Sun Cluster 3.0 データサービス開発ガイド

サンプルアプリケーションの概要

サンプルのデータサービスはクラスタのイベント (管理アクション、アプリケーションの異常終了、ノードの異常終了など) に応じて、DNS アプリケーションを起動、停止、再起動、ラスタノード間の切り替えを行います。

アプリケーションの再起動は、SC 3.0 プロセス監視機能 (PMF) によって管理されます。アプリケーションの障害が再試行最大期間または再試行最大回数を超えると、アプリケーションリソースを含むリソースグループは自動的に別のノードにフェイルオーバーします。

サンプルのデータサービスは、PROBE メソッドという形で障害監視機能を提供します。PROBE メソッドは、nslookup コマンドを使用し、データサービスが正常な状態であることを保証します。DNS データサービスのハングを検出すると、PROBE メソッドは、DNS アプリケーションをローカルで再起動することによって、この状況を修正しようとします。この方法で状況が改善されず、データサービスの問題が繰り返し検出される場合、PROBE メソッドは、データサービスをクラスタ内の別のノードにフェイルオーバーしようとします。

サンプルのアプリケーションには、具体的に、次のような機能が含まれています。