この手順では、パッチを適用する前にまずクラスタを停止して、 boot -sx コマンドを使用して各ノードをシングルユーザーモードで起動する必要があります。
パッチを適用する前に、Sun Cluster インストール前後の特別な注意事項があるかどうかを確認してください。
クラスタ内のノードでスーパーユーザーになります。
クラスタを停止します。
# scshutdown -y -g grace-period "message" |
確認プロンプトで yes と答えます。
停止までの待機時間を秒単位で指定します。デフォルトの猶予期間は 60 秒です。
送信する警告メッセージを指定します。message が複数の単語の場合は、引用符で囲みます。
各ノードを非クラスタのシングルユーザーモードで起動します。
各ノードのコンソールで、次のコマンドを実行します。
ok boot -sx |
ソフトウェアパッチまたはファームウェアパッチを適用します。
一度に 1 つのノードずつ、次のコマンドを実行します。
# patchadd -M patch-dir patch-id |
パッチのディレクトリの場所を指定します。
特定のパッチのパッチ番号を指定します。
パッチディレクトリに、この章の手順よりも新しい注意事項がないかどうかを必ず確認してください。
パッチが各ノードに正常にインストールされていることを確認します。
# showrev -p | grep patch-id |
パッチをすべてのノードに適用したら、ノードを再起動してクラスタに結合します。
各ノードで次のコマンドを実行します。
# reboot |
パッチが機能しており、ノードとクラスタが正常に動作していることを確認します。
次に、クラスタに Sun Cluster 再起動パッチを適用する例を示します。
# scshutdown -g 0 -y ... ok boot -sx ... # patchadd -M /tmp/patches 234567-05 (他のクラスタノードへパッチを適用する) ... # showrev -p | grep 234567-05 # reboot |
パッチを取り消す必要がある場合は、「Sun Cluster パッチを削除する」を参照してください。