Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for NFS メソッドのタイムアウトを調整する

HA NFS メソッドが終了するために要する時間は、dfstab.resource-name ファイルに含まれる、リソースによって共有されるパスの数に依存します。これらのメソッドのデフォルトのタイムアウト値は、300 秒です。単純に、各共有パスのメソッドタイムアウト値に 10 秒を割り当てます。デフォルトのタイムアウトは、30 の共有パスを処理するように設計されているため、共有パスの数が 30 未満の場合には、タイムアウト値を短かくしないでください。

ただし、共有パスの数が 30 を超える場合は、共有パスの数に 10 を掛けて、推奨するタイムアウト値を計算してください。たとえば、 dfstab.resource-name ファイルに共有パスが 50 含まれている場合は、推奨するタイムアウト値は 500 秒です。

次のメソッドタイムアウトを変更する必要があります。

Prenet_start_timeoutPostnet_stop_timeoutMonitor_Start_timeout
Start_timeoutValidate_timeoutMonitor_Stop_timeout
Stop_timeoutUpdate_timeoutMonitor_Check_timeout

メソッドタイムアウトを変更するには、次のように、scrgadm(1M) に -c オプションを使用します。


% scrgadm -c -j resource-name -y Prenet_start_timeout=500