Sun Cluster 3.0 12/01 データサービス開発ガイド

リソースタイププロパティの宣言

クラスタ管理者は、RTR ファイルで宣言されているリソースタイププロパティを構成することはできません。このようなリソースタイププロパティは、リソースタイプの恒久的な構成の一部を形成します。


注 -

Installed_nodes というリソースタイププロパティは、システム管理者が構成できます。事実、Installed_nodes はシステム管理者が構成できる唯一のリソースタイププロパティであり、RTR ファイルでは宣言できません。


次に、リソースタイプ宣言の構文を示します。


property_name = value;

注 -

RGM はプロパティ名の大文字と小文字を区別します。Sun が提供する RTR ファイルのプロパティに対する命名規則では、名前の最初の文字が大文字で、残りが小文字です (ただし、メソッド名は例外です)。メソッド名は (プロパティ属性と同様に) すべて大文字です。


次に、サンプルのデータサービス (smpl) 用の RTR ファイルにおけるリソースタイプ宣言を示します。

# Sun Cluster Data Services Builder テンプレート バージョン 1.0
# smpl 用の登録情報とリソース
#
# ▼注: キーワードには大文字と小文字の区別がないため、
# 大文字小文字の使い方は自由である。
#
Resource_type = "smpl";
Vendor_id = SUNW;
RT_description = "Sample Service on Sun Cluster";

RT_version ="1.0"; 
API_version = 2;	 
Failover = TRUE;

Init_nodes = RG_PRIMARIES;

RT_basedir=/opt/SUNWsmpl/bin;

START						=		smpl_svc_start;
STOP						=		smpl_svc_stop;

VALIDATE 						=		smpl_validate;
UPDATE 						=		smpl_update;

MONITOR_START 							= 	smpl_monitor_start;
MONITOR_STOP 							= 	smpl_monitor_stop;
MONITOR_CHECK 						= 		smpl_monitor_check;

ヒント -

RTR ファイルの最初のエントリには、Resource_type プロパティを宣言する必要があります。宣言しないと、リソースタイプの登録は失敗します。


リソースタイプ宣言の最初のセットは、次のようなリソースタイプについての基本的な情報を提供します。

リソースタイプ宣言の残りのセットは、次のような構成情報を提供します。