを組み込みます。
変更前の例:
// PARM='-B START IRPCDINI'
変更後の例:
// PARM='-B -L ip_address:2252 START IRPCDINI'
ip_address
はコンピュータのIPアドレス、2552
はデーモンを起動するデフォルト・ポート、IRPCDINI
はデフォルトのデーモン構成です。
ATTDAEMN
およびATTSRVR
開始タスクには、Open Edition TCP/IPスタックの使用権限が必要です。 所有者は、OMVSセグメントが定義され、OMVS UID=0000000000のユーザーであることが必要です。
RACF
などのセキュリティ・マネージャで、開始タスク・クラスと汎用プロファイルを指定してATTDAEMN
およびATTSRVR
を定義し、次の権限を使用可能にします。
マスター・コンソール・コマンドの発行権限
ATTSRVR
ジョブのSTART
権限
オープンOS/390セグメントへのアクセス権限(TCP/IP OAソケットへのアクセス権限の定義)
INSTROOT
の下にあるデータセットのALTER
権限(INSTROOT
の下にあるデータセットの読取り、書込み、割当ておよび削除)
インストールには、PSのINSTROOT
.DEF.GBLPARMS
が組み込まれています。これにはグローバル環境情報が含まれています。このPSは起動時に読み込まれ、開始タスクで提供される詳細に基づいて、適切なソフトウェア・バージョンが使用されます。
このメンバーの位置を変更する場合は、次のジョブの関連するカードも新しい位置に変更する必要があります。
ATTSRVR
: アクティブなproclib(例: user.proclib
)にあります。
ATTDAEMN
: アクティブなproclib(例: user.proclib
)にあります。
NAVSQL
: INSTROOT
.USERLIB
にあります。
インストール手順実行時の入力は、nnn
.BUILDKIT.SRC(PARS)
に書き込まれます。インストールを再実行する場合は、このファイルを使用して同じ入力を指定できます。nnn
は、インストール用に割り当てた高位修飾子です。
Oracle ConnectをTCP/IPネットワーク・サービス・ファイルに、ポート2552を使用するサービスとして指定する方法は、TCP/IPのドキュメントを参照してください。
デーモンを起動するには、INSTROOT
.USERLIB(ATTDAEMN)
を開始タスクとしてアクティブ化します。たとえば、SDSF画面で次のように入力します。
'/s ATTDAEMN'
INSTROOT
は、Oracle Connectがインストールされている高位修飾子です。
デーモンをジョブとして発行するには、ATTDAEMN
JCLの最初の2行をアンコメントして、PARM行を前述の説明に従って変更し、サブコマンドを使用してジョブを実行します。ATTDAEMN
JCLは、次のように記述されています。
//*ATTDAEMN JOB 'RR','TTT',MSGLEVEL=(1,1),CLASS=A, //* MSGCLASS=A,NOTIFY=&SYSUID,REGION=8M //STEP1 EXEC PGM=IRPCD, // PARM='-B START IRPCDINI' //* PARM='-B -L :8883 START' //STEPLIB DD DSN=INSTROOT.LOADAUT,DISP=SHR //SYSPRINT DD SYSOUT=A //GBLPARMS DD DSN=INSTROOT.DEF.GBLPARMS,DISP=SHR // EXEC PGM=IRPCD,COND=((1,EQ,STEP1),(2,EQ,STEP1)), // PARM='-KATTDAEMN START ''INSTROOT.DEF.IRPCDINI''' //STEPLIB DD DSN=INSTROOT.LOADAUT,DISP=SHR //SYSPRINT DD SYSOUT=A //GBLPARMS DD DSN=INSTROOT.DEF.GBLPARMS,DISP=SHR //SYSDUMP DD DUMMY
すべてのOracle Connectロード・モジュールは、サブタスク処理が可能になるようにリエントラント性があります。したがって、INSTROOT
.LOAD
をリンク・パック域(LPA)に移動してください。
INSTROOT
は、Oracle Connectがインストールされている高位修飾子です。
LPAを使用すると、実際のストレージ使用(全ユーザーがLPAのコピーを共有するため)およびフェッチ時間が削減されます。
注意: サーバーを所有するプロセスのコンテキストとは異なるセキュリティ・コンテキストで実行できるように偽装を使用する場合は、次のことを実行します。
|
構成プロセス時に参照できるように、次のインストール・ワークシートに記述されているすべての情報が整っていることを確認してください。
nnn
.BUILDKIT.SRC
ライブラリで、CUSTOCL
メンバーを実行します。
ex CUSTOCL
「画面」列の各エントリについて、表2-13の「応答」列の指示に従います。
表2-13 CICSアダプタのインストールのプロンプトと応答
画面 | 応答 |
---|---|
DO YOU WANT ORACLE CONNECT FOR LEGACY ADAPTER TO WORK WITH IMS/DB (YES/NO) [YES] : |
Oracle Connect for IMS/DBをすでにインストールしている場合は、「YES」で応答します。 |
ENTER DBD LIBRARY NAME [IMS.DBDLIB] : |
IMS/DBの処理に「YES」で応答した場合は、データベース定義(DBD)ファイルが格納されているライブラリを入力します。 |
ENTER PSB LIBRARY NAME [IMS.PSBLIB] : |
IMS/DBの処理に「YES」で応答した場合は、プログラム仕様ブロック(PSB)が格納されているライブラリを入力します。 |
ENTER YOUR PSB NAME [HOSPPSB] : |
IMS/DBの処理に「YES」で応答した場合は、使用するPSBファイルの名前を入力します。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES] : |
IMS/DBの処理に「YES」で応答した場合は、入力した内容を確認します。 |
DO YOU WANT ORACLE CONNECT FOR LEGACY ADAPTER TO WORK WITH IMS/DB UNDER CICS (YES/NO) [NO] : |
OracleAS Integration Adapter for IMS/DBを使用して、CICS管理のIMS/DBデータにアクセスする場合は、「YES」で応答します。 |
ENTER THE CICS EXCI LOAD LIBRARY NAME [CICSTS13.CICS.SDFHEXCI] : |
CICS管理のIMS/DBの処理に「YES」で応答した場合は、CICS EXCIロード・ライブラリ名を入力します(デフォルトを使用しない場合のみ)。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES] : |
CICS管理のIMS/DBの処理に「YES」で応答した場合は、入力した内容を確認します。 |
DO YOU WANT ORACLE CONNECT FOR LEGACY ADAPTER TO WORK WITH CICS APP ADAPTER (YES/NO) [YES] : |
「YES」で応答します。 |
ENTER THE CICS EXCI LOAD LIBRARY NAME [CICSTS13.CICS.SDFHEXCI] : |
CICS EXCIロード・ライブラリ名を入力します(デフォルトを使用しない場合のみ)。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES] : |
入力した内容を確認します。 |
