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Oracle Containers for J2EEデプロイメント・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31850-01
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10 デプロイに対するOC4J Antタスクの使用方法

OC4Jで提供される一連のAntタスクでは、特定のOC4Jインスタンス、またはグループ内のすべてのOC4Jインスタンスで同時にデプロイ関連操作を実行できます。Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.1.0)では、グループとは、同じクラスタ・トポロジに属する一連の同期的なOC4Jインスタンスを指し、クラスタ・トポロジは緩やかに接続された2つ以上のOracle Application Serverノードを指します。

この章では、Antタスクについて説明し、タスクをアプリケーション・ビルド・プロセスに統合するためのガイドラインを示します。OC4J Antタスクでは、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに対して次の操作を実行できます。

表10-1はOC4J Antタスクをその参照先とともに示します。

表10-1 OC4J Antタスク

Antタスク名 説明

addDataSourceConnectionPool

「データソース接続プールの追加」


addDestination

「JMS宛先の追加」


addJMSConnectionFactory

「JMSコネクション・ファクトリの追加」


addManagedDataSource

「マネージド・データソースの追加」


addNativeDataSource

「ネイティブ・データソースの追加」


bindWebApp

「特定のWebサイトへのWebモジュールのバインドとコンテキストURIの設定」


bindAllWebApps

「1つのWebサイトへのすべてのWebモジュールのバインド」


compileJsp

『Oracle Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』のAntタスクを使用したJSPのプリコンパイルに関する項

deploy

「J2EEアプリケーション(EAR)のデプロイ」

「スタンドアロンWebモジュール(WAR)のデプロイ」

「スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)のデプロイ」


getDataSourcesDescriptor

「アプリケーションのデータソース記述子の取得」


getDestinations

「JMS宛先に関する情報の取得」


getJMSConnectionFactories

「JMSコネクション・ファクトリに関する情報の取得」


publishSharedLibrary

「共有ライブラリのインストール」


modifySharedLibrary

「既存の共有ライブラリの変更」


redeploy

「アーカイブの再デプロイ」


removeDataSourceConnectionPool

「データソース接続プールの削除」


removeDestination

「JMS宛先の削除」


removeJMSConnectionFactory

「JMSコネクション・ファクトリの削除」


removeManagedDataSource

「マネージド・データソースの削除」


removeNativeDataSource

「ネイティブ・データソースの削除」


removeSharedLibrary

「共有ライブラリの削除」


restartServer

「OC4Jインスタンスの再起動と停止」


shutdownServer

「OC4Jインスタンスの再起動と停止」


start

「アプリケーションの起動、再起動と停止」


stop

「アプリケーションの起動、再起動と停止」


testDatabaseConnection

「データベース接続のテスト」


testDataSource

「データソースのテスト」


testDataSourceConnectionPool

「データソース接続プールのテスト」


undeploy

「アーカイブのアンデプロイ」


updateEJBModule

「デプロイ済EJBモジュールでの変更済クラスの更新」



Application Server Controlコンソールまたはadmin_client.jarコマンドライン・ユーティリティで同様のデプロイ・タスクを実行できます。第9章「デプロイに対するApplication Server Controlコンソールの使用方法」では、デプロイに対するApplication Server Controlコンソールの使用方法を説明します。第11章「デプロイに対するadmin_client.jarユーティリティの使用方法」では、デプロイ・タスクに対するadmin_client.jarの使用方法を説明します。

次の項目について説明します。


注意:

この章で説明するOC4J Antタスクは、Apache Antバージョン1.6.5での使用を目的としています。

Apache Ant製品の最新のドキュメントを入手するには、次のリンクを参照してください。

http://ant.apache.org/manual/

「EclipseによるOC4J管理クライアントのAntタスクの使用方法」の説明にあるとおり、EclipseからのWebアプリケーションのデプロイにOC4J Antタスクを使用することもできます。

OC4J Antタスクの使用準備

この項では、OC4J Antタスクを使用するための前提条件とガイドラインを示します。次の項目について説明します。

OC4J Antタスク使用の前提条件への対応

このドキュメントで説明されているデプロイ関連のOC4J Antタスクを使用するには、次の前提条件が必要です。

  • 1.6.5以上のAntバージョン

    Ant 1.6.5は、OC4JのORACLE_HOME/antディレクトリ構造にインストールされます。

  • OC4Jがインストールされたディレクトリに設定されているORACLE_HOME環境変数

  • Java2 Standard Edition SDKの場所に設定されているJAVA_HOME環境変数

環境変数の設定の詳細は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』を参照してください。

環境へのOC4J Antタスクの組込み

OC4JのインストールではAnt 1.6.5とOC4J Antタスク用のファイルが含まれます。Antタスクを使用する前に、これらを環境に組み込む必要があります。

oracle-ant.jarは、デフォルトでORACLE_HOME/ant/libディレクトリにインストールされます。次のAnt関連ファイルは、OC4JのORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリにインストールされます。

  • ant-oracle-classes.jar

    コンパイル済Antタスク・クラスを含むJARファイル

  • Antタスクの実行プロパティを指定するため編集可能なプロパティ・ファイルのant-oracle.properties

  • ant-oracle.xml

    Ant <import>タスクを使用して、Antビルド・ファイル(build.xml)にインポートできるXMLファイル。これが必要になるのは、oracle-ant.jarORACLE_HOME/ant/libディレクトリにインストールされていない場合のみです。

OC4JのORACLE_HOME/ant(デフォルト)にインストールされたAnt 1.6.5実装を使用するためのビルド環境を設定するには、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/ant/binをシステムPATH環境変数に追加します。

  2. Antビルド・ファイル(build.xml)の<project>要素でoracleネームスペースを宣言します。OC4J Antタスクは、build.xmlでこのネームスペースを使用して参照されます。次に例を示します。

    <project name="test" default="all" basedir="."
      xmlns:oracle="antlib:oracle">
    
    
  3. (オプション)ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.propertiesファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesでファイルを変更し、そのファイルをビルド・スクリプトから参照することもできますが、元のファイルはテンプレートとして保存することをお薦めします。

