トポロジとは、クラスタノードと、クラスタで使用される記憶装置プラットフォームを接続する接続スキーマをいいます。
Sun Cluster は、次のトポロジをサポートしています。
クラスタペア
ペア +M
N+1 (星型)
次の各項では、それぞれのトポロジを表す図を示しています。
クラスタペアトポロジとは、単一のクラスタ管理フレームワークのもとで動作する複数のノードペアをいいます。この構成では、ペアの間でのみフェイルオーバーが発生します。ただし、すべてのノードがクラスタインターコネクトによって接続されていて、Sun Cluster ソフトウェア制御のもとで動作します。このトポロジを使用して、1 つのペアでパラレルデータベースアプリケーションを実行し、別のペアでフェイルオーバーまたはスケーラブルなアプリケーションを実行できます。
クラスタファイルシステムを使用すると、すべてのノードがアプリケーションデータを保存するディスクに直接接続されていない場合でも、複数のノードがスケーラブルサービス、またはパラレルデータベースを実行する 2 ペア構成を設定できます。
次の図は、クラスタペア構成を示しています。
ペア +M トポロジには、共有記憶装置に直接接続されたノードのペアと、クラスタインターコネクトを使用して共有記憶装置にアクセスするノードの追加セットが含まれます。これらのノードはそれぞれ直接には接続されていません。
次の図は、4 つのノードのうち 2 つ (ノード 3 とノード 4) がクラスタインターコネクトを使用して記憶装置にアクセスする、1 つのペア +M トポロジを示しています。この構成を拡張し、共有記憶装置には直接アクセスしない追加ノードを含めることができます。
N+1 トポロジには、いくつかの主ノードと 1 つの二次ノードが含まれます。主ノードと二次ノードを同等に構成する必要はありません。主ノードは、アプリケーションサービスをアクティブに提供します。二次ノードは、主ノードに障害が生じるのを待機する間、アイドル状態である必要はありません。
二次ノードは、この構成ですべての多重ホスト記憶装置に物理的に接続されている唯一のノードです。
主ノードで障害が発生すると、Sun Cluster はそのリソースの処理を二次ノードで続行し、リソースは自動または手動で主ノードに切り換えられるまで二次ノードで機能します。
二次ノードには、主ノードの 1 つに障害が発生した場合に負荷を処理できるだけの十分な予備の CPU 容量が常に必要です。
次の図は、N+1 構成を示しています。