Sun Cluster 3.0 U1 のシステム管理

パブリックネットワーク管理調整可能パラメータを変更する

このアルゴリズムには、次の 4 つの調整可能パラメータがあります。

これらのパラメータは、障害検出の速度および正確さにおけるバランスを調整できます。詳細は、表 5-3 を参照してください。

この手順を使用し、pnmd(1M) デーモンのデフォルトのパブリックネットワーク管理 (PNM) の値を変更します。

  1. クラスタ内の任意のノードでスーパーユーザーになります。

  2. pnmparams ファイルを作成します (存在しない場合)。


    # vi /etc/cluster/pnmparams
    

  3. 次の表を使用して PNM パラメータを設定します。


    注 -

    /etc/cluster/pnmparams ファイルの設定は、ノードのすべての NAFO グループに適用されます。ハッシュ記号 (#) で始まる行は無視されます。ファイルのその他の行の形式は、variable=value でなければなりません。


    表 5-3 パブリックネットワーク管理の調整可能パラメータ

    パラメータ 

    説明 

    inactive_time

    現在のアクティブアダプタのパケットカウンタを連続して検証するときの秒数。デフォルトは 5 です。 

    ping_timeout

    ALL_HOST_MULTICAST およびサブネットブロードキャスト ping のタイムアウト値 (秒単位)。デフォルトは 4 です。

    repeat_test

    デバイスアダプタに障害が発生し、フェイルオーバーを起動すると宣言するまでに ping シーケンスを行う回数。デフォルトは 3 です。 

    slow_network

    各 ping シーケンスが行われてから、パケットカウンタの変更を確認するまでの待機時間 (秒単位)。デフォルトは 2 です。 

    warmup_time

    バックアップアダプタへのフェイルオーバーを行ってから、障害監視を再開するまでの待機時間 (秒単位)。これにより、遅いドライバやポート初期化のための余分時間が許可されます。デフォルトは 0 です。 


    注 -

    変更は、pnmd デーモンが次に起動するまで有効になりません。


例 - パブリックネットワーク管理調整可能パラメータの変更

次に、デフォルト値からパラメータが 2 つ変更された /etc/cluster/pnmparams ファイルの例を示します。


inactive_time=3
repeat_test=5