  4. (オプション)Antタスクに渡す引数の値をant-oracle.propertiesファイルで設定します。

    ファイル内のプロパティは、OC4Jのデフォルト値に設定されます。このファイルには、ORACLE_HOMEJAVA_HOMEなどの環境変数設定も読み込まれています。必要に応じて、ターゲットのOC4Jインスタンスの構成を反映するように、これらのプロパティを編集できます。

  5. (オプション)ant-oracle.propertiesファイルをビルド・ディレクトリにコピーした場合、コピーしたファイルをビルド・スクリプト(build.xml)内で参照する必要があります。次に例を示します。

    <property file="ant-oracle.properties"/>
    

OC4J外部のAnt 1.6.5を使用するAntタスクの組込み

この項では、OC4J外部のAnt 1.6.5実装を使用するようにビルド環境を設定する手順を説明します。

  1. ANT_HOME/ant/binをシステムPATH環境変数に追加します。

  2. ANT_HOME環境変数をインストール済Antを示すように設定し、JAVA_HOME環境変数をJava2 Standard Edition SDKの場所を示すように設定します。

    共通のANTインストール・ディレクトリはORACLE_HOME/antです。

  3. Antビルド・ファイル(build.xml)の<project>要素でoracleネームスペースを宣言します。OC4J Antタスクは、build.xmlでこのネームスペースを使用して参照されます。

    <project name="test" default="all" basedir="."
      xmlns:oracle="antlib:oracle">
    
    
  4. ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.propertiesファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesでファイルを変更し、そのファイルをビルド・スクリプトから参照することもできますが、元のファイルはテンプレートとして保存することをお薦めします。

  5. Antタスクに渡す引数の値をant-oracle.propertiesファイルで設定します。

    ファイル内のプロパティは、OC4Jのデフォルト値に設定されます。このファイルには、ORACLE_HOMEJAVA_HOMEなどの環境変数設定も読み込まれています。必要に応じて、ターゲットのOC4Jインスタンスの構成を反映するように、これらのプロパティを編集できます。

  6. ORACLE_HOME/j2ee/utilitiesディレクトリのant-oracle.xmlファイルを、ビルド・ファイル(build.xml)があるディレクトリにコピーします。

  7. ビルド・ファイルの最上位レベルにこの<import>要素を追加します。

    <import file="ant-oracle.xml"/>
    

デプロイヤURIの設定

AntタスクdeployerUriに渡される重要なプロパティです。タスクのターゲットOC4Jインスタンスを指定します。URIの構文は、ターゲットのインスタンスによって異なります。

このURIの書式は、次の項目を参照してください。

OC4Jインスタンス・グループに対するタスクの起動

グループ内のすべてのOC4Jインスタンスをデプロイ・ターゲットとして指定する場合は、次のURIを使用します。グループは、同じクラスタ・トポロジに属するOC4Jインスタンスの同期的なセットです。たとえば、クラスタ内のデフォルト・グループ(default_group)に属する、すべてのOC4Jインスタンスで同時にデプロイ操作を実行するターゲットとして、default_groupを指定できます。

このURIでは、OPMNベースのクラスタリング・フレームワークが使用されます。クラスタ内のOracle Application Serverノードに対するホスト名と、オプションでOPMNリクエスト・ポートのみを指定する必要があります。これによってアプリケーションは、クラスタ内の他のノードすべてに対するホスト名およびOPMNポートを取得することが可能になります。

URIの構文は次のとおりです。

deployer:cluster:[rmis]:opmn://host[:opmnPort]/groupName

次に例を示します。

deployer:cluster:opmn://node1/default_group

表10-2 ターゲットがグループの場合のURIパラメータ

パラメータ 説明

rmis

オプション。ターゲットでORMI over SSL(ORMIS)を利用している場合に指定します。

host

必須。クラスタ内のOracle Application Serverノードのホスト名。任意のノードを指定できます。クラスタの他のノードのリストは、このノードから取得されます。

opmnPort

オプション。opmn.xmlに指定されているOPMNリクエスト・ポート。指定しない場合、デフォルト・ポート6003が使用されます。

groupName

必須。ターゲットOC4Jインスタンスが属するグループの名前。


特定のOC4Jインスタンスに対するタスクの起動

クラスタ内のインスタンスを含めた、特定のOPMN管理のOC4Jインスタンスをターゲットとする場合は、次のURIを使用します。URIの接頭辞では、clusteroc4jで置き換えられます。

インスタンスのホストとして機能するOracle Application Serverノードのホスト名を指定します。ノードのホスト名またはポートが不明な場合は、クラスタ内の別のノードのホスト名とOracle Application Serverインスタンスの名前を指定することができます。アプリケーションはOPMNクラスタリング・フレームワークを使用して、Oracle Application Serverインスタンスのホストとして機能するノードを見つけます。

URIの構文は次のとおりです。

deployer:oc4j:[rmis]:opmn://host[:opmnPort]/[iASInstanceName]
/oc4jInstanceName

次に例を示します。

deployer:oc4j:opmn://server.company.com:6015/instance2/oc4j_2

表10-3 ターゲットが特定インスタンスの場合のURIパラメータ

パラメータ 説明

rmis

オプション。ターゲットでORMI over SSL(ORMIS)を利用している場合に指定します。

host

必須。ターゲットとするクラスタ内のOracle Application Serverノードのホスト名。

opmnPort

オプション。opmn.xmlに指定されているOPMNリクエスト・ポート。指定しない場合、デフォルト・ポート6003が使用されます。

iASInstanceName

オプション。ターゲットとするOracle Application Serverインスタンスの名前(hostに指定したノードにこのインスタンスがない場合)。

oc4jInstanceName

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの名前。


スタンドアロンOC4Jサーバーに対するタスクの起動

スタンドアロンOC4Jサーバー・インスタンスをターゲットとする場合は、次のいずれかのURIを使用します。

RMIを使用する場合、URI構文は次のとおりです。

deployer:oc4j:host:rmiPort

ORMI over SSL(ORMIS)を使用する場合、URI構文は次のとおりです。

deployer:oc4j:rmis:host:ormisPort

次に例を示します。

deployer:oc4j:myserver:23791
deployer:oc4j:rmis:myserver:23943

表10-4 ターゲットがスタンドアロンOC4Jの場合のURIパラメータ

パラメータ 説明

rmis

ターゲットでORMI over SSL(ORMIS)を利用している場合は必須。

host

必須。クラスタ内のOracle Application Serverノードのホスト名。任意のノードを指定できます。クラスタの他のノードのリストは、このノードから取得されます。

