ヘッダーをスキップ

Oracle HTTP Server スタンドアロン・デプロイの管理Apache 2.0ベース
10g(10.1.3.1.0)

B31848-02
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

C よくある質問

この付録では、Oracle HTTP Serverに関してよくある質問とそれに対する回答について説明します。

関連資料

Apache Serverマニュアルの「Frequently Asked Questions」 

該当する場合は、Apache Software Foundationのマニュアルを参照しています。

C.1 アプリケーション固有のエラー・ページの作成

Oracle HTTP Serverには、エラー処理用のデフォルトのコンテンツ・ハンドラが用意されています。ErrorDocumentディレクティブを使用すると、デフォルトを上書きできます。

関連資料

Apache Serverマニュアルの「ErrorDocument directive」 

C.2 ISP(仮想ホスト)の顧客に対するHTTPSの提供

HTTPの場合、Oracle HTTP Serverでは名前ベースおよびIPベースという2種類の仮想ホストがサポートされます。HTTPSでサポートされるのは、IPベースの仮想ホストのみです。

HTTPにIPベースの仮想ホストを使用している場合、顧客の仮想サーバーは顧客別IPアドレスのポート80でリスニングしています。このような顧客にHTTPSを提供するには、同じ顧客別IPアドレスのポート4443でリスニングするユーザーごとに仮想ホストを追加し、mod_osslのディレクティブの使用などのSSLディレクティブを使用して顧客ごとのSSL特性を指定します。各顧客が専用ウォレットとサーバー証明書を使用できることに注意してください。

HTTPに名前ベースの仮想ホストを使用している場合、顧客の仮想サーバーは共有IPアドレスのポート80でリスニングしています。このような顧客にHTTPSを提供するには、共有IPアドレスのポート4443でリスニングする共有IPの仮想ホストを1つ追加します。すべての顧客は、ウォレットやISPのサーバー証明書などのSSL構成を共有します。

関連項目

「rootとしてのOracle HTTP Serverの実行」 

C.3 キャッシュとしてのOracle HTTP Serverの使用

ProxyRequestsを「On」に設定し、CacheRootディレクティブを設定することで、Oracle HTTP Serverをキャッシュとして使用できます。

関連資料

Apache Serverマニュアルの「ProxyRequestsdirective」および「CacheRootdirective」 

C.4 異なる言語およびキャラクタ・セット・バージョンのドキュメントの使用

Apacheサーバーの機能に与えられた汎用名であるMultiviewsを使用すると、リクエストに対するレスポンスで様々なバージョンの言語と文字固有のドキュメントを提供できます。

関連資料

Apache Serverマニュアルの「Multiviews」 

C.5 ファイアウォールの後方にあるHTTP Serverへのプロキシ依存のリクエストの送信

CacheディレクティブではなくProxyディレクティブを使用して、ファイアウォール間でプロキシ依存のリクエストを送信する必要があります。

C.6 mod_oc4j情報

mod_oc4jは、Webサーバー(通常はOracle HTTP Server)と統合するモジュールであり、リクエストをバックエンドのOC4Jプロセスにルーティングします。OPMNモジュールにより、mod_oc4jは様々なOC4Jプロセスのステータスを認識できるため、稼働中のプロセスに対してのみルーティングを行います。また、mod_oc4jはOracle Application ServerのクラスタおよびOC4Jアイランドの概念も認識し、それに応じてルーティングすることで最大限の透過的フェイルオーバーを提供します。

関連項目

「mod_oc4j」 

C.7 mod_oc4jと他のWebサーバーとの互換性

mod_oc4jは、IIS、Sun ONEおよびOracle HTTP Server以外のApacheサーバーなど、その他のWebサーバーをサポートしています。

C.8 SSLを使用したmod_oc4jとOC4Jとの通信

mod_oc4jとOC4Jプロセス間のAJP通信は、AJP/SSLを介して実行できます。これに対する妨害は以前からありませんでした。また、mod_oc4jとOC4Jが通信するたびにSSLネゴシエーションが発生することはなく、パフォーマンスへの影響はより少なくなっています。

関連項目

「mod_oc4JとOC4J間でのSSLの有効化」 

C.9 Oracle HTTP Serverのリリース番号

Oracle HTTP Serverは、Apacheバージョン1.3.31をベースとしています。

C.10 Oracle HTTP ServerへのApacheセキュリティ・パッチの適用

次の理由で、Oracle HTTP ServerにはApacheセキュリティ・パッチを適用できません。

C.11 Oracle HTTP Serverからの出力の圧縮

mod_gzipなど、この目的のためにプラグインできる他のフリーウェア・モジュールもありますが、その使用はサポートされていません。これらのモジュールを使用すると、EAPIに関してエラー・メッセージが表示されることがありますが、通常は無視できます。

C.12 PHPのサポート

リリース3(10.1.3)ではmod_phpが完全にサポートされています。

関連項目

「mod_php」 

C.13 ファイアウォールおよびクラスタ全体で機能するネームスペースの作成

一般的に、1つの分散Webサイトのすべてのサーバーは、単一のURLネームスペースで一致している必要があります。すべてのサーバーがそのネームスペースの一部を処理し、処理対象ではないURLへのリクエストをそのURLにより近いサーバーへリダイレクトまたは送信できます。たとえば、次のようなネームスペースがあるとします。

/app1/login.html
/app1/catalog.html
/app1/dologin.jsp
/app2/orderForm.html
/apps/placeOrder.jsp

まず、app1をserver1、app2をserver2とすることで、このネームスペースを2つのWebサーバーにマップできます。server1の構成は次のようになります。

Redirect permanent /app2 http://server2/app2
Alias /app1 /myApps/application1
<Directory /myApps/application1>
  ...
</Directory>

server2の構成は補足的なものです。コンテンツ・タイプ(server1はHTML、server2はJSP)でネームスペースを区切る場合、サーバー構成を変更してファイルを移動しますが、アプリケーション自体を変更する必要はありません。その結果、server1の構成は次のようになります。

RedirectMatch permanent (.*) ¥.jsp$ http://server2/$1.jsp
AliasMatch ^/app(.*) ¥.html$ /myPages/application$1.html
<DirectoryMatch "^/myPages/application¥d">
  ...
</DirectoryMatch>

実際のリダイレクションの量は、F5システムのBigIPなどのハードウェア・ロード・バランサを、リクエストをURLに基づいてserver1またはserver2に送信するように構成することで最小化できることに注意してください。

C.14 ハッカーからのWebサイトの保護

多数の攻撃があり、日々新たな攻撃が発生しています。次にサイトの保護に関する一般的なガイドラインを示します。サイトを完全に保護することはできませんが、安易なターゲットとなることは回避できます。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2007 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引