問題の概要: Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのために作成した論理ホストがホスト名ではなく IP アドレス番号を使用している場合に、Sun Cluster 2.2 から Sun Cluster 3.0 へのソフトウェアのアップグレードが失敗する可能性がある。
回避方法: この問題の解決方法は 2 つあります。
クラスタで Sun Cluster 2.2 ソフトウェアが動作中の場合は、scconf(1M) コマンドを再実行して LOGIP フィールドを IP アドレスから実際の名前にリセットします。
# scconf clustername -L logical_host -n host_list -g diskgroup_list -i adapter_list,logical_hostname |
次に、LOGIP フィールドを IP アドレスから実際の名前にリセットする例を示します。
# scconf schost -L schost-1 -n phys-schost-1,phys-schost-2 -g schost-1 -i hme0,hme0,schost-1 |
クラスタがすでに Sun Cluster 3.0 ソフトウェアにアップグレードされている場合は、アップグレードしたノードの ccd ファイルの、保存済みのコピーを編集します。/var/cluster/logs/install/preserve/2.2/SUNWcluster/conf ディレクトリの ccd ファイルを編集し、LOGIP フィールドを実際の名前に置き換えます。
たとえば、次の行で指定されている IP アドレスは、その IP アドレスに対応する論理ホスト名に変更する必要があります。
LOGIP:phys-schost-1,phys-schost-2:hme0,hme0:192.29.72.238:1 |
ccd ファイルの IP アドレスを対応する論理ホスト名に置き換えます。
LOGIP:phys-schost-1,phys-schost-2:hme0,hme0:schost-1:1 |