ディスクデバイスグループの主所有権を確立する方法は、preferenced という所有権設定属性の設定に基づきます。この属性を設定していない場合は、ほかで所有されていないディスクデバイスグループの主所有者が、そのグループ内のディスクへのアクセスを試みる最初のノードになります。一方、この属性を設定してある場合は、ノードが所有権の確立を試みる優先順位を指定する必要があります。
preferenced 属性を無効にすると、failback 属性も自動的に無効に設定されます。ただし、preferenced 属性を有効または再有効にする場合は、failback 属性を有効にするか無効にするかを選択できます。
preferenced 属性を有効または再有効にした場合は、主所有権の設定一覧でノードの順序を確立し直す必要があります。
次の手順では、scsetup(1M) を使用し、Solstice DiskSuite または VxVM ディスクデバイスグループの、preferenced 属性と failback 属性を設定または設定解除します。
この手順を実行するには、属性値を変更するディスクデバイスグループの名前が必要です。
クラスタ内の任意のノードでスーパーユーザーになります。
scsetup(1M) ユーティリティを起動します。
「Main Menu」が表示されます。
# scsetup |
ディスクデバイスグループで作業を行うために、4 (Device groups and volumes) を入力します。
「Device Groups Menu」が表示されます。
デバイスグループの特性を変更するために、6 (Change key properties of a VxVM or Solstice DiskSuite device group) を入力します。
指示に従って、デバイスグループの preferenced および failback オプションを設定します。
ディスクデバイスグループの属性が変更されたことを確認します。
次のコマンドを実行し、表示されるデバイスグループ情報を確認します。
# scconf -p |
次に、scsetup でディスクデバイスグループ (dg-schost-1) の属性値を設定したときに生成される scconf コマンドの例を示します。
# scconf -c -D name=dg-schost-1,nodelist=phys-schost-1:phys-schost-2,¥ preferenced=true,failback=enabled # scconf -p | grep Device Device group name: dg-schost-1 Device group type: SDS Device group failback enabled: yes Device group node list: phys-schost-1, phys-schost-2 Device group ordered node list: yes Device group diskset name: dg-schost-1 |