次のリストに示すように、サンプルの RTR ファイルの終わりには拡張プロパティがあります。
# 拡張プロパティ # # クラスタ管理者はこのプロパティの値を設定し、アプリケーションが使用 # する構成ファイルが入っているディレクトリを示す必要がある。このアプリ # ケーションの場合、DNS は PXFS (通常は named.conf) 上の DNS 構成ファイ # ルのパスを指定する。 { PROPERTY = Confdir; EXTENSION; STRING; TUNABLE = AT_CREATION; DESCRIPTION = "The Configuration Directory Path"; } # 検証が失敗したと宣言するまでのタイムアウト値 (秒) { PROPERTY = Probe_timeout; EXTENSION; INT; DEFAULT = 30; TUNABLE = ANYTIME; DESCRIPTION = "Time out value for the probe (seconds)"; }
サンプルの RTR ファイルは 2 つの拡張プロパティ、Confdir と Probe_timeout を定義します。Confdir は、DNS 構成ディレクトリへのパスを指定します。このディレクトリには、DNS が正常に動作するために必要な in.named ファイルが格納されています。サンプルのデータサービスの START と VALIDATE メソッドはこのプロパティを使用し、DNS を起動する前に、構成ディレクトリと in.named ファイルがアクセス可能であるかどうかを確認します。
サンプルのデータサービスの PROBE メソッドは、Sun Cluster コールバックメソッドではなく、ユーザー定義メソッドです。したがって、Sun Cluster は この Probe_timeout プロパティを提供しません。開発者はこの拡張プロパティを RTR ファイルに定義し、クラスタ管理者が Probe_timeout の値を構成できるようにする必要があります。
データサービスが構成されるとき、VALIDATE メソッドは、新しいディレクトリがアクセス可能であるかどうかを確認します。