この図は、EJB 3.0エンティティのライフ・サイクルを示しています。存在しない、新規、管理、分離および削除という5つの状態があります。存在しない状態から新規状態に遷移する場合、Object obj = new Object()などのPlain Old Java Object(POJO)の構築が発生します。新規状態から管理状態に遷移する場合、新規オブジェクトを引数として使用したEntityManagerメソッドpersistの起動、PrePersistアノテーション付きのエンティティ・メソッド(存在する場合)の起動、データベース挿入の完了、PostPersistアノテーション付きのエンティティ・メソッド(存在する場合)の起動が発生します。管理状態から分離状態に遷移する場合、別の層へのエンティティのシリアライズが発生します。逆に、分離状態から管理状態に遷移する場合、エンティティのデシリアライズ、およびエンティティ・オブジェクトを引数として使用したEntityManagerメソッドmergeの起動が発生します。管理状態の間は、トランザクション・コンテキスト内でエンティティに対して更新問合せを実行することや、エンティティ・パブリックAPIを使用することができます。トランザクションのコミット時には、PreUpdateアノテーション付きのエンティティ・メソッド(存在する場合)の起動、データベース更新の完了、PostUpdateアノテーション付きのエンティティ・メソッド(存在する場合)の起動が発生します。また、管理状態の間にトランザクション・コンテキスト内でエンティティをリフレッシュする場合、エンティティ・オブジェクトを引数として使用したEntityManagerメソッドrefreshの起動、データベース・フェッチの完了、およびPostLoadアノテーション付きのエンティティ・メソッド(存在する場合)の起動が発生します。