ヘッダーをスキップ
Oracle WebCenter Framework開発者ガイド
10g(10.1.3.2.0)
E05044-04
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

E Oracle WebCenter Wikiの管理

この付録では、Oracle WebCenter Wikiの基本的な管理タスクについて説明します。内容は、次のとおりです。


注意:

Wikiの管理やその他の関連トピックの詳細は、http://yawiki.jzonic.org/page/show.jz?page=yawiki:TheIntroductionを参照してください。

E.1 管理モードへのアクセス

Oracle WebCenter Wiki管理モードにアクセスするには、まず、Oracle WebCenter Wikiのインストール時に作成した管理者のユーザー名とパスワードを使用してログインします。各Wikiページの右上のメニューで、「Administration」リンクをクリックすると管理モードにアクセスできます。図E-1にこのリンクを示します。

図E-1 「Administration」リンク

図E-1の説明が続きます
「図E-1 「Administration」リンク」の説明

このリンクをクリックすると、図E-2に示すように管理モードが表示されます。

図E-2 管理モード

図E-2の説明が続きます
「図E-2 管理モード」の説明

管理モードを終了するには、「General」の下の「Exit Admin Mode」をクリックします。

E.2 ドメインおよびメニュー

Wiki管理者は、Wikiページを複数のドメインに分け、各ドメインのページに簡単にアクセスできるようにメニューを作成できます。この項では、ドメインとメニューの基本的な管理タスクについて説明します。

E.2.1 ドメイン

Wiki管理者は、ドメインの作成、編集または削除を行います。ドメインに含まれるページは、Wikiユーザーが作成、編集または削除します。Oracle WebCenter Wikiでは、ドメインは最上レベルのカテゴリであり、すべてのWikiページは1つのドメインに所属する必要があります。新しいドメインを作成するには、管理モードで「General」の下の「Domains」をクリックします。

図E-3 Wikiの「Administration」ページ

図E-3の説明が続きます
「図E-3 Wikiの「Administration」ページ」の説明

図E-3に示すように新しいドメインを作成するには、「Add a new domain」をクリックします。図E-4に示すように、ドメイン名、説明および新しい開始ページの名前を入力して「Save」をクリックします。


ヒント:

ページに名前を付けるときは、第6章「Oracle WebCenter Wikiの統合」表6-2で説明しているWikiマークアップ標準に従う必要があります。

図E-4 新しいドメインの作成

図E-4の説明が続きます
「図E-4 新しいドメインの作成」の説明

図E-5に示すように「Administer domains」ページに新しいドメインが表示されます。

図E-5 「Administer domains」ページ

図E-5の説明が続きます
「図E-5 「Administer domains」ページ」の説明

ナビゲーション・バーの「Exit Admin Mode」をクリックして、Wikiホームページに戻ります。新しい開始ページが自動的に表示されない場合は、左上の「All Domains」リンクをクリックして既存のドメインを表示します。これで、新しいドメインの新しいページ(たとえば「My Wiki」)をクリックできます。いったん新しいページを作成したら、「Edit」タブで編集できます。

E.2.2 メニュー

管理者は、ドメインごとに1つのメニューを作成することができます。また、そのメニューを変更することもできます。次に、ドメインの既存メニューを変更する方法の例を示します。

まず、図E-6に示す、メニューの「Edit this menu」リンクをクリックします。

図E-6 メニューの編集リンク

図E-6の説明が続きます
「図E-6 メニューの編集リンク」の説明

編集リンクをクリックすると、図E-7に示す「Edit page」テキスト・ボックスを使用して、ページを編集するのと同じ方法でメニューを編集できます。

図E-7 メニューの編集

図E-7の説明が続きます
「図E-7 メニューの編集」の説明

メニューは複数のメニュー・トピックで構成されます。メニュー・トピックは、メニュー項目のまとまりごとの見出しとして表示されます。たとえば、Oracle WebCenter Wikiのowc_wikiドメインでは、「General」がメニュー・トピック、「All Pages」がメニュー項目です。トピックは作成した順序で表示されます。各トピック内にメニュー項目を定義できます。メニュー項目は、Wikiページまたは、Wiki外部のターゲットにリンクできます。メニュー項目を作成するときは、名前と、Wikiページ名またはURLを指定する必要があります。この名前がメニューに表示されます。


