Sun Cluster 3.0 U1 ソフトウェアのインストール

メタデバイス名とディスクセット数を算出する


注 -

SunPlex Manager を使用して Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールした場合は、この作業を行わないでください。代わりに、「ルートディスクのミラー化」へ進んでください。


この手順では、構成に必要なメタデバイス名とディスクセット数を算出し、/kernel/drv/md.conf ファイルを変更する方法について説明します。


ヒント -

メタデバイス名のデフォルトの数は、ディスクセットごとに 128 ですが、多くの構成ではこれ以上の数が必要になります。構成を実装する前にこの数を増やしておくと、後で管理時間の節約になります。


  1. クラスタ内のディスクセットに必要なメタデバイス名の最大数を計算します。

    各ディスクセットは、最大 8192 個のメタデバイス名を持つことができます。算出した値は、nmd フィールドに指定します。

    1. 各ディスクセットに必要なメタデバイス名の数を計算します。

      ローカルメタデバイスを使用する場合は、クラスタ内で各メタデバイスが固有の名前を持ち、クラスタ内のほかのデバイス ID(DID) と同じ名前を使用することがないように注意してください。


      ヒント -

      DID 名にだけ使用する値の範囲と、各ノードのローカルメタデバイス名にだけ使用する範囲を選択してください。たとえば、d1d1000 を DID に、d1100d1199 をノード 1 のローカルメタデバイスに、d1200d1299をノード 2 のローカルメタデバイスに指定します。


    2. ディスクセット内で使用するメタデバイス名の最大数を決定します。

      設定するメタデバイスの個数は、実際の量ではなく、メタデバイス名のに基づいています。たとえば、メタデバイス名が d950 から d1000 の場合、Solstice DiskSuite は、50 ではなく、1000 個の名前を必要とします。

  2. クラスタ内のディスクセットの予想個数を計算し、プライベートディスク管理用に 1 つ追加します。

    クラスタでは、最大 32 個のディスクセットを使用できます。ディスクセットのデフォルト値は 4 です。計算されたこの値は、md_nsets フィールドに指定します。

  3. 各ノードで /kernel/drv/md.conf ファイルを編集します。


    注意 - 注意 -

    すべてのクラスタノード (クラスタペアトポロジの場合はクラスタペア) の /kernel/drv/md.conf ファイルの内容は、それぞれのノードがサービスを提供するディスクセット数に関係なく、同一である必要があります。このガイドラインに従わないと、重大な Solstice DiskSuite エラーが発生し、データが失われることがあります。


    1. 計算によって求めたメタデバイス名の数が 128 個を超える場合は、nmd フィールドを、手順 1 で計算した数に設定します。

    2. md_nsets フィールドを、手順 2 で計算した数に設定します。

  4. 各ノードで再構成再起動を行います。


    # touch /reconfigure
    # shutdown -g0 -y -i6
    

    /kernel/drv/md.conf ファイルに対する変更は、再起動後に有効になります。

  5. ローカルに複製を作成します。

    「メタデバイス状態データベースの複製を作成する」に進みます。