OracleAS Adapter for IMS/DBでは、標準ANSI '92 SQLを基本的にサポートするとともに、アダプタ相互作用を指定する際に使用できるいくつかの拡張機能をサポートしています。
この付録の構成は、次のとおりです。
OracleAS Adapter for IMS/DBでは、相互作用で指定する際、SELECT
、DELETE
、INSERT
およびUPDATE
の各文をサポートしています。
OracleAS Adapter for IMS/DBでは、SQL文で次の演算子を使用できます。
OracleAS Adapter for IMS/DBでは、SQL文で次の関数を使用できます。
Oracle関数 | Oracle Connect関数 | 使用方法 | コメント |
---|---|---|---|
|| |
|| |
str1 || str2 |
str2と連結されたstr1の文字列が戻されます。 |
Ascii |
Ascii |
Ascii(c) |
cのASCII値が戻されます。 |
Chr |
Chr |
Chr(ascii) |
指定のASCII値に対応する文字が戻されます。 |
Instr |
Position |
Position(str2, str1) |
str2でstr1が最初に出現した位置について、str2の索引が戻されます。 |
Length |
Length |
Length(str) |
strのバイト数が戻されます。 |
Lower |
Lower |
Lower(str) |
strが小文字で戻されます。 |
Lpad |
Lpad |
Lpad(str, n) |
先頭にn個の空白を追加したstrが戻されます。 |
Ltrim |
Ltrim |
Ltrim(str) |
先頭の空白を削除したstrが戻されます。 |
Rpad |
Rpad |
Rpad(str, n) |
末尾にn個の空白を追加したstrが戻されます。 |
Rtrim |
Rtrim |
Rtrim(str) |
末尾の空白を削除したstrが戻されます。 |
Substr |
Substr |
Substr(str, n [, m]) |
strのn番目の文字から始まりm文字の長さの部分文字列が戻されます。mが指定されていない場合は、文字列の最後まで戻されます。 |
Upper |
Upper |
Upper(str) |
strが大文字で戻されます。 |
Oracle関数 | Oracle Connect関数 | 使用方法 | コメント |
---|---|---|---|
Avg |
Avg |
Avg(exp) |
式expの平均値を戻します。 |
Count |
Count |
Count(exp) |
式expのカウントを戻します。 |
Max |
Max |
Max(exp) |
式expの最大値を戻します。 |
Min |
Min |
Min(exp) |
式expの最小値を戻します。 |
Sum |
Sum |
Sum(exp) |
式expの合計を戻します。 |
表D-5 数学関数
Oracle関数 | Oracle Connect関数 | 使用方法 | コメント |
---|---|---|---|
Abs |
Abs |
Abs(n) |
nの絶対値を戻します。 |
Ceil |
Ceil |
Ceil(n) |
最も近い整数に切り上げたnを戻します。 |
Cos |
Cos |
Cos(n) |
nのコサイン値を戻します。 |
Exp |
Exp |
Exp(n) |
nの指数値を戻します。 |
Floor |
Floor |
Floor(n) |
最も近い整数に切り下げたnを戻します。 |
Ln |
Ln |
Ln(n) |
nの自然対数値を戻します。 |
Log |
Log |
Log(n) |
nの対数値を戻します。 |
Mod |
Mod |
Mod(n, m) |
nをmで除算した後の整数値を戻します。 |
Nvl |
Nvl |
Nvl(exp1, exp2) |
exp1がNULLの場合にexp2を戻します。 |
Power |
Power |
Power(n, m) |
nのm乗を戻します。 |
Round |
Round |
Round(n, m) |
小数部分をm桁に端数処理したnを戻します。 |
Sin |
Sin |
Sin(n) |
nのサイン値を戻します。 |
Sqrt |
Sqrt |
Sqrt(n) |
nの平方根を戻します。 |
Tan |
Tan |
Tan(n) |
nのタンジェント値を戻します。 |
Trunc |
Trunc |
Trunc(n, m) |
nの絶対値を戻します。 |
次のSQL拡張機能をアダプタ相互作用に組み込み、IMS/DBの階層データを処理できます。
階層問合せでは、ネストしたSELECT
文で取得した行セットの列の1つとして、SELECT
文をネストします。
中カッコ({})を使用してネストを区切ります。
IMS/DBデータソースに階層的に格納されたデータは、ハイフンと右矢印(->)を使用して参照でき、ソース内の親子関係を示すことができます。
FROM … parent_name->child1->child2… [alias]
または、親表の別名を使用します。
FROM … parent_alias->child1->child2… [alias]