注意:

メニューを作成した後は、管理者だけがメニューの編集を行えるモードに変更することをお薦めします(「Mode」ドロップダウン・リストで該当のオプションを選択)。登録ユーザーが管理者でない場合は、Wikiによって「Edit this menu」リンクがメニューから自動的に削除されますが、ユーザーが誤ってメニュー・ページを編集することがあります。

E.3 ページのロックおよびロック解除

管理者は、Wikiページのロックとロック解除を構成できます。ユーザーがWikiページを編集するときは、常にその特定のユーザーに対してページがロックされます。他のユーザーがそのページを変更できるのは、指定の時間が経過してからです。管理者は、現行ユーザーのみがページを変更できる時間を構成できます。時間(分)を指定するには、管理メニューの「General」の下にある「Configuration」リンクをクリックし、「Time in minutes to lock a page」フィールドに時間を入力します。図E-8にこのページを示します。

図E-8 「Configuration」ページ

図E-8の説明が続きます
「図E-8 「Configuration」ページ」の説明

「General」カテゴリの下の「Locked Pages」リンクをクリックすると、これらのページのロックを解除することもできます。ここでは、すべてのロック済ページを確認できます。ページのロックを解除するには、該当ページ横の「remove lock」リンクをクリックします。図E-9にこのページを示します。

図E-9 ページのロック解除

図E-9の説明が続きます
「図E-9 ページのロック解除」の説明

E.4 ユーザー・インタフェース・テンプレート

テンプレートを使用して、ユーザーがページを作成するためのフレームワークを設定できます。新しいユーザー・インタフェース・テンプレートの作成や、既存のユーザー・インタフェース・テンプレートの編集または削除を行うことができます。テンプレートにアクセスするには、管理モードで「General」の下の「Templates」をクリックします。既存のテンプレートを変更するには、テンプレート名の横のリンクを使用します。または、「Add new template」をクリックして新しいテンプレートを作成します(図E-10)。テンプレートに名前を付けるとき、また編集や作成を行うときは、6.3.3項「Wikiマークアップ」で説明しているWikiマークアップ言語を使用します。テンプレート名では、ページ名と同じ規則に従う必要があります。

図E-10 テンプレートの管理

図E-10の説明が続きます
「図E-10 テンプレートの管理」の説明

管理者が新しいテンプレートを作成したら、ユーザーがページを作成するときにその新しいテンプレートの使用を選択できます(図E-11)。

図E-11 テンプレートを使用した新しいページの作成

図E-11の説明が続きます
「図E-11 テンプレートを使用した新しいページの作成」の説明

E.5 Wikiページのテーマ変更

テーマを適用して、Wikiのルック・アンド・フィールを変更できます。テーマを変更するには、管理モードで「General」の下の「Configuration」をクリックします。「Theme」ドロップダウン・リストから別のテーマを選択します。

図E-12 テーマの選択

図E-12の説明が続きます
「図E-12 テーマの選択」の説明

管理モードを終了して、変更内容が有効になったことを確認します。

E.6 Oracle WebCenter Wikiの監視

監視ログ・ファイルはOC4J_HOME/bin/owc_wiki.logに含まれます。ログ・レベルを変更するには、次の場所にあるjlo_logging.xmlファイルを変更します。

ORACLE_HOME/j2ee/home/owc_wiki/

このファイルでログ出力のターゲットを変更できます。現在サポートされているターゲットは、traceinfodebugwarnerrorおよびfatalです。off(すべてのターゲットをオフにする)またはall(すべてのターゲットをオンにする)という2つの特殊なターゲットも使用できます。jLoログ出力の詳細は、http://jlo.jzonic.org/GettingStarted.htmlを参照してください。


注意:

jLoハンドラを使用してログ・ファイルの場所を変更することもできます。詳細は、http://jlo.jzonic.org/AllHandlers.htmlを参照してください。

