Sun Cluster 3.0 12/01 データサービス開発ガイド

xfnts_validate メソッド

リソースが作成されるとき、また、管理アクションがリソースまたは (リソースが属する) グループのプロパティを更新するとき、RGM は VALIDATE メソッドを呼び出します。RGM は、作成または更新が行われる前に、VALIDATE メソッドを呼び出します。つまり、任意のノード上で VALIDATE メソッドから失敗を示す終了コードが戻されると、作成または更新は取り消されます。

RGM が VALIDATE メソッドを呼び出すのは、管理アクションがリソースまたはグループのプロパティを変更したときだけです。RGM がプロパティを設定したときや、モニターがリソースプロパティ StatusStatus_msg を設定したときではありません。


注 -

PROBE メソッドがデータサービスを新しいノードにフェイルオーバーする場合、MONITOR_CHECK メソッドも明示的に VALIDATE メソッドを呼び出します。


RGM は、他のメソッドに渡す追加の引数 (更新されるプロパティと値を含む) を指定して、VALIDATE メソッドを呼び出します。xfnts_validate の開始時に実行される scds_initialize の呼び出しにより、RGM が xfnts_validate に渡したすべての引数が解析され、その情報が scds_handle パラメータに格納されます。この情報は、xfnts_validate が呼び出すサブルーチンによって使用されます。

xfnts_validate メソッドは svc_validate を呼び出して、次のことを検証します。

次に示すように、svc_validate は戻る前に、割り当てられているすべてのリソースを解放します。


例 7-24

finished:
	scds_free_net_list(snrlp);
	scds_free_port_list(portlist);
	return (rc); /* 検証の結果を戻す。*/


注 -

xfnts_validate メソッドは終了する前に scds_close を呼び出して、scds_initialize が割り当てたリソースを再利用します。詳細については、scds_initialize の呼び出し」scds_close(3HA) のマニュアルページを参照してください。