Sun Cluster 3.0 U1 ソフトウェアのインストール

ディスクセットを作成する

クラスタ内に作成するディスクセットごとに、次の手順を実行します。


注 -

SunPlex Manager を使用して Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールした場合は、1 〜 3 個のディスクセットがすでに存在している場合があります。SunPlex Manager が作成するメタセットの詳細は、「SunPlex Manager による Sun Cluster ソフトウェアのインストール」を参照してください。


  1. 作成するディスクセットが、以下の要件のいずれかを満たしていることを確認します。

    • 2 つの列だけで構成されている場合、ディスクセットは必ず 2 つのノードに接続し、2 つのメディエータホストを使用する必要があります。これらのホストは、ディスクセットに使用するものと同じ 2 つのホストでなければなりません。メディエータの設定についての詳細は、「メディエータの概要」を参照してください。

    • 3 つ以上の列で構成されている場合は、必ず、任意の 2 つの列 (S1 と S2) のディスク数の合計を 3 つ目の列 (S3) のディスク数より多くします。この必要条件を数式で表すと、ディスク数 (S1) + ディスク数 (S2) > ディスク数 (S3) となります。

  2. root がグループ 14 のメンバーになるようにします。


    # vi /etc/group
    ...
    sysadmin::14:root
    ...

  3. ローカルにメタデバイス状態データベースの複製が存在することを確認します。

    手順については、「メタデバイス状態データベースの複製を作成する」を参照してください。

  4. ディスクセットをマスターするクラスタノードのスーパーユーザーになります。

  5. ディスクセットを作成します。

    このコマンドによって、ディスクセットを Sun Cluster ディスクデバイスグループとして登録する作業も行われます。


    # metaset -s setname -a -h node1 node2
    
    -s setname

    ディスクセット名を指定します。

    -a

    ディスクセットを追加 (作成) します。

    -h node1

    ディスクセットをマスターする主ノードの名前を指定します。

    node2

    ディスクセットをマスターする二次ノードの名前を指定します。

  6. 新しいディスクセットの状態を検査します。


    # metaset -s setname
    

  7. ディスクセットにドライブを追加します。

    「ディスクセットへのドライブの追加」に進みます。

例 - ディスクセットの作成

次のコマンドでは、2 つのディスクセット dg-schost-1dg-schost-2 が作成され、ノード phys-schost-1phys-schost-2 が潜在的主ノードとして割り当てられます。


# metaset -s dg-schost-1 -a -h phys-schost-1 phys-schost-2
# metaset -s dg-schost-2 -a -h phys-schost-1 phys-schost-2