rmiPort

RMIを使用する場合は必須。インスタンス固有のrmi.xmlファイルに指定されているRMIポート。

ormisPort

ORMISを使用する場合は必須。インスタンス固有のrmi.xmlファイルに指定されているSSLポート。


ロギングの有効化

Javaロギングを有効にすると、Antタスクの実行中に発生するエラーのトラブルシューティングに役立ちます。ログ・メッセージはコンソールに出力されます。

ロギングを有効化する手順は、次のとおりです。

  1. ANT_OPTS環境変数を作成し、値を-Djava.util.logging.config.file=logging.propertiesに設定してから、Antタスクを実行します。

  2. 次の1行を含むlogging.propertiesファイルを作成します。

    oracle.oc4j.admin.jmx.client.CoreRemoteMBeanServer.level=INFO
    
    

    このファイルをORACLE_HOME/ant/bin以外の場所に作成した場合は、ANT_OPTS環境変数にこのファイルのパスを指定する必要があります。

logging.propertiesファイルの値は、表10-5内のいずれかのJavaログ・レベル値に設定できます。

表10-5 Javaログ・レベル

Javaログ・レベル 説明
SEVERE

システム管理者の注意を要するシステム・エラーをロギングします。

WARNING

確認の必要があり、エラーが発生する前に処理が必要になる可能性がある操作や条件の検出をロギングします。

INFO

通常の操作またはイベントをロギングします。これには、ログイン完了などのユーザー操作や、ログ・ファイルのローテーションなどの自動処理が該当します。

CONFIG

構成に関連するメッセージまたは問題をロギングします。

FINE

デバッグやパフォーマンス監視に使用されるトレース・メッセージまたはデバッグ・メッセージをロギングします。通常、詳しいイベント・データが含まれます。

FINER

非常に詳細なトレース・メッセージまたはデバッグ・メッセージをロギングします。

FINEST

さらに詳細なトレース・メッセージまたはデバッグ・メッセージをロギングします。


次に例を示します。

oracle.oc4j.admin.jmx.client.CoreRemoteMBeanServer.level=FINE

OC4J(10.1.3.1.0)では、ログ出力用のログ・レベルをApplication Server Controlコンソールで次のように設定できます。

  1. OC4Jのホームページで「管理」をクリックします。

  2. 管理タスクから、「ログ出力の構成」ページに表示する「ログ出力の構成」を選択します。

  3. 「すべてを開く」をクリックして、現在OC4Jにロードされているすべてのログ出力リストを表示します。

  4. ページに表示されている任意のログ出力のログ・レベルを選択します。

OC4J Antタスクの起動

OC4Jで提供されたデプロイ関連のAntタスクを、ビルド・ファイル(build.xml)で起動します。各タスクは、ビルド・ファイルの<target>要素のサブ要素に、<oracle:taskName. ... />という書式で指定されます。サブ要素でoracleはOC4J Antタスクの参照に使用するネームスペースを表します。

次のサンプルbuild.xmlファイルには1つのデプロイ・タスクが含まれています。このタスクによって、指定したEARがスタンドアロンOC4Jサーバーにデプロイされます。

<project name="test" default="deploy" basedir="." xmlns:oracle="antlib:oracle">
    <property name="lib.dir" value="/scratch//temp"/>
    <property name="app.name" value="hello-planet"/>
    <property name="deployer.uri" value="deployer:oc4j:localhost:23791"/>
    <property name="oc4j.admin.user" value="oc4jadmin"/>
    <property name="oc4j.admin.password" value="password"/>
    ...
  <target name="deploy-ear" depends="setup,check-oc4j-available>
   <echo message="-----> Deploying the application module deployment (ear) file"/>
   <oracle:deploy deployerUri="${deployer.uri}"
                  userid="${oc4j.admin.user}"
                  password="${oc4j.admin.password}"
                  file="${lib.dir}/${app.name}.ear"
                  deploymentName="${app.name}"
                  bindAllWebApps="default-web-site"
                  logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>  </target>
  ...
</project>

アーカイブのデプロイ

次の項ではdeployタスクの起動方法を説明します。

J2EEアプリケーション(EAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに、EARファイルにパッケージされたJ2EEアプリケーションをデプロイします。EARファイルをデプロイするために通常指定するプロパティを、次に示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.ear"
deploymentName="${app.name}"
bindAllWebApps="default-web-site"
deploymentPlan="localPath/filename"
logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>

EARデプロイのためのプロパティ

表10-6に、EARファイルをデプロイするときdeployタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-6 EARデプロイのためのdeployのプロパティ

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のアプリケーション・デプロイ名。OC4J内でのアプリケーションの識別に使用されます。

bindAllWebApps

オプション。すべてのWebモジュールを指定のWebサイトにバインドします。Webサイトを構成するname_web-site.xmlファイルのnameの部分を指定します。

deploymentPlan

オプション。アプリケーションに適用するデプロイ・プランのパスとファイル名。プランは、以前のデプロイ時にXMLファイルとして保存されている場合があります。このファイルはローカル・ホストに存在する必要があります。

parent

オプション。このアプリケーションの親アプリケーション。デフォルトは、グローバル・アプリケーションすなわちdefaultアプリケーションです。

targetPath

オプション。EARのデプロイ先のディレクトリ。指定しない場合、EARはデフォルトでORACLE_HOME/j2ee/instance/applications/ディレクトリにデプロイされます。

デプロイ済EARファイルもこのディレクトリにコピーされます。連続してデプロイを行うと、毎回このEARファイルが上書きされます。

deploymentDirectory

オプション。OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタと生成されるファイル(コンパイル済JSPクラスやEJBラッパー・クラスなど)を含むディレクトリ。

