Sun Cluster 3.0 U1 のシステム管理

クラスタトランスポートケーブル、トランスポートアダプタ、トランスポート接続点を削除する

この手順は、SunPlex Manager GUI を使用しても実行できます。詳細については、SunPlex Manager のオンラインヘルプを参照してください。

次の手順を使用し、クラスタトランスポートケーブル、クラスタトランスポートアダプタおよびトランスポート接続点をノード構成から削除します。ケーブルが無効な場合、このケーブルの 2 つの終端は構成されたままになります。トランスポートケーブルの終端として使用されているアダプタは削除できません。


注意 - 注意 -

クラスタノードでは、そのクラスタノードのメンバーとなるクラスタインターコネクトに、機能しているケーブルが少なくとも 1 つ接続されている必要があります。ケーブルを無効にする前には、必ず、ノードのクラスタインターコネクトの状態を確認してください。状態が冗長な場合、つまり別の接続が使用できる場合だけ、ケーブル接続を無効にします。ノードの最後の機能しているケーブルを無効にすると、そのノードはクラスタメンバーシップから外れます。


  1. クラスタの任意のノードでスーパーユーザーになります。

  2. 残りのクラスタトランスポートパスの状態を確認します。


    # scstat -W
    


    注意 - 注意 -

    2 ノードクラスタのいずれかのノードを削除しようとして「パス障害 (Path faulted)」などのエラーメッセージが表示された場合、この手順を続ける前に問題を調査してください。このような問題は、ノードパスが利用できないことを示しています。残りの正常なパスを削除すると、このノードはクラスタメンバーシップから外れ、クラスタが再構成されます。


  3. scsetup ユーティリティを実行します。


    # scsetup
    

    「Main Menu」が表示されます。

  4. 3 (Cluster interconnect) を入力し、「Cluster Interconnect Menu」にアクセスします。

  5. 4 (Remove a Taransport cable) を入力してケーブルを削除します。

    指示に従い、必要な情報を入力します。


    注 -

    物理的にケーブル接続を解除する場合は、ポートと宛先デバイスをつないでいるケーブルを切り離します。


  6. アダプタを削除するには、5 (Remove a transport adapter from a node) を入力します。

    指示に従い、必要な情報を入力します。


    注 -

    ノードから物理的にアダプタを削除する場合の手順については、『Sun Cluster 3.0 U1 Hardware Guide』を参照してください。


  7. 接続点を削除するには、6 (Remove a transport junction) を入力します。

    指示に従って、必要な情報を入力します。


    注 -

    ポートがトランスポートケーブルの終端として使用されている場合、接続点は削除できません。


  8. ケーブルまたはアダプタが削除されたことを確認します。


    # scconf -p | grep cable
    # scconf -p | grep adapter
    # scconf -p | grep junction
    

    ノードからトランスポートケーブルやトランスポートアダプタが削除された場合は、このコマンドの出力には表示されません。

例 - トランスポートケーブル、トランスポートアダプタ、トランスポート接続点の削除

次に、scsetup コマンドを使用し、トランスポートケーブル、トランスポートアダプタ、トランスポート接続点を削除する例を示します。


[クラスタ内の任意のノード上でスーパーユーザーになる]
[scsetup ユーティリティを実行する]
# scsetup
Select Cluster interconnect.
Select either Add a transport cable, Add a transport adapter to a node, 
or Add a transport junction.
Answer the questions when prompted.
   You Will Need:         Example:
   node names             phys-schost-1
   adapter names          qfe1
   junction names         hub1
[scconf コマンドが正常に終了したことを確認する]
"Command completed successfully."
Quit the scsetup Cluster Interconnect Menu and Main Menu.
[ケーブル、アダプタ、接続点が削除されたことを確認する]
# scconf -p | grep cable
  Transport cable:   phys-schost-2:qfe0@1 ethernet-1@2    Enabled
  Transport cable:   phys-schost-3:qfe0@1 ethernet-1@3    Enabled
  Transport cable:   phys-schost-1:qfe0@0 ethernet-1@1    Enabled
# scconf -p | grep adapter
  Node transport adapters:   qfe2 hme1 qfe0
  Node transport adapter:   qfe0
  Node transport adapters:   qfe0 qfe2 hme1
  Node transport adapter:   qfe0
  Node transport adapters:   qfe0 qfe2 hme1
  Node transport adapter:   qfe0
# scconf -p | grep junction
  Cluster transport junctions:     hub0 hub2
  Cluster transport junction:      hub0
  Cluster transport junction:      hub2