Oracle Studioを使用すると、アウトバウンド・アダプタ相互作用を定義できます。さらに、Oracle Studioでは、これらの相互作用で使用する入力構造および出力構造を定義します。 相互作用および入力構造と出力構造は、Oracle Studio内のDesignパースペクティブの「Metadata」タブで、メタデータとして保守されます。
この付録の構成は、次のとおりです。
Oracle Studioを使用してIMS/DBデータソースのメタデータを保守する手順は、次のとおりです。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。
必要なコンピュータのノードを開きます。
「Bindings」ノードを開きます。
「NAV」バインド・ノードを開きます。
「Data sources」ノードを開いて、データソースを表示します。
IMS/DBデータソースを右クリックして、「Edit Metadata」を選択して「Metadata」タブを表示します。
次の図に「Metadata」タブを示します。
Metadata Explorerで表示する表を右クリックし、「Edit」を選択します。
メタデータ・エディタが開き、「General」タブに表の一般詳細が表示されます。次のタブを使用して、メタデータを表示および編集します。
「General」タブを使用して、表名や表の編成方法など、表全体に関する情報を保守します。
次の図に「General」タブを示します。
「General」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
表A-1 「General」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Table name |
表の名前を指定します。 |
Comment |
表の説明(オプション)。 |
Data File |
表が含まれるファイルの位置を指定します。 |
Organization |
表で表されるレコードの編成方法を指定します。表示されるオプションはレコードによって異なります。次のオプションから選択できます。 Index Sequential Relative: RRDSファイルで使用します。相対ファイルの特定のレコード番号へのアクセスは、疑似列を使用し、レコード位置を指定して実行されます。 疑似列はシャープ記号(#)を使用して指定されます。次に例を示します。 SELECT * FROM colleges WHERE # = 6 |
Record format |
表で表されるレコードの書式設定を指定します。表示されるオプションはレコードによって異なります。IMS/DBレコードでは固定書式を使用します。 |
Maximum record length |
レコード長を指定します。 |
Filter Expression |
|
IMS/DB固有のコマンドは「DB Command」画面に表示されます。この画面は「DB Command」をクリックして開きます。
次の図に「DB Command」画面を示します。
表示される情報はメタデータの生成時に自動的に生成され、変更できません。
「Columns」タブを使用して、表の列を表すメタデータを指定します。 次の図に「Columns」タブを示します。
「Columns」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
表A-2 「Columns」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Column Name |
列の名前。 |
Data Type |
列に含まれるデータのデータ型。このフィールドを選択すると、選択可能なデータ型のリストが表示されます。 関連項目: 選択可能なデータ型の詳細は、「データ型のマッピング」を参照してください。 |
Size |
列に割り当てられたサイズ。 |
Scale |
定義はデータ型によって異なります。10進数のデータ型の場合、この値は小数点以下の桁数になります。この値は、桁数より小さい数値であることが必要です。 デフォルト値は |
Offset |
レコード内のフィールドの絶対オフセット。 「Column Properties」では、選択した列に関するプロパティを指定します。 |
Alias |
配列のデフォルト仮想表名を置換するのに使用する名前。仮想表名は、配列名をレコード名に追加して生成されます。したがって、配列に別の配列が含まれる場合、ネストした配列の名前は、レコード名に親配列とネストした配列の名前を追加した名前になります。デフォルトで生成された仮想表名が長すぎて使用できない場合は、別名を指定して長い名前と置換します。 |
Array dimension |
配列を構成する列のグループが出現する最大数。 |
Comment |
特定の列に関するコメント。 |
OnBit |
「BIT」フィールドのビットの位置、および「BITS」フィールドの開始ビット。 |
Empty value |
挿入操作時に値が指定されていない場合のフィールドの値。 |
Null value |
挿入操作時に値が指定されていない場合のフィールドのNULL値。 |
DBcommand |
列に対するIMS/DB固有のコマンド。表示される情報はメタデータの生成時に自動的に生成され、変更できません。 |
Nullable |
現行フィールドにNULL値を含めることができます。 |
Updateable |
現行フィールドは更新可能です。 |
Explicit select |
注意: 「Explicit select」で定義されたフィールドを取り出す問合せには、アスタリスク(*)を含めることができません。次のような文を考えてみます。
この属性を無効にするには、データソースのプロパティで、Oracle StudioのdisableExplicitSelect属性を指定します。 |
Auto increment |
現行フィールドは |
Hidden |
現行フィールドはユーザーに表示されません。 |
「Indexes」タブを使用して、表の索引を表すメタデータを指定します。
注意: 「Indexes」タブに情報が表示されるのは、「General」タブの「Organization」フィールドがIndex に設定されている場合のみです。 |
次の図に、「Indexes」タブを示します。
「Indexes」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
表A-3 「Indexes」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Name |
現行表の既存の索引の名前。 |
Order |
索引によって取得された行の並び順。 |
DB Command |
索引に対するIMS/DB固有のコマンド。表示される情報はメタデータの生成時に自動的に生成され、変更できません。 |
Comment |
選択した索引に関するコメント(オプション)。 |
Type |
索引のタイプを指定します。次のタイプから選択できます。
|
「Statistics」タブを使用して、表の統計を更新します。 次の図に「Statistics」タブを示します。
「Statistics」タブは、次の各表に示すフィールドで構成されています。
表A-4 「Statistics」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
No. of rows |
表内の行の概数。 値が |
No. of blocks |
表内のブロックの概数。 注意: 表の行数もブロック数も指定されていない場合は、表に対する問合せが最適ではない方法で実行される可能性があります。 |