THE VSAM DRIVER IS INSTALLED AUTOMATICALLY. DO YOU ALSO WANT ORACLE CONNECT FOR LEGACY ADAPTER TO WORK WITH VSAM UNDER CICS (YES/NO) [NO] : |
Oracle Connect for VSAMをすでにインストールしていて、CICS管理のVSAMデータにアクセスする場合は、「YES」で応答します。 |
ENTER THE CICS EXCI LOAD LIBRARY NAME [CICSTS13.CICS.SDFHEXCI] : |
CICS管理のVSAMの処理に「YES」で応答した場合は、CICS EXCIロード・ライブラリ名を入力します(デフォルトを使用しない場合のみ)。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES] : |
CICS管理のVSAMの処理に「YES」で応答した場合は、入力した内容を確認します。 |
ENTER THE ISPF LOAD LIBRARY NAME [ISP.SISPLOAD] : |
ISPFロード・ライブラリ名を入力します(デフォルトを使用しない場合のみ)。 |
PLEASE CONFIRM (YES/NO/QUIT) [YES] : |
入力した内容を確認します。 |
ENTER THE OUTPUT CLASS FOR INSTALLATION OUTPUT [A] : |
Oracle Connect出力用の出力クラスを入力します。 |
DO YOU WANT TO USE THE DEFAULT JOB CARD Y/N [Y] |
ジョブ・カードが表示されます。置換カードを使用する場合は、ジョブに表示されるとおりに入力する必要があります。6行まで入力できます。入力を終了するには空白のカードを入力します。 カードを入力しない場合は、Oracle Connectのデフォルト・カードが使用されます。 |
これで、インストールが完了しました。JCLジョブおよびREXXプロシージャはすべて、INSTROOT
.USERLIB
ライブラリに書き込まれます。INSTROOT
は、インストール用の高位修飾子です。
インストールを完了した後は、必要に応じて「インストール後の指示」の説明に従ってインストール後のタスクを実行します。
この項では、CD-ROMからOracle Studioをインストールする方法について説明します。
注意: 別のレガシー・アダプタも使用しているため、Oracle Studioをすでにインストールしている場合、再インストールする必要はありません。他のレガシー・アダプタは、次のとおりです。
|
Oracle ConnectのモデリングはすべてOracle Studioを使用して実行します。Oracle Studioを使用するには、最初に、CICSが動作しているIBM OS/390またはz/OSプラットフォームにアクセスできるようにOracle Studioを構成します。
Oracle Connectの構成方法は、次の各項を参照してください。
注意: 次の各タスクは、ユーザーにIBM OS/390またはz/OSプラットフォームへのアクセス権限があり、このコンピュータでOracle Connectデーモンが実行されていることを前提としています。これらの要件が満たされていることを、システム管理者に確認してください。 |
Oracle Studioを使用してIBM OS/390またはz/OSを構成する手順は、次のとおりです。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。
Configuration Explorerで「Machines」を右クリックし、「Add Machine」を選択します。 図2-1に示すように、「Add Machine」画面が表示されます。
接続先のコンピュータの名前を入力するか、または「Browse」をクリックして、表示されているコンピュータ・リストから、デフォルト・ポート2552
を使用するコンピュータを選択します。
Oracle Connectのインストール時に管理者として指定されたユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。
注意: 「Anonymous connection」を選択すると、コンピュータへのアクセス権限があるすべてのユーザーが管理者になることができます。 |
次の図に、「Add Machine」画面を示します。
「Finish」をクリックします。
追加したコンピュータがConfiguration Explorerに表示されます。
Oracle Studioには、Oracle Connectへのアクセスを保護するためのメカニズムが、モデリング時と実行時の両方で用意されています。
モデリング時には、次のセキュリティ・メカニズムを適用できます。
実行時は、ユーザー・プロファイルによってOracle Connectへのクライアント・アクセスが提供されます。
最初は、Oracle Studioを使用して実行する操作にパスワードは必要ありません。パスワードは、Oracle Studioからサーバーへのアクセスに関係する最初の操作で入力が必要になります。
次の手順を実行します。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。Oracle Studioが開きます。
メニュー・バーから「Window」を選択し、「Preferences」を選択します。
次の図に示すように、「Preferences」画面が表示されます。
「Studio」ノードを選択します。
「Change master password」をクリックします。
「Change master password」画面では、「Enter current master password」フィールドは空白のままにし、新規マスター・パスワードを入力します。
確認のためにパスワードを再入力します。
「OK」をクリックします。
デフォルトでは、Oracle Studioからそのコンピュータの設定を変更する権限があるのは、インストール時に管理者として指定されたユーザーのみです。このユーザーは、選択したコンピュータに対する定義を変更または表示する権限を他のユーザーに付与できます。Oracle Studioへのコンピュータの追加方法は、「Oracle StudioでのIBM OS/390またはz/OSプラットフォームの設定」を参照してください。
注意: インストール時のデフォルトでは、すべてのユーザーが管理者になります。 |
管理権限を持つユーザーを指定する手順は、次のとおりです。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。Oracle Studioが開き、「Design perspective」が表示されます。
Configuration Explorerでコンピュータを右クリックし、「Administration Authorization」を選択します。
次の図に示すように、「Administration Authorization」画面が表示されます。
このエディタには次のセクションがあります。
Administrators: 管理者は、選択したコンピュータに関するすべての定義をOracle Studioで表示および変更できます。Oracle Studioへの初回の登録時は、すべてのユーザーがシステム管理者として定義されます。
Designers: 設計者は、Oracle Studioでコンピュータの定義すべてを表示できます。また、選択したコンピュータについて、「Bindings」および「Users」ノードの下にある定義を変更できます。たとえば、Oracle Studioのデータベース管理者は、データソースおよびアダプタを新たに追加したり、データソースの表のメタデータ定義を変更できます。
Users: ユーザーは、選択したコンピュータに関するすべての定義をOracle Studioで表示できます。通常のユーザーは、定義を変更できません。
関連するセクションに対応する「Add User」または「Add Group」をクリックして、ユーザーまたはユーザー・グループを追加します。追加するユーザーまたはグループは、そのコンピュータに対する有効なユーザーまたはグループとして認識されている必要があります。