デフォルト・ディレクトリはORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/です。

enableIIOP

オプション。IIOPクライアント・スタブをOC4Jサーバーで生成するときに指定します。

すべてのEJBモジュールに対して生成されたアプリケーションレベルのスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appNameディレクトリの_iiopClient.jarという名前のアーカイブに出力されます。また、個別のEJBモジュールに対するスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appName/ejbModuleNameディレクトリの同じ名前のアーカイブに生成されます。

この機能を使用するには、GenerateIIOPシステム・プロパティをOC4Jの起動時に有効にする必要があります。このプロパティは、OC4JスタンドアロンのOC4Jコマンドラインでは-DGenerateIIOP=trueとして設定され、opmn.xmlではoc4j-options値として設定されます。

iiopClientJarPath

オプション。IIOPクライアント・スタブを出力するJARのパスとファイル名。

すべてのEJBモジュールに対して生成されたアプリケーションレベルのスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appNameディレクトリの_iiopClient.jarという名前のアーカイブに出力されます。パスを指定すると、アーカイブもこのパスに設定されます。

また、個別のEJBモジュールに対するスタブは、ORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deployments/appName/ejbModuleNameディレクトリの同じ名前のアーカイブに生成されます。

この機能を使用するには、GenerateIIOPシステム・プロパティをOC4Jの起動時に有効にする必要があります。このプロパティは、OC4JスタンドアロンのOC4Jコマンドラインでは-DGenerateIIOP=trueとして設定され、opmn.xmlではoc4j-options値として設定されます。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


スタンドアロンWebモジュール(WAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに、WARファイルにパッケージされたスタンドアロンWebモジュールをデプロイします。次に例を示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.war"
deploymentName="${app.name}"
contextRoot="/myapp"
bindAllWebApps="default-web-site"
logfile="${log.dir}/deploy-war.log"/>

表10-7に、WARファイルをデプロイするときdeployタスクに渡すことができるWAR固有プロパティの一覧を示します。

表10-7 スタンドアロンWARデプロイのためのdeployタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のモジュール・デプロイ名。OC4J内でのモジュールの識別に使用されます。

bindAllWebApps

必須。Webモジュールを指定のWebサイトにバインドします。Webサイトを構成するname_web-site.xmlファイルのnameの部分を指定します。

contextRoot

必須。Webモジュール・コンテキスト。Webブラウザを介してアプリケーションにアクセスするときに、URLの最後に付加されます。

たとえば、コンテキスト・ルートとして/petstoreを指定すると、次のURLでモジュールにアクセスできます。

http://node1.company.com:7777/petstore

deploymentPlan

オプション。アプリケーションに適用するデプロイ・プランのパスとファイル名。プランは、以前のデプロイ時にXMLファイルとして保存されている場合があります。このファイルはローカル・ホストに存在する必要があります。

parent

オプション。このモジュールの親アプリケーション。デフォルトは、グローバル・アプリケーションすなわちdefaultアプリケーションです。

targetPath

オプション。アーカイブのデプロイ先のディレクトリ。指定しない場合、アーカイブはデフォルトでORACLE_HOME/j2ee/instance/applicationsディレクトリにデプロイされます。

デプロイ済アーカイブ・ファイルもこのディレクトリにコピーされます。連続してデプロイを行うと、毎回このファイルが上書きされます。

deploymentDirectory

オプション。OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタと生成されるファイル(コンパイル済JSPクラスやEJBラッパー・クラスなど)を含むディレクトリ。

デフォルト・ディレクトリはORACLE_HOME/j2ee/instance/application-deploymentsです。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)のデプロイ

deployタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに、アーカイブにパッケージされたスタンドアロン・リソース・アダプタをデプロイします。スタンドアロンRARファイルをデプロイするために通常指定するプロパティを、次に示します。

<oracle:deploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.rar"
deploymentName="${app.name}"
grantAllPermissions="true"
logfile="${log.dir}/deploy-rar.log"/>

表10-8に、RARファイルをデプロイするときdeployタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-8 スタンドアロンRARデプロイのためのdeployタスクのプロパティ

パラメータ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のコネクタ名。OC4J内でのコネクタの識別に使用されます。

grantAllPermissions

リソース・アダプタにランタイム権限が必要な場合は必須。必要であれば、指定してtrueに設定し、リソース・アダプタでリクエストされるすべてのランタイム権限を付与します。

deploymentPlan

オプション。アプリケーションに適用するデプロイ・プランのパスとファイル名。プランは、以前のデプロイ時にXMLファイルとして保存されている場合があります。このファイルはローカル・ホストに存在する必要があります。

nativeLibPath

オプション。RARファイル内のネイティブ・ライブラリ(DLLなど)を含むディレクトリのパス。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


WebモジュールとWebサイトのデプロイ後のバインド

OC4JにデプロイするすべてのWebモジュールは、アクセスに使用されるWebサイトにバインドする必要があります。

通常、Webモジュールをバインドするのは、EARファイルまたはWARファイルがdeployタスクのbindAllWebAppsプロパティを使用してデプロイされるときです。ただし、EARまたはWARがデプロイされるときにbindAllWebAppsプロパティが指定されなかった場合は、デプロイ後にモジュールをWebサイトにバインドすることができます。次の項目で詳しく説明します。

1つのWebサイトへのすべてのWebモジュールのバインド

bindAllWebAppsタスクを使用して、以前にデプロイしたEAR内のWebモジュールを指定のWebサイトにバインドします。次に例を示します。

<oracle:bindAllWebApps
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
webSiteName="${oc4j.binding.module}"/>

表10-9に、bindAllWebAppsタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-9 bindAllWebAppsタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。Webモジュールが含まれるアプリケーションのユーザー定義名。アプリケーションがデプロイされたときに設定された名前です。

webSiteName

必須。name_web-site.xmlファイルのnameの部分。このファイルは、このWebアプリケーションをバインドするWebサイトを指定します。


特定のWebサイトへのWebモジュールのバインドとコンテキストURIの設定

bindWebAppタスクを使用して、Webモジュールを、そのモジュールへのアクセスに使用する特定のWebサイトにバインドします。モジュールのコンテキストURIも指定できます。次に例を示します。