「Columns」グループ・ボックスを使用して、表内の各列のカーディナリティを指定します。
表A-5 「Columns」グループのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Column name |
表内の列。 |
Cardinality |
列内の異なる値の数。 値が |
「Indexes」グループ・ボックスを使用して、表内の各索引の列に対してカーディナリティを指定します。
表A-6 「Indexes」グループのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Indexes and segments |
表内の索引とセグメント。 |
Cardinality |
索引内の異なるキー値の数。 値が |
「Statistics」タブの「Update」をクリックして、表に関する更新済の統計を生成します。 次の図に示すように、「Update Statistics」画面が表示されます。
次の表に、統計を更新するために使用するフィールドを示します。
「Type」グループを使用して、次のフィールドを指定します。
表A-7 「Type」グループのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Estimated |
戻される統計情報量の見積り。 |
Estimated with rows |
戻される統計情報量の見積り。見積りには、表内の行数の見積りが含まれます。テキスト・ボックスに数値を指定します。ここで指定する値が正しい値か、または正しい値に近いことを前提にして、この数値を使用して統計の生成時間を短縮します。 |
「Resolution」グループを使用して、次のフィールドを指定します。
表A-8 「Resolution」グループのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Exact |
正確な統計情報が戻されます。このタスクは時間がかかる可能性があり、大きい表ではディスク領域の問題が発生する場合があることに注意してください。 |
Default |
表および索引に関する情報のみが収集されます。部分索引および列に関する情報は収集されません。 |
All columns and indexes |
表、索引、部分索引および列に関する情報が収集されます。 |
Select columns and indexes |
統計を収集する列および索引を選択できるようにします。 列または索引の有効リストで、統計を収集する列をクリックします(複数の列または索引を選択する場合は、[Shift]または[Ctrl]を押しながらクリックします)。 |
「Source」タブには、メタデータのXML表現が表示されます。
Oracle Studioを使用して、IMS/DBアダプタのメタデータを保守します。
「スタート」メニューから、「プログラム」→「Oracle」→「Studio」を選択します。
必要なコンピュータのノードを開きます。
「Bindings」ノードを開きます。
「NAV」バインド・ノードを開きます。
「Adapters」ノードを開き、アダプタ・リストを表示します。
IMS/DBアダプタを右クリックし、「Edit Metadata」を選択して「Metadata」タブを開きます。
Metadata Explorer内の必要な相互作用を右クリックして、「Edit」を選択します。
メタデータ・エディタが開き、「General」タブに表の一般詳細が表示されます。次のタブを使用して、メタデータを編集します。
「General」タブを使用して、アダプタおよびアダプタへの接続に関する一般情報を保守します。
次の図に「General」タブを示します。
「General」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
表A-9 「General」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Adapter definition name |
アダプタ定義の名前を指定します。 |
Description |
アダプタを識別する説明を入力します。 |
Authentication mechanism |
アダプタにアクセスするための認証を指定します。選択可能なメカニズムは次のとおりです。
|
Max request size |
XMLリクエストまたはリプライの最大サイズをバイト単位で指定します。この値より長いメッセージは拒否され、エラーが発生します。 |
Max active connections |
1つのアダプタ(プロセス)での同時接続の最大数を指定します。 |
Max idle timeout |
アクティブな接続のアイドル期間の最大時間を秒単位で指定します。この時間を経過すると、接続はクローズされます。 |
Adapter Specifications |
相互作用に関するアダプタ固有のプロパティを指定します。IMS/DBバックエンド・アダプタにアダプタ固有のプロパティはありません。 |
「Interaction」タブを使用して、相互作用の入力定義と出力定義の他に、相互作用の一般詳細を定義します。
次の図に「Interaction General」タブを示します。
「Interaction General」タブタブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
表A-10 「Interaction General」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Interaction name |
相互作用の名前を指定します。 |
Description |
相互作用に関するわかりやすい識別子を入力します。 |
Mode |
相互作用のモードを決定します。選択可能な相互作用のモードは次のとおりです。
|
Input record |
入力レコードを識別します。 |
Output record |
相互作用の結果の出力レコードを識別します。 |
「Interaction Advanced」タブを使用して、SQL文のタイプとプロパティ、手動問合せ調整、表のプロパティなど、相互作用に関する詳細なパラメータを定義します。
次の図に「Interaction Advanced」タブを示します。
次の表に、「Interaction Advanced」タブを構成するフィールドと使用方法を示します。
「Schema General」タブを使用して、相互作用の入力および出力レコード構造の一般詳細を定義します。
次の図に「Schema General」タブを示します。
「Schema General」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
「Schema Record」タブを使用して、相互作用の入力および出力レコード構造を定義します。
次の図に「Schema Record」タブを示します。
「Schema Record」タブは、次の表に示すフィールドで構成されています。
「Fields List」領域を使用して、レコード内の単一データ項目を定義します。
表A-13 「Schema Record」タブのコンポーネント
フィールド | 説明 |
---|---|
Name |
フィールドの名前を指定します。 |
Type |
フィールドのデータ型。有効なデータ型は次のとおりです。
|
Length |
NULL終端文字を含むフィールドのサイズ(データ型がNULL文字終了をサポートしている場合)。 |
注意: フィールド・プロパティを指定するには、「Specifications」ボックスを使用します。 |
「Source」タブには、アダプタ・メタデータのXML表現が表示されます。