セクションに名前が追加されると、そのユーザー名でログインしたユーザーまたはグループにのみ、関連する権限が付与されます。
実行時は、ユーザー・プロファイルによってOracle Connectへのクライアント・アクセスが提供されます。ユーザー・プロファイルには、匿名アクセスが許可されていない場合、実行時にコンピュータ、データソースまたはアプリケーションへのアクセスに使用される名前とパスワードのペアが含まれます。
Configuration Explorerで、ユーザー名とパスワードを設定するコンピュータのノードを開きます。
「Users」ノードを開きます。
「NAV」ユーザー・プロファイルを右クリックして「Edit User」を選択します。 次の図に示すように、「User Editor」が表示されます。
ユーザー・エディタで、「Add」をクリックして「Add Authenticator」画面を表示します。
次の図に示すように、「Resource type」リストから「Remote Machine」を選択します。
Oracle Studioで定義されているIBM OS/390またはz/OSコンピュータの名前を入力します。
コンピュータへのアクセスに使用される名前とパスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力します。
「OK」をクリックします。
OracleAS Adapters for CICSの相互作用のモデリングでは、Oracle Studioを使用してOracle Connectのバックエンド・アダプタが定義されます。Oracle Studioで指定された定義はすべて、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームに書き込まれます。
この項の構成は、次のとおりです。
Oracle Connectを使用するには、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームでアダプタ定義を構成して、CICSプログラムとの相互作用を処理する必要があります。これらの定義を指定するには、Oracle Studioを使用します。
次の手順を実行します。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。
Configuration Explorerで、「Oracle StudioでのIBM OS/390またはz/OSプラットフォームの設定」で定義したコンピュータのノードを開きます。
「Bindings」ノードを開きます。このコンピュータで使用可能なバインディング構成がリストされます。
「NAV」バインド・ノードを開きます。NAVバインディング構成には、コンピュータに格納されているデータソースとアダプタのブランチが含まれています。
「Adapters」を右クリックして「New Adapter」を選択し、「New Adapter」ウィザードを開始します。
バックエンド・アダプタの名前を入力します。
注意: eventは予約語であり、アダプタ名には使用できません。 |
次の図に示すように、「Type」リストから、バックエンド・アダプタ・タイプとして「CICS」を選択します。
「Events」を選択します。
「Finish」をクリックします。バックエンド・アダプタがリストに追加され、編集用にその定義が開きます。
注意: 「Type」リストに表示されるその他のアダプタは、サイトにインストールされているOracle Connectのバージョンではサポートされません。 |
「Properties」タブをクリックし、必要に応じてアダプタのプロパティを変更します。
次の図に、「Properties」タブを示します。
「Properties」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
表2-14 CICSアダプタのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
|
CICSのトランザクションID。この値は、EXCIまたはこのトランザクションのコピーにする必要があります。 |
|
CICSターゲット・システムのVTAMアプリケーションID。 この値は、ターゲットのCICSシステムで |
|
現在使用できません。このアダプタがサポートするトランザクションのレベルを示し、トランザクション・マネージャにレポートされます。 現行のバージョンでは、この値は |
|
CICSターゲット・システムにプログラム・コールをリレーするために、EXCI(およびMRO)で使用されている特定の接続のVTAMネット名。 たとえば、
ネット名がBATCHCLI(CICSのインストール時にIBMによって提供されるデフォルト接続)であることが画面に表示されます。 IBMのデフォルトを使用する場合は、VTAM_netnameパラメータに |
Oracle Connectには、アダプタとの情報の受渡しで使用する構造など、アダプタ相互作用を記述したメタデータが必要です。
アダプタの入出力構造を記述するCOBOLコピーブックが使用可能な場合は、Oracle Studioの「Design perspective」で「Metadata Import」ウィザードを使用してアダプタ定義をインポートし、相互作用メタデータを生成できます。フィルタ設定が異なる(例: 先頭から6列を無視するかしないか)複数のCOBOLコピーブックでメタデータが提供されている場合は、最初に同じ設定のコピーブックからメタデータをインポートし、次に他のコピーブックからメタデータをインポートしてください。
入出力構造を記述するCOBOLコピーブックが使用可能でない場合は、メタデータを手動で定義する必要があります。
インポート手順では、次の情報が必要です。
COBOLコピーブック: インポート手順の一部として、Oracle Studioが動作しているコンピュータにコピーされます。
CICSプログラムの名前は、アプリケーション・アダプタを介して使用されます。
次のように、Oracle Studioでメタデータのインポート手順を使用して、相互作用メタデータを生成します。
Configuration Explorerで、定義されているCICSバックエンド・アダプタを右クリックします。
「Edit Metadata」を選択して「Metadata」タブを表示します。「Adapters」リストの下にCICSバックエンド・アダプタが表示されます。
「Imports」ノードを右クリックして「New Import」を選択します。新規メタデータ・インポートの画面が表示されます。
インポートの名前を入力します。名前に使用できるのは、文字と数字、およびアンダースコアのみです。
次の図に示すように、「Import type」リストから「CICS Import Manager」を選択します。
「Finish」をクリックします。「Metadata Import」ウィザードが表示されます。
「Add」をクリックします。「Select Resources」画面が表示されます。この画面で、ローカル・コンピュータからファイルを選択するか、別のコンピュータからファイルをコピーするかを選択できます。
ファイルが別のコンピュータにある場合は、「My FTP Sites」を右クリックして「Add」を選択します。または、「Add FTP site」をダブルクリックします。「Add FTP Site」画面が表示されます。
COBOLコピーブックが常駐しているサーバー名またはIPアドレスを入力し、有効なユーザー名とパスワードを入力してコンピュータにアクセスし(匿名アクセスを使用する場合は、「Anonymous connection」チェック・ボックスを選択)、「OK」をクリックします。
次の図に示すように、使用可能なサイトのリストにFTPサイトが追加されます。
注意: 選択したサーバーへのアクセスには、高位修飾子としてユーザー名が使用されるため、ユーザーがファイルを参照および転送できます。 |
コンピュータを右クリックして「Set Transfer Type」を選択します。転送タイプ(「ASCII」
または「BINARY」
)を入力し、「OK」をクリックします。