<oracle:bindWebApp
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
webModule="${web.name}"
webSiteName="${oc4j.binding.module}"
contextRoot="/${context.root}"/>

表10-10に、bindWebAppタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-10 bindWebAppタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。Webモジュールが含まれるアプリケーションのユーザー定義名。アプリケーションがデプロイされたときに設定された名前です。

webModule

必須。WebサイトにバインドするWebモジュールの名前。EARファイルに含まれるWARファイルの名前から.WAR拡張子を除いて指定してください。

webSiteName

必須。name_web-site.xmlファイルのnameの部分。このファイルは、このWebアプリケーションをバインドするWebサイトを指定します。

contextRoot

必須。WebモジュールのコンテキストURI(/utilityなど)。これは、Webブラウザでアプリケーションにアクセスするときに、http://localhost:8888/utilityのようにURLの最後に付加して使用します。


アーカイブの再デプロイ

redeployタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに、以前デプロイされたアーカイブを再デプロイします。以前のバージョンのアーカイブは、このプロセスの中でアンデプロイされます。次に例を示します。

<oracle:redeploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
file="${lib.dir}/${app.name}.archiveType"
deploymentName="${app.name}"
keepsettings="true"
sequential="true"
logfile="${log.dir}/deploy-ear.log"/>

表10-11に、redeployタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-11 redeployタスクのプロパティ

サブスイッチ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

file

必須。再デプロイするアーカイブのパスとファイル名。

deploymentName

必須。ユーザー定義のアプリケーション・デプロイ名。OC4J内でのアプリケーションの識別に使用されます。この値は、サーバー上の既存のアプリケーションの名前と正確に一致する必要があります。

keepsettings

オプション。これを指定すると、再デプロイされたアプリケーションが、以前のデプロイのデプロイ・プランをフェッチして使用します。アーカイブにパッケージされているデプロイメント・ディスクリプタに設定された値は無視されます。

指定しない場合、アーカイブにパッケージされたデプロイメント・ディスクリプタの値が設定されます。

sequential

オプション。クラスタ内の各OC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに、順にアーカイブを再デプロイする場合に指定します。各ターゲットでの再デプロイが終了してから、次のターゲットに進む必要があります。インスタンスにEARがデプロイされている間は、リクエストはそのインスタンスにルーティングされません。

指定しない場合はデフォルトで、グループ内のすべてのOC4Jインスタンスにアーカイブが同時にデプロイされます。

このオプションはクラスタ環境のみで有効です。スタンドアロンOC4Jでは無効です。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


アーカイブのアンデプロイ

undeployタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループから、アプリケーションまたはモジュールを削除します。スタンドアロン・リソース・アダプタ(RAR)をアンデプロイする場合は、isConnector="true"プロパティを指定する必要があります。次に例を示します。

<oracle:undeploy
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
logfile="${log.dir}/filename.log"/>

表10-12に、undeployタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-12 undeployタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。アンデプロイするアプリケーションまたはモジュールのユーザー定義名。これは、アーカイブのデプロイ時に設定した名前です。

isConnector

スタンドアロンRARに対しては必須。スタンドアロンRARをアンデプロイする場合は、指定してtrueに設定します。

logfile

オプション。アンデプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


デプロイ済EJBモジュールでの変更済クラスの更新

updateEJBModuleタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループで実行するアプリケーション内のEJBモジュールの増分再デプロイ、つまり部分的な再デプロイを行います。この機能により、EJB JAR内の変更されたBeanのみを再デプロイすることが可能になります。モジュール全体を再デプロイする必要はありません。次に例を示します。

<oracle:updateEJBModule
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"
ejbModuleName="${ejb.jar}"
file="${new.ejb.jar}"
logfile="${log.dir}/filename.log"/>


注意:

CMPまたはBMPエンティティBeanについては、増分再デプロイがアプリケーション全体の再デプロイよりも効率がいい場合がありますが、セッションBean、メッセージドリブンBeanまたはEJB 3.0 JPAエンティティには当てはまりません。この機能を使用する場合の詳細は、「更新されたEJBモジュールの増分再デプロイ」を参照してください。

表10-13に、updateEJBModuleタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-13 updateEJBModuleタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。EJBが含まれるアプリケーションの名前。スタンドアロンEJBモジュールを更新している場合は、defaultアプリケーションを指定します。

ejbModuleName

必須。application.xmlに定義されている、更新対象のEJB JARファイルの名前。

file

必須。更新されるEJB JARのパスとファイル名。

logfile

オプション。更新で生成されるログ・ファイルのパスと名前。


共有ライブラリの作成と管理

Antタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの共有ライブラリを作成および管理できます。次の項目で詳しく説明します。

共有ライブラリのインストール

publishSharedLibraryタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループに共有ライブラリをインストールします。一度インストールした共有ライブラリは、各インスタンス内のアプリケーションで使用できます。次に例を示します。

<oracle:publishSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="name"
libraryVersion="version"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:uploadCodeSource path="path/file" />
  <oracle:addCodeSource path="path/file" />
  <oracle:sharedLibraryImport libraryname="name" min-version="version"
      max-version="version" />
</oracle:publishSharedLibrary>

共有ライブラリ・バイナリは、各OC4Jインスタンス内のORACLE_HOME/j2ee/instance/shared-libディレクトリにインストールされます。同時に、共有ライブラリを宣言する<shared-library>要素が各OC4Jインスタンス上のserver.xmlファイルに追加されます。

アップロードまたは追加するコード・ソースごとに1つの要素を指定します。インポートする既存の共有ライブラリそれぞれについても同様にします。

  • 新しいコード・ソースを各OC4Jサーバーにアップロードするには、アップロードするJARまたはZIPアーカイブ・ファイルのパスとファイル名を、ネストされた<oracle:uploadCodeSource>要素に指定します。パスは、絶対パスまたは現行作業ディレクトリに対する相対パスとして指定できます。

