SunPlex システムは端末集配信装置を必要としますか。
Sun Cluster 3.0 以降のすべてのソフトウェアリリースを実行するために、端末集配信装置は必要はありません。障害による影響防止に端末集配信装置を必要とした Sun Cluster 2.2 とは異なり、Sun Cluster 3.0 以降の製品では端末集配信装置に依存しません。
ほとんどの SunPlex サーバーは端末集配信装置を使用していますが、E10000 は使用していないのはなぜですか。なぜですか。
端末集配信装置は、ほとんどのサーバーで効率的なシリアル - Ethernet コンバータです。そのコンソールポートはシリアルポートです。Sun Enterprise E10000 サーバーには、シリアルコンソールがありません。システムサービスプロセッサ (SSP) は Ethernet または jtag ポートを介したコンソールです。Sun Enterprise E10000 サーバーの場合は、コンソールに対して常に SSP を使用します。
端末集配信装置を使用した場合の利点は何ですか。
端末集配信装置を使用すると、ノードが OpenBoot PROM (OBP) にある場合でも、ネットワーク上の任意の場所にある遠隔ワークステーションから各ノードに対して、コンソールレベルのアクセスを行えます。
Sun がサポートしていない端末集配信装置を使用する場合に注意する点は何ですか。
Sun がサポートする端末集配信装置と他のコンソールデバイスの主な違いは、Sun の端末集配信装置には、端末集配信装置がコンソールに対して起動時にブレークを送信するのを防ぐ特殊なファームウェアがあるという点です。ブレーク、またはコンソールに対してブレークと解釈されることがある信号を送信するコンソールデバイスである場合、ノードが停止されることに注意してください。
Sun がサポートする端末集配信装置を再起動しないで、そこにあるロックされたポートを開放できますか。
開放できます。リセットする必要があるポート番号を書きとめて、次のコードを実行してください。
telnet tc Enter Annex port name or number: cli annex: su - annex# admin admin : reset port_number admin : quit annex# hangup # |
Sun がサポートする端末集配信装置の構成と管理の詳細については、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』を参照してください。
端末集配信装置自体に障害が発生した場合はどうしたらいいですか。別の装置を用意しておく必要がありますか。
ありません。端末集配信装置に障害が発生しても、クラスタの可用性はまったく失われません。端末集配信装置が再び機能するまで、ノードコンソールに接続できなくなります。
端末集配信装置を使用する場合に、セキュリティはどのように制御しますか。
通常、端末集配信装置は、他のクライアントアクセスに使用されるネットワークではなく、システム管理者が使用する小規模なネットワークに接続されています。この特定のネットワークに対するアクセスを制限することでセキュリティを制御できます。