追加したサイトのリストを開いて、必要なCOBOLファイルを探します。高位修飾子を変更するには、コンピュータを右クリックして「Change Root Directory」を選択します。新しい高位修飾子を引用符で囲んで入力し、「OK」をクリックします。
必要なCOBOLコピーブック・ファイルを選択(複数選択可)し、「Finish」をクリックします。次の図に示すように、選択したファイルが「Metadata Import」ウィザードに表示されます。
注意: 1つのCOBOLコピーブックからメタデータをインポートし、後でこのメタデータに追加するには、別のCOBOLコピーブックを使用してインポート手順を繰り返します。COBOLコピーブックは同じフォーマットであることが必要です。つまり、最初の6列を使用するCOBOLコピーブックを、最初の6列を無視するCOBOLコピーブックとともにインポートすることはできません。この場合は、インポート手順を繰り返す必要があります。 |
「Next」をクリックします。次の図に示すように、「Apply Filters」画面が表示されます。
必要に応じて、コピーブックにフィルタを適用します。
次の表に、使用可能なフィルタを示します。
表2-15 メタデータのフィルタ
フィルタ | 説明 |
---|---|
COMP_6 switch |
MicroFocus COMP-6コンパイラ・ディレクティブ。 COMP-6をCOMPデータ型として処理する場合は「COMP-6'1'」を、COMP-6をCOMP-3データ型として処理する場合は「COMP-6'2'」を指定します。 |
Compiler source |
コンパイラのベンダー。 |
Storage mode |
MicroFocus Integer Storage Mode。 バイト・ストレージ・モードの場合は「 |
Ignore after column 72 |
COBOLコピーブックの73〜80列を無視します。 |
IgnoreFirst6 |
COBOLコピーブックの最初の6列を無視します。 |
Replace hyphens (-) in record and field names with underscores (_) |
COBOLから生成されたメタデータのレコード名またはフィールド名に使用されているすべてのハイフンをアンダースコアで置換します。 |
Prefix nested columns |
すべてのネスト列の先頭に、その上のレベルのヘッダーを付加します。 |
Case sensitive |
検索文字列の大/小文字を区別するかどうかを指定します。 |
Find |
指定した値を検索します。 |
Replace with |
「Find」に指定した値を、ここで指定した値で置換します。 |
インポート・ウィザードで、「Next」をクリックします。次の図に示すように、「Add Interactions」画面が表示されます。
「Add」をクリックしてCICSアダプタに対する相互作用を追加します。次の表に示す情報を追加します。
表2-16 相互作用のパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
相互作用名。指定されているデフォルト名は変更できます。 |
|
相互作用モード。次のいずれかを選択できます。
|
|
入力レコードを識別します。入力レコードは、相互作用に対するデータ構造です。手順の開始時に指定したCOBOLファイルから生成されたレコードがリストされます。相互作用に関連するレコードを選択します。 注意: 「Next」をクリックする前に、各相互作用に対する入力レコードを指定する必要があります。相互作用で入力レコードが不要な場合、ここで指定したレコードは無視されます。 |
|
出力レコードを識別します。出力レコードは、相互作用の結果に対するデータ構造です。手順の開始時に指定したファイルから生成されたレコードがリストされます。相互作用に関連するレコードを選択します。 注意: モードをsync-send-receiveまたはsync-receiveに設定した場合は、「Next」をクリックする前に、相互作用に対する出力レコードを指定する必要があります。 |
|
相互作用を説明する自由形式テキスト。 |
|
CICS固有のパラメータ:
|
必要な数の相互作用を追加し、「Next」をクリックしてアダプタのメタデータ定義を生成します。
メタデータをWindowsコンピュータからIBM OS/390またはz/OSプラットフォームに転送することを指定し、「Finish」をクリックします。
メタデータは指定したオプションに基づいてインポートされ、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームに格納されます。メタデータのXML表記も生成されます。
インポートを実行した後は、Oracle Studioの「Design perspective」の「Metadata」タブでメタデータを表示できます。また、必要に応じてメタデータの微調整および操作も実行できます。
関連項目: アダプタ・メタデータの微調整の詳細は、付録A「メタデータの高度なチューニング」を参照してください。 |
インバウンド相互作用は、Oracle Studioでイベントとして定義されます。 「Oracle Connectアダプタの構成」で説明したように、イベントを選択してOracle Connect for CICSバックエンド・アダプタを定義すると、イベント・アダプタが自動的に定義されました。このイベント・アダプタは、バックエンド・アダプタ名に「event」が追加された名前で定義されます。バックエンド・アダプタとイベント・アダプタはOracle Studioによってリンクされます。
Configuration Explorerリストでアダプタまたはイベントを右クリックして「Linked Event」または「Linked Adapter」オプションをそれぞれ選択すると、アダプタ定義とイベント定義の間を移動できます。
イベント・アダプタには、情報の受渡しに使用する構造など、インバウンド相互作用について記述されたメタデータが必要です。
次のように、Oracle Studioでメタデータのインポート手順を使用して、相互作用メタデータを生成します。
Configuration Explorerで、「Oracle Connectアダプタの構成」で定義したCICSバックエンド・アダプタを右クリックします。
「Linked Event」をクリックして、イベント・アダプタに移動します。
イベント・アダプタを右クリックして「Edit Event」を選択します。
「Properties」タブを選択して、インバウンド相互作用を取得できるOracle Application Serverユーザーの名前、およびインバウンド相互作用を送信できるOS/390ユーザーの名前を追加します。
Oracle Application Serverユーザーを追加するには、「Routers」ノードを開いて「User」プロパティを右クリックし、ユーザーを追加します。次の図に、「Properties」タブを示します。
「Value」列に、追加する項目に対するOracle Application Serverユーザーの名前を入力します。
OS/390ユーザーを追加するには、「Senders」ノードを開いて「User」プロパティを右クリックし、ユーザーを追加します。
「Value」列に、追加する項目に対するOS/390ユーザーの名前を入力します。
「Save」をクリックして変更内容を保存します。
Configuration Explorerでイベント・アダプタを右クリックして「Edit metadata」を選択し、「Metadata」タブを表示します。「Events」リストの下にイベント・アダプタが表示されます。
「Imports」ノードを右クリックして「New Import」を選択します。新規インポートの画面が表示されます。
インポートの名前を入力します。名前に使用できるのは、文字と数字、およびアンダースコアのみです。
インポート・タイプとして「Event Queue Import Manager Using Cobol COPYBOOK Input Files」を選択し、「Finish」をクリックします。
次の図に、「New Import」画面を示します。