  • サーバーにすでに存在するJARまたはZIPファイルを追加するには、<oracle:addCodeSource>要素にパスとファイル名を指定します。各OC4Jサーバー上の既存のファイルの場所を指す絶対パスまたは相対パスを指定します。相対パスを使用すると、ORACLE_HOMEに対する相対パスとして解析されます。

  • 既存の共有ライブラリを新しい共有ライブラリにインポートするには、OC4Jインスタンスで定義されている共有ライブラリの名前を<oracle:sharedLibraryImport>要素に指定します。インポートするライブラリの最小または最大(あるいは両方)のバージョンを指定できます。

次の例では、2つのJARファイルが各ターゲットOC4Jサーバーにアップロードされます。

<oracle:publishSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="acme.common"
libraryVersion="2.5"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:uploadCodeSource path="/acme/acme-apis.jar" />
  <oracle:uploadCodeSource path="/acme/acmeImpl.jar" />
</oracle:publishSharedLibrary>

表10-14に、publishSharedLibraryタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-14 publishSharedLibraryタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

libraryName

必須。共有ライブラリの名前。

共通APIが複数のベンダーによって実装されている場合、この名前はベンダー名とテクノロジ名の両方を含む必要があります。たとえば、oracle.jdbcまたはxerces.xmlとなります。

libraryVersion

必須。共有ライブラリのバージョン。この値はコードの実装バージョンを反映するように指定することをお薦めします。

parentName

オプション。親共有ライブラリの名前(該当する場合)。

parentVersion

オプション。親共有ライブラリのバージョン(該当する場合)。

logfile

オプション。インストールで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


既存の共有ライブラリの変更

modifySharedLibraryタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループにインストールされた既存の共有ライブラリを変更します。次に例を示します。

<oracle:modifySharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="name"
libraryVersion="version"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:uploadCodeSource path="path/file" />
  <oracle:removeCodeSource path="file" />
  <oracle:addCodeSource path="path/file" />
  <oracle:addImport libraryName="name" min-version="version"
      max-version="version" />
  <oracle:removeImport libraryname="name" min-version="version"
      max-version="version" />
</oracle:modifySharedLibrary>

アップロード、追加または削除するコード・ソースごとに1つの要素を指定します。インポートまたは削除する既存の共有ライブラリそれぞれについても同様にします。

  • 新しいコード・ソースを各OC4Jサーバーにアップロードするには、アップロードするJARまたはZIPアーカイブ・ファイルのパスとファイル名を、ネストされた<oracle:uploadCodeSource>要素に指定します。パスは、絶対パスまたは現行作業ディレクトリに対する相対パスとして指定できます。

  • サーバーにすでに存在するJARまたはZIPを追加するには、<oracle:addCodeSource>要素にパスとファイル名を指定します。OC4Jサーバー上の既存のファイルの場所を指す絶対パスまたは相対パスを指定します。相対パスを使用すると、ORACLE_HOMEに対する相対パスとして解析されます。

  • 既存のコード・ソースを共有ライブラリから削除するには、<oracle:removeCodeSource>を使用します。共有ライブラリから削除するコード・ソースのファイル名を指定します。

  • 既存の共有ライブラリを新しい共有ライブラリにインポートするには、OC4Jインスタンスで定義されている共有ライブラリの名前を<oracle:addImport>要素に指定します。インポートするライブラリの最大または最小(あるいは両方)のバージョンをオプションで指定できます。

  • インポートされた共有ライブラリを削除するには、<oracle:removeImport>要素を使用します。

次の例では、ターゲットの共有ライブラリから、コード・ソースとインポートされたライブラリが削除されます。

<oracle:modifySharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
libraryName="acme.common"
libraryVersion="2.5"
logfile="${log.dir}/filename.log">
  <oracle:removeCodeSource path="acme-apis.jar" />
  <oracle:removeImport libraryName="foo" min-version="2.0"/>
</oracle:modifySharedLibrary>

表10-15に、modifySharedLibraryタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-15 modifySharedLibraryタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットのOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループの管理者のパスワード。

libraryName

必須。影響する共有ライブラリの名前。

共通APIが複数のベンダーによって実装されている場合、この名前はベンダー名とテクノロジ名の両方を含む必要があります。たとえば、oracle.jdbcまたはxerces.xmlとなります。

libraryVersion

必須。共有ライブラリのバージョン。この値はコードの実装バージョンを反映するように指定することをお薦めします。

logfile

オプション。更新で生成されるログ・ファイルのパスと名前。


共有ライブラリの削除

removeSharedLibraryタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループから共有ライブラリを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeSharedLibrary
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
logfile="${log.dir}/filename.log"
libraryName="name"
version="version"/>

表10-16に、removeSharedLibraryタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-16 removeSharedLibraryタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスまたはグループの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

libraryName

必須。共有ライブラリの名前。

version

必須。共有ライブラリのバージョン。この値はコードの実装バージョンを反映するように指定することをお薦めします。

logfile

オプション。削除で生成されるログ・ファイルのパスと名前。


アプリケーションの起動、再起動と停止

startタスクまたはstopタスクを使用して、デプロイ操作の一部として、特定のOC4Jインスタンスまたはクラスタ全体のOC4Jインスタンス・グループでアプリケーションと子アプリケーションの起動、再起動または停止を行います。次に例を示します。

<oracle:start|stop
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"
deploymentName="${app.name}"/>

表10-17に、startおよびstopタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-17 startタスクおよびstopタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。

deploymentName

必須。起動または停止するアプリケーションの名前。


OC4Jインスタンスの再起動と停止

restartServerタスクまたはshutdownServerタスクを使用して、特定のOC4Jインスタンスまたはクラスタ全体のOC4Jインスタンス・グループを、再起動または停止します。次に例を示します。

<oracle:restartServer|shutdownServer
deployerUri="${deployer.uri}"
userid="${oc4j.admin.user}"
password="${oc4j.admin.password}"/>

表10-18に、restartServerおよびshutdownServerタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-18 restartServerタスクおよびshutdownServerタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のユーザー名。

password

必須。ターゲットOC4Jインスタンスの管理者のパスワード。


データソースの管理

Antタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループのデータソースを管理できます。次の項目で詳しく説明します。

データソース接続プールの追加、テストと削除

Antタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループのデータソース接続プールを追加、テストおよび削除できます。次の項目で詳しく説明します。

データソース接続プールの追加

addDataSourceConnectionPoolタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスで、アプリケーションに対するデータソース接続プールを追加します。次に例を示します。

<oracle:addDataSourceConnectionPool
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
name="ScottConnectionPool"
factoryClass="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource"
dbUser="scott"
dbPassword="tiger"
url="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:xe"/>

表10-19に、addDataSourceConnectionPoolタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-19 addDataSourceConnectionPoolタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

jndiLocation

必須。新規のデータソース接続プールをJNDIにバインドする際に使用する場所。

connectionPoolName

必須。コネクション・ファクトリ実装の完全修飾パス。

dbUser

必須。新規のデータソース接続プールに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

必須。新規のデータソース接続プールに対するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。デプロイ先のアプリケーションの名前。

loginTimeout

オプション。新規のデータソース接続プールに対するログイン・タイムアウト。

txLevel

オプション。トランザクション・レベル(localまたはglobal)。

dbSchema

オプション。使用するデータベース・スキーマ。

manageLocalTransactions

オプション。OC4Jでローカル・トランザクションを管理するかどうか示します。デフォルト値はtrueです。


データソース接続プールのテスト

testDataSourceConnectionPoolタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスのデータソース接続プールに対するアプリケーションの接続をテストします。次に例を示します。

<oracle:testDataSourceConnectionPool
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
name="ScottConnectionPool"
sqlStatement="select * from dual" />

表10-20に、testDataSourceConnectionPoolタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-20 testDataSourceConnectionPoolタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

connectionPoolName

必須。接続プールの名前。

sqlStatement

必須。接続のテストに使用するSQL文。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。アプリケーションの名前。

user

オプション。使用するユーザー名。

password

オプション。使用するデフォルトのパスワード。


データソース接続プールの削除

removeDataSourceConnectionPoolタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスのアプリケーションからデータソース接続プールを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeDataSourceConnectionPool
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
name="ScottConnectionPool"/>

表10-21に、removeDataSourceConnectionPoolタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-21 removeDataSourceConnectionPoolタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

name

必須。接続プールの名前。

logfile

オプション。削除で生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソース接続プールを削除する対象のアプリケーションの名前。


データソースの追加、テストと削除

Antタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループのデータソースを追加、テストおよび削除できます。次の項目で詳しく説明します。

マネージド・データソースの追加

addManagedDataSourceタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスで、アプリケーションに対するマネージド・データソースを追加します。次に例を示します。

<oracle:addManagedDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottDataSource"
jndiLocation="jdbc/ScottDataSource"
connectionPoolName="ScottConnectionPool" />

表10-22に、addManagedDataSourceタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-22 addManagedDataSourceタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。データソースの名前。

jndiLocation

必須。新規のデータソースをJNDIにバインドする際に使用する場所。

connectionPoolName

必須。データソースが対応する接続プールの名前。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを追加する対象のアプリケーションの名前。

dbUser

オプション。新規のデータソースに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

オプション。新規のデータソースに対するデフォルトのパスワード。

loginTimeout

オプション。新規のデータソースに対するログイン・タイムアウト。

txLevel

オプション。トランザクション・レベル(localまたはglobal)。

dbSchema

オプション。使用中のEJB CMP実装がOrion CMPの場合に使用するデータベース・スキーマ。(TopLink CMPがデフォルトです。)

manageLocalTransactions

オプション。OC4Jでローカル・トランザクションを管理するかどうか示します。デフォルト値はtrueです。


マネージド・データソースの削除

removeManagedDataSourceコマンドを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスで、アプリケーションからマネージド・データソースを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeManagedDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottDataSource"/>

表10-23に、removeManagedDataSourceタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-23 removeManagedDataSourceタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。削除するデータソースの名前。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを削除する対象のアプリケーションの名前。


ネイティブ・データソースの追加

addNativeDataSourceタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスで、アプリケーションに対するネイティブ・データソースを追加します。次に例を示します。

<oracle:addNativeDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottNativeDataSource"
dbUser="scott"
dbPassword="tiger"
jndiLocation="jdbc/ScottNativeDataSource"
loginTimeout="60"
dataSourceClass="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource"
url="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:xe"        >
<oracle:nativeDataSourceProperty name="maxStatements" value="20"/>
<oracle:nativeDataSourceProperty name="implicitCachingEnabled" value="30"/>
</oracle:addNativeDataSource>

表10-24に、addNativeDataSourceタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-24 addNativeDataSourceタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。新規のデータソースの名前。

jndiLocation

必須。新規のデータソースをJNDIにバインドする際に使用する場所。

dbUser

必須。新規のデータソースに対するデフォルトのユーザー。

dbPassword

必須。新規のデータソースに対するデフォルトのパスワード。

dataSourceClass

必須。新規のデータソースの完全修飾クラス。

url

必須。新規のデータソースでデータベースへの接続に使用されるURL。

<nativeDataSourceProperty>


name

必須。新規のデータソースに対するプロパティの名前。

value

必須。新規のデータソースに対するプロパティの値。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを追加する対象のアプリケーションの名前。

loginTimeout

オプション。新規のデータソースに対するログイン・タイムアウト。


ネイティブ・データソースの削除

removeNativeDataSourceタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスで、アプリケーションからネイティブ・データソースを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeNativeDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottNativeDataSource"/>

表10-25に、removeNativeDataSourceタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-25 removeNativeDataSourceタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

dataSourceName

必須。削除するデータソースの名前。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースを削除する対象のアプリケーションの名前。


データベース接続のテスト

testDatabaseConnectionタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスのデータベースに対するアプリケーションの接続をテストします。次に例を示します。

