Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのインストール

例 - ファイルシステムの割り当て

表 1-2 に、750M バイト未満の物理メモリーを持つクラスタノードのパーティション分割スキーマを示します。このスキーマは、Solaris オペレーティング環境の「エンドユーザーシステムサポート」ソフトウェアグループ、Sun Cluster ソフトウェア、および Sun Cluster HA for NFS データサービスと共にインストールされます。ディスク上の最後のスライスであるスライス 7 には、ボリューム管理ソフトウェア用に小容量が割り当てられます。

このような配置は、Solstice DiskSuite ソフトウェアまたは VxVM の使用を意図したものです。Solstice DiskSuite ソフトウェアを使用する場合は、複製データベース用にスライス 7 を使用します。VxVM を使用する場合は、後でゼロの長さを割り当てることにより、スライス 7 を開放できます。この配置によって 2 つのスライス 4 と 7 が開放され、ディスクの終端に未使用領域が確保されます。

表 1-2 ファイルシステム割り当て例

スライス 

内容 

割り当て (M バイト) 

説明 

/

1168 

441M バイト - Solaris オペレーティング環境ソフトウェア用 

100M バイト - ルート (/) 用の追加分

100M バイト - /var 用の追加分

25M バイト - Sun Cluster ソフトウェア用  

55M バイト - ボリューム管理ソフトウェア用 

1M バイト - Sun Cluster HA for NFS ソフトウェア用 

25M バイト - Sun Management Center エージェントおよび Sun Cluster モジュールエージェントパッケージ用 

421M バイト (ディスクの残りの空き容量) - データベースやアプリケーションソフトウェアで将来的に使用 

スワップ 

750 

物理メモリーが 750M バイト未満の場合の最小サイズ 

オーバーラップ 

2028 

ディスク全体 

/globaldevices

100 

このスライスは、Sun Cluster ソフトウェアによって後で別のマウントポイントに割り当てられ、クラスタファイルシステムとしてマウントされます。 

未使用 

VxVM でルートディスクをカプセル化するための空きスライスとして確保されます。 

未使用 

 

未使用 

 

ボリューム管理ソフトウェア 

10 

Solstice DiskSuite ソフトウェアの場合は、複製データベース用に使用されます。 VxVM の場合は、スライスとディスク終端の若干の領域が後で開放されます。