インポート・タイプを定義した後は、「Metadata Import」ウィザードがOracle Studioで開きます。メタデータの作成には、COBOLコピーブックが使用されます。インポート・ウィザードでは、レコード構造が生成されます。これは、インバウンド相互作用に対するレコード構造に使用されます。
「Metadata Import」ウィザードで「Add」をクリックします。「Select Resources」画面が表示されます。この画面で、ローカル・コンピュータからファイルを選択するか、別のコンピュータからファイルをコピーするかを選択できます。
ファイルが別のコンピュータにある場合は、「My FTP Sites」を右クリックして「Add」を選択します。 または、「Add FTP Site」をダブルクリックします。「Add FTP Site」画面が表示されます。
COBOLコピーブックが常駐しているサーバー名またはIPアドレスを入力し、有効なユーザー名とパスワードを入力してコンピュータにアクセスし(匿名アクセスを使用する場合は、「Anonymous connection」をクリック)、「OK」をクリックします。使用可能なサイトのリストにFTPサイトが追加されます。
注意: 選択したサーバーへのアクセスには、高位修飾子としてユーザー名が使用されるため、ユーザーがファイルを参照および転送できます。 |
次の図に、「Add Resource」画面を示します。
コンピュータを右クリックして「Set Transfer Type」を選択します。 転送タイプ(「ASCII」または「BINARY」)を入力し、「OK」をクリックします。
追加したサイトのノードを開いて、必要なCOBOLファイルを探します。 高位修飾子を変更するには、コンピュータを右クリックして「Change Root Directory」を選択します。 高位修飾子を引用符で囲んで入力し、「OK」をクリックします。
ファイルを選択(複数選択可)し、「Finish」をクリックします。次の図に示すように、選択したファイルが「Metadata Import」ウィザードに表示されます。
インポート・ウィザードで、「Next」をクリックします。 次の図に示すように、「Apply Filters」画面が表示されます。
コピーブックにフィルタを適用します。次の表に、使用可能なフィルタを示します。
表2-17 メタデータのフィルタ
フィルタ | 説明 |
---|---|
COMP_6 switch |
MicroFocus COMP-6コンパイラ・ディレクティブ。 COMP-6をCOMPデータ型として処理する場合は「COMP-6'1'」を、COMP-6をCOMP-3データ型として処理する場合は「COMP-6'2'」を指定します。 |
Compiler source |
コンパイラのベンダー。 |
Storage mode |
MicroFocus Integer Storage Mode。バイト・ストレージ・モードの場合は「NOIBMCOMP」を、ワード・ストレージ・モードの場合は「IBMCOMP」を指定します。 |
Ignore after column 72 |
COBOLコピーブックの73〜80列を無視します。 |
IgnoreFirst6 |
COBOLコピーブックの最初の6列を無視します。 |
Replace hyphens (-) in record and field names with underscores (_) |
COBOLから生成されたメタデータのレコード名またはフィールド名に使用されているすべてのハイフンをアンダースコアで置換します。 |
Prefix nested columns |
すべてのネスト列の先頭に、その上のレベルのヘッダーを付加します。 |
Case sensitive |
検索文字列の大/小文字を区別するかどうかを指定します。 |
Find |
指定した値を検索します。 |
Replace with |
「Find」に指定した値を、ここで指定した値で置換します。 |
「Next」をクリックします。「Add Events」画面が表示されます。
「Add」をクリックしてCICSアダプタに対するイベントを追加し、次の情報を入力します。
表2-18 イベントのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
イベント名。指定されているデフォルト名は変更できます。 |
|
イベント・モード。「async-send」モードを選択できます。このイベント・モードでは、リクエストを送信しますが、レスポンスの受信は待機しません。 |
|
入力レコードを識別します。入力レコードは、イベントに対するデータ構造です。手順の開始時に指定したCOBOLファイルから生成されたレコードがリストされます。イベントに関連するレコードを選択します。 注意: 「Next」をクリックする前に、各イベントに対する入力レコードを指定する必要があります。相互作用で入力レコードが不要な場合、ここで指定したレコードは無視されます。 |
|
イベントを説明する自由形式テキスト。 |
次の図に、「Add Events」画面を示します。
必要なイベントを追加します。
「Next」をクリックしてアダプタのメタデータ定義を生成します。
次の図に示すように、データをWindowsコンピュータからIBM OS/390またはz/OSプラットフォームに転送することを指定し、「Finish」をクリックします。
メタデータは指定したオプションに基づいてインポートされ、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームに格納されます。メタデータのXML表記も生成されます。
インポートを実行した後は、Oracle Studioの「Design perspective」の「Metadata」タブでメタデータを表示できます。また、必要に応じてメタデータの微調整および操作も実行できます。
関連項目: アダプタ・メタデータの微調整の詳細は、付録A「メタデータの高度なチューニング」を参照してください。 |
OracleAS Adapter for CICS Queueの相互作用のモデリングでは、Oracle Studioを使用してOracle Connectのバックエンド・アダプタが定義されます。Oracle Studioで指定された定義はすべて、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームに書き込まれます。
この項の構成は、次のとおりです。
CICS TDキューは、異なる構造を持つ様々なイベントを受信します。 したがって、これらのキューに書き込む様々なアプリケーションに基づき、これらのイベントのマッピングを事前に適切に計画する必要があります。 異なる構造を持つイベントがキューに書き込まれる場合、変数を使用する必要があります。 変数を使用すると、キューから読み込まれるイベントの識別に使用されるフィールドを、事前に定義できます。
キューイング・システムでは、キューに書き込まれるイベントのメタデータを提供するヘッダーを使用します。 ヘッダーが使用される場合、各イベントはヘッダー部とデータ部から構成されます。 ヘッダーには、メイン・レコードで定義されるすべての変数(「アダプタ定義」のAR_RECKEY
)と、複数のイベント・タイプを定義する変数とに共通するフィールドを表すフィールドが含まれています。
アダプタ定義には、イベント・レコードの構造を決定するeventHeader
Booleanパラメータが含まれています。 true
に設定した場合、各イベントのペイロードが次のような構造を取ることを示します。
<event-name> <header... header-attributes/> <data ...> ... </data></event-name>
header-attributes
は、定義されているすべての変数に共通のフィールドを示します。
単純なレコードが使用される場合、ヘッダー・フィールドにはフィールドが含まれず、データは単純に指定されたレコード全体となります。 複合レコードが使用される場合(変数フィールドが含まれている)、ヘッダー・フィールドの残りの部分は、ヘッダーのeventsRecord
フィールドの最初のレベルのフィールドで、イベントの特定のインスタンスのデータ部は、ヘッダーのeventsVariantField
