『Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成』の第 5 章「Sun Cluster HA for Apache のインストールと構成」では、Apache Web Server を Apache の Web サイト (http://www.apache.org) からインストールする方法について説明していますが、Apache Web Server は Solaris 8 オペレーティング環境の CD-ROM からインストールすることもできます。
Apache のバイナリは SUNWapchr、SUNWapchu、SUNWapchd という 3 つのパッケージに含まれており、SUNWCapache パッケージのメタクラスタを構成しています。SUNWapchr は、SUNWapchu より先にインストールする必要があります。
Web サーバーのバイナリは、各クラスタノードのローカルファイルシステムか、クラスタファイルシステムに置きます。
この手順では、Sun Cluster HA for Apache データサービスを Solaris 8 オペレーティング環境 CD-ROM に含まれている Apathe Web Server で使用する場合に必要な手順について説明します。
Apache パッケージの SUNWapchr、SUNWapchu、SUNWapchd をインストールしていない場合は、インストールします。
パッケージがすでにインストールされているかどうかを確認するには pkginfo(1) コマンドを実行します。
# pkgadd -d Solaris_8_Product_directory SUNWapchr SUNWapchu SUNWapchd ... Installing Apache Web Server (root) as SUNWapchr ... [ verifying class initd ] /etc/rc0.d/K16apache linked pathname /etc/rc1.d/K16apache linked pathname /etc/rc2.d/K16apache linked pathname /etc/rc3.d/S50apache linked pathname /etc/rcS.d/K16apache linked pathname ... |
SUNWapchr パッケージの一部としてインストールした、実行開始/停止制御スクリプトを無効にします。
データサービスを構成した後は、Sun Cluster HA for Apache データサービスが Apache アプリケーションの起動と停止を行うため、このスクリプトを無効にする必要があります。次の手順を実行してください。
次の例では、開始制御スクリプトの名前の最初の文字を大文字から小文字に変更しています。このスクリプトの名前は、通常のシステム管理の方針に合わせて、任意の名前に変更しても構いません。
# ls -1 /etc/rc?.d/*apache /etc/rc0.d/K16apache /etc/rc1.d/K16apache /etc/rc2.d/K16apache /etc/rc3.d/S50apache /etc/rcS.d/K16apache # mv /etc/rc0.d/K16apache /etc/rc0.d/k16apache # mv /etc/rc1.d/K16apache /etc/rc1.d/k16apache # mv /etc/rc2.d/K16apache /etc/rc2.d/k16apache # mv /etc/rc3.d/S50apache /etc/rc3.d/s50apache # mv /etc/rcS.d/K16apache /etc/rcS.d/k16apache # ls -1 /etc/rc?.d/*apache /etc/rc0.d/k16apache/etc/rc1.d/k16apache/etc/rc2.d/k16apache/etc /rc3.d/s50apache/etc/rcS.d/k16apache |