その他のトラブルシューティング情報は、付録G「WebCenterアプリケーションのトラブルシューティング」を参照してください。

E.7 Wikiコンテンツのバックアップおよびリストア

ファイル・システムを使用してWikiコンテンツをバックアップできます。このためには、次のフォルダのコピーを作成します。

OC4J_HOME/applications/application_name/owc_wiki/pages

このフォルダをバックアップ・コピーで上書きすると、コンテンツをリストアできます。

E.8 ドメインのエクスポート

Oracle WebCenter Wikiでは、Wikiドメインを静的なHTMLファイルとしてエクスポートすることができます。Wikiを単純なコンテンツ管理システム(CMS)としてローカル・コンピュータで使用し、コンテンツをエクスポートして、HTMLファイルをWebサーバーにアップロードすることができます。

ドメインのコンテンツをエクスポートすると、Oracle WebCenter Wikiによって、対応するHTMLファイル名でWikiリンクが置換されます。Wikiにより、ドメインのすべての開始ページの名前がindex.htmlに変更されます。


注意:

プレーンHTMLコンテンツはエクスポートできますが、現在、添付ファイルやイメージはエクスポートできません。

ドメインを表示した状態で管理モードにアクセスします。ナビゲーション・バーで「Domain related」の下にある「Export Domain」をクリックします。管理者としてログインして、このオプションが表示されていない場合は、この特定の権限を追加する必要があります。そのためには、「User Management」の下の「Roles」をクリックします。ADMINロールを編集し、ExportDomain権限を追加します。詳細は、E.10項「権限」を参照してください。

「Export domain」ページで、表E-1に示すオプションを更新できます。必要なオプションを選択したら、「export domain」をクリックします。

表E-1 ドメインのエクスポートのオプション

オプション アクション

export file

このドロップダウン・リストからテンプレートを選択します。このリストには、owc_wiki/exportディレクトリにあるVelocityテンプレートが含まれます。このドメインの各静的HTMLファイルをレンダリングするときに、Oracle WebCenter Wikiによってこのテンプレートが使用されます。

css file

このドロップダウン・リストから、Oracle WebCenter Wikiで静的HTMLファイルと同じディレクトリにエクスポートするCSSファイルを選択します。これらのCSSファイルはテンプレートと同じディレクトリにあります。

directory

HTMLファイルおよびCSSファイルのエクスポート先のディレクトリ・パスを入力します。


E.9 IPアドレスのブロック

特定のIPアドレスからのWikiの編集アクセスをブロックすることができます。そのためには、「General」の下の「Manage Blacklist」をクリックします(図E-13)。ブロックするIPアドレスを入力し、「Save」をクリックします。ブロックしたIPアドレスが「Blacklist」に表示されます。

図E-13 ブラックリストの管理

図E-13の説明が続きます
「図E-13 ブラックリストの管理」の説明

E.10 権限

2つのロールuseradminについて、管理モードでのWiki操作の権限を設定できます。ナビゲーション・バーで、「User Management」の下の「Roles」をクリックします。変更するロールの下の「edit」をクリックします。たとえば、USERロールの下で「edit」をクリックすると図E-14のようなページが表示されます。

図E-14 Userロールの権限

図E-14の説明が続きます
「図E-14 Userロールの権限」の説明

E.11 Oracle WebCenter Wikiへの匿名アクセスの有効化

デフォルトでは、登録されたユーザーのみがOracle WebCenter Wikiでページにアクセスできます。ただし、匿名アクセスを有効にすると、ユーザーがログインせずにページを表示できるようになります。管理モードで「General」の下の「Settings」をクリックします。「Is this owc_wiki installation only available for registered users」の横のドロップダウン・リストで「NO」を選択し(図E-15)、「save」ボタンをクリックします。

図E-15 匿名アクセスの設定

図E-15の説明が続きます
「図E-15 匿名アクセスの設定」の説明

E.12 その他の構成パラメータ

管理モードでは次のオプションを構成できます。

これらおよびその他のオプションは、「General」の下の「Configuration」を選択すると表示されます(図E-16)。

図E-16 「Configuration」ページ

図E-16の説明が続きます
「図E-16 「Configuration」ページ」の説明