パラメータで定義された変数フィールドのCase
です。
eventHeader
パラメータがfalse
に設定された場合、CICS Queueは、各イベントのペイロードを単純なレコード構造として処理します。 このレコードには、単純または複合(変数を持つ)のいずれをも使用できます。 キューに含まれるイベントが1種類のみの場合、この方法が便利です。
CICS Queueアダプタのメタデータで使用するCOBOLコピーブックは、事前に準備する必要があります。 このファイルには、CICS Queueに送信する様々なイベント・タイプを含める必要があります。 次に、変数の記述が含まれているcob_adl
形式のファイル(「COB_ADL形式」を参照)を準備する必要があります。変数の記述には、再定義されたレコード、セレクタ・フィールド、および変数の値をCOBOLコピーブックで使用される順序で含めます(これらのファイルはOracleAS Adapter for CICS Queueのメタデータ・インポート手順で使用されます)。
Queueアダプタ・メタデータ定義の一部としてインポートされる、1つの適切なCOBOLコピーブックを準備する手順は、次のとおりです。
SELECTORフィールドがふくまれている共通のルート・レコードをコピーし、新しいコピーブックにルート・レコードとして含めます。
REDEFINEDレコードをコピーし、ルート・レコードの下に入れます。
最初のレコードは、そのままコピーされます。
その後のレコードもコピーされますが、最初のレコードの再定義を設定するコード行(REDEFINE)がそれぞれに追加されます。
例2-1 アダプタの定義
次に、アダプタ定義のサンプルを示します。 Queueアダプタに必要なファイルをインポートした後に生成されるメタデータです。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<adapterDef type="CICSQ" transactionLevelSupport="2PC" name="sela_q1">
<adapterSpec eventsHeader="false" eventsRecord="AR_RECORD" eventsVariantField="VAR_0" />
<schema noAlignment="true">
<record name="AR_RECORD">
<field name="AR_SELECTOR" type="string" nativeType="numstr_u" size="3" />
<field name="AR_RECKEY" type="AR_RECORD__AR_RECKEY" />
<field name="VAR_0" type="AR_RECORD__VAR_0" selector="AR_SELECTOR" />
</record>
<record name="AR_RECORD__AR_RECKEY">
<field name="AR_INST" type="string" nativeType="string" size="2" />
</record>
<variant implicit="true" name="AR_RECORD__VAR_0">
<field name="AR_CNTL_RECORD" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD" case="1" />
<field name="AR_TIR_RECORD" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD" case="2" />
<field name="AR_TCR_RECORD" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD" case="3" />
</variant>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD">
<field name="AR_CNTL_ROOT" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD__AR _CNTL_ROOT" />
<field name="AR_CNTL_SEGMENT" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD__AR _CNTL_SEGMENT" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD__AR_CNTL_ROOT">
<field name="AR_CNTL_CTR" type="string" nativeType="numstr_u" size="3" />
<field name="FILLER" type="string" nativeType="string" size="6" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD__AR_CNTL_SEGMENT">
<field name="AR_CN_KEY" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD__AR_CNTL _SEGMENT__AR_CN_KEY" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_CNTL_RECORD__AR_CNTL_SEGMENT__AR_CN_KEY">
<field name="AR_CN_TIR_CTR" type="string" nativeType="numstr_u" size="3" />
<field name="AR_CN_TCR_CTR" type="string" nativeType="numstr_u" size="3" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD">
<field name="AR_TIR_ROOT" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR_TIR _ROOT" />
<field name="AR_TIR_SEGMENT" array="100" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR _RECORD__AR_TIR_SEGMENT" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR_TIR_ROOT">
<field name="AR_TIR_CTR" type="string" nativeType="numstr_u" size="3" />
<field name="FILLER2" type="string" nativeType="string" size="6" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR_TIR_SEGMENT">
<field name="AR_TI_KEY" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR_TIR _SEGMENT__AR_TI_KEY" />
<field name="AR_TI_HRS_RANGE" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR _TIR_SEGMENT__AR_TI_HRS_RANGE" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR_TIR_SEGMENT__AR_TI_KEY">
<field name="AR_TI_CLASS" type="string" nativeType="string" size="3" />
<field name="AR_TI_RESID" type="string" nativeType="string" size="1" />
