Sun Cluster 3.0 のシステム管理

VERITAS Volume Manager による管理に関する注意事項

Sun Cluster で VxVM 名前空間を正しく保持できるように、ディスクグループやボリュームの構成情報を変更したときは、Sun Cluster ディスクデバイスグループの構成変更を登録してください。これによって、すべてのクラスタノードを確実に更新できます。名前空間に影響を与える構成変更の例としては、ボリュームの追加、削除、名前変更や、ボリュームのアクセス権、所有者、グループ ID の変更などが挙げられます。


注 -

ディスクグループを Sun Cluster ディスクデバイスグループとしてクラスタに登録した後で、VxVM コマンドを使用して VxVM ディスクグループをインポートまたはデポートしないでください。ディスクグループのインポートやデポートが必要な場合は、すべて Sun Cluster ソフトウェアによって処理します。


各 VxVM ディスクグループには、クラスタ全体で一意のマイナー番号が与えられています。デフォルトでは、ディスクグループを作成したときに、VxVM によって 1000 の倍数がディスクグループのベースマイナー番号として選択されます。少数のディスクグループしかないほとんどの構成では、これで十分一意性を保証できます。ただし、新たに作成したディスクグループのマイナー番号が、別のクラスタノードにインポートした以前のディスクグループのマイナー番号と衝突することがあります。この場合は、Sun Cluster ディスクデバイスグループを登録できません。この問題を解消するには、新しいディスクグループに一意の値である新しいマイナー番号を付けたうえで、Sun Cluster ディスクデバイスグループとして登録してください。

ミラー化したボリュームを設定する場合は、ダーティーリージョンログ (DRL) を使用すると、システムクラッシュ発生時のボリューム回復時間を短縮できます。DRL の使用を強くお勧めします。