データサービスリソースグループ内に SUNW.HAStorage リソースを作成するかどうかを判断するには、次のことを検討してください。
データサービスリソースグループがノードリストを持っており、その一部のノードが記憶装置に直接接続されていない場合は、リソースグループ内で SUNW.HAStorage リソースを構成し、他のデータサービスリソースの依存性を SUNW.HAStorage に設定する必要があります。これは、記憶装置とデータサービス間で起動順序を調整するためのものです。
Sun Cluster HA for Oracle や Sun Cluster HA for NFS データサービスなど、ディスクに負荷がかかることの多いデータサービスを使用する場合は、SUNW.HAStorage リソースをデータサービスリソースグループに追加し、データサービスリソースの依存性を SUNW.HAStorage に設定し、AffinityOn を True に設定します。この手順を行うことで、リソースグループとディスクデバイスグループが同一ノード上に置かれます。
一方、必要なファイルを起動時に読み込むデータサービスのように (たとえば、Sun Cluster HA for DNS データサービス)、ディスクに負荷があまりかからない場合は、SUNW.HAStorage リソースタイプの設定は任意です。
クラスタに含まれるのが 2 ノードだけの場合は、SUNW.HAStorage リソースタイプの設定は任意です。ただし、後でノードを追加してスケーラブルサービスを実行する予定の場合には、SUNW.HAStorage リソースタイプを設定する必要があります。このための準備として SUNW.HAStorage リソースタイプの設定をしておき、後でノードリストにノードを追加します。
特定の推奨事項については、このマニュアルのデータサービスに関する各章を参照してください。
「新しいリソース用に SUNW.HAStorage リソースタイプを設定する」 の設定方法については、「新しいリソース用に SUNW.HAStorage リソースタイプを設定する」を参照してください。詳細は、SUNW.HAStorage(5) のマニュアルページを参照してください。