<field name="AR_TI_COLL" type="string" nativeType="string" size="2" />
<field name="AR_TI_MAJOR" type="string" nativeType="string" size="4" />
<field name="AR_TI_SPPGM" type="string" nativeType="string" size="3" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TIR_RECORD__AR_TIR_SEGMENT__AR_TI_HRS _RANGE">
<field name="AR_TI_LO_HR" type="string" nativeType="numstr_u" size="2" />
<field name="AR_TI_HI_HR" type="string" nativeType="numstr_u" size="2" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD">
<field name="AR_TCR_ROOT" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD__AR_TCR _ROOT" />
<field name="AR_TCR_SEGMENT" array="99" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR _RECORD__AR_TCR_SEGMENT" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD__AR_TCR_ROOT">
<field name="AR_TCR_CTR" type="string" nativeType="numstr_u" size="3" />
<field name="FILLER3" type="string" nativeType="string" size="6" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD__AR_TCR_SEGMENT">
<field name="AR_TC_KEY" type="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD__AR_TCR _SEGMENT__AR_TC_KEY" />
<field name="AR_TC_HOURS" type="string" nativeType="numstr_u" size="2" />
<field name="AR_TC_TUIT_TYPE" type="string" nativeType="string" size="1" />
</record>
<record name="AR_RECORD__VAR_0__AR_TCR_RECORD__AR_TCR_SEGMENT__AR_TC_KEY">
<field name="AR_TC_COURS" type="string" nativeType="string" size="11" />
</record>
</schema>
</adapterDef>
次に、3つのCOBOLコピーブックのサンプルを示します。 各コピーブックに共通のAR-RECORD
レコード(太字表記)に注意してください。 このフィールドは、最終のコピーブックのルート・レコードとして使用されます。
01 AR-RECORD1. 03 AR-SELECTOR PIC 9(03). 03 AR-RECKEY. 05 AR-INST PIC X(02). ** ** CONTROL RECORD ** 03 AR-CNTL-RECORD. 05 AR-CNTL-ROOT. 07 AR-CNTL-CTR PIC 9(03). 07 FILLER PIC X(06). 05 AR-CNTL-SEGMENT. 07 AR-CN-KEY. 09 AR-CN-TIR-CTR PIC 9(03). 09 AR-CN-TCR-CTR PIC 9(03). 01 AR-RECORD2. 03 AR-SELECTOR PIC 9(03). 03 AR-RECKEY. 05 AR-INST PIC X(02). ** ** TIR - INSTITUTIONAL TUITION RATES. ** 03 AR-TIR-RECORD. 05 AR-TIR-ROOT. 07 AR-TIR-CTR PIC 9(03). 07 FILLER PIC X(06). 05 AR-TIR-SEGMENT OCCURS 100 TIMES. 07 AR-TI-KEY. 09 AR-TI-CLASS PIC X(03). 09 AR-TI-RESID PIC X(01). 09 AR-TI-COLL PIC X(02). 09 AR-TI-MAJOR PIC X(04). 09 AR-TI-SPPGM PIC X(03). 07 AR-TI-HRS-RANGE. 09 AR-TI-LO-HR PIC 9(02). 09 AR-TI-HI-HR PIC 9(02). 01 AR-RECORD3. 03 AR-SELECTOR PIC 9(03). 03 AR-RECKEY. 05 AR-INST PIC X(02). ** TCR - COURSE TUITION AND FEES. ** 03 AR-TCR-RECORD. 05 AR-TCR-ROOT. 07 AR-TCR-CTR PIC 9(03). 07 FILLER PIC X(06). 05 AR-TCR-SEGMENT OCCURS 99 TIMES. 07 AR-TC-KEY. 09 AR-TC-COURS PIC X(11). 07 AR-TC-HOURS PIC 9(02). 07 AR-TC-TUIT-TYPE PIC X(01).
次に、最終のCOBOLコピーブックの例を示します。 最初のレコードはそのままコピーされ、その後のレコードはREDEFINE
が付加されています。
01 AR-RECORD. 03 AR-SELECTOR PIC 9(03). 03 AR-RECKEY. 05 AR-INST PIC X(02). ** ** CONTROL RECORD ** 03 AR-CNTL-RECORD. 05 AR-CNTL-ROOT. 07 AR-CNTL-CTR PIC 9(03). 07 FILLER PIC X(06). 05 AR-CNTL-SEGMENT. 07 AR-CN-KEY. 09 AR-CN-TIR-CTR PIC 9(03). 09 AR-CN-TCR-CTR PIC 9(03). ** ** TIR - INSTITUTIONAL TUITION RATES. ** 03 AR-TIR-RECORD REDEFINES AR-CNTL-RECORD. 05 AR-TIR-ROOT. 07 AR-TIR-CTR PIC 9(03). 07 FILLER PIC X(06). 05 AR-TIR-SEGMENT OCCURS 100 TIMES. 07 AR-TI-KEY. 09 AR-TI-CLASS PIC X(03). 09 AR-TI-RESID PIC X(01). 09 AR-TI-COLL PIC X(02). 09 AR-TI-MAJOR PIC X(04). 09 AR-TI-SPPGM PIC X(03). 07 AR-TI-HRS-RANGE. 09 AR-TI-LO-HR PIC 9(02). 09 AR-TI-HI-HR PIC 9(02). ** ** TCR - COURSE TUITION AND FEES. ** 03 AR-TCR-RECORD REDEFINES AR-CNTL-RECORD. 05 AR-TCR-ROOT. 07 AR-TCR-CTR PIC 9(03). 07 FILLER PIC X(06). 05 AR-TCR-SEGMENT OCCURS 99 TIMES. 07 AR-TC-KEY. 09 AR-TC-COURS PIC X(11). 07 AR-TC-HOURS PIC 9(02). 07 AR-TC-TUIT-TYPE PIC X(01).
