クラスタノードの起動方法は、定足数 (quorum) の構成によって変わる場合があります。2 ノードのクラスタでは、クラスタの定足数の合計数が 3 つ (各ノードごとに 1 つと定足数デバイスに 1 つ) になるように定足数デバイスを構成する必要があります。この場合、最初のノードを停止しても、2 つ目のノードは定足数を保持しており、唯一のクラスタメンバーとして動作します。1 つ目のノードをクラスタノードとしてクラスタに再度結合させるには、2 つ目のノードが稼動中で、必要な数のクラスタ定足数 (2 つ) が存在している必要があります。
停止したクラスタノードを起動するために、そのノードを起動します。
ok boot |
クラスタコンポーネントが起動すると、すべてのノードのコンソールにメッセージが表示されます。
クラスタメンバーシップを取得できるように、クラスタノードにはクラスタインターコネクトとの動作中の接続が必要です。
ノードが問題なく起動し、オンラインであることを確認します。
scstat(1M) コマンドを使用してノードの状態を表示します。
# scstat -n |
クラスタノードの /var ファイルシステムが満杯になると、そのノード上では Sun Cluster が再起動できなくなる可能性があります。この問題が発生した場合は、「満杯の /var ファイルシステムを修復する」を参照してください。
次に、ノード phys-schost-1 を起動してクラスタに結合させたときのコンソールの出力例を示します。
ok boot Rebooting with command: boot ... Hostname: phys-schost-1 Booting as part of a cluster ... NOTICE: Node 1: attempting to join cluster ... NOTICE: Node 1: joined cluster ... The system is coming up. Please wait. checking ufs filesystems ... reservation program successfully exiting Print services started. volume management starting. The system is ready. phys-schost-1 console login: |