クラスタ内の各ノードごとに /etc/lvm/md.tab ファイルを作成します。
Solstice DiskSuite ソフトウェアを使用する際は、ディスクセットの構成に使用したデバイス ID (DID) 名とは別の名前をローカルメタデバイスに付けるようにしてください。たとえば、ディスクセットで /dev/did/dsk/d3 という DID 名が使用されている場合は、ローカルデバイスを構成する際に、/dev/md/dsk/d3 という名前は使用しないでください。
クラスタノードのスーパーユーザーになります。
md.tab ファイルを作成するときの参照用とし、DID マッピングの一覧を表示します。
下位デバイス名 (cNtXdY) の代わりに、md.tab ファイルの完全な DID 擬似ドライバ名を使用します。
# scdidadm -L |
次の出力例では、1 列目が DID インスタンス番号、2 列目が完全パス (物理パス)、3 列目が完全な DID 擬似ドライバ名 (疑似パス) です。
1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 /dev/did/rdsk/d1 2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 /dev/did/rdsk/d2 2 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 /dev/did/rdsk/d2 3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t2d0 /dev/did/rdsk/d3 3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t2d0 /dev/did/rdsk/d3 ... |
/etc/lvm/md.tab ファイルを作成し、エディタを使用して手作業で編集します。
md.tab ファイルの作成の詳細については、Solstice DiskSuite のマニュアルを参照してください。
次の md.tab のサンプルファイルでは、dg-schost-1 というディスクセット用のメタデバイスを定義しています。md.tab ファイル内の行の順序は重要ではありません。
dg-schost-1/d0 -t dg-schost-1/d1 dg-schost-1/d4 dg-schost-1/d1 -m dg-schost-1/d2 dg-schost-1/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4 dg-schost-1/d3 1 1 /dev/did/rdsk/d55s4 dg-schost-1/d4 -m dg-schost-1/d5 dg-schost-1/d5 1 1 /dev/did/rdsk/d3s5 dg-schost-1/d6 1 1 /dev/did/rdsk/d57s5 |
サンプル md.tab ファイルは、以下のように構築されています。
先頭行では、トランスメタデバイス d0 を、マスター (UFS) メタデバイス d1 とログデバイス d4 で構成されると定義しています。-t は、これがトランスメタデバイスであることを示します。マスターおよびログデバイスは、-t フラグの後の位置で指定されます。
dg-schost-1/d0 -t dg-schost-1/d1 dg-schost-1/d4 |
2 行目では、マスターデバイスをメタデバイスのミラーと定義しています。この定義の -m は、ミラーデバイスであることと、サブミラーの 1 つである d2 がミラーデバイス d1 と関連付けられていることを表します。
dg-schost-1/d1 -m dg-schost-1/d2 |
5 行目も同様に、ログデバイス d4 をメタデバイスのミラーと定義しています。
dg-schost-1/d4 -m dg-schost-1/d5 |
3 行目は、マスターデバイスの最初のサブミラー d2 を 1 方向のストライプと定義しています。
dg-schost-1/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4 |
4 行目は、マスターデバイスの 2 つ目のサブミラー d3 を 1 方向のストライプとして定義しています。
dg-schost-1/d2 1 1 /dev/did/rdsk/d1s4 |
最後は、ログデバイスのサブミラー d5 および d6 の定義です。この例では、各サブミラーごとに簡単なメタデバイスが作成されます。
dg-schost-1/d5 1 1 /dev/did/rdsk/d3s5 dg-schost-1/d6 1 1 /dev/did/rdsk/d57s5 |
サブミラーに使用するディスクにデータがすでに存在している場合は、メタデバイスを構成する前にそのデータのバックアップを取り、ミラーに復元する必要があります。
「メタデバイスを起動する」に進み、md.tab ファイルで定義したメタデバイスを起動します。