Sun Cluster 3.0 12/01 データサービスのインストールと構成

iPlanet Web Server を構成する

この手順では、iPlanet Web Server のインスタンスを構成し、高可用性を実現する方法について説明します。この手順では、Web ブラウザを使用します。

構成ファイルは、ローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムのいずれかに配置できます。

  1. この Web サーバーの非セキュアインスタンスをインストールする場合は、このまま続行してください。

    iPlanet Web Server のセキュアインスタンスをインストールする場合で、iPlanet Web Server 5.0 を使用するときは、「iPlanet Web Server (iPlanet Web Server 5.0) のセキュアインスタンスを設定する」を参照してください。

    iPlanet Web Server のセキュアインスタンスをインストールする場合で、iPlanet Web Server 6.0 を使用するときは、「iPlanet Web Server (iPlanet Web Server 6.0) のセキュアインスタンスを設定する」を参照してください。

  2. クラスタが存在するネットワークにアクセスできるマシン上に Netscape ブラウザがインストールされていることを確認してください。

    ブラウザは、クラスタノードまたはクラスタの管理ワークステーションにインストールできます。

  3. 管理ワークステーションまたはクラスタノードから、Netscape ブラウザを起動します。

  4. クラスタノードのいずれか 1 つで、https-admserv ディレクトリに移動し、iPlanet 管理サーバーを起動します。


    cd https-admserv
    ./start
    

  5. iPlanet 管理サーバーの URL を Netscape ブラウザに入力します。

    URL は、サーバーのインストール手順 ( 手順 4 ) の iPlanet インストールスクリプトによって確立される物理ホスト名とポート番号で構成されます (例: n1.eng.sun.com:8888)。手順 4 を実行すると、./start コマンドで管理 URL が表示されます。

    プロンプトが表示されたら、サーバーのインストール手順 (手順 6) で指定したユーザー ID とパスワードを使用し、iPlanet 管理サーバーインタフェースにログインします。

  6. 作成された iPlanet Web Server インスタンスの管理を開始します。

    別のインスタンスが必要な場合は、ここで作成します。

    管理用グラフィカルインタフェースでは、iPlanet サーバー構成の詳細を含むフォームが提供されます。以下の項目を除き、このフォームをデフォルト値のまま使用できます。

    • サーバー名が正しいことを確認します。

    • サーバーユーザーがスーパーユーザーに設定されていることを確認します。

    • バインドアドレスフィールドを次のアドレスのどれか 1 つに変更します。

      • ネームサービスに DNS を使用している場合は、論理ホスト名または共有アドレスに変更します。

      • ネームサービスに NIS を使用している場合は、論理ホスト名または共有アドレスに関連付けられた IP アドレスに変更します。

  7. すべてのノードのローカルディスクにディレクトリを作成し、iPlanet Web Server が管理するログ、エラーファイル、PID ファイルを保持できるようにします。

    iPlanet が正しく動作するためには、これらのファイルが、クラスタファイルシステムではなく、各クラスタノードに配置されている必要があります。

    すべてのクラスタノードと同じローカルディスク上の場所を選択します。ディレクトリを作成する場合は、mkdir -p コマンドを使用します。このディレクトリの所有者は、nobody にします。

    次に、このステップを完成する例を示します。


    phys-schost-1# mkdir -p /var/pathname/http-instance/logs/
    

    注 -

    ログファイルまたは PID ファイルのサイズが大きくなる可能性がある場合は、これらのファイルがディレクトリを圧迫するため、/var 下のディレクトリに配置しないでください。サイズの大きなファイルを扱うのに十分な空き容量のあるパーティションにディレクトリを作成してください。


  8. magnus.conf ファイルの ErrorLogPidLog、およびアクセスログエントリに前の手順で作成したディレクトリを反映させ、管理者のインタフェースからこの変更を同期させます。

    magnus.conf ファイルは、エラーファイル、アクセスファイル、および PID ファイルの場所を指定します。このファイルを編集し、エラーおよび PID ファイルの場所を 手順 7 で作成したディレクトリに変更してください。magnus.conf ファイルは、iPlanet サーバーインスタンスの config ディレクトリにあります。インスタンスディレクトリがローカルファイルシステムにある場合は、magnus.conf ファイルを各ノードで変更する必要があります。

    元のファイルは、次のように設定されているはずです。


    ErrorLog /global/data/netscape/https-schost-1/logs/error
    PidLog /global/data/netscape/https-insecure-schost-1/logs/pid
    ...
    Init fn=flex-init access="$accesslog" ...
    

    元のファイルを次のように変更してください。


    ErrorLog /var/pathname/http-instance/logs/error
    PidLog /var/pathname/http-instance/logs/pid
    ...
    Init fn=flex-init access:/var/pathname/http-instance/logs/access" ...
    

    管理者のインタフェースが変更を検知すると、次の警告メッセージが表示されます。


    Warning: Manual edits not loaded
    Some configuration files have been edited by hand. Use the Apply
    button on the upper right side of the screen to load the latest
    configuration files.

  9. 問い合わせが表示されたら、「Apply」をクリックします。

    管理者のインタフェースに、次のメッセージが表示されます。


    Configuration files have been edited by hand. Use this button to
    load the latest configuration files.
  10. 「Load Configuration Files」をクリックします。

  11. 管理者のインタフェースを使用し、アクセスログファイルの場所を設定します。

    管理用グラフィカルインタフェースで、「Preferences」タブをクリックし、サイドバーの「Logging Options」をクリックします。GUI にアクセスログのパラメータを構成するためのフォームが表示されます。

    手順 7 で作成したディレクトリに配置するようにログファイルの場所を変更します。

    次の例に、ログファイルの変更を示します。


    Log File: /var/pathname/http-instance/logs/access
  12. 「Save」をクリックして変更を保存します。

    「Save and Apply」をクリックしないでください。iPlanet Web Server が起動します。

次の作業

Sun Cluster 3.0 Agents 12/01 CD-ROM からまだ Sun Cluster HA for iPlanet Web Server パッケージをインストールしていない場合は、「Sun Cluster HA for iPlanet Web Server パッケージのインストール」へ進んでください。パッケージがインストールされている場合は、「Sun Cluster HA for iPlanet Web Server の登録と構成」へ進みます。