システム障害モニターは、プロセスの存在および NULL rpc 呼び出しへの応答を調べることで、rpcbind、statd、lockd、nfsd、mountd を検証します。このモニターは、次の NFS 拡張プロパティを使用します。
Rpcbind_nullrpc_timeout | Lockd_nullrpc_timeout |
Nfsd_nullrpc_timeout | Rpcbind_nullrpc_reboot |
Mountd_nullrpc_timeout | Nfsd_nullrpc_restart |
Statd_nullrpc_timeout |
Mountd_nullrpc_restart |
これらのプロパティについては、第 7 章「Sun Cluster HA for Network File System (NFS) のインストールと構成」を参照してください。
各システム障害モニターの検証サイクルにおいて、次のことを行います。
Cheap_probe_interval の間、休止します。
rpcbind を検証します。
プロセスが停止しており、Failover_mode=HARD の場合は、システムを再起動します。
NULL rpc 呼び出しに失敗し、Rpcbind_nullrpc_reboot=True および Failover_mode=HARD の場合は、システムを再起動します。
statd と lockd を検証します。
いずれかのデーモンが停止している場合は、両方のデーモンを再起動します。
NULL rpc 呼び出しに失敗した場合は、メッセージが syslog に記録されますが、再起動はしません。
mountd と mountd を検証します。
プロセスが停止している場合は、そのプロセスを再起動します。
NULL rpc 呼び出しに失敗し、PXFS デバイスが利用可能で拡張プロパティ Mountd_nullrpc_restart=True の場合は、mountd を再起動します。
NFS デーモンのうち、いずれかのデーモンの再起動に失敗すると、すべてのオンライン NFS リソースの状態が FAULTED に設定されます。すべての NFS デーモンが再起動され、状態が正常の場合には、リソースの状態は再び ONLINE に設定されます。