Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理

管理ツール

Sun Cluster で管理作業を行うときは、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) またはコマンド行を使用できます。次に、これら管理ツールの概要を示します。

グラフィカルユーザーインタフェース

Sun Cluster がサポートするグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) ツールを使用すると、さまざまな管理タスクをクラスタ上で実行できます。GUI ツールには SunPlexTM Manager と Sun Management Center があります。SunPlex Manager と Sun Management Center の詳細と構成手順については、第 9 章「グラフィカルユーザーインタフェースによる Sun Cluster の管理」を参照してください。各ツールに固有の使い方については、各 GUI のオンラインヘルプを参照してください。

コマンド行インタフェース

Sun Cluster のほとんどの管理作業は、scsetup(1M) ユーティリティーを使用して対話形式で実行できます。このマニュアルの管理手順は、可能な限り scsetup を使用して説明してあります。

scsetup ユーティリティーを使用して次の項目を管理できます。

次に、Sun Cluster の管理に使用するその他のコマンドの一覧を示します。詳細については、マニュアルページを参照してください。

表 1-1 Sun Cluster のコマンド行インタフェースのコマンド

コマンド 

説明 

ccp(1M)

クラスタへの遠隔コンソールアクセスを開始します。 

pmfadm(1M)

プロセス管理機能に管理アクセスを提供します。 

pnmset(1M)

パブリックネットワーク管理 (PNM) を構成します。 

pnmstat(1M)

PNM で監視するネットワークアダプタフェイルオーバー (NAFO) グループの状態を報告します。 

sccheck(1M)

Sun Cluster 構成を確認および検証して、クラスタの最も基本的な構成が機能していることを保証します。 

scconf(1M)

Sun Cluster の構成を更新します。-p オプションを指定すると、クラスタの構成情報を一覧表示できます。

scdidadm(1M)

デバイス ID 構成に管理アクセスを提供します。 

scgdevs(1M)

広域デバイス名前空間管理スクリプトを実行します。 

scinstall(1M)

Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成を行います。対話形式でも、対話形式以外でも実行できます。-p オプションを指定すると、Sun Cluster ソフトウェアのリリースとパッケージのバージョン情報を表示できます。

scrgadm(1M)

リソースタイプの登録、リソースグループの作成、リソースグループ内のリソースの起動を管理します。 -p オプションを指定すると、インストールされているリソース、リソースグループ、およびリソースタイプに関する情報を表示できます。

scsetup(1M)

対話形式のクラスタ構成ユーティリティーを実行します。このユーティリティーは、scconf コマンドとそのオプションを生成します。

scshutdown(1M)

クラスタ全体を停止します。 

scstat(1M)

クラスタの状態のスナップショットを提供します。 

scswitch(1M)

リソースグループとディスクデバイスグループのノードのマスターや状態を変更します。 

さらに、コマンドを使用して Sun Cluster のボリューム管理ソフトウェアを管理することもできます。使用するコマンドは、クラスタで使用しているボリューム管理ソフトウェア (Solstice DiskSuiteTM または VERITAS Volume Manager) によって変わります。