次に、変数記述ファイルの例を示します。これは、cob_adl
形式に準拠する必要があります。
variant_record_name, selector_field_name, "case1", "case2",..., "caseN"
前述の例では、変数記述ファイルは次のとおりです。
AR-CNTL-RECORD, AR-SELECTOR, "1", "2", "3"
次に、OS/390またはz/OSプラットフォームでCICS TD Queueを定義するために使用するコマンドのサンプルを示します。
CEDA DEFINE TDQUEUE TDqueue ==> YTST Group ==> ATY DEscription ==> TYPE ==> INTra Extra | INTra | INDirect EXTRA PARTITION PARAMETERS DAtabuffers : 1-255 DDname : DSname : Sysoutclass : Erroroption : Ignore | Skip Opentime : Initial | Deferred REWind : Leave | Reread TYPEFile : Input | Output | Rdback RECORDSize : 0-32767 BLOCKSize : 0-32767 RECORDFormat : Fixed | Variable BLOCKFormat : Blocked | Unblocked INTRA PARTITION PARAMETERS Atifacility ==> File Terminal | File | System RECOVstatus ==> Logical No | Physical | Logical Facilityid ==> TRAnsid ==> TRIggerlevel ==> 00000 0-32767 Userid ==> NDOUBT ATTRIBUTES WAIT ==> Yes No | Yes WAITAction ==> Reject Queue | Reject NDIRECT PARAMETERS Indirectname : EMOTE PARAMETERS REMOTEName ==> REMOTESystem ==>
ATYGTEVT
CICSプログラムは、CICS一時データ・キューからイベントを戻します。
CICSプログラムがTDキューとトランザクションを使用して動作するためには、TDキューがLogically Recoverable
に設定されている必要があります。この設定では、TDキューには一度に1つのタスクのみが書込み可能で、タスクが終了した後(またはsync-pointの発行後)、他のタスクがキューに書き込めるようになります。
ATYGTEVTプログラムを使用する手順は次のとおりです。
プログラムをNAVROOT.HLQ
からCICSのDFHRPL
ライブラリ(CICS.USER.LOAD
など)にコピーします。
次のようにして、CICSでATYGTEVT
プログラムを任意の使用可能なグループ(ATY
グループなど)で定義します。
CEDA DEF PROG(ATYGTEVT) G(ATY) LANG(C) DA(ANY) DE(ATTUNIT CICSQ GET EVENTS)
次のようにしてATYGTEVT
プログラムをインストールします。
CEDA IN G(ATY)
Oracle Connectを使用するには、IBM OS/390またはz/OSプラットフォームでアダプタ定義を構成して、CICS Queueからの相互作用を処理する必要があります。これらの定義を指定するには、Oracle Studioを使用します。
次の手順を実行します。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。
Configuration Explorerで、「Oracle StudioでのIBM OS/390またはz/OSプラットフォームの設定」で定義したコンピュータのノードを開きます。
「Bindings」ノードを開きます。このコンピュータで使用可能なバインディング構成がリストされます。
「NAV」バインド・ノードを開きます。 NAVバインディング構成には、コンピュータに格納されているデータソース、アダプタおよびイベントのブランチが含まれています。
「Events」を右クリックして「New Event」を選択し、「New Event」ウィザードを開きます。
キュー・イベントの名前を入力します。
注意: eventは予約語であり、イベント名には使用できません。 |
次の図に示すように、「Type」リストから、イベント・タイプとして「CICS Queue」を選択します。
「Finish」をクリックします。
注意: 「Type」リストに表示されるその他のイベントは、サイトにインストールされているOracle Connectのバージョンではサポートされません。 |
OracleAS Adapter for CICS Queueには、情報の受渡しに使用する構造など、相互作用について記述されたメタデータが必要です。
インポート時に、COBOLコピーブック・ファイルと変数記述ファイルが、Oracle Studioを実行しているコンピュータにコピーされます。
相互作用のメタデータを生成する手順は、次のとおりです。
Configuration Explorerで、「CICS Queueアダプタの構成」で定義したCICS Queueアダプタを選択します。
Queueアダプタを右クリックして「Edit metadata」を選択します。
「Metadata」タブが表示され、Queueアダプタが「Adapters」リストの下に表示されます。
「Imports」を右クリックして「New Import」を選択します。
新規インポートの画面が表示されます。
インポートの名前を入力します。 名前に使用できるのは、文字、数字およびアンダースコアのみです。
「Import Type」リストで「CICS Queue Import Manager」を選択します。
「Finish」をクリックします。
インポート・タイプを定義した後は、「Metadata Import」ウィザードがOracle Studioで開きます。メタデータの作成には、COBOLコピーブックが使用されます。 インポート・ウィザードでは、レコード構造が生成されます。これは、アウトバウンド相互作用に対してレコードを定義するために使用されます。
「Metadata Import」ウィザードで「Add」をクリックします。 「Select Resources」画面が表示されます(図2-20)。この画面で、ローカル・コンピュータからファイルを選択するか、別のコンピュータからファイルをコピーするかを選択できます。
ファイルが別のコンピュータにある場合は、「My FTP Sites」を右クリックして「Add」を選択します。 または、「Add FTP Site」をダブルクリックします。「Add FTP Site」画面が表示されます。
COBOLコピーブックが常駐しているサーバー名またはIPアドレスを入力し、有効なユーザー名とパスワードを入力してコンピュータにアクセスし(匿名アクセスを使用する場合は、「Anonymous connection」をクリック)、「OK」をクリックします。使用可能なサイトのリストにFTPサイトが追加されます。
注意: 選択したサーバーへのアクセスには、高位修飾子としてユーザー名が使用されるため、ユーザーがファイルを参照および転送できます。 |
次の図に、「Select Resource」画面を示します。
コンピュータを右クリックして「Set Transfer Type」を選択します。 転送タイプ(「ASCII」または「BINARY」)を入力し、「OK」をクリックします。
追加したサイトのノードを開いて、必要なCOBOLファイルを探します。 高位修飾子を変更するには、コンピュータを右クリックして「Change Root Directory」を選択します。 高位修飾子を引用符で囲んで入力し、「OK」をクリックします。
ファイルを選択(複数選択可)し、「Finish」をクリックします。 「Metadata Import」ウィザードに、選択したファイルが表示されます。
「Browse」をクリックし、変数記述COBOLファイルにナビゲートします。 必要に応じて、前述のステップ2〜6を繰り返します。
「Finish」をクリックします。
インポート・ウィザードで、「Next」をクリックします。
次の図に示すように、「Apply Filters」画面が表示されます。
コピーブックにフィルタを適用します。 使用可能なフィルタは表2-15に示されています。 必要に応じて、さらに変数記述フィルタを適用します。
「Next」をクリックします。
次の図に示すように、「Configure Adapter Specification」画面が表示されます。
「Events Record」フィールドの「Value」列に、使用するCOBOLコピーブックの名前を入力します。
「Events Variant Field」フィールドの「Value」列に、関連するイベントのデータを記述する変数(再定義されたレコード)の名前を入力します。 このプロパティは、複数のイベント・タイプが使用される場合のみ指定します。 そうでない場合は空白にしておきます。
ハイフンを置換するかどうかを指定します(true/false
)。
メタデータのイベント・ヘッダーを表示するかどうかを指定します(true/false
)。
「Next」をクリックしてアダプタのメタデータ定義を生成します。
データをIBM OS/390またはz/OSプラットフォームのいずれに転送するかを指定し、「Finish」をクリックします。
アダプタ相互作用を記述したXMLは、Oracle Studioの「Design perspective」の「Metadata」タブで、アダプタの「Imports」ノードの下に表示されます。
アダプタ相互作用およびこれらの相互作用の入出力レコードを記述したXMLスキーマは、「アウトバウンド相互作用の生成」および「インバウンド相互作用の生成」で説明したように、インポート手順の実行時に自動的に作成されます。