Sun Cluster 3.0 システムを使用すると、アプリケーションを高可用性でスケーラブルなリソース (データサービス) として実行および管理できます。RGM (Resource Gropu Manager) というクラスタ機能は、高可用性のための機構を提供します。この機能へのプログラミングインタフェースの要素には、次のようなものがあります。
コールバックメソッド - RGM がクラスタ上のアプリケーションを制御するために使用します。
API コマンドと関数 - コールバックメソッドがクラスタ内の要素についての情報にアクセスするときに使用します。
プロセス管理機能 - クラスタ上のプロセスを監視および再起動します。
RGM は各クラスタ上でデーモンとして動作して、事前構成したポリシーに従って、選択したノード上のリソースを自動的に起動および停止します。リソースの高可用性を実現するために、RGM は、ノードが異常終了または再起動すると、影響を受けるノード上でリソースを停止し、別のノード上でリソースを起動します。RGM はまた、リソースに固有なモニター (監視機能) を起動および停止することによって、障害のあるリソースを検出し、別のノードに再配置したり、さまざまな視点からリソース性能を監視したりできます。
RGM はフェイルオーバーリソースとスケーラブルリソースの両方をサポートします。フェイルオーバーリソースとは、同時に 1 つのノード上だけでオンラインになることができるリソースのことです。スケーラブルリソースとは、同時に複数のノード上でオンラインになることができるリソースのことです。