<oracle:testDatabaseConnection
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
sqlStatement="select * from dual"
factoryClass="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource"
dbUser="scott"
dbPassword="tiger"
url="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:xe"/>

表10-26に、testDatabaseConnectionタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-26 testDatabaseConnectionタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

sqlStatement

必須。接続のテストに使用するSQL文。

factoryClass

必須。テストするJDBCファクトリ(DriverDataSourceConnectionPoolDataSourceまたはXADataSourceのインスタンス)。

dbUser

必須。データベースに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

必須。データベースに対するデフォルトのパスワード。

url

必須。JDBCファクトリで設定するURL。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データベース接続をテストする対象のアプリケーションの名前。


データソースのテスト

testDataSourceタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4Jインスタンスのデータソースに対するアプリケーションの接続をテストします。次に例を示します。

<oracle:testDataSource
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
applicationName="default"
dataSourceName="ScottDataSource"
sqlStatement="select * from dual" />

表10-27に、testDataSourceタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-27 testDataSourceタスクのプロパティ

プロパティ タスク

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

datasourceName

必須。テストするデータソース。

sqlStatement

必須。接続のテストに使用するSQL文。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。データソースをテストする対象のアプリケーションの名前。

dbUser

オプション。データソースに対するデフォルトのユーザー名。

dbPassword

オプション。データソースに対するデフォルトのパスワード。


アプリケーションのデータソース記述子の取得

getDataSourcesDescriptorタスクを使用して、アプリケーションのデータソース記述子を取得します。次に例を示します。

<oracle:getDataSourcesDescriptor
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1" />
applicationName="default"

表10-28に、getDataSourcesDescriptorタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-28 getDataSourcesDescriptorタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

applicationName

オプション。記述子が属するアプリケーションの名前。


JMSリソースの管理

OC4J Antタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはインスタンス・グループのデータJMSリソースを管理できます。次の項目で詳しく説明します。

JMSコネクション・ファクトリの管理

Antタスクを使用してOC4J JMSコネクション・ファクトリを管理します。次の項目で詳しく説明します。

JMSコネクション・ファクトリの追加

addJMSConnectionFactoryタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各インスタンスに、JMSコネクション・ファクトリを追加します。次に例を示します。

<oracle:addJMSConnectionFactory
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
domain="Queue"
jndiLocation="jms/ExampleQueueCF" />

表10-29に、addJMSConnectionFactoryタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-29 addJMSConnectionFactoryタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

domain

必須。このコネクション・ファクトリのJMSドメイン('QUEUE''TOPIC'または'UNIFIED')。

jndiLocation

必須。このコネクション・ファクトリがバインドされるJNDIロケーション。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

host

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているホスト名(デフォルトは対象のOC4J JMSサーバー・ホスト)。

port

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているポート番号(デフォルトは対象のOC4J JMSサーバー・ポート)。

jmsUser

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているユーザー名(デフォルトはanonymous)。

jmsPassword

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているパスワード(デフォルトはNULL)。

clientID

オプション。このコネクション・ファクトリに関連付けられているJMSクライアントID(デフォルトはNULL)。

isXA

オプション。これがXAコネクション・ファクトリかどうかを示します(デフォルトはfalse)。


JMSコネクション・ファクトリの削除

removeJMSConnectionFactoryタスクを使用して、OC4JインスタンスからJMSコネクション・ファクトリを削除します。次に例を示します。

<oracle:removeJMSConnectionFactory
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
jndiLocation="jms/ExampleQueueCF" />

表10-30に、removeJMSConnectionFactoryタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-30 removeJMSConnectionFactoryタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

jndiLocation

必須。削除するコネクション・ファクトリのJNDIロケーション。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


JMSコネクション・ファクトリに関する情報の取得

getJMSConnectionFactoriesタスクを使用して、クラスタ内のOC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループの各JMSコネクション・ファクトリに対する属性を返します。次に例を示します。

<oracle:getJMSConnectionFactories
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1" />

表10-31に、getJMSConnectionFactoriesタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-31 getJMSConnectionFactoriesタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


JMS宛先の管理

Antタスクを使用してOC4J JMS宛先を管理します。次の項目で詳しく説明します。

JMS宛先の追加

addDestinationタスクを使用してJMS宛先を追加します。次に例を示します。

<oracle:addDestination
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"domain="Queue"
name="ExampleQueue"
jndiLocation="jms/ExampleQueue" />

表10-32に、addDestinationタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-32 addDestinationタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

domain

必須。この宛先のJMSドメイン('QUEUE'または'UNIFIED')。

name

必須。宛先のOC4J JMSプロバイダ固有名。

jndiLocation

必須。この宛先がバインドされるJNDIロケーション。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。

persistenceFile

オプション。この宛先に関連付けられている永続性ファイル(デフォルトはNULL)。

description

オプション。この宛先のテキストによる説明(デフォルトはNULL)。


JMS宛先の削除

removeDestinationタスクを使用して、クラスタ内のOC4Jインスタンスまたはグループの各OC4JインスタンスからJMS宛先を削除します。次に例を示します。

<oracle:removeDestination
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1"
jndiLocation="jms/ExampleQueue" />

表10-33に、removeDestinationタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-33 removeDestinationタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

name

必須。削除する宛先のOC4J JMSプロバイダ固有名。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。


JMS宛先に関する情報の取得

getDestinationsタスクを使用して、クラスタ内のOC4JインスタンスまたはOC4Jインスタンス・グループの各OC4J JMS宛先に対する属性を返します。次に例を示します。

<oracle:getDestinations
deployerUri="deployer:oc4j:localhost"
userid="oc4jadmin"
password="welcome1" />

表10-34に、getDestinationsタスクに渡すことができるプロパティの一覧を示します。

表10-34 getDestinationsタスクのプロパティ

プロパティ 説明

deployerUri

必須。デプロイ・ターゲットを指定するURI。

userid

必須。接続するときに使用するデフォルトのユーザー名。

password

必須。接続するときに使用するデフォルトのパスワード。

logfile

オプション。デプロイで生成されるログ・